こばこばさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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最強のふたり(2011年製作の映画)

4.5

障害も身分も人種もすべて取り払った対等な関係。本来の友情のあるべき姿。フィリップがアクティブになり、ドリスが教養を身につける。お互いが良い影響を及ぼし合っているのがとても心地よい。

泥棒成金(1954年製作の映画)

3.3

ラブストーリーを絡めたサスペンスはヒッチコックならでは。トリックが予想できるのはマイナスだが、今見ても楽しめる一定の水準は保っている。グレース・ケリーの運転シーンは現実と重なり冷や冷やする。

彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

3.2

既視感があると思ったが、やはりNHKのドラマと同じ原作を元にした映画だった。映画のような着地点にたどりつけるかは周りの理解にかかっているのかなと。

パリの恋人(1957年製作の映画)

3.3

オードリー・ヘプバーンとフレッド・アステアのラブコメ。オードリーもアステアもおそらく嫌いな人はあまりいないだろう。ダンスが優雅で見ていて爽やかな内容。

ギャング・オブ・ニューヨーク(2001年製作の映画)

3.8

壮大な歴史大作で長尺だが、復讐を軸とした人間関係が面白く、引き込まれる内容だった。人種差別の問題は映画の舞台から160年たった今でもほとんど変わらない気がする。この作品を純粋な歴史物として見ることがで>>続きを読む

40歳の童貞男(2005年製作の映画)

3.2

下ネタが多く、今見ると内容的に少し前の映画だとわかるが、テンポ良く会話が進むコメディで面白い。脱毛のシーンで笑いをこらえきれないキャストに爆笑した。

17歳の肖像(2009年製作の映画)

3.4

17歳の少女が経験するほろ苦い人生教育の物語。背伸びしようとする少女のまさにそれな姿をキャリー・マリガンが見事に演じている。

グッドナイト&グッドラック(2005年製作の映画)

3.5

報道のあり方を問う、今だからこそ見るべき作品。モノクロのため、言いたいことがシンプルに伝わってくる。エンタメ性がほぼない、ストイックすぎる作風。

ゴーン・ベイビー・ゴーン(2007年製作の映画)

3.8

サスペンス物だけで終わらず、「何が正義なのか」について考えさせられる内容だった。ベン・アフレックの監督作品は面白い作品が多いが、一発目からこれとは恐れ入る。キャストも豪華で楽しめた。

フロスト×ニクソン(2008年製作の映画)

3.9

一見地味だが、サスペンスフルかつテンポの良い会話劇で、想像以上に面白かった。中盤のフロストとニクソンの電話シーン以降は見ごたえのある内容が続く。フランク・ランジェラの存在感。

ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

3.4

オールスター勢揃いの内容だった。ファミリー全員に見せ場があるが、目まぐるしい展開。前作で宇宙まで行ってしまったので今回は意外と地に足がついたストーリーだった気がする。「ファミリーは死なない説」はこの作>>続きを読む

ラストタンゴ・イン・パリ(1972年製作の映画)

2.8

自分には合わなかった。問題作と呼ばれる作品で、心に傷を持つ男女が延々とセックスにふける不思議な内容。欲望をコントロールできず、サスペンス化するラストは見物だと思う。

シリアスマン(2009年製作の映画)

2.8

難解というか掴みどころがない感じ。理不尽なことの連続だったり、飄々としている主人公だったり、コーエン兄弟の作風だなと感じる部分が多かった。

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013年製作の映画)

3.3

「名もなき男の歌」というタイトル通りの内容で、何をやってもうまくいかない主人公をオスカー・アイザックが好演。歌も素晴らしい。いまいち乗り切れなかったが、やはり安定のコーエン兄弟といったところか。

ミス・シェパードをお手本に(2015年製作の映画)

3.2

オンボロ車の中で暮らす老婦人と、駐車スペースを貸した劇作家の交流を描く。マギー・スミスが得意のツンデレ演技を炸裂させる。風変わりだが、どこか憎めない魅力的なキャラクターになっている。これがほぼ実話とは>>続きを読む

ブエノスアイレス(1997年製作の映画)

3.3

男同士の切ない恋愛物。離れたり、くっついたり腐れ縁のような関係。一緒にいるとうまくいかないところは見ていてもどかしくなる。離れてみると幸せだったことに気がつくのだろう。英題の「Happy Togeth>>続きを読む

花様年華(2000年製作の映画)

3.4

大人のプラトニックな恋愛物。カメラワークが独特で一コマ一コマが絵になる。内容は抽象的で行間を読む必要があるが、決して難しいわけではなく、画面の色味と相まって印象に残る作品だった。

ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY(2022年製作の映画)

3.0

楽曲の音源はホイットニー本人のものなので迫力満点。ただ映画としては良くも悪くも普通の伝記映画。アメリカ人ならほとんど知っている内容なのでは。その割に上映時間が長く、要所要所を切り取って、もう少し掘り下>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.7

詩的で繊細なラブストーリー。劇伴がないため、細かな音や息づかいが聞こえる。ラストは、エロイーズがヴィヴァルディの四季を聞きながら、涙をこらえようとする姿を長回しで描写する。オルフェのように後ろを振り返>>続きを読む

美しい彼〜eternal〜(2023年製作の映画)

3.5

映画版になるとつまらなくなる作品が多いが、この作品はドラマ版の良さを残しつつ、まとまった内容になっていて面白かった。脇役の安奈と野口がとてもいいキャラクターだった。

熱いトタン屋根の猫(1958年製作の映画)

3.2

父親の遺産を巡る主人公の長男夫婦の思惑、主人公と妻の冷え切った関係とその背景にある秘密など、様々な人間ドラマが展開される。はっきり描かれていない部分がけっこうあり、セリフから推測しなければならない。ヘ>>続きを読む

Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?(2004年製作の映画)

3.2

オリジナル版に忠実な作りだった。リチャード・ギアのタキシード姿は様になっているが、ジェニファー・ロペスはやや情熱的すぎるキャスティングだった気がする。オリジナル版ではお飾りにすぎなかった妻がなかなか存>>続きを読む

アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

3.8

社会に根深く存在する差別を描いた作品。憎しみが憎しみを生む。その過程をまざまざと見せつけられ、心に焼きつく内容だった。後半は「お互いわかりあえる」という希望を描いていたと思うのでラストシーンには衝撃を>>続きを読む

告発(1995年製作の映画)

3.6

アルカトラズ刑務所を告発した弁護士と囚人の物語。刑務所の悲惨な実態を描いた作品は多いが、この作品はケヴィン・ベーコンの演技が特に良かった。そして次第に深まっていく二人の友情もベタながら良い。

デッドマン・ウォーキング(1995年製作の映画)

3.4

死刑制度の是非がテーマとなっていて、キリスト教的なストーリー。「赦す」とは結局何なのか。スーザン・サランドンとショーン・ペンの演技がとても良い。

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.3

男たちから不当に虐げられてきた女性たちが立ち上がる物語。ただ、宗教や文化を理解していないとなかなか入り込めない内容。ほぼ全編が会話劇で、一つ一つの台詞に重みがある。決して他人事にはできない重要なテーマ>>続きを読む

時をかける少女(1983年製作の映画)

3.0

流石に古さを感じるが、ストーリーはそこそこ面白い。演技は学芸会レベルだが、演出面では白黒からカラーへの変化など、なかなか新しいことをやっていた。

ハードエイト(1996年製作の映画)

3.6

PTAの作品の中では一番好きかもしれない。とても見やすい。フィルム・ノワールテイストのサスペンス物。フィリップ・ベイカー・ホールの渋さがたまらなく良い。

僕の世界の中心は(2016年製作の映画)

3.0

同性同士のラブストーリーだと思って見たが、メインは家族の物語。母と娘の確執、それに仲裁する主人公という構図。ラストはありがちな展開だが、爽やかに終わり、印象は悪くない。

郵便配達は二度ベルを鳴らす(1981年製作の映画)

3.0

ありがちな展開のサスペンス。自業自得、諸行無常なラストがなぜかとても美しい。ジェシカ・ラングが良かった。生活感のある雰囲気の中でも隠せない色気があった。

パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.2

少し変わったラブストーリー。真面目だが精神的に弱く、どこか悲壮感を漂わせた主人公をアダム・サンドラーが好演。マイレージといえば「マイレージ、マイライフ」が浮かぶが、少し内容が近かった気がする。

インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

3.2

情報量が多くて、すんなりと進まない内容だが、レイモンド・チャンドラー原作の「ロング・グッドバイ」を最近見たので、関連性を感じながら見ることができた気がする。PTAの作品はクセが強いので好みが分かれるの>>続きを読む

赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)

3.3

アメリカ大統領の息子と英国の王子が恋に落ちるというぶっ飛んだ設定のラブコメだが、後半は真面目で直球な内容。重くなりすぎず、軽い問題提起に留めているのが良い。

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.6

「万引き家族」を思わせる疑似家族ロードムービー。「家族とは?」と問いかける作風は是枝監督ならでは。台詞一つ一つが重い。それぞれのキャラクターに様々なバックグラウンドがあって、それをキャストが淡々と、良>>続きを読む

トーク・トゥ・ハー(2002年製作の映画)

3.1

愛する女性が昏睡状態にある2人の男性を描く。女性に”話しかける“男性2人のそれぞれの恋愛観の違いや切ない物語が印象的だった。単純に見えて、意外と深い内容だった気がする。

ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

3.4

ハードボイルド小説が原作のフィルム・ノワール。見る前に抱いていたハードボイルドな印象を良い意味で裏切る主人公像。エリオット・グールドの飄々とした演技が良い。