こばこばさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.3

時系列が前後するため、ややもたついている印象があった。ラストの女性チームによる戦いは爽快で、時代にも合った内容だが、落ち着くところに落ち着いた感があった。ただ、細かいことを抜きにして楽しめる内容で、こ>>続きを読む

ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

3.2

タランティーノの映画のような会話劇で、登場人物は皆クセが強く、シュールなコメディ。しょうもない内容(逆にそこが魅力ではあるのだが)なので、それが許容できないと時間の無駄に感じるかも。エンドゲーム前半の>>続きを読む

パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

3.9

前半は実際にありえそうなブラックコメディ、後半はマフィアとの戦いが展開され、完全なフィクションとなる。ロザムンド・パイクが演じているので強い女性だと思ったが、ここまでしたたかとは。マフィアよりもヴィラ>>続きを読む

アルバート氏の人生(2011年製作の映画)

3.4

男性として生きざるを得なかった孤独な女性の物語。主人公は最後の晩に何を考えていたんだろう。抑圧された環境の中で、ささやかな夢を追いかける姿が切なく、胸を打つ。

ベティ・サイズモア(2000年製作の映画)

3.1

レネー・ゼルウィガーが十八番とも言えるキュートな役柄でさすがの演技を見せている。痛々しい役柄を魅力的に見せる点においては、彼女の右に出る者はいないと思う。ストーリーは全体的にファンタジーさが漂っていた>>続きを読む

シャザム!(2019年製作の映画)

3.8

笑って泣ける純粋なヒーロー物になっていた。家族をテーマにしているのがとても良い。トム・ハンクスのビッグが大好きなので随所にオマージュを感じながら楽しめた。路線変更後のDCはかなり良い感じだな。

アクアマン(2018年製作の映画)

3.3

わかりやすいストーリー展開で面白かったが、ニコール・キッドマン演じるアトランナが絡むシーン以外は一切ドラマ要素がないため、内容として軽く感じるかもしれない。CG技術の塊のような映画で映像が凄かった。ジ>>続きを読む

生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.8

シンプルに心に響く良い映画だった。良い意味で描写が少しくどかった黒澤版をコンパクトにまとめた内容。黒澤版にはいなかったキャラクターを登場させることで、若い世代を含め全ての人へ伝わるメッセージになってい>>続きを読む

生きる(1952年製作の映画)

4.0

余命幾ばくもない公務員の男が生きる意味を見出していく作品。意志さえあれば人は変われるという前向きな内容を描くと同時に、そう簡単には変われない人間の心理も突いている。公務員のお役所仕事を皮肉って捉えた描>>続きを読む

エデンの東(1954年製作の映画)

3.8

初ジェームズ・ディーン。愛されたい思いを全身で表現する姿に胸が締め付けられる。「カインとアベル」がモチーフになっているが、親から愛されたいという誰しもが感じる思いをシンプルにストレートに訴えている。だ>>続きを読む

シンプル・プラン(1998年製作の映画)

3.5

大金を手にしたがためにどんどん深みにはまり、転落していく男たちを描いている。なんとなく先が読める展開だが、脚本が良いので引き込まれる。情けなさを漂わせるビル・パクストンは見事だし、その夫に発破をかける>>続きを読む

バージニア・ウルフなんかこわくない(1966年製作の映画)

3.3

夫婦喧嘩が次第に狂気の域に入っていく。凄まじい会話劇。内容がよくわからないという意見を見かけるが、もはや狂気の域なので理解できなくて当然かもしれない。好みが分かれる映画だが、役者の演技が最高水準なのは>>続きを読む

アメリカン・ハッスル(2013年製作の映画)

3.6

ストーリーはやや入り組んでいるが、豪華俳優陣の掛け合いは見ていて面白かった。その中でも短い出演時間ながらインパクトを残したジェニファー・ローレンスはさすが。全体的にコメディ要素が多いが、マフィアの大物>>続きを読む

ベニスに死す(1971年製作の映画)

3.4

マーラーのアダージェットとビョルン・アンドレセンの美しさが強い印象を残す映画。一見するとかなり倒錯した内容だが、この美しさのおかけで何ともいえない味のある作品になっている。

ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年製作の映画)

3.7

見る前は長さに抵抗があったが、見始めると意外にもあっという間だった気がする。メンバー集めの前半、一致団結して悪と戦う後半を贅沢に時間を使って描いていた。普通は2時間という時間の制約の中で、良い作品を作>>続きを読む

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

3.6

今までのDC作品の中では一番。MCUに寄せてきている気がする。歴史とエンタメを上手く絡めていたと思う。メッセージ性がそこまで強くない割にストーリーが長いので、もう少しコンパクトにできるとなお良かった。

黄昏(1981年製作の映画)

3.8

渋くて、何てこともない家族の物語なのだが、心に沁みる名作。音楽や風景を含めて、映画全体の穏やかな雰囲気が個人的には好みで、見て良かったと思える映画だった。

8月の家族たち(2013年製作の映画)

3.4

いかにも戯曲らしい会話劇がメイン。会話の内容はかなりブラックで見ている分には楽しいが、自分が当事者であの場にいたら…と考えると恐ろしい。絶対に同席したくない家族。メリル・ストリープが圧倒的な存在感で他>>続きを読む

何がジェーンに起ったか?(1962年製作の映画)

3.7

震え上がるようなサイコサスペンス。ベティ・デイヴィスは「ミザリー」や「サンセット大通り」を彷彿とさせるトラウマ級の演技を見せている。確執のあった2人を主演に据えるキャスティングの勝利でもあると思う。

スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

2.9

評価は低いが、爽快でテンポが良い。意外と倫理的なヴィランたちでパンチに欠ける部分はあるが、今までのDC作品の暗さを考えると、これはこれでありだと思った。予告編が秀逸すぎたのがなあ。

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年製作の映画)

2.7

編集段階でかなりカットされているのがわかるくらい説明不足なストーリー。「バットマンvsスーパーマン」がメインなのに、一番面白いのはワンダーウーマンの登場シーンという残念な映画。こういうパワーバランスが>>続きを読む

マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)

3.0

人を守るスーパーマンらしさがあまり感じられない内容。建物崩壊させまくりのCG丸出しの映像が続き、辟易した。何でもダークにすれば良いという訳ではないと思う。

ラブリーボーン(2009年製作の映画)

2.6

14歳で殺された少女が残された家族や友達を死後の世界から見守る物語。ファンタジー要素がとても強いが、死後の世界のビジュアルはありかなと思う。ただ、凝りすぎているためか、作り物感が出ているのが気になった>>続きを読む

普通の人々(1980年製作の映画)

3.8

「普通の人々」というタイトルがすごく良い。どこにでもいる家族の崩壊と再生。他人の心の傷は家族でさえもわからない。悩み苦しむ次男を丁寧に追っていて、次男役ティモシー・ハットンと医師役ジャド・ハーシュはま>>続きを読む

カンバセーション…盗聴…(1973年製作の映画)

3.5

地味だがなかなか良い作品。盗聴を仕事にしているからこその心理的恐怖。キャストは大部分がおなじみのコッポラ組なのだが、その中でもジーン・ハックマンの上手さが際立つ内容。

コールド マウンテン(2003年製作の映画)

3.6

南北戦争期が舞台の恋愛映画。アンソニー・ミンゲラらしい作風。女性の映画。こういう歴史物は好きなジャンルなので面白かった。キャストが豪華。ヒロイン以上に、レネー・ゼルウィガーやナタリー・ポートマンらが演>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.5

中年のハリウッド俳優と夫の仕事に同行してきた若妻の日本での交流を描く。二人の関係性の描き方が絶妙で、切ないラストまで目が離せない。異国の地でのこういう出会いは憧れる。

ことの終わり(1999年製作の映画)

3.3

不倫物だが、映画全体がとても美しい。ジュリアン・ムーアは今まで見た彼女の作品の中で間違いなく一番美しい。信仰も絡んだ内容で、意外と見ごたえがあった。

ラブ&マーシー 終わらないメロディー(2014年製作の映画)

3.3

ザ・ビーチ・ボーイズについての予備知識が全くない状態で見たが、天才ゆえの苦悩や周りからの搾取など、暗い部分が見られてなかなか興味深かった。

パレードへようこそ(2014年製作の映画)

4.0

扱っているテーマは社会派だが、コメディタッチで見やすく、元気をもらえる。相容れない存在同士が「連帯」するというテーマはいつの時代でも共感できるし、説教臭くなく、最後まで爽やかだった。

スーパーマン リターンズ(2006年製作の映画)

2.7

映像が良くなっていて、80年代作品のチープさはなくなっている。ストーリーはシリーズ化を意識したのか、「スーパーマンが戻ってきたこと」に重点が置かれ、それ以外は印象に残るシーンはなく、物足りなさを感じた>>続きを読む

スーパーマン4/最強の敵(1987年製作の映画)

2.3

明確な敵がいる分、3よりはヒーロー物として見れるが、低予算感が増している。クリストファー・リーヴ主演のシリーズの最終作だが、なんとも寂しい内容。

スーパーマン III/電子の要塞(1983年製作の映画)

2.2

ラストが支離滅裂すぎて言葉にならない。ストーリーが全体的に雑なのはネタ切れもあるのだろうか。

スーパーマンII /リチャード・ドナーCUT版(2006年製作の映画)

3.0

前作との整合性を考えるとこのバージョンのほうがしっくり来る。やはりマーロン・ブランドがいると全体的に締まる。

スーパーマン II/冒険篇(1981年製作の映画)

2.7

前作の伏線回収も含めた続編となっているが、チープさが増している気がした。そこが1作目は許せても続編となるとなかなか見過ごせない部分。

チェリまほ THE MOVIE 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(2022年製作の映画)

2.5

ドラマ版でストーリーは完結しているので、蛇足感がある内容。“ドラマの劇場版あるある”にはまってしまった感じ。