Kedjenouさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

Kedjenou

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ジャック・リーチャー NEVER GO BACK(2016年製作の映画)

3.8

失う物のない流れ者仕掛け人に「娘」ができたら?

そんな設定で、おまけに気持ちの通じる女性(タフ!)も登場。第一作より孤独度が低下したつくりです。

でも最後は再び荷物一つ持たず、街を去る場面で終わり
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アウトロー(2012年製作の映画)

3.8

漂白する仕事人、というところでしょうか。

アメリカ映画にはこういう流れ者賛歌の伝統がありますね。西部劇から始まって、テレビのシリーズものでもたくさんありました。

最近あまり見ないなと思ってたけど、
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ドッグヴィル(2003年製作の映画)

1.0

この監督のファンだったけど、この映画を観て嫌いになり、その後の作品は一本も観てません。

話しは簡単で、キリストの処刑を(あからさまに)なぞりながら、人間の醜い面をえぐる、という骨組みです。

受難劇
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コンスタンティン(2005年製作の映画)

3.8

独特の世界に引き込まれました。

こういう映画は、架空の世界を作る美的センスがあるかどうかがカギのひとつですね。

悪魔も大天使もカッコよく登場、女優さんもとても美しく描かれてました。というか、レイチ
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.0

この監督にはいろんな顔があり、作品ごとに肌が合う合わないがでてきますね。もちろん「この人の映画は初めからダメ」という人も少なくはないと思うけど。

私はツボでした。とても楽しく充実したこと時間を過ごし
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ザ・ターゲット 陰謀のスプレマシー(2012年製作の映画)

3.2

結構面白いけど、とちゅうからやや失速。美人スパイもあっさり退場で残念《人気の女優さんなのですね。知りませんでした)。

もうひと息でしたね。

マーダー・ミステリー(2018年製作の映画)

3.8

とても面白くて、笑いっぱなしでした。主役二人の「夫婦漫才」がホントによくできてて、生活感溢れるネタが連発です。

話しはもちろん行き当たりばったりですが、定番ミステリーのパロディ、名探偵気取りの真犯人
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アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

3.5

ネットフリックでうっかりテレビシリーズと勘違いして、丸々一本見てしまいました!

設定は「モンスターズ」によく似ていて、エイリアンの広がる異領域に踏み込むドキドキハラハラ型です。

でも話は「メッセー
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エンド・オブ・トンネル(2016年製作の映画)

3.7

ハラハラしながら楽しんで見ました。面白かったです。

もちろん話は無理があるけど、なかなか良くできてました。人情話も嫌味がないし。

タバコの吸いすぎと流血は、仕方がないのだろうけど、不快で怖かったで
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フォーカス(2015年製作の映画)

3.8

なかなかカッコ良く、面白い映画でした。

こんな世界がホントにあるのか知りませんが、タップリ楽しませてもらいました。

ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)

3.8

もちろんフィクションですが、こうした状況はホントにありました。

こんなひどい状況はシエラレオーネやリベリアではすでに過去のものですが、ダイヤや希少資源に絡むおぞましい行為は、アフリカから根絶されてま
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

3.7

オールドマンの見事な芝居に尽きる映画ですね。ただし、これはあくまでも映画であり、史実ではありません。

チャーチルの政治歴は、この映画の前にも後にも、とても長く、後世から見れば(また評価する立場次第で
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雨に唄えば(1952年製作の映画)

3.9

実は通しでみたのは初めてでした。有名な雨の中のシーンは何度も観てたけど。

ストーリーは適当ですが、とにかく歌と踊りが圧巻です。ジーンケリーとフレッドアステア(この映画には出てませんが)は「神」の域に
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泥棒成金(1954年製作の映画)

3.1

ヒッチコック作品だけど、サスペンス色は薄いですね。

50年代のアメリカ人に、風光明媚なリビエラと、奇矯な美人とのロマンスをたっぷり見せるのが狙いのようです。

まあ、のんびり楽しみましょう。

インフェルノ(2016年製作の映画)

2.9

今回は設定に少し無理があったのかな。物知りぶりを発揮する謎解きが抑え気味でした。でも私はあれが面白かったので、ちょっと残念。

トムバンクスの容姿が衰えて、これも残念。そろそろ打ち止めでしょうか。

世界一キライなあなたに(2015年製作の映画)

3.7

邦題はひどいけど、ステキな映画です。

「最強のふたり」の少女マンガ版という感じです。こういう話は芝居が空回りすると白々しくてたまらないのですが、女優さんの演技がすごくてたっぷり楽しめました。

この
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ナッシュビル(1975年製作の映画)

3.1

20年後の傑作、わたしの大好きな「カンザスシティ」と全く同じ作りの群像劇です。ケネディ暗殺とベトナム戦争を強く意識している点では、時代をより強く意識しています。

でも、これはわたしにはつまらなかった
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異人たちとの夏(1988年製作の映画)

3.8

この時代に東京下町で育ったので、愛着を感じる映画です。私の好きな中国の怪談に似てるのも、好きな理由の一つです。

女性の話は、本筋とうまく絡まないし、カットした方が良かったかな、と思いました

ザ・メキシカン(2001年製作の映画)

4.0

とても面白いです。役者さんも皆とても上手くて魅力的。

KAFKA/迷宮の悪夢(1991年製作の映画)

3.7

ずいぶん昔に見たので詳細はまるで覚えてないけど、プラハがとても魅力的で、まもなくプラハを訪れました。ベルリンの壁崩壊から日も浅く、まだ街はススで真っ黒でしたが、映画の通り美しく謎めいて見えました。>>続きを読む

ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK‐The Touring Years(2016年製作の映画)

3.8

監督のビートルズへの愛情を感じる映画でした。

24時間一緒に過ごしてた頃のビートルズは、苦労しても楽しそう。映画はその時代をビートルズに寄り添ってしっかり描きます。

ツアーをやめ、家庭を持ち、それ
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ザ・シークレットマン(2017年製作の映画)

3.3

この種の社会派ドラマは好きなのだが、残念ながら映画としてはあまり面白くなかった。この映画と対をなす「大統領の陰謀」(娯楽映画としても傑作だった)とはまるで違う。

テンポが遅いなど演出手法の違いもある
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クライム&ダイヤモンド(2001年製作の映画)

3.3

面白い話だけど、ちょっと残念。

もっと上手い役者が必要だった良い企画。でしょうか

ワイルドシングス(1998年製作の映画)

3.8

他のレビューにあったように、登場人物が皆エロくて悪人、騙し合いが二転三転。

これがジメッとしたフロリダの小さな町で繰り広げられます。こういう映画、私の好みです。

続編が三つも作られてるのでヒットし
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クンドゥン(1997年製作の映画)

3.8

ダライ・ラマの伝記であり、当然なことに中国のチベット政策を強く批判する内容となっています。

でも映画の印象はむしろ美しく静謐です。音楽がフィリップグラスであることもあり、わたしはとても好きな映画です
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影の軍隊(1969年製作の映画)

3.8

フィルムノワールの巨匠によるフランスのレジスタンス劇。

監督自身レジスタンスを生きたことがあるそうです。彼の傑作(犯罪映画)を構成する要素:報われぬヒロイズム、孤独、信頼、うらぎり、諦めなどが、実際
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トゥルー・グリット(2010年製作の映画)

4.2

おっさんと少女の二人がとにかく魅せる。悪役も良い。

全体を流れるゆるいがザラザラした雰囲気が、またたまらない。コーエン兄弟はいろんなタイプの映画を撮るが、この映画の味はまた独特だ。

少女はけっして
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

3.0

観てきました。

そこそこ面白かったです。

でもアベンジャーファン向けに作られた映画ですね。映画としての質は高いとは思いません。

わたしもマーベルコミックス映画は楽しんでますが、それ以上ではありま
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

3.3

スローで重厚な作り、これで名作だと騙されてはいけないですね。名画風の映画だけど、そしてたくさん賞を取ってるからアメリカでは名作なのだろうけど、わたしにはストレートに訴えてくるものがありませんでした。>>続きを読む

METライブビューイング2018-19 プーランク「カルメル会修道女の対話」(2019年製作の映画)

3.4

修道女の集団殉教の宗教オペラとみえて、実は作者は集団殉教に批判的ではと思えた。

スペクタクル要素ゼロの宗教オペラ。前半はまじめーな信仰のお話で、関心ない人には退屈だろう。

後半は一転してドラマチッ
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ヴェノム(2018年製作の映画)

3.5

なかなか楽しい映画でした。深刻ぶった話はゼロなのがいいです。マンガなのだからくさい悲劇は見たくないのでありがたいです。

最近、IT大企業のカリスマみたいな悪役がよく出てきます。賢くて他人はバカだと思
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黄金のアデーレ 名画の帰還(2015年製作の映画)

3.9

とにかく実話というのがすごい。ナチスの蛮行、協力するオーストリアの政府と国民、不条理な運命に翻弄された人々。それらが一枚の名画の流転に凝縮されている。

映画としては、話ががやや単調に見えるのが惜しい
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ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015年製作の映画)

3.7

相変わらず面白いですね。ハラハラドキドキ、意味なんかないんだぞ!と開き直ったお楽しみ大作です。お姉さんもきれいだし。

私は「ダークナイト」風の意味ありげで深刻なつくりは弱いのです。娯楽映画は楽しくな
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