ラストが支離滅裂すぎて言葉にならない。ストーリーが全体的に雑なのはネタ切れもあるのだろうか。
前作との整合性を考えるとこのバージョンのほうがしっくり来る。やはりマーロン・ブランドがいると全体的に締まる。
前作の伏線回収も含めた続編となっているが、チープさが増している気がした。そこが1作目は許せても続編となるとなかなか見過ごせない部分。
ドラマ版でストーリーは完結しているので、蛇足感がある内容。“ドラマの劇場版あるある”にはまってしまった感じ。
スピルバーグの自伝的作品。極めてパーソナルな内容なのに引き込ませるあたりはさすが。スピルバーグにとっての映画とは何かを描いており、数々のオマージュを含めて、とても上質な映画だった。エブエブも良いが、こ>>続きを読む
スーパーヒーロー物の元祖。さすがに映像がチープだが、生い立ちからじっくり描いているため、見る側に優しい内容。脇役がやたら豪華。既視感があるシーンが多いが、この映画が元ネタなのだろう。
トラボルタが踊る映画ということのみ知っていたので、後半の今の自分に葛藤する姿は少し意外だった。さすがに古い映画で、今見ると登場人物がかなり痛いが、当時を知る意味では見て損はないと思う。
サーチもそうだったが、この監督は短い尺でまとめるのが上手い。抑えるところを抑えた演出。シンプルで王道の展開と見せかけてのラストが最高。
ブルース・リーを見る映画。内容は初期の007のカンフー版みたいな感じ。ストーリーの粗を忘れるくらいインパクトのあるブルース・リーのアクション。
些細な夫婦喧嘩で2時間描ききるところが見事。一つ一つのカットがとにかく綺麗。気まずい雰囲気がずっと流れているが、夫婦喧嘩に巻き込まれた子供が一番気の毒だった。現実だったらいたたまれない雰囲気を見事に描>>続きを読む
シュールでわかりにくいが、この監督の人間観察力には中毒性があるかも。笑っちゃうんだけど、笑うといずれ自分に返ってきそうで怖くなる。そんな描写が続いていた気がする。逆転のトライアングルでだいぶ大衆向けに>>続きを読む
食い違う3人の証言から人間の本質を浮かび上がらせる黒澤明の名作。さすがに古い作品ではあるが、いつの時代も変わらない人間のエゴイズムを鋭く描いている。ラストで人間の善の可能性を忘れていないのも良い。
今まで見たことのないぶっ飛んだ映画。でも描いているテーマはシンプルで誰もが共感できる普遍的なもの。愛はすべての宇宙を救う。カオスで少し下品なのにしっかり胸が熱くなる内容だった。でも、これがアカデミー賞>>続きを読む
どこからどこまでがゲームなのかわからなくなる主人公を追体験できる。ただ、真相を知ってフォーリング・ダウンばりにブチギレるマイケル・ダグラスを期待してしまった。
ワンシチュエーションだが、時系列を入れ替えたりすることで先の読めない展開になっており、飽きの来ない内容だった。低予算感は否定できないが、印象に残るエンタメ作品。
意地悪な描き方だがわかりみが深い。セリフのすべてが皮肉に聞こえる映画。人は誰もが他人より優位に立ちたいという感情を潜在的に持っているんだなと。身につまされるような気がして途中から笑えなくなった。いわゆ>>続きを読む
希望のないショーシャンクの空に。ほぼ過酷な獄中生活が描かれるだけの内容だが、この極限状態の日常の描写に不思議な奥深さがあった。そして、単なる刑務所物、脱獄物に留まらないインパクトがあった。
昔のB級アクションを見ているかのような感覚。このくだらなさは2022年の映画とは思えない。ロマンシング・ストーンを思い出した。ハリポタ世代としてはダニエル・ラドクリフが元気そうで一安心。
デンゼル・ワシントンの一人芝居とも言える内容。同じ無表情でも、自分の信念に従っているとき、いないときの違いを自然に出しててやはり上手いなと感じた。信念に反した行動は自分のためにならないという強烈な教訓>>続きを読む
大手保険会社の最強弁護士軍団を相手に裁判に挑む司法試験受かりたての青年が主人公の裁判物。安定の展開。ダニー・デヴィートやミッキー・ロークといった個性的な脇役がまた良い。
何を言いたいのかよくわからない世界観。町が水没するというファンタジーなので少し前の作品だとわかる。かわいいのに不気味な、イマイチ良さがわからない内容だった。
ジブリで一番渋い内容かも。尺も短いし、大きな出来事は起きないが、男の浪漫を感じさせる味のある映画。風景と歌も良い。この作品と「風立ちぬ」は宮崎駿の趣味全開という感じがする。
オリジナル版を見ていないが、真逆のラストになっているとのこと。こちらのほうが「奇跡」を感じる内容だった。7番房の中では、悲しみ、虚しさ、怒りや切なさなどの様々な感情が行き交っていて、否応なしに感情移入>>続きを読む
普通に良い話。血の繋がってない娘にこれだけ愛情を注げるのはすごい。ただ、踏み台にされた3人の父親が揃いも揃って良い人だから成り立つお話かな。自分が求める母親像はこういう母親ではないので感情移入が難しか>>続きを読む
人間ドラマを全く掘り下げず、怪獣バトルに振り切った内容。ゆえに、突っ込みどころ満載のストーリーを気にしているときりがない。白目をむく小栗旬に失笑。この扱いでクレジットがトメだったのが謎。
何も起こらないドラマだが、不思議と引き込まれる味のある作品。普遍的な家族の物語であり、アカデミー賞を争った「ノマドランド」よりもこっちのほうが心に響いた。ラストの雑魚寝している家族を見つめるおばあちゃ>>続きを読む
ストーリーの全てがパソコンの画面上で展開されるというユニークな設定とテンポの良い展開。アイデアさえあれば低予算でも面白いものを作れるという証明になっていたと思う。
本編と一緒に鑑賞。この映画に関わった俳優やアニメーターや裏方がギレルモ・デル・トロを信頼しているのがよく伝わってきた。このドキュメンタリーを見た後に再度本編を見ると、完成までのそれぞれの努力が感じられ>>続きを読む
お馴染みのピノキオをストップモーションアニメで描く。CGを使っていないのが信じられないくらい凝った作風。おとぎ話の中に戦争ネタが盛り込まれていたり、ギレルモ・デル・トロらしい少しビターな内容だった。デ>>続きを読む
戦争シーンの悲惨さはオリジナル版を超える。休戦交渉のパートが追加されていて、ドラマとしての見ごたえも上がっている。今リメイクが作られる意味を考えると悲しくなる。90年前から変わっていないんだなと感じる>>続きを読む
約90年前の作品であるが、戦争の虚しさはいつの時代も変わらない。描いていることはシンプルで胸に迫るものがある。広い視野で見ると「西部戦線異状なし、報告すべき件なし」なのかもしれないが、散っていった多く>>続きを読む
CGのない時代にどう撮影したのだろうと思ってしまうくらい壮大な内容。スペクタクル映画とはまさにこういう作品を指すのだと思う。多少世界史の知識は必要だが、全体的にはわかりやすい内容だった。大きい画面で見>>続きを読む
何をメインに描きたいのかが謎だった。主軸はトラウマを抱えた消防隊員なのか、少年が追手から逃げるサスペンスなのか、山火事なのか。「モンタナの目撃者」という邦題になっているので余計にわからない。色々な要素>>続きを読む
悪い映画ではないが、割とありきたりな内容で、今までのイーストウッドの作品の焼き直しみたいな感じがした。「グラン・トリノ」のような作品をまた作りたかったのかな。イーストウッドはさすがに老けたなという感じ>>続きを読む
いわゆる「信頼できない語り手」のプロット。そして、前半はヒッチコックの「裏窓」を引用しているのは明らか。豪華なキャストでそれなりに面白いが、ミステリーなのに既視感があって驚きがないのがマイナス。
世界仰天ニュース感のある内容。エディ・レッドメインのシリアルキラー役が恐ろしかった。優しげな外見と残酷な中身のギャップが感じられて、キャスティングがぴったりだった。ただ、シリアルキラーを描くことよりも>>続きを読む