こばこばさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

4.0

間違いなくエンタメ映画の最高傑作の一つ。シリーズ1作目なのでストーリーもシンプル。何度見ても楽しめる。

群衆(1941年製作の映画)

3.3

群衆というタイトルが秀逸で、扇動されやすく、簡単に周りに同調してしまう大衆の危うさを描いた作品。そして、その危うさは今もなお存在している。

ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

3.4

Facebookの創設者であるザッカーバーグの知られざる一面を描いている。フィンチャー監督らしい作風で、テンポの良い作品。ジェシーアイゼンバーグの早口言葉のようなセリフ回しは見事。すごく面白いストーリ>>続きを読む

チョコレート(2001年製作の映画)

3.4

静かだが、濃い人間ドラマ。全体的に抑制された演技ながら、しっかり感情が伝わってきた。ハル・ベリーとビリー・ボブ・ソーントンの名演。

別れる決心(2022年製作の映画)

3.4

サスペンスでもあり、恋愛物でもあるという内容。嘘か現実かわからないような微妙なところを行ったり来たりする。常にそんな感じだった。セリフに独特なニュアンスがあるような気がした。そこが字幕では伝わりきらな>>続きを読む

トラ・トラ・トラ!(1970年製作の映画)

3.3

真珠湾攻撃を日本側、アメリカ側の双方から描いた作品。日本パートは日本の制作陣によって作られているため、海外映画でよく見かけるおかしな描写も少ない。意外にも日本のワンサイドゲームのような展開のため、アメ>>続きを読む

トップ・ハット(1935年製作の映画)

3.5

ストーリーはさすがに時代を感じさせるが、歌とダンスは全く色褪せない。アステアとロジャースの力みがない、軽やかなダンスシーンは本当に見事。

ロブスター(2015年製作の映画)

3.3

いかにもヨルゴス・ランティモスらしい、理解が追いつかない、シュールな世界観。どのキャラクターも割と打算的に行動する部分が垣間見えた。結局のところ、人は皆自分が一番大切なんだなと。

アンテベラム(2020年製作の映画)

3.1

意外性のある内容だった。誇張させた形で描かれているストーリーだが、心の奥底にはこういう思想を持っている人は確実にいるんだと思う。よくできた展開だが、どうしても「ありえない」が勝ってしまった。

ビースト(2022年製作の映画)

2.9

いわゆるジュラシック・パーク系(オチまでそっくりな上に、娘がジュラシック・パークのTシャツを着ていた)のパニックアクション。ライオンのCGがなかなか良く、リアルで迫力満点。それ以外はラストのありえない>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.3

何が言いたいのかよくわからないが、さすがはジョーダン・ピール。先の読めない引き込まれる内容だった。初見ではいろいろ繋がらないのでこの評価。監督の頭の中の無限の発想力にただ脱帽。

マスカレード・ナイト(2021年製作の映画)

3.1

前作よりも複雑な推理物となっている。それなのに、どうやって犯人を導き出したのか、という肝心の部分がはっきりせず、やや飛躍していた気がする。

マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.4

原作未読の状態で鑑賞。原作が良いためか、娯楽作として問題なく楽しめる。豪華キャストによるグランド・ホテル形式のサスペンス物で、他のドラマのパロディのようなキャスティングだった気がする。個人的にはお仕事>>続きを読む

ターミネーター4(2009年製作の映画)

3.0

1の前日譚ということもあり、オマージュを感じさせるシーンが多かった。3が酷かった分、この作品は頑張った方なのではないか。

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

3.5

核戦争が起こり世界が滅亡していく様を描いたブラックコメディ。愚の骨頂のようなキャラクターのテンポの良い掛け合い。笑ってはいけない内容なのだが、思わず笑ってしまう、そんな映画。

魔女がいっぱい(2020年製作の映画)

2.3

ビジュアル面のインパクトは中々だが、内容的に「浅い」作品で、見た後に何も残らない。結果的に、奇形の人たちが「化け物」として悪く描かれており、今時こういう作品は受け入れられない人も多そう。

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

3.1

雰囲気やスタイルが物凄く良いのは伝わってくる。この良さをすべて理解できる知識を持ち合わせてないので批評できる立場にはないと思うが、単純に見終わって感じたのが、奥が深いな…と。悪いことをしているのに主人>>続きを読む

甘い生活(1959年製作の映画)

3.3

上流階級の退廃的な生活を描いているが、理解させるように作られていないため、テーマが見えにくい内容だった。コロコロ入れ替わる登場人物と主人公との関わりの中で、夢を見失った主人公の虚しさが炙り出される様は>>続きを読む

ターミネーター3(2003年製作の映画)

2.8

全体的に薄い内容で、魅力に欠ける。内容も終盤までは2の焼き直しのような印象を受けた。ラストの展開だけは意外性があって、そう来たかと思った。

ターミネーター2(1991年製作の映画)

3.8

名シーンの連続で息もつかせぬ展開。個人的には1の切ないラブストーリーのほうが好きだが、2はエンタメ要素満載で映画としての完成度はこちらのほうが高いかもしれない。機械化の弊害は様々な映画で見かけるが、本>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.7

見終わっていろいろ考えてしまう内容。セリフで多くは語られず、役者の表情や背中で伝えてくる。ビデオに写っている映像は楽しくて、ノスタルジックなものだが、その裏でいろいろな葛藤があったと思うと、胸が締め付>>続きを読む

ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)

3.2

男女二人が音楽を通して心を通わせていく様を描いた作品だが、恋愛物というよりも日常を追ったドキュメンタリーのような作風だった。低予算感が伝わってくる画作りだが、これはこれで有りな内容だったと思う。個人的>>続きを読む

あなたを抱きしめる日まで(2013年製作の映画)

3.5

テーマ的に重くなりそうなところをユーモアを交えてさらっと描く上手さがあったと思う。2人の道中の掛け合いが自然で心地よい。心温まる映画という評価で間違いないが、次々と出てくる事実に愕然とした。

ビートルジュース(1988年製作の映画)

3.8

まさにティム・バートンの映画という感じ。テンポが良く、キャストも芸達者で面白い。限られた当時の技術を駆使して面白いものを作ろうとしているのがよく伝わってきた。映画の内容と関係ないが、並んでアレック・ボ>>続きを読む

エルム街の悪夢(1984年製作の映画)

3.2

意外にも今まで見たことがなく初鑑賞。「ハロウィン」や「13日の金曜日」と比べると、設定がユニーク。寝ている間に夢の中で襲われて、現実でも同じことが起こるという設定は考えただけでも恐ろしい。

プラトーン(1986年製作の映画)

3.5

リアルな戦争描写に心を奪われる。インパクトのあるポスターデザインだが、そこに描かれているのが主人公ではないところが意外な発見だった。戦争映画は脇役が目を引くケースが多いが、今作のウィレム・デフォーはそ>>続きを読む

世界でいちばん不運で幸せな私(2003年製作の映画)

3.0

風変わりな恋愛映画。不思議な形で結ばれるラストを含めて全体的におとぎ話のような展開で、今まで見たことがないラブコメだった。変わった映画を求めている人には受けそう。

バッド・エデュケーション(2004年製作の映画)

3.3

サスペンスドラマだが、アルモドバル作品なのでやはりクセが強い。ドラマとしては人間模様がなかなか面白い。内容が生々しいので実体験も含まれているだろうが、10代で本当にこんな体験をしてきたのか、という驚き>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.4

#MeToo運動が広がる大きなきっかけのひとつとなった、ニューヨーク・タイムズ紙による報道の裏側を描いた作品。エンタメ寄りにせず、ドキュメンタリータッチで描くことで、問題の重大さを感じたし、被害者への>>続きを読む

13日の金曜日(1980年製作の映画)

2.9

有名な作品だが、この作品よりも前のハロウィンやサイコやキャリーで見かけたシーンがけっこうあり、意外と物足りなさを感じる内容だった。一人ずつ順番に殺される展開は見てて心臓に悪い。

眺めのいい部屋(1985年製作の映画)

3.3

コスチューム・プレイ特有の上品さを感じる作品。内容はラブストーリーで、一筋縄ではいかないところを会話劇で魅せる。こういう作品は必ず一人は悲しい目に遭うが、今作はダニエル・デイ=ルイスがその役柄だった。

理由なき反抗(1955年製作の映画)

3.3

思春期の青年たちの反抗を描いた作品。ジェームス・ディーンの色気と幼さの混じった表情は、大人でもなく、子供でもない年頃の表現としては絶妙なバランスだったと思う。あまりにもひどい親たちから当時の世相が垣間>>続きを読む

あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)

3.6

ブレイク寸前のバンドに同行取材することになった主人公を描く。バンドメンバーとのやりとりや、バンドの追っかけの女性との恋など、監督の実体験を基にした内容ということもあり、リアルなドラマが展開される。ケイ>>続きを読む

1941(1979年製作の映画)

2.8

内容とキャストでジョン・ランディス作品だと思ったが、まさかのスピルバーグ作品とは。ごちゃごちゃな内容だが、スピルバーグが徹底的にやりたいことをやった結果にも見えた。いずれにせよ真面目に見る映画ではない>>続きを読む

大逆転(1983年製作の映画)

3.4

わかりやすい勧善懲悪物。この2人だったらもう少し面白く作れた気もするが、テンポの良い、良質なコメディ作品。助演のデンホルム・エリオットとジェイミー・リー・カーティスを含めて、コメディが上手いキャストが>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

4.0

ナイキの「エア・ジョーダン」誕生の物語。王道の内容だが、台詞のセンスも良く、満足度の高い映画。困難に立ち向かう姿勢や仕事への高い情熱など、見ていて得るものが多い内容だった。