観て感じろ!みたいないつもの独特のアートフィルムではなく、わかりやすく(?)テンポのある構成で楽しめる作りです。
設定もタイトル通りシュヴァンクマイエルへのオマージュだし、眠くなりませんでした。
サハラ砂漠マリの話で、トゥアレグ反乱軍、独裁者、フランスの黒い利権と害毒など(宝探しを除けば)ありそうな話が絡み合っている映画です。
制作当時、マリは独裁者を倒して民主的な政治が安定的に続き、他方で>>続きを読む
アートフィルムのクエイ兄弟が取り組んだフツーの映画。結果はアートかドラマかどっちつかずの失敗作か。
私としては美しいアート映画だが、アートとしてもドラマとしてもやや食い足りなかったです。特にストップ>>続きを読む
私は指先とかアップにされると怖いのです。鉛筆削りを擦ったら傷つくのではとハラハラしました。
傷つくまで表皮をひきむしったりする神経症的な癖を想起しました。私はそういうクセがあるので。
生理的に一番>>続きを読む
これはホントにあるコレクションなのでしょうね。人体に関わる奇妙な細工物のコレクションを紹介する作品です。そこから妄想が発展するわけではありません。
素直にヘンテコな人形などを楽しめます。趣味が合えば>>続きを読む
PVらしく見やすくテンポのある作品で楽しめました。
シュバンクマイエルのアリスへのオマージュかもしれません。
短編集収録作品中もっとも気に入りました。
他の作品に出てくるさまざまなモチーフが集約されてる感じです。
隠喩があるのかもしれませんが、わたしには言葉的な理解はあまり意味ないように思えます。感情とか>>続きを読む
タイトルの写真は短編集の一つだけど、これは収録された作品「櫛」のレビューらしいので、私もこれに従います。
いつもながら時間や因果関係などとは無縁なアートフィルムです。女性の夢かもと推測できますが、ま>>続きを読む
教育番組らしく、クエイ兄弟のいつものアートフィルムとは違います。
それだけにわかりやすく、悪夢にうなされることもないです。面白くできてます。
アナモルフォスの解説としては、やや物足りない感じです(>>続きを読む
黒沢清作品、久しぶりに「散歩する侵略者」をみてガッカリしたついでにもう一本見ました。あれは何かの間違いで、いい作品も作ってるのかもしれないとも思ったのです。
み終わって「そうではない」という結論に落>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
空想の中で生き、現実社会で嘲笑われ、それでも夢の力を信じて追い続ける。この監督は一生同じテーマに取り憑かれてるようです。
彼の一生のテーマはドンキホーテ物語とピッタリ重なります。そのドンキホーテを映>>続きを読む
ベネチアで受賞したと聞いて、誠に久しぶりに黒沢清作品を鑑賞。cureなような不穏で静かな恐怖をいっぱいに吸い込みたかったので、ガッカリ。
役者の演技はテレビドラマのようだし、概念を奪うという思いつき>>続きを読む
昔ドラマを楽しみに見ていましたが、ふとしたことで思い出して投稿します。というわけで映画版を観てないのですがご容赦ください。
第何話からみ始めたのか記憶にないのですが、ストーリーは二の次の話なので、>>続きを読む
20年以上前の作品ですが、見応えがありました。
要人が次々と暗殺される状況の中で、死を決意して仕事を続ける緊張感が全編に満ちていました。
ファルコン検事の妻が美しく、暗く単調になりがちな映画に華を>>続きを読む
見ないと言いながら見てしまいました。
本作はサスペンス劇場っぽいところが減りました。仲間や街の雰囲気が私にはピンとこないと前に書きましたが、最終作はその辺にあまり力を入れず本筋に集中。緊迫感が増えて>>続きを読む
第一作「死者からの依頼」と全く同じ感想です。私は惹かれるキャラクターにも出会わなかったので、連続モノへの愛着も生まれませんでした。
オーストラリアの街が私にはしっくりこないのかもしれない。街の雰囲気>>続きを読む
オーストラリアのx曜サスペンス劇場という感じ。
探偵ものの基本パターンを忠実に踏んでいるけど、テンポがゆるい。風景もいかにもゆるい。結構暴力がのさばってるけれど、みなあまり気にしてないみたい。反面人>>続きを読む
この監督の特集をテレビでやっていて、インターステラに続いてインセプションを再見。
再見して、いつも言ってることを再確認。この監督はあり得ないことをリアルに描ける。しかもそんな舞台でシリアスな人間ドラ>>続きを読む
初見です。オードリーの美貌とベルギー領コンゴ(現コンゴ民主共和国)での現地ロケが素晴らしいです。
信念の人ジンネマン監督によるアメリカ的な修道会批判ですが、それなのに植民地批判はなしというのが、奇妙>>続きを読む
1日考えて最後を書き足してみました。
好きな監督の作品で、彼らしいタッチが散りばめられていて、嬉しくなります。
残念だったのは、テンポが悪いことです。ハイテンポで簡潔にブラックに楽しく作れる人なの>>続きを読む
20年前の作品。今見ると「世界は進歩したなあ」と思う。でも日本はまだこんなレベルかもしれない。
スピーディーなフランス喜劇の佳作。喜劇で定評ある大物役者が揃って早いテンポでドタバタを繰り広げるのが楽>>続きを読む
大都会の探偵もの。
特徴は探偵が変わり種という点でしょうか。大都市の土地開発がらみの事件というのはよくある設定で、黒人差別が絡んでいるところは「青いドレスの女」を思い出します。
大好きなジャンルの>>続きを読む
オードリーヘップバーンとフレッドアステアの共演ミュージカル、これは面白そう!と当時の人同様に、わたしも多いに期待して観ました。
まずオードリーのモダンダンス、これだけで見る価値あります。
次にヘッ>>続きを読む
アフリカ数ケ国に住んでいたので、前から見たいと思いつつ機会がなかった映画です。
この映画館の最大の魅力は、アフリカ現地の空気感がどの場面にも漂っていることでしょう。実際に撮影はウガンダ現地で行われ>>続きを読む
私は大のリンチファンです。だからこの映画を障害者に関するヒューマンな意図から作ったとは到底思えません。
「感覚的に受け入れられない」という、現実には存在しない障害者を作り出し、それに対する人々の反応>>続きを読む
とっても当世風のミュージカルで、すごく良くできています。ファンクっぽい音楽、ヒップホップを取り入れたダンス、畳み掛けるようにテンポを落とさない演出、CG一杯の絵作り、誰でも楽しめる映画です。
ミュー>>続きを読む
格差社会批判の映画です。誰にも共感できる巧みで明快な作りで、A級の映画です。
喜劇とはいえタッチは重く、クライマックスは凄惨で、終わりは救いがありません。これは監督特有の(あるいは韓国映画独特の)個>>続きを読む
実話をもとにしたミステリーものです。とにかく主人公(容疑者)の性格設定が独特で、そのため映画は謎を残して終ります。
この人物に関心を持った人には、とても面白い映画です。
私の好きな俳優が主人公を演>>続きを読む
70年頃に観て心が震えたのを思い出します。
当時劇作家ハロルドピンターの大ファンでした。彼は映画の脚本も書いていますが、ロージーと組んだこの映画は、最高傑作でしょう。
彼の芝居では何気ない言葉と感>>続きを読む
女性家庭教師のほとんど一人芝居です。全ては彼女の妄想なのか、はたまた幽霊話なのか。子供たちのセリフもおおいのですが、彼らの語りは事実なのか、女性のねじ曲がった解釈なのか、最後までわかりません。
若い>>続きを読む
機密文書の暴露をめぐり報道の自由を訴えるテーマには名作が多くあります。この映画は同じテーマを扱いながら、女性の役割の変化、自立を際立たせて、私はそこに感動しました。
舞台となる新聞社は最初に特ダネを>>続きを読む
緊張感いっぱいのサスペンス映画です。
カメラワークとテンポがすごい。驚きました。
最後がわたしにはくどかったです
いろいろ詰め込んだ感じの映画で評価が難しい。まとめて言えば「人間チェイニー伝」なのだけど、何を軸にしてるのかよくわからない。
一つは大学ではボンクラだったが、権力操作には長けた男がついにアメリカを牛>>続きを読む
インドとパキスタン間の対立を批判したコメディ。宗教対立を批判したPKもそうですが、こういう作品が堂々とつくられ、しかも大ヒットしたことにホッとします。
パキスタンの人は、「インド側に都合よく描かれ>>続きを読む