ものすごく好みな作品。
最近多い「町おこし映画」の一本ですね。
ともあれ脚本が素晴らしい。
まあ、きっちりまとまり過ぎているとは思うけど、そのきっちり具合がシナリオの授業で使えるレベルで見事>>続きを読む
サブタイトルの意味は「推測航法」で、これは序盤にセリフでも出てくるんだけど、英語の日常会話では「当てずっぽう」「出たとこ勝負」って意味。
せっかくの名手クリストファー・マッカリーをずっと続投させて>>続きを読む
マンゴールドさん監督のインディを思い出してたらマンゴールドさんのローガンについて書いてた2017/6/26のFacebook投稿を自分で読み返したんで、そっちから転記。
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ミアちゃんのミュージカル・シーンだけで軽々満点ですよ! なんて見る目がない審査員たちなんだよ!
前作は劇場で1回、配信で1回観てるんだけど、今日は観てる間中、「えっと、『X』の旦那さんの名前っ>>続きを読む
大作映画は公開初日に行くことを避けてるんですが、今日は時間が合ったから行ってみた。
余裕かまして喫煙所で一本吸ってから、本篇開始の8分前くらいに行ったらモギリ前が何十メートルの大行列! 上映形態を>>続きを読む
フツーの映画なら禁じ手であることを、ひとつどころか二つも三つも投入して、ミネストローネ状態にした傑作。
まあ、だからこそ、禁じ手に乗れるか乗れないかで賛否が分かれるかもしれない。実際、お客さん2人>>続きを読む
「ザ・ホエール」を観てから、ずっと、「ハムナプトラを観返さなきゃな」と思ってたんだけど、本日3作連続鑑賞。1と2は観てたけど、3は初めて観た。
なんと、これって、ある意味まさに今観るべき映画だ>>続きを読む
予備知識が少なかったので、「今回で完結」と思って観てました。なもんで、最後のクリフハンガーにめっちゃ驚いた。「え! 続くの?」
それと、潜水艦から現れる「あの人」!
「何だよ~、完結篇なのにロッ>>続きを読む
途中であけすけに、「お前さんはドロシーかい?」なんて訊かれるシーンもあるので、この「女の子1人+野郎3人構成」から「オズの魔法使」を連想するのはたやすい。勝手に「日本一のジュディ・ガーランド研究家兼>>続きを読む
冒頭のメル・ブルックスをパンチラインにするところから、ちょいちょい映画ネタを挟み込んでくるのが楽しい。
気づけたのもそうでないのもあるけど、たとえば中盤でターさんが悲鳴を聞く公園なのか森の中の広場>>続きを読む
「世界観」の認知に関する傑作。
永遠に続くと思われた江戸時代の終盤を舞台に、世界観を持って実存主義的に目醒める人物を描いているだけでなく、そこにソシュールやラカン的な記号論まで織り込む周到な知>>続きを読む
カズオ・イシグロ恐るべし。
そしてオリバー・ヘルマナス監督恐るべし。この監督の映画は初めてだけど。
黒澤映画のリメイク(パクリもね、レオーネさん!)はいくらもあるし、海を渡った場合、リメイクのリ>>続きを読む
U-NEXT、相変わらず信頼できる! 一生観ることができないかもと思っていた江利チエミ版「サザエさん」シリーズ全作配信! 本日、10作目までの「サザエさんマラソン」を完了したので、シリーズ通しのレビ>>続きを読む
今年は映画愛を語る映画がたくさんたくさん公開されてるんだけれど、いよいよ御大スピ師匠の登場!
本作の凄いのは、愛だけじゃなく「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」「NOPE」と同じく映画の原罪を>>続きを読む
サム・メンデス×ロジャー・ディーキンスという最強タッグが描く傑作!
「女王陛下のお気に入り」でオスカーを獲ったスピーチに大笑いしながらもらい泣きしてしまって以来、オリヴィア・コールマンから目が>>続きを読む
読み筋がわからないと面喰うだけになるんだろうけれど、私は本作をゾンビものの変奏曲と捉えて鑑賞しました。
すると非常に面白かった。
「ゾンビになる理由付けをするゾンビ映画」における「理由」で最>>続きを読む
これ、原題は「懸崖之上」だし、英題が「Cliff Walkers」だから、多分配給会社としては、邦題はほんとは「崖の上のスパイ」にしたかったんでしょうね。でもさ、「崖の上」つったらどうしたって「ポニ>>続きを読む
ポール・ヴァーホーヴェンの映画って全部「とんでもなく過酷な状況に抛りこまれた主人公が、それでも自己決定権だけは決して棄てることなく、自らの信念に従って行動する」っていう作品なわけですよ。
そうやっ>>続きを読む
ダミアン・チャゼルお見事! これは素晴らしい作品。
相当な数の「雨に唄えば」との「ネタ被り」があるんだけど、「まあ、サイレントからトーキーという時代のどたばたを描くにはやっぱ同じようなネタを選>>続きを読む
原作未読だけれど、原作が巧みなんだろうなということは、観てるとよくわかる。
これってセッティングは「CUBE」とか「人狼ゲーム」とかに近いんだけれど、そういった一連の閉空間ものよりは全然切迫してな>>続きを読む
「プレデター2」のラストで、ダニー・グローバーがプレデターから貰った「がんばったで賞」の粗品にまつわる前日譚。
いや、でも本作の終わり方じゃ、あの粗品がプレデター側にあったことの説明には全然ならな>>続きを読む
今日はジョンの命日。
いったんそれはさておくとして、ライアン・ホワイトのドキュメンタリーはいつでもスリリングだけれど、本作は中でもいちばん心を動かされた。
マーズ・パスファインダーに続いて>>続きを読む
凄く面白かったのである。とても楽しんだのである。
だがしかし、それが作り手の意図とまったく異なる文脈であるのも自覚しているので困惑しているのである。
言ってしまえば、これは私にとって「新感覚ホラ>>続きを読む
今年公開の邦画は「重量級エンターテインメント」の漁獲高が高かったが、年の瀬に来てまた一作追加されましたね。
正直劇場で観なくてもいいかな、と思ってたけど、ちょうど仕事終わりの程よい時間にかかっ>>続きを読む
今年公開の廣木隆一監督作品は長篇が5本にオムニバスの中の短篇がひとつ。
何という精力的な活動なんだ。
というか撮り過ぎ。
私はあんまり廣木作品と合わないところがあって、これまででいちばん面>>続きを読む
初めて観たけど、素晴らしい映画だった。
いやぁ、月川翔、やっぱいいじゃん。
月川作品を初めて観たのは、2017年の「君膵」だった。未読だったけど、原作が号泣案件だと聞いていたので、ハンカチを>>続きを読む
うひゃあ、新海誠が横綱に昇進しちゃったよ!
そんでもって、堂々たる横綱相撲だよ、これ!
ともかく感情を揺さぶられまくりました。
楽しいシーン、面白いシーンはゲラゲラ笑えるし、恐ろしいシーン>>続きを読む
「追いRRR」完了! 今年のベストはこれかな〜!
「イン・ザ・ハイツ」のレビューで「偉人列伝」を解説したので、こちらでもやっておこうと思ったけど、いろいろ調べるのに手こずりました。ラストの独立運動家>>続きを読む
2回くらい予告を見た覚えがあるんだけれど、「実話もの、ミステリー、マーゴット・ロビーが出てる」くらいしか印象がなかった。今ネットで予告を見たら、錚々たる役者の名前がばんばん出てて、それなら私ももっと>>続きを読む
多くの方が指摘しているように、「わたしを離さないで」を思い出しました。
前日の睡眠時間が短かったため、ところどころ落ちてしまったことは、恥ずかしいので書かないでおこうと思います。
職業柄、私>>続きを読む
今回はレビューではなくメモ。
劇場で観たとき、ゼウスが従えている美女たちが美しすぎて釘付けになってしまった。
特にゼウスの右の女優さん。
本日配信で観直したついでに、調べてみると、インディ>>続きを読む
映画史上膨大に作られた「ダイ・ハード」型映画の最新作にして、傑作。
あくまで、このジャンルとしての「傑作」なので、来年には細部を忘れているであろう自分を十分自覚しているが、それでもこの瞬間の高揚感>>続きを読む
設定や状況を日本に合わせてローカライズしているところは何カ所かあるんだけれど、基本的にはイタリア資本のイギリス映画「おみおくりの作法」の忠実なリメイク。
オリジナルと較べると、当たり前だけれど>>続きを読む
今までに観た原田監督作品の中ではかなり上位になりました。
「黒澤と小津では?」「小津」
「『アラビアのロレンス』と『ワイルドバンチ』では?」「ロレンス」
シネフィル原田なんで、そんなセ>>続きを読む
【ゴダールが描いた「虚無感」の悲しき現代アップデート】
ちょうど本日夕方ゴダールの訃報を読んだばかりなので、劇場に着いてからもずっとゴダールのことを考えていたため、そう思いついたんだけれど、じゃ>>続きを読む
チョン・ビョンギル監督、お見事!
ダレ場が一切ない文字通りの「ノンストップ・アクション」。噺家のダレ場は本人の実力が足りないことから生じてしまうものなんだけれど、映画のダレ場は基本的にわざと作>>続きを読む