めんたいこさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

めんたいこ

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ズーム/見えない参加者(2020年製作の映画)

2.5

君達むっちゃ動くやん。PC持ったままで。

全てがディスプレイから出ない恐怖、というアンフレンデッド系※の本作。随所に工夫が見られ、フレッシュなギミックが好印象だ。特にSnap Cameraやバーチャ
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ドント・リサーチ 恐るべき素顔(2017年製作の映画)

1.0

ひどい(ひどい)

人間の二面性を描く、それ自体はよい。また本作では殺人鬼であるロベルタの動機は最後まで描かれない。それ自体には作中で意味が与えられているし、たとえその描写がなくてもそれだけで減点ポイ
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技術者たち(2015年製作の映画)

4.0

キルア「3つ? 冗談だろ? 動き全てが罠だぜ」

ワンライン/5人の詐欺師たちしかり、スウィンダラーズしかり、近年の韓国コンゲーム・クライムサスペンスはレベルが高い。韓国といえば世界を圧倒するノワール
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サスペクト 薄氷の狂気(2019年製作の映画)

1.5

厳しい出来だ。

役者陣の演技は及第点といえる出来栄えで、特にブレンダン・フレッチャーの熱演は評価に値すると言えよう。

しかしそれだけ。本当にそれだけだ。プロットはひどいものだし、いわゆる禁じ手も使
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.5

間違いなく怖い。

非常に原初的かつ根源的な怖さを描いた作品だと思う。それは「未知への恐怖」と「生命エネルギーへの畏怖」だ。

どんな場所においても状況の変化はコストでありストレスであり暴力ですらある
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7号室(2017年製作の映画)

1.5

スウィング・キッズが良かったので見てみたのだけれど。

四千頭身の後藤を強火で炒めたような顔で(僕の中で)評判なド・ギョンス(D.O.)が主演を務める本作、彼の身体能力を生かした作品かと期待してみたの
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パーフェクト・リベンジ(2015年製作の映画)

2.0

全然パーフェクトじゃないのねん。

原題KILLING TIMEだし行きあたりばったりだしそもそもリベンジじゃないし鮮やかな心理戦があるわけじゃないし何を描きたかったのこれ。

「お、ここから人物描写
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

5.0

悔しいがよくできてる。

邦画独特のTVサイズ感を引きずった映画は正直個人的にいい思いをしたことがないのだけれど、本作はターゲット層を強く意識した上でかなり練られた良作と言えよう。

文句がないわけで
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CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

1.5

イントロのワクワクを返してくれよ…

良くも悪くもギャスパー・ノエ。全編通してどこ向いて喋ってるのかよくわかんない感じ。

本作の特徴である客体と主体が混じり合うようなカメラワークが大変人を選ぶ。そし
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弁護人(2013年製作の映画)

5.0

本作に満点をつけずして何に満点をつけるのか。

好みか?というとド直球ではないのだけれど、映画としての完成度、そして制作陣の熱量、エンターテインメントを通して世界を(少なくとも世界の意識を)変えようと
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楽園追放 - Expelled from Paradise -(2014年製作の映画)

5.0

傑作。

ストーリーはね、ベッタベタなんですよ。いやもう何番煎じだよっていう。でもね。そんなのどうでも良くなるぐらい絵がいいんですよ。3Dのスタイライズド表現は癖が強く賛否両論かとは思うけれど、とにか
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ポエトリーエンジェル(2017年製作の映画)

2.5

いい人生だな。

青春群像劇としてはひとつの世界を形成している。すべてのキャラクターがダイナミックな成長を遂げるわけではないが、各々が自分自身を見つめた上で各々の一歩を踏み出すことに意味があるだろう。
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ダーク・プレイス(2015年製作の映画)

2.0

明らかに練度不足。

なかなか言語化が難しいのだが、本作は下敷きとして予備知識を要求するタイプの映画という気がする。ドキュメンタリーやテーマそのものがその次代の社会のあり方を問うものであれば良いのだが
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ワンライン/5人の詐欺師たち(2016年製作の映画)

4.0

風が語りかけます。うまい、うますぎる。(映画作りが)

緻密なプロットに唸る。伏線回収も単に「はい、回収しました」という形ではなく実に映画的に解決していて好感度が爆上がりだ。ノリは軽めだがテーマとして
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ケルベロス 紅の狼(2018年製作の映画)

2.0

赤目のダルマのおじきかな?

アマプラの評価が高かったので見てみたんだけど、全然刺さらなかったなぁ。人気コミックスの実写映画化みたいだけど、悪い意味で漫画臭さが抜けきれていないと言うかなんというか。
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

4.0

ええっ!認知症にも効くのかい!?(マスオさん風)

人工的に作り出されたキリングマシーンという同じ畑で何毛作するん!?もうやめて!とっくに大地のライフはゼロよ!と言いたくなるベッタベタなモチーフが許せ
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8番目の男(2018年製作の映画)

4.0

「実話をもとにした物語」は思考停止の免罪符ではない。

まず総括として評価を言っておくと、法定ものとしてオススメできる完成度だ。肌感も含めて12人の優しい日本人などが好きな方には特に。

ただどうして
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楽園(2019年製作の映画)

2.5

片側3車線みたいな映画だな…

非常に散文的。もっというと散漫な印象を受ける。
似た語り口を持つ作品として、同じく邦画の「怒り」という作品にはぼくは満点をつけたのだけれど、比較して本作は大きく減点せざ
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コール・ミー(2009年製作の映画)

3.0

これは何者にもなれなかった僕たちのReady Player One。

モチーフがモチーフだけに万人にオススメするわけにはいかないけれど、忘れられない作品の一つになりそうだ。

推進力の弱いストーリー
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屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ(2019年製作の映画)

2.5

この客観性をどう捉えるかで評価が大きく分かれるだろう。

「誰でも良かった」凶行に走る人達がよく口にする言葉だが、ターゲットが弱者に絞られているというその事実に吐き気がする。
そういう姑息さ、醜さ、身
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

5.0

ダンス!ほとばしる汗!レンズフレア!最高!

まさにI want to just dance!でFxxkin' ideology!な映画体験だった。

全体をコメディタッチで包み込んだ本作。特に序盤あ
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水曜日が消えた(2020年製作の映画)

2.5

人生が2倍になったとしたら。

忙しい毎日を送っている僕らにとって、このテーマは非常に興味深くある。自己認識と記憶の連続性という観点からも無限の切り口がある。
セブン・シスターズという2017年の作品
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グランド・イリュージョン 見破られたトリック(2016年製作の映画)

4.0

ダニエル・ラドクリフの髭すげぇなぁ…

うん。面白かったです。いいんじゃないでしょうか。
スピード感のある展開、スリリングなカメラワーク、フレッシュなアクションシーン。どれもこれもマジシャンと紐付いて
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悪のクロニクル(2015年製作の映画)

4.0

これは悲しきウロボロスの物語。

印象としては「華のないセブン」みたいな感じだったのだけれど、よく練られた脚本と役者陣の好演がしっかりとしたドラマを作っている。
みんな大好きマ・ドンソク、新しき世界で
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AI崩壊(2020年製作の映画)

3.0

共感性羞恥で死ぬかと思った。

AIモノということでPythonっぽいコードが「○○げ」な演出で多用されてるんだけど、とにかくヤバい。間違いなく制作側にコード読み書きできるやつがいない。一例をあげると
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新聞記者(2019年製作の映画)

4.0

真実の重さとは。

現代日本の邦画で、このテーマを描ききっただけで十二分に価値がある。キャストも演技派を揃えていて実に渋く、骨太の脚本に血肉を与えている。

邦画の病理であるジャンル問わず突然ぶっこま
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犬鳴村(2020年製作の映画)

1.5

マイケル・ジャクソンかよ!(意味深)

純粋なホラーとしての要素に加え、ある種ミステリ・SF的なエッセンスもある本作、できるだけネタバレを回避しながら話をしようと思う。まあ、総じてひどいよねという評に
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ヴィジット(2015年製作の映画)

3.5

平均的なブラムハウス作品。

シャマランのキャリア復活作として有名な本作。人間が一番怖い的なよくあるホラーだが、スキのない構成に満足感は高い。

特筆すべきは作品のキモとなるある大きなトリックが結構バ
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劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019年製作の映画)

2.5

食い合わせの悪さよ。

本作のテーマはまさにRPG(Role-playing game)であり、仮想世界・現実世界問わず、自身のロール(役割)と社会性(他者との繋がり)を模索し、再構築するというものだ
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

5.0

それは夏の日の暑さのごとく。

暑い日が続きますね。さて、言わずとしれた名作レザボア・ドッグス。タランティーノ作品の中ではパルプ・フィクションを押しのけて個人的ナンバーワンの作品だ。

見返すたびに血
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アルカディア(2017年製作の映画)

1.5

料理も映画も下ごしらえが大切。

なんぼでも面白くなりそうなのにな。ストーリーもビジュアルも。
10年前に脱走したカルト集団から突然届いたビデオテープ。その後の生活に満足のいかない兄弟が古巣を訪れると
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ライト/オフ(2016年製作の映画)

1.5

どんなに荒唐無稽でも良い。その世界では何が正しいかを語ってほしい。

暗闇、死、閉ざされた空間…根源的な恐怖の要素をこれだけ集めていて全部失敗している作品も珍しい。

本作の最大の問題点は恐怖の演出箇
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.0

「理解する」ことが映画を楽しむ唯一のすべではない。

本当のところは監督のみぞ知るところではあるが、本作は「時間の流れを視覚化する」ところからスタートしているのではないかと思う。VFXでは特にパイロ(
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パージ(2013年製作の映画)

2.5

それはそう。

全くひねりもなく最初から最後まで予定調和で幕を下ろす。家族として、人として揺れ動く心。それらが「そうなるだろうな」を全く裏切らないため、アクションシーンの激しさと物語のダイナミズムが乖
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カイジ ファイナルゲーム(2020年製作の映画)

2.5

シリーズ一番の駄作かなぁ…

まず舞台設定として日本の経済が破綻し、極端な格差が生まれて「一握りの富裕層」と「大多数の貧困層」という構図が背景になっているんだけれど、ここが既にノれない。

シリーズを
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ナチス第三の男(2017年製作の映画)

2.5

部分最適化の終着点。

美しい映像。役者の好演。緊張感ある音響。そしてヘビィな史実とくればもう傑作一直線だと思うのだけれど、ところがどっこい割と残念な出来だった。

Amazonの紹介文では「彼はなぜ
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