こばこばさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)

3.3

アメリカ大統領の息子と英国の王子が恋に落ちるというぶっ飛んだ設定のラブコメだが、後半は真面目で直球な内容。重くなりすぎず、軽い問題提起に留めているのが良い。

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.6

「万引き家族」を思わせる疑似家族ロードムービー。「家族とは?」と問いかける作風は是枝監督ならでは。台詞一つ一つが重い。それぞれのキャラクターに様々なバックグラウンドがあって、それをキャストが淡々と、良>>続きを読む

トーク・トゥ・ハー(2002年製作の映画)

3.1

愛する女性が昏睡状態にある2人の男性を描く。女性に”話しかける“男性2人のそれぞれの恋愛観の違いや切ない物語が印象的だった。単純に見えて、意外と深い内容だった気がする。

ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

3.4

ハードボイルド小説が原作のフィルム・ノワール。見る前に抱いていたハードボイルドな印象を良い意味で裏切る主人公像。エリオット・グールドの飄々とした演技が良い。

パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

3.6

少年を人質にとって逃避行を続ける脱獄囚を描いたロードムービー。次第に父と子のような関係になっていく。それぞれが父親という存在に深い思いがあって、お互いがお互いを補うような関係性が良かった。

踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望(2012年製作の映画)

2.8

最後まで第1作目のパターンだった。やっぱり青島と室井の絡みがあってこその踊る大捜査線シリーズだと思う。評価は低いが、2人の絡みが前作よりも多い部分は良かった。

バービー(2023年製作の映画)

4.3

想像以上にメッセージ性があったと思う。男性と女性で感想が変わりそうな内容ではあるが、社会でこうあるべきという姿ではなく、自分は自分、意志さえあれば何にでもなれる、という当たり前のことを訴えていて、誰に>>続きを読む

踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!(2010年製作の映画)

2.7

お馴染みのワンパターン。室井の出演時間の短さと雪乃と和久の不在が残念。和久の不在は仕方ないが、やはりいるといないとでは大違いだなと。

踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!(2003年製作の映画)

2.8

前作と全く同じ展開のためインパクトに欠ける。おなじみの「レインボーブリッジ封鎖できません!」は意外と普通のトーンだったんだな。実写邦画歴代興行収入第1位に君臨し続ける作品。

踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!(1998年製作の映画)

3.1

肩の力を抜いて楽しめる刑事物。ハリウッドの過去作からの引用が多かった気がする。小泉今日子は羊たちの沈黙のレクターだし、いかりや長介はアンタッチャブルのマローン。

ファイブ・イージー・ピーセス(1970年製作の映画)

3.2

ジャック・ニコルソンから漂う尋常ではない虚無感。何事にも熱意を感じられない、居場所のない主人公。身勝手に見えるが、どこか他人事とも思えない感じがした。

インスペクション ここで生きる(2022年製作の映画)

3.5

監督の実体験を基にした内容ということもあり、描写がリアルだった。特に溝が埋まらない親子関係が良かった。フレンチの気持ちも、母親の気持ちも理解できるので胸が痛くなった。

マーズ・アタック!(1996年製作の映画)

3.0

ティム・バートンが豪華キャストと共に贈るおバカコメディ。主演級が次から次へと殺されていく様は思わず笑ってしまう。ジャック・ニコルソンにもう少しクセがあると良かった。

スケアクロウ(1973年製作の映画)

3.3

真逆な性格の2人のロードムービー。陽気なライオンとの旅の中で、マックスが次第に変わっていくところが良い。あってないような内容だが、それもアメリカン・ニューシネマの特徴だと思う。

スティーブ・ジョブズ(2015年製作の映画)

3.6

スティーブ・ジョブズを、3つの製品発表前の出来事から掘り下げた作品。ほぼ会話劇で成り立っている作品だが、ほとんど飽きの来ない内容で、テンポも良い。「ソーシャル・ネットワーク」のような印象で、やはりアー>>続きを読む

アルマゲドン・タイム ある日々の肖像(2022年製作の映画)

3.3

監督の半自伝的作品とのことだが、内容はノスタルジックなものではなく、かなりビターなものだった。「世界は不条理。それでも生きていかなければならない」と、少年の目を通して描いた作品。

バビロン(2021年製作の映画)

3.6

狂騒の20年代のハリウッドを描く。サイレントからトーキーへの移行の話は映画等でよく描かれているため、結末が予想できる内容ではあるが、キャラクターのぶっ飛び具合が凄く、単純に見ていて楽しかった。栄枯盛衰>>続きを読む

クリフハンガー(1993年製作の映画)

3.0

冒頭のシークエンスはドラマとしてなかなかのものだが、その後アクション映画に移っていくところが、スタローンの映画らしいなと思った。ここまでクセのない真面目な役のマイケル・ルーカーは珍しい。

オットーという男(2022年製作の映画)

3.6

トム・ハンクスは相変わらず上手い。オリジナル版との違いは、隣人のマリソルとの交流に重点が置かれていた点だと思う。オリジナル版の回想シーンからラストシーンへの繋ぎが本当に素晴らしかったので、そこには及ば>>続きを読む

幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

4.5

周りと打ち解けない捻くれ者の老人が主人公。孤独な老人のバックグラウンドが徐々に明かされていく。特に後半は涙が出た。頑固だが筋の通った人間が次第に周りから認められていくというストーリーが見ていて心地よか>>続きを読む

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.6

一度は見るべき映画の一つだと思う。過去の出来事から心に傷を負った天才青年のウィルが主人公で、彼とセラピストのショーンの交流を描く。キャストの演技がほぼ全員適役と呼べるくらい素晴らしかった。ウィルを支え>>続きを読む

セックスと嘘とビデオテープ(1989年製作の映画)

3.2

内容が内容だけに万人におすすめはできないが、不思議と引き込まれる映画だった。ドロドロとした直接的なシーンは少なく、脚本で描ききっている部分は見事で、心理ドラマとして優れていたと思う。

チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

3.0

悪い映画ではないが、一昔前のコメディを見ているような感じだった。この2人だからなんとか見ることができた。ジュリア・ロバーツは「ベスト・フレンズ・ウェディング」の主人公のその後かと思えるようなキャラクタ>>続きを読む

危険な情事(1987年製作の映画)

3.4

一度見たら目に焼き付く映画。グレン・クローズ演じるアレックスがひたすら怖いが、主人公のダンもなかなかひどい。軽はずみな気持ちで不倫をしてはいけない。

トラフィック(2000年製作の映画)

3.5

ドラッグを巡るいくつかのストーリーを並行させて描いた群像劇。混乱しそうに見えてそうでないのは監督の手腕によるところが強いと思う。「レクイエム・フォー・ドリーム」を見たときも感じたが、若者がドラッグを簡>>続きを読む

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

3.8

文句なしに面白い。内容も良いが、何と言っても音楽。ジョン・ウィリアムズあってのジョーズ。いつサメが出るかという恐怖心をあおる演出が見事。

ファニー・ガール(1968年製作の映画)

3.3

バーブラ・ストライサンドの独壇場。彼女は美人ではないと自虐する役柄が多い気がするが、どの作品も存在感があり、不思議な魅力にあふれた女優だと思う。

チップス先生さようなら(1969年製作の映画)

3.5

生真面目な一人の教師の物語。妻との出会いと結婚生活、生徒とのふれあいをミュージカル調で描いた朝ドラのような内容だった。

クライング・ゲーム(1992年製作の映画)

3.8

政治的な内容かと思いきや、敵対していた男2人の奇妙な友情がつなぐヒューマンドラマだった。予想を裏切る展開(「裏切り」が一つのテーマなのかなと思う)と切ない愛のゆくえが印象に残った。台詞が良かった。

恋愛小説家(1997年製作の映画)

4.2

毒舌で潔癖症の恋愛小説家とシングルマザーのウェイトレスが繰り広げるラブコメ作品。偏屈で変わり者だった主人公が次第に周りに心を開いていく様をジャック・ニコルソンが好演。彼のイメージそのままの役柄だったと>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.3

手に汗握るアクションの連続で、2時間40分があっという間だった。ストーリーはやや複雑だが、所々でクスッと笑えるコメディパートがあり、緩急がしっかりしていた。鍵を巡って様々な人の思惑が交錯する展開が面白>>続きを読む

さらば冬のかもめ(1973年製作の映画)

3.3

護送する海軍の下士官2人と護送される若い水兵の間に不思議な友情が芽生えていくというストーリー。コメディ寄りの作品ではあるが、アメリカン・ニューシネマ独特の閉塞感が漂っていた。

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

3.5

お互いの記憶を除去した二人のラブストーリーで、設定を理解するのにやや時間がかかったが、それがわかればストーリーの展開もわかると思う。回想シーンのほとんどがジョエルの頭の中の記憶なのだが、クレメンタイン>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

4.0

4作目からのクオリティを保っている。今作は3作目から続いていたジュリアとの物語が一区切りとなり、イーサンの人生の一つのターニングポイントとなる内容だった。レベッカ・ファーガソン、ミシェル・モナハン、ヴ>>続きを読む

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015年製作の映画)

4.0

傑作だった前作並みに面白い。イーサンとイルサの恋愛に発展しない絶妙な関係が良かった。トゥーランドットも良いスパイスになっていた。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.3

世界観はいつものジブリ。セルフオマージュが多かった。明らかに賛否が割れそうな内容。これが正解というものはないと思うので無理にわかろうとしなくても良いのかも。宮﨑駿が込めたメッセージは初見ではなかなか拾>>続きを読む