めんたいこさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

めんたいこ

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JUDGE/ジャッジ(2013年製作の映画)

3.0

それは聞いてないw

ルールに書いてないとは言えそれはどうなの。(ネタバレにならない範囲の心の叫び)

しょっぱなから誰もが考えつくであろう「とある作戦」。それを主軸に展開させていく脚本は好感が持てる
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

語りたくなる映画ってのは、いい映画…なのかな?

このレビューは、長くなる。お時間があるときにどうぞ。

まず褒めポイントから。吉岡里帆と中村倫也を起用して色恋を絡めなかったのは英断だったと思う。今の
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

4.0

稲葉浩志…でいいのかな?本当に?

個人的に大好きな作品であるSINGシリーズの2作目。ファーストは5という評をつけさせていただいた。

https://filmarks.com/movies/668
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

5.0

新海誠作品では最も好きな作品かもしれない。

物語上にキャラクターを配置するか、キャラクターを生み出した後に世界を構築するか。大雑把な語り口として二分するとすれば、氏の作品は一貫して後者に属すると思う
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

1.0

空も飛べるはず、じゃねぇんだワ。

うーむ。控えめに言ってひどいと言わざるをえない出来。先に言っておくとVFXは当然ながらハイレベルで、特に破壊まわりとPyroがよい。流石といえよう。

しかし、だ。
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.0

世界最高峰のSIMを観に行ってきました。

いやぁ。水ヤバいよ。ほんとすごい。VFXに関しては流石の一言。良いものを見せていただきました。

今回劇場にてHFR(ハイフレームレート)・3Dで観てきたの
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殺人鬼から逃げる夜(2020年製作の映画)

4.0

秀逸な舞台装置に舌を巻く。

ダイナミックで躍動的なシーンに突如として挟まれる静寂もいいテンポを生み出している。モンスターをモンスターとして描き切り、妙なお涙頂戴バックグラウンドを差し込まなかった点も
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ドアロック(2018年製作の映画)

4.0

どこかで聞いた都市伝説をギュッとまとめた。そんな印象を受ける。

しかしそんなN番煎じの寄せ集めが、丁寧な演出・才能のある演者・絶妙なカメラワークによって見事に磨き上げられている。映画作りがうまい。実
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ポチの告白(2006年製作の映画)

4.5

これはむき出しの「日本で一番悪い奴ら」。

役者陣の熱量に終始圧倒される。主演の菅田俊を筆頭に、まさに鬼気迫る演技を見せる演者が目白押し。実に、実に素晴らしい。

そしてともすれば単調になりがちなスト
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エスケープ・ルーム(2019年製作の映画)

4.0

CUBE meets SAWな肌触り。悪くない。

こじんまりとした作品だが、エンターテイメントしている。荒唐無稽な舞台装置はご愛嬌として、メンバーの選抜や彼らのバックボーンが物語に有機的に絡むところ
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コララインとボタンの魔女(2009年製作の映画)

5.0

圧巻の解像度。

制作手法と表現がガッチリと絡み合い互いに推進力を増していく。
その様は、さながら荒野を走る大型バイクのような。さながらドッシリとした8ビートロックのような。

細かいところで好みは分
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セイント・モード/狂信(2019年製作の映画)

4.0

これは邪悪な天気の子。

実にA24らしい作品だ。しょっぱなファニーゲームメソッド※1から始まり緊張感Maxになったところでバチバチのタイトル出し。ここだけでもう5億点。

サウンドも非常にいい仕事を
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

5.0

「ゲーム開発者の端くれとして」そんな書き出しにしようと思ったけれど撤回する。誰にとっても素晴らしい映画体験が得られると思う。傑作だ。

奇しくもつい先日トゥルーマン・ショーを見返したんだけど、フェイク
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空白(2021年製作の映画)

4.0

ほどくのが大変だ。

古田新太の鬼気迫る演技を見るだけで価値がある本作。素晴らしいのだけれど、ちょっと要素盛り過ぎではというきらいがある。
もちろんその「様々な生き方」が有機的に絡めることで重厚なドラ
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少女椿(2016年製作の映画)

2.0

肥大化し続ける睾丸描写よ(意味深)

うーむ。微妙。丸尾末広の原作ははるか昔に拝読して、細かいところは覚えていないのだけれど、本映画版はあの耽美な世界を表現できているとは到底言い難い。

オトナの都合
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リトル・シングス(2021年製作の映画)

1.5

どうしようもなく雑なSE7EN(セブン)。

デンゼル・ワシントン、ラミ・マレック、ジャレッド・レトという実力派キャストに助けられなんとか映画の体裁を保っている映像といった印象をうけた。

登場人物の
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轢き逃げ -最高の最悪な日-(2019年製作の映画)

2.5

プロットが弱い群像劇は散漫な印象しか残らないという好例。

本作は水谷豊監督主演作品であり、それゆえ氏の心情表現がメインに据えられていると言っていいだろう。いわゆるいぶし銀の演技であるのは間違いがなく
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レミニセンス(2021年製作の映画)

3.0

よくできているのにつまらないという稀有な作品。

「懐かしきあの頃(過去)を見せる商売」というN番煎じも甚だしいアイデアを、真正面から描いた本作。繰り返される断続的な展開に視聴者もなれ始めてきた頃、そ
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返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

4.0

利己的で下半身ドリブンの愚かな僕ら。(苦笑)

登場人物が全般的に上述な感じなのでいまいちノれないんだけど、アートがいいのよ。アジアのね、湿度感のあるいや~な感じ。出てると思います。

またこれは完全
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.5

「生まれた時から俺たちは有罪だ」

重い。実にヘビー級だ。

本作は実話に基づいているという。事件が発生したのは1988年。今から34年前だ。はるか昔の話ではない。現代と地続きの、関係者がいまも生きて
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ガタカ(1997年製作の映画)

4.5

構成力の高さよ。

ずいぶん昔に観たのだけれど、こんな面白かったっけ?というのが正直なところ。

オープニングクレジット(エンドクレジットでもだけど) G,A,C,T,Aの文字だけサンセリフでウェイト
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ザ・ゲスト(2014年製作の映画)

3.0

テンポ良く進んで何の引っかかりもなく終わる感じ。

デヴィッドのソシオパス描写やBGMの使い方など、良いところはあるのだがさすがにストーリーに無理がある。

頭を空っぽにして観れるのは美点だが、頭に何
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ザ・ネゴシエーション(2018年製作の映画)

3.5

ポリッシュした2時間ドラマスペシャル。

ヒョンビン・ソン・イェジン夫妻の馴れ初めとなった映画という認識が一般的なのだろうか。両名ともいい演技をしている。操作された都市、目撃者などで存在感を見せたキム
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藁にもすがる獣たち(2018年製作の映画)

3.0

色々ともったいない。

キャストには無垢なる証人、アシュラ、監視者たちで名演を見せたチョン・ウソン、スウィンダラーズやインサイダーズ/内部者たちのペ・ソンウ、同じくアシュラや哀しき獣のチョン・マンシク
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アイデンティティー(2003年製作の映画)

3.0

「なんでもアリ」をどう使うか。

ネタバレにならないように評を進めるが、未見で本レビューがあなたの興を削ぐようなら作品を先に見ることをオススメする。

この物語はとある大きなトリックをどう処理するかに
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さがす(2022年製作の映画)

4.0

伊東蒼の演技力に度肝を抜かれた。天才だ。

片山慎三監督素晴らしいな。岬の兄妹、そこにいた男、ROCK'NROLL、本作と商業監督作品は全部見たことになるのかしら。どれも非常に高レベル。氏の作品には「
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.5

ノスタルジーだけでモノづくりしちゃいけないなって。

全体的に"特撮"へのリスペクトも、本気か?というトリックもぶっ込んで来ているので満足感はある。劇場で見たこともありデカい画面とデカい音の後押しもあ
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クズとブスとゲス(2014年製作の映画)

2.5

ブスはどこに。

クズとゲスに関してもキャラクター描写としてより分かりやすい指向性を押し出して行ったほうが幅が広がっていたのでは。

奥田庸介演じるスキンヘッドの男の存在感は良いが、リーゼントの男のオ
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アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

5.0

"怒りは君を幸せにしたか?"

差別問題のみならず、社会に生きる僕たちにとって命題のひとつだろう。

「私たちは僕たちは彼らは、不当に扱われている」と声を上げることは大切だ。足をふまれ続けていた人たち
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ライフ(2017年製作の映画)

4.0

不思議だ。実に不思議だ。

本作はリドリー・スコット監督作、プロメテウスと非常に似た問題点を抱えている。利己のために規約を破り、ある種の無邪気さ全開の科学者。それをトリガーにして引き起こされるリアリテ
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CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)

1.0

矮小化の指数関数かな。

つまんないだろうなと思って見たら想像を超えるつまらなさで変な声でた。

CUBEをリメイクしよう!と思ってなぜこうなるんだ。原作の持つある種寓話的でシニカルなエッセンスに、バ
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ブライトバーン/恐怖の拡散者(2019年製作の映画)

1.0

ギャグかな?

ギャグだな。

追伸
主役を演じたジャクソン・A・ダン君、SAWシリーズのジグソウ役のトビン・ベルに相貌が似ていて、ミステリアスな雰囲気は醸し出していた。よく見つけてくるなー。

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

-

映画自体を評するなら。いやその先は言うまい。

業界にはびこるハラスメント問題、その渦中の人が監督をつとめているといえばやはり評することすらはばかられる。作品の出来不出来と映画人の人格は当然ながら分け
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.0

ダメ押しは押す場所をよく確かめてから。

はじめて阿部サダヲの演技で良いなと思った。氏の持っているある種地に足ついていないキャラクター性がわかり合うことのできないモンスターというキャスティングに合致し
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オールド(2021年製作の映画)

3.0

ある程度の納得度はある。が、納得できれば映画として面白いかというと話は別。

荒唐無稽な舞台装置を「そういうモノ」として飲み込んだ上でも、ご都合主義がどうしても気になってしまう。単純に物語としての練度
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スパイラル:ソウ オールリセット(2021年製作の映画)

3.0

「SAWではなくない!?」

出来は悪くないのよ。映画としての出来は。でもなー。私怨である以上それはもうSAWではないのよね。それはもう模倣犯でも継承者でもない。

ジグソウの根底は断罪ではなくて救い
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