チャウさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

FLEE フリー(2021年製作の映画)

4.2

これは家族の話だ。
主人公アミンがいま現代満ち足りた生活を送っていると言う前提があるから、一体どうやって亡命したのかってとこにフォーカスして、ときにドキドキしながら目を背けそうになりながらも観られた。
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.6

あらすじを見ただけでオチがとても気になり観たくなった。
終始何か起きそうな雰囲気だけが漂ってて観ているこっちはずっと構えてるからちょっと疲れた。尺の割にやたら長く感じてしまう。静かで寒々しい感じは北欧
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猫は逃げた(2021年製作の映画)

3.6

この監督とは相性がいいと思ってたけど邦画では珍しくどんどん眠くなってしまった。
ところがですよ、終盤の長回しのシーンだけが突如として面白くて何度も繰り返し見たくなるほど。全てはあのシーンを描くためだっ
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余命10年(2022年製作の映画)

3.6

思ってた以上にストレートな内容。
RADWINPSが音楽を手掛けてるのを知って鑑賞。いやーいい仕事してはるわ。
いつ死ぬか分からない状態が10年も続くって想像を絶する。10年生きられるって補償もない。
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.0

やっぱり3.11の記憶と重ねてしまう。
当事者でない僕にとっても辛かった。生活が一変してしまった人たちにとっては封印したくなるような記憶に違いなくて、この映画を観るのは躊躇うような気がする。だけどそう
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ライフ・ウィズ・ミュージック(2021年製作の映画)

3.5

まさかのSIAが監督
内容の方は、うーん。ラジー賞にも納得。
観て後悔するほどではないけどストーリーは予定調和的だし後半になるに従って粗さが目立ってたような。演技もなんだかなあ。たっぷり寝てたはずなの
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.0

先の展開が全く読めずに最後まで夢中になれた。時間が経つのも本当にあっという間。
ちゃんと怖かったし、ホラーにしては場面展開が目まぐるしくてスケール感デカっ!てなった。ポスタージャケット見て勝手に低予算
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バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー(2021年製作の映画)

4.3

え、めちゃめちゃ面白かった。
『世界の果てまでヒャッハー』に似てると思ったら出演、製作陣がまんまなのか?いやヒャッハーよりも面白いんですけど。色んなことが起こりまくってバカさが加速していくの最高。
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ロスト・ドーター(2021年製作の映画)

4.0

いやー見応えあった。いい意味で想像を裏切ってきた。バカンスの途中で何かをきっかけに失くした子供を思い出す。って涙が出そうな話かと勝手に思っていたけども全然違った。終始不穏な雰囲気でドラマとゆうよりほと>>続きを読む

ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

3.8

周囲からちょっと煙たがられてる人が自死したら?何を思う?と突きつけられたような、試されてるような気分になりながら鑑賞。
嘘を重ねてしまうエヴァンの気持ちに寄り添うことが出来なかったり、恋愛要素強くなっ
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.2

北アイルランドでの紛争が背景にはあるけども描かれているのは家族の話。
もちろん宗教争いとか考えさせられることもあるけど、描かれ方は少年目線でもありどこか淡々としていてやっぱり主題は家族の話だと思った。
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僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

3.8

あらすじを見ただけで大体どんなストーリーか想像できてしまう。ファンタジーだとしてもよく出来すぎてて、しかも犬のベイリーが結構いろいろ喋ってしまうもんだから興醒めしてしまうポイントも多かった。
それでも
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.3

エール!はハマらなかったけど、こちらはやたらと評価が高かったので気になって鑑賞。そしたら感動の嵐でした。
エール!よりも生々しいとゆうのかリアリティがあって、家族の変化が自然に描かれてて素晴らしかった
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.8

プライドとか捨てられたら好転する事ってあるかもって感じた。プライドが邪魔していることって結構多くて。そう頭では分かっていてもなかなかに難しい。フランシスの場合は柔軟にやってのけるのが羨ましくも思った。>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.2

めっちゃ思い出してるやん!とはなったけど、思い出した瞬間を切り取って繋げてるからそりゃそう見える訳だ。実際は誕生日だけでなく忘れられない6年だったんだろうな。言い訳がましくて未練タラタラなタイトルが凄>>続きを読む

MONSOON/モンスーン(2020年製作の映画)

3.8

ベトナム舞台の映画はたぶん初めて。
正直なところ30年以上も経てベトナムに降り立った主人公が何を思ったのか想像するのさえ難しかった。ストーリーはほとんどなくて雰囲気を味わう映画。ベトナム戦争の背景を知
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パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

4.0

主人公にはおそらく誰も共感とかできないだろうけど最後まで集中して観られた。主人公がギャフンとなるようなシーンを見たかったからかもなあ。起承転結からのオチが良かった。
後見人ビジネスが成り立つ社会が来た
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オールド(2021年製作の映画)

4.0

勝手にホラーだと思い込んでたけどサイコ?スリラーでした!それはやったらあかんやつ!ってゆうシーンの連続はホラーっぽかった。
こんなにオチが気になった映画は久しぶり。これもシャラマン監督のなせる技。知ら
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.8

ストーリーはさっぱりついていけなくて、だけど小気味いい映像と音楽だけで楽しめる。そして分からないなりに心温まる。その分からなさが絶妙な感じ。もう一度観たら分かるのでは?と思わせる。
そして映像と音楽だ
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老後の資金がありません!(2020年製作の映画)

3.4

頭空っぽにして楽しめて、あわよくば将来を生きるヒントみたいなものもあったりしてと淡い期待もあったけど。。。しかも途中からはテーマがズレてしまってた。
お金がテーマってのは生々しいだけに落とし所が難しい
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.3

確かコロナで延び延びになってたような。
ウルトラマンファンとしては這ってでも劇場に行かねばと思っていたので迫力ある映像で観られてよかった。
がっかりするポイントも多少あったりするのだけど、大人向けに仕
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17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

4.0

ルールがさっぱり想像できないニワトリのゲームをしてたゲーセン、そしてボウリングにカラオケとフライドポテト。NYと言っても高校生の遊び方が日本と同じでホッとした。
まだ17歳の彼女らにはNYがどんな街に
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.4

夏まで待てずに鑑賞。
確かにいろんな要素がごちゃ混ぜで楽しそう。だけどどれも中途半端に感じてしまったのが正直なところ。
昔の時代劇が好きだったらもっとハマったのかな。ジャケットのような爽やかなのを想像
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.0

なんか凄いものを見せてもらった感じ。
ドライブマイカーは未見だしこの監督も初めて。
好きにはなれないけど面白い映画だった。
頭では分かっていても理性を保てなかったり魔が指すこともあるかも知れない。しか
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ウィークエンド・アウェイ(2022年製作の映画)

3.8

クロアチア舞台とゆうのが新鮮。怪しい人ばかりだったけど構えることなくサクッと楽しむのにいい感じ。意外と?ストーリーもしっかりしてる。
なにより主人公が気持ちいいくらいに頭がキレるからスッキリした。見て
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明け方の若者たち(2021年製作の映画)

3.4

捺印って斜めに押すものって知らなかったな。お辞儀してるように見えるって言われても確かによく分からんし。
周りの人たちが環境を変えていく中、あえて『僕』は逃げ出すことなく希望を見つけるあたりよかった。『
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.8

疲れてる時に観るから絶対に眠くならなさそうな一本をと思って選んだら案の定、目と頭がすっかり覚醒してた。
あとまで引きずる怖さはないけどずっとハラハラしっぱなし。設定がとにかく面白いしちゃんと怖い。デト
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.8

これはこれでもちろん面白かった。
史実を絡めた?続編としては斬新な切り口だと思った。
だけどキングスマンの華麗に舞うようなアクションシーンが少ししか見られなかったのがとても残念な感じ。戦争映画としては
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かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

3.6

かそけきって言葉も知らなければサンカヨウって名前も初めて聞いたし存在すら知らなかった。
誰一人嫌な人が出てこないのでずっと穏やかな気持ちで観ていられた。おばあちゃん以外皆んな妙に落ち着いているのが気に
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.8

カタカナ多くて名前と顔が一致しないまま話が進むから正直眠くもなった。
何度か挫折しそうになりながらもそれでも最後まで観てよかった。驚くようなポイントが幾つも用意されていて後半は前のめりになりながら観て
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レイディオ(2020年製作の映画)

3.6

体感的には実際の45分よりもずっと短く感じた。
ネットでも簡単に繋がれるこの時代にこんな出会いがあることがとても新鮮だった。ハマるほどラジオを聴いたことはないし、久しくラジオを聴いていないけど少し聴き
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.3

やっと観た。
高評価にも納得。
勝手に『劇場』と重ねながらしばらくどんなだったかなーと頭から離れない状態で観てしまったけど雰囲気といい余韻といい全然違った。
学生カップルにとって就職は鬼門の一つではあ
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Summer of 85(2020年製作の映画)

3.8

色彩だったり演出だったり映像の粗さだったり、もちろんファッションも音楽もビーチの雰囲気までも本当の80年代の映画を観ているようだった。80年代のフランス映画を観たことは多分ないけれどきっとこんな雰囲気>>続きを読む

世界で一番しあわせな食堂(2019年製作の映画)

3.6

フィンランドと言えばトナカイとサウナ。そのどちらも網羅。自然にも癒される。欲を言えばオーロラも見たかった。
ただ僕がそうだったようにかもめ食堂的な雰囲気を期待するとがっかりするかも。
食文化を通してフ
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The Hand of God(2021年製作の映画)

3.8

大好きなイタリア舞台だし、しかも死ぬまでに一度は行きたいナポリ。アカデミー賞絡みの作品とゆう後押しもあって鑑賞。
あらすじ見たら少年の成長の話ってことしか分からなくて、ふーん、くらいのテンションでしか
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ブラックバード 家族が家族であるうちに(2019年製作の映画)

3.6

もちろんその人の置かれた状況が熟慮された上で本人とその家族の意思があるのなら安楽死は全然ありじゃないかと思ってるし、もっと日本でも議論されてもいいのになとさえ感じてる。
長生きすることとその人の人生の
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