こばこばさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.5

黒人の小説家が、冗談で書いたステレオタイプな黒人小説がベストセラーとなり、思いがけない形で名声を得てしまうというストーリー。全編にわたり風刺に満ちているが、コメディに振り切れているわけではなく、どこか>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.6

この世界はまっすぐに生きれば生きるほど周りとぶつかり、生きづらい世界になり、周りに合わせて生きれば、生きやすい世界になる。すばらしき世界である反面、残酷な世界でもある。その中であなたはどう生きますか、>>続きを読む

僕の巡査(2022年製作の映画)

2.7

1950年代のイギリスを舞台に、当時は許されなかった同性愛を描く。内容は既視感があり、深みはあまりない。時代が違えば3人は別の形で幸せになれたのかなと思うと何とも言えない気分になる。

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.7

会話劇に圧倒される2時間半。法廷劇とはいえハリウッド映画的なすっきりする結末ではないところが、フランス映画らしい。法廷シーンをじっくりと描き、人は事実よりも信じたいものを優先するという点を浮かび上がら>>続きを読む

オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

2.8

普通に面白いが、それ以上でもそれ以下でもないと思った。ストーリーは意外と入り組んでいた。主人公チームは少人数編成だが、それ以外の登場人物がぐちゃぐちゃな感じ。ヒュー・グラントは最近こういう役柄ばっかり>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.0

ラッセル・クロウの神父役は不思議と味がある気がした。あの格好でスクーターに乗る姿は笑ってしまう。このジャンルの映画を見るといつも思うのが、1973年版の「エクソシスト」は越えられない壁なのだなと。途中>>続きを読む

セラヴィ!(2017年製作の映画)

3.2

ウェディングプランナーを主人公に、結婚式場での騒動を描くドタバタコメディ。物凄く面白いわけではないが、笑ってしまう内容。こういう作品を見ると、頑張りすぎず肩の力を抜いて生きれたら楽だろうなと思う。

サスペリア(1977年製作の映画)

3.1

途中までサスペンス展開だったが、急にオカルト展開に変わる。そのため、あのシーンは何だったんだろうという疑問はすべて魔術が原因と言われているようで何とも腑に落ちない感じ。ただ、この映画のビジュアルは脳裏>>続きを読む

英雄の証明(2021年製作の映画)

3.6

些細な嘘が主人公を追い詰めていく様がリアルだった。メディアやSNSで切り取られ、拡散される情報が真実を見えなくさせる恐ろしさ。どこの国でも同じだなと感じた。イライラさせられる主人公の絶妙な描き方も見事>>続きを読む

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.7

見て良かったと素直に思える物凄い映画。スピルバーグの思いがこれほどまで入った作品は後にも先にもないのでは。ラストの泣き崩れるシンドラーにこちらも涙した。

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

4.8

戦闘シーンのリアルさは今見てもすごいと思った。スピルバーグの作品は本当に安定して面白い。いつも本物を見せてくれる、そんな感じ。個人的にはミラーが高校教師だったと明かすシーンが印象的だった。こういったシ>>続きを読む

バックドラフト(1991年製作の映画)

4.3

名作。兄弟や仲間の絆を描いた人間ドラマ要素と連続火災事件の犯人を探すサスペンス要素のバランスがよくとれていた。火災シーンはこの時代にしてはかなりうまく撮れていた。終わり方がやや安直ではあるが、途中飽き>>続きを読む

未知との遭遇 ファイナル・カット版(2002年製作の映画)

3.5

スピルバーグ作品なので、わかりやすい娯楽作品だと思って見たら、意外とつかみにくいストーリーで内容は正直あまり理解できなかった。ただ、ラストは何とも言えない感動に襲われた。「十戒」がストーリーのモデルに>>続きを読む

アビス(1989年製作の映画)

3.5

見る前は期待していなかったが、意外と面白かった。パニック映画にしては長めだが、飽きさせないところはさすがキャメロンだと思う。キャメロン映画にお馴染みのマイケル・ビーンがこの作品でも強い印象を残している>>続きを読む

楽園(2023年製作の映画)

2.9

セリフは少なくても少年の閉塞感がよく伝わってくる。情報量が少ないため、消化しきれない部分はあるが、彼らにとってあの閉鎖空間が「楽園」だったのだろう。

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

3.4

邦画では珍しいくらい生々しい描写が多く、俳優陣は頑張ったなあという印象。個人的には成田凌はあまり好きではないが、この作品の演技は良かった。他の方が書いていたが、「アデル、ブルーは熱い色」のテイストに近>>続きを読む

トゥルーライズ(1994年製作の映画)

4.0

大好きな映画。あのジェームズキャメロンもこんなアクション映画を作るんだなと思った。いつものシュワルツェネッガー節全開の独壇場かと思いきや、妻役のジェイミーリーカーティスが最高の演技で魅せる。この映画は>>続きを読む

フラッシュダンス(1983年製作の映画)

3.3

映画としてすごく優れているというわけではないが、不思議と引き込まれる。主題歌も良い。80年代っぽい味のあるダンス映画。

カラーパープル(2023年製作の映画)

3.6

オリジナル版は苦しいストーリーが続いた印象があったが、ミュージカルになることで、パワフルさが増していた。展開が王道すぎるためか、パンチに欠ける点はあるかも。リメイクの題材としては今の時代にあった内容。

お嬢さん(2016年製作の映画)

4.0

日本語が聞き取れないという欠点はあるが、サスペンスとしても人間ドラマとしてもなかなか濃い内容。セリフに監督の変態性が出ていて面白かった。こんな内容なのに爽快感のあるラスト。

Long time no see(2017年製作の映画)

1.2

全体的に薄い内容。尺を短くするためか、恋人になるまでの展開があまりにも早い。ラブストーリーの一番大事な部分をさらっと描きすぎな気がする。

フレンチ・キス(1995年製作の映画)

3.0

メグ・ライアンはキュートだが、ストーリーは普通のラブコメという感じで、記憶に残らない内容。ただ、期待を裏切らない部分が良さでもある。

テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

2.7

セリフが少なく抽象的な映画。まさにアート映画という感じ。資本主義や共産主義、プロレタリアートまで批判しているような内容。監督はどの立ち位置から物を見ているのだろうか。

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.2

映像が相変わらずすごい。テンポが良く、実写映画よりも面白いレベルに達している。続編ありきのため、一番良いところで終わってしまうが、満足度は高い。実写映画との繋がりができた点は今後を考えるとなかなか面白>>続きを読む

Saltburn(2023年製作の映画)

3.5

イギリスの階級や格差の物語で、貧乏人が金持ち一家に寄生していくストーリー。毎度毎度のバリー・コーガンの怪演。彼が出ているとセリフの裏を探ってしまう自分がいる。

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.8

パルム・ドール受賞作品。ビジュアルのインパクトが凄まじい。クローネンバーグの作品のような変態性があった。鑑賞後は言葉では言い表せない何とも言えない感覚に陥った。

P.S. アイラヴユー(2007年製作の映画)

2.6

最愛の夫が急逝し、荒んだ生活を送る女性のもとに夫からの手紙が届いて…という物語。夫の深い愛に感動するが、全体的に退屈な感じ。もう一捻り欲しいと感じた。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.1

ヨルゴス・ランティモスらしい独特の世界観。軽い内容に見えてしっかりメッセージ性があったと思う。体を張ったエマ・ストーンの演技は見逃せない。ラストはフランケンシュタイン博士が思い描いた理想の世界に見えた>>続きを読む

パリタクシー(2022年製作の映画)

4.0

終活に向かうマダムと彼女を乗せたタクシー運転手のパリ横断の旅を描くヒューマンドラマ。ベタなストーリーだが見ていて心地よい内容。マダムの壮絶な人生とパリの街並みの美しさの対比が物凄い。

籠の中の乙女(2009年製作の映画)

3.2

子供たちを外界から完全に隔離して育てている一家の物語。これこそ哀れなるものたちなのでは。意味不明に見えるが、後で考えるとしっかり意味がある不思議な内容。ただ、観客に投げすぎな気はした。

クラッシュ(1996年製作の映画)

2.3

自動車事故に性的興奮を覚える狂った人たちの物語。普通の人間にとっては意味不明に違いない内容。

マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

3.8

良い娯楽映画。面白いだけでなく、ニコラス・ケイジへの愛を感じる作品。どんなに落ちぶれてもハビのようなファンは間違いなくいるだろうし、まだまだ頑張ってほしい。

T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

3.2

あの4人が再会するストーリーなのだが、20年前から荒んだ生活がほとんど変わっていないのが切ない。逆にそこが人間味にあふれていて良いなと思った。

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

2.9

ヘロイン中毒の若者達の日常が独特な作風で描かれる。ぶっ飛びすぎてて良さがわからなかったが、その後の彼らの人生は少し気になる。

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.6

ダニエルズらしい内容。理解不能で奇想天外な内容だが、なぜか感動してしまう作品。ハリー・ポッターが死体という設定の時点で既に発想の勝利。確かにエブエブっぽさを感じた。

ジーア/悲劇のスーパーモデル(1998年製作の映画)

3.2

ドラッグに溺れて破滅に向かう実在のモデルの物語。ジーアがどれだけモデルとしてカリスマ的な存在だったのか知らないため、割とオーソドックスな内容に感じた。やはりアンジェリーナ・ジョリーは危うさのある人間を>>続きを読む