"完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。" - 風の歌を聴け/村上春樹
完璧な映画ならある。ここにな。
村上春樹も押井守も無駄に引用したくなって困る。与太話はさて>>続きを読む
The Death of Dick Long(意味深)
スキームとしてはコメディ・ブラックジョークなんだけど奥底にあるテーマには"笑えない"ものをはらんでいる。
何を言ってもネタバレになってしまう>>続きを読む
カトウシンスケと毎熊克哉、いい目をした役者だ。
前者はどうしようもない恋の唄で、後者は獣道、全員死刑、サイレント・トーキョーで閉塞感のある若者を好演している役者だが、本作ではその荒削りな才能を垣間見>>続きを読む
意欲的なのはわかるけれど。
全編を通してほぼノーカットの構成には舌を巻くが気になるところが多すぎる。
- 最初はどこから始まったの(映画上で初めてモニターから声をかけられる前が存在するはず)
- >>続きを読む
"容疑者X"でも"容疑者X 天才数学者のアリバイ"でもないんだよ。"容疑者X「の」献身"なんだよ。
邦画版の「容疑者Xの献身」評、以前書いた覚えがあったんだけどFilmarksに書いてなかったな。「>>続きを読む
映画作りが上手すぎて引く。
うーん満点。20年以上前の作品とは思えない完成度だ。
いわくサイバー風のテキストアニメーション。
いわくバトルシーンのビッグビート。
いわくバレットタイムを用いたカメラ>>続きを読む
メタい。悪い意味で。
端から端までクドカンだなーという本作。連続ドラマにしたほうが映えたのではと思うほどTVサイズ。
車のナンバープレートが「は59-10」(ゴクドー)だったり、おでん屋の屋号が「>>続きを読む
ぼく、メガネ好きなんですよね。
語るべきテーマを語りうるメディアで語りきった秀作。サブタイトル通り、「聞こえるということ」を様々な視点から描いている。この映画を経験した僕らは、鼓膜の振動のみを「聞こ>>続きを読む
闘いを望むものに巻き込まれるな。
小粋な会話劇が炸裂する本作。生き馬の目を抜くようなマスメディアの社会を舞台にしているためウィットに富んだセリフや痛烈な皮肉などが肌なじみが良いのが好印象。キャスティ>>続きを読む
香り立つニッポンノワール。
大好物。非常に欠点が多い作品ではあるが、本作にしか持ち得ない有り余る魅力を感じる。
拙さでもない。雑さでもない。磨きが足りないわけでもない。言うならば原石そのものの力と>>続きを読む
普通にゴミを捨てればよかったのでは(困惑)
物語の端々に「そうはならんやろ」という展開が見られ、どうにもこうにも全くノレなかった。
曰く、そもそも知らないやつからのフレンド申請は受けるな。
曰く、>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
カオス…?(困惑)
原題は「さらわれたい女」。いやもう全然原題の方がいいでしょ。意味深な感じにしたかったのか。タイトル変更自体はよいとして、テーマと乖離が激しいので違和感を禁じえない。狂言誘拐とカオ>>続きを読む
絵がすごい(小並感)
まずはイントロでググっと惹きつけられた。SSS綺麗だなーとか海の表現すごいなーとかアドベクションコントロール丁寧だなーとか細かいとこはおいておいて、広角のカメラ!迫りくる波!壊>>続きを読む
早熟のアイオワじゃないんだワ。
原題はThe Poker House。言うまでもなく原題の方が1000倍良い。本作のテーマは"早熟"そのものにあるわけではなく、ポーカーハウスという"場"によって無理>>続きを読む
ベター・リメイク。
どっかで見たことあるな…あれ?絶対見たことあるぞ…、あっこれロスト・ボディのリメイクだ。と終盤に気がついたポンコツが評していく。
ロスト・ボディ自体が非常に良くできたお話だったの>>続きを読む
リメイク時に寝違えた感アリ。
今回は2度目の視聴。また原作の韓国版も視聴済みでの感想となる。元のお話がよくできているということもあり、入江悠監督作品としては良い方なんじゃないだろうか。
本作では原>>続きを読む
これは不誠実なアンジャッシュ。
本作の最も大きな問題点は視聴者と映画の約束がなされないままグダグダと話が進行する点にある。その他も大変ひどいものだが、この点以外は些末な問題といえる。
破天荒といえ>>続きを読む
争点は狂気の造形。
本作では3種のアウトサイダーが表現されている。ひとつは目的のためにヤクザと手を組む警察官チョン・テソク、悪の具現化としてのチャン・ドンス、そして純粋な狂気の発露、殺人鬼カン・ギョ>>続きを読む
極太。
Amazonの本気を見た。文句無しの傑作だ。
当時のCIAが何を恐れ、いかにして暴挙におよんだか。エンターテインメントの文脈上で実に見事に語っている。
グァンタナモ米軍基地での非人道的な拷>>続きを読む
「何なのよ」はこっちのセリフじゃw
狂わせたいのや発狂する唇、HOUSE、はたまたネクロマンティックを彷彿とさせる美的センスを感じる作品。
演出や美術は荒唐無稽なようだが、しっかりとした骨子があり>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
カン・ドンウォン、 堺雅人みがすごい。
はるか昔に日本版を見たことがあるのだけれど、まったく覚えていないので本作との比較などは行わず単体の評とする。
まず、全体を通してスリリングな展開で実に引き込>>続きを読む
ホロライブの仲間かな。
非常に良くできた作品。掛け値なしに面白い。ローバジェット作品だと思うが箱庭感を感じさせない作りだ。二転三転するスピード感のある展開に、ハ・ジョンウ演じるユン・ヨンファの緊張感>>続きを読む
重めの社会派ドラマをくらえ。
現代日本を題材にしてもそのまま通用しそうな本作、徹底的なリアリズムが胃もたれを誘う。個人的に最も好ましいと思った点は、義母自身が自分の正当性を訴えるシーンだ。お涙頂戴で>>続きを読む
甘じょっぱい。
アクションにはキレがあり、ストーリーの整合性は(ある程度)取れている。演者のレベルも一定以上でスピード感のある展開もある。
しかしこれがなぜ面白くならないのか。
もっともリアリテ>>続きを読む
丁寧に作られた見目麗しきブランド物の箱。
ただし中身はない。
調査隊がポンコツ過ぎて何も情報が入ってこない。これにつきる。どんなに美しい美術を用意しても、どんなに高度なVFXを用いても、
「ここ>>続きを読む
よくできている…が。
解決編が長い。絵としてもスタティックで非常にダレる。(淡々とした演出が悪いわけではないけれど、本作では効果的とは言い難い)
またキャスティングが厳しいと言わざるを得ない。のん>>続きを読む
そこはみっつじゃなくて3本にしとくべきだったなー!
田口・白鳥シリーズの第二作。思うところがあり一作目のチーム・バチスタの栄光と連続で見たが、実に良い映画だ。
こちらもかなり昔に見たが、内容は全く>>続きを読む
メディアの特性を生かした良作。
田口・白鳥シリーズの第一作。際立つキャラクター、演者の熱演、大きな展開をみせる終盤と、ミステリの面白さを凝縮したような作品になっている。
はるか昔に見た作品だったが>>続きを読む
いやそうはならんやろ。
タイムリープという王道の舞台装置の上で、自分だけがそのループに気がついているという状況。これが面白くならなくて何が面白くなるというのか。
もう壊滅的にダダ滑りしてて目も当て>>続きを読む
お弁当箱に収まったミッドサマー。
邦題はマッド・ハウスだが、原題は1BRとのこと。これは不動産用語の1 BEDROOM(寝室が1つあるタイプの部屋)のことを指しているのだと思うのだけれど、物語のスタ>>続きを読む
微妙なイチャイチャ必要なんすかね…
なんだろうこのモヤモヤする感じ。いや、別にいいんですよ。男x男のカラミがあっても。それが作品に必要な要素なら大いにやっていただいて結構。でもなー。本作では実に表層>>続きを読む
良質なドラマを楽しみたい方へ。
役者陣の好演が実に素晴らしい。主人公キム・ヒョンミン演じる キム・ユンソクの確かな演技力。チェイサー、哀しき獣に次ぐハマり役だったのでは。またカン・テオ演じるチュ・ジ>>続きを読む
へただなあ、カイジくん。へたっぴさ…!映画の作り方がへた…
ローバジェットなりの工夫は見て取れる。区切られた空間で1時間40分の尺をもたせることはできていると言えよう。(決して緊張が途切れないスリリ>>続きを読む
これは弱き者たちの孤狼の血。
身勝手で不整合で言ってることもやってることもブレブレ、虚勢を張ってなんとか生きている僕らのための鎮魂歌だ。そして人間とシステムのストーリーでもある。
ぼくらが長い歴史>>続きを読む
Cut Off(意味深)
全体的な着想はいい。遠隔サポートで素人に死体解剖させるとか、テキストだけで中々にアガるモチーフと言える。ただ、丸々一本の映画としては、冗長すぎる印象が拭えない作品だ。また思>>続きを読む
"SNSの実話をベースに描いたスリラー"のつまらなそう感すごい。
いや、実際つまんなかったんですけど。みんな大好きマ・ドンソク(この言い回し毎回書いてますが言いたいだけです)の無駄使い感がもうね…っ>>続きを読む