こーじさんの映画レビュー・感想・評価 - 33ページ目

こーじ

こーじ

映画(1228)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

PLANET OF THE APES 猿の惑星(2001年製作の映画)

2.0

やっぱりバートンは優等生的内容を求められる大ヒット必須の話題作系映画では良さが出ない。猿の造形は良くできているけど、それ以外は完全に悪い意味でのB級作。シュールさもユーモアも中途半端で残念。

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

3.0

吃音症に悩むジョージ6世が、言語聴覚士と妻に支えられながら克服・成長する普通のいい話。努力・友情・勝利の方程式を落ち着いた作風で描く。観る側の問題でもあるが当時の欧州情勢や英語がきちんと理解出来ないと>>続きを読む

ノーカントリー(2007年製作の映画)

5.0

殺人ロードームービーという非現実的な話なのに、凄いリアリティ。見ている者の全神経を魅きつける異様に生々しい「音」の力なのか? この映画を見た後は間違いなく物音に敏感になるはず。映像は、殺伐としながらも>>続きを読む

愛しのロクサーヌ(1987年製作の映画)

2.0

大きな鼻にコンプレックスを持つ消防署長が美人天文学者に恋するラブコメディ。コントのような鼻の大きさに、幼稚なコメディなのかと心配になったが、ちゃんとラブコメディになっていて一安心。作品に漂うレトロ感が>>続きを読む

バーレスク(2010年製作の映画)

4.0

ミュージカル映画ではなくて、美しい映像と意外とかわいいアギレラとアギレラ&シェールの素晴らしいパフォーマンスを楽しむ長編PV。展開はありきたりだし、細切れのカット割りで演技力を誤魔化している感もある。>>続きを読む

ガリバー旅行記(2010年製作の映画)

3.0

子供と突っ込みながら観ていたお陰かもしれないが、バカバカしいながらも、分かりやすくて優等性的なテーマがあって下品さもそこそこに抑えてあってと意外と普通に楽しめた。彼女と観るのは全くお勧めしないけど。ジ>>続きを読む

崖の上のポニョ(2008年製作の映画)

3.0

愛情を持って丁寧に描かれた宗介とポニョの動きが一番の魅力。二人の何げない仕草にうるっときてしまう。一方、TVで再見して少しは意味が分かるようになったが、ストーリーはかなり大雑把。筋の通った物語にする気>>続きを読む

キャリー(1976年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

今更ながら観たけれど、やっぱり凄い。何が凄いって、キャリー役のスペイセクと母親役のローリーの気迫がハンパない。中盤ややダレるけど、血の雨以降は一気に見せます。 ・・・小心者なんで、ラストは本気で叫んじ>>続きを読む

魔法にかけられて(2007年製作の映画)

3.0

ディズニーの自己パロディというアイデアが上手く生きている。ジゼルのブリブリな姫っぷりには正直引く場面もあるが、掃除とセントラルパークでのシーンはミュージカルが苦手な自分でも楽しめた。観れば楽しい気分に>>続きを読む

恋するベーカリー(2009年製作の映画)

3.0

タイトルは嘘。熟年男女のお騒がせ恋愛話。中盤までのお世辞にも美しいとは言えない精力旺盛さには苦笑いしか出ないが終盤の落ち着いた展開で後味は悪くない。メリルを始め役者陣は見事。改めて思い返すと楽しい場面>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.0

内容なんか何にも無しの、何の役にも立たない映画。が、ねちっこい映像とセリフと脚本が、圧倒的に無駄なかっこ良さを生み出しています。全く、タランティーノは羨ましいなぁと、つくづく思うね。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

3.0

テレビ版を含めて初の鑑賞。そのせいもあるかもしれないが、説明を省くことで世界の奥行きを演出している印象。物語と映像は破壊と破滅の高揚感に溢れている。絶望の先に何が残るのか、あと2作品観なくちゃならない>>続きを読む

ミラクル7号(2008年製作の映画)

3.0

チャウ・シンチーらしく、ちょっと下品でホロっとさせる映画。内容は可もなく不可もなくだが、ナナちゃんが、とにかくかわいい。うちにも一匹欲しい。男女入れ換えは少々やり過ぎかな。

ネバーランド(2004年製作の映画)

5.0

映画として突出した何かがあるわけではないけれど、この手の溢れる優しさに包み込まれた作品は単純に好き。だから点数甘めでOK。かわいらしさ、ワクワク感、悲しさ、苦しさ、愛、成長。誰でもどこかに共感できる場>>続きを読む

カラフル(2010年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭から中途半端に丸見えのオチ、動きや構図がイマイチな作画、ストレートにメッセージを伝えてしまう台詞。欠点は多いが、それでも登場人物一人一人の気持ちが分かりやすく、何だかんだと泣かされる。もう少し大人>>続きを読む

ウーマン・オン・トップ(2000年製作の映画)

2.0

ラブコメディというかファンタジーというか何だかよくわからないペネロペ鑑賞映画。よくわからないけど全編に流れるボサノバを始めとしたラテン音楽が心地よいので夏の夜のながら観に最適。何故かトニーニョに付いて>>続きを読む

アメリカン・ラプソディ(2001年製作の映画)

4.0

この作品の心情は個人的にツボ。ジュジに注がれる沢山の愛の中から、何故に苦しみが生まれなくてはならないのか。しかしやがて愛は全てを包む。宮﨑駿の世界から飛び出したような、子供時代のジュジ役の子の自然な演>>続きを読む

告白(2010年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

淡々と突き放し続ける復習劇。一瞬の慟哭以外に感情はなく、正義が貫かれるわけでもない。結末の意味を含め評価は難しいが、子を殺された親にとって決して過剰すぎる復讐ではないのだろう。悲しいのは、例え復讐を遂>>続きを読む

アンタッチャブル(1987年製作の映画)

4.0

ショーン・コネリーの最後と階段の銃撃戦がずっと印象に残っていたが、20年ぶりに見直してもやはり見事。というか、全編を通じて映像の魅力は全く色褪せていない。ストーリーにも登場人物にも無駄がなくタイトなの>>続きを読む

シャッフル(2007年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

順番がシャッフルされた1週間の中で運命を変えようとするスリラー。夫の死を聞いた時などサンドラの演技が良い。雰囲気も良いが何を言いたいのか分かり辛い。いつどんな運命が訪れてもいいように日々の幸せを大切に>>続きを読む

おとうと(2009年製作の映画)

4.0

映像も台詞回しも演出も描かれる世界も、全てが古臭くて田舎臭い。早く逃げ出したかった昭和の時代そのもの。だから嫌いなはずだし、実際、前半は観ていて恥ずかしさすら感じる。なのに、気付くと落ち着いた映画の流>>続きを読む

コンフィデンス(2003年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

騙し騙されのクライム・サスペンス。オチはバレバレだが、ラストはそれでも楽しませるだけのキレや爽快感が欲しかった。全体的に盛り上がりとスタイリッシュさに欠ける。いい意味でいやな感じの出ているホフマンが結>>続きを読む

センチメンタル・アドベンチャー(1982年製作の映画)

3.0

末期の結核に冒された中年歌手と甥の旅をイーストウッド親子主演で綴る静かなロードムービー。イーストウッドって、この頃から生と死や生き様を考え続けていたんだな。親近感のない舞台設定だから★は少なめだけど味>>続きを読む

コクリコ坂から(2011年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

'63年という時代設定故か憧れや懐かしさといった共感はないが、現代とは距離のある清らかな物語として楽しめる。そんな中、結ばれない運命を明かすシーンを明るく描いたのは興味深い。親たちの思いが成就したよう>>続きを読む

オール・アバウト・マイ・マザー(1999年製作の映画)

2.0

アルモドーバル女性賛歌三部作の第一作。数々の受賞歴で分かるように評価は高いし、所々いいシーンもあるけれど、全体として作品の意図を読み切れず、期待に反して楽しめなかった。初々しいペネロペを含めて俳優陣も>>続きを読む

つぐない(2007年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭と海岸での長尺シーンが圧巻。過剰寸前までリズムを計算した映像と音、光と影のコントラスト、目眩のように錯綜する時間軸。最後の告白まで続く、耐え難い不安定さが苦しい。所詮、自己満足にすらならない「つぐ>>続きを読む

クローバーフィールド/HAKAISHA(2008年製作の映画)

3.0

手持ちカメラのグラグラ映像は、噂通り気持ち悪い(特に前半)。擬似ドキュメンタリーとはいえ、相手が巨大モンスターだから、流石にリアリティーは薄い。この手法は、やっぱりブレア・ウィッチのようなテーマの方が>>続きを読む

RED/レッド(2010年製作の映画)

4.0

凄腕の隠居スパイたちの大活躍。次から次へと出てくるのはじいさんばあさんばかりなのに、いや、じいさんばあさんばかりだからこそ面白い! 若い役者にゃ決して出せない味のあるかっこよさにニヤリ。「あたしだよ!>>続きを読む

スイミング・プール(2003年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

スランプに悩む女流ミステリー作家と自由奔放な少女とひとつの殺人。どこか違和感と浮遊感のあるまま結末を迎えたところで、まさかのオチ。凄いと言うよりポカーンとした。これで意味の分かるシーンもあるが不明な点>>続きを読む

ザ・メキシカン(2001年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

ブラピとジュリロバのアクションコメディ。と言っても、実質的な主人公は殺し屋役のガンドルフィーニとジュリロバ。次が犬で、ブラピは4番目。単純に笑って観ればいい映画としては話も複雑。言い争いと和解がテーマ>>続きを読む

リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

4.0

美少女コンテストに挑戦する妹の話を軸に、壊れかけた家族の再生を描くロードムービー。暗くなりがちなテーマを明るくカラッと描いているのが嬉しい。黄色いVWタイプ2を押す場面の楽しさも秀逸。内容以上に映像が>>続きを読む

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

3.0

男の堕ち様を描いた作品。決して面白い類いの映画ではないが、確かに凄い。ダニエル・デイ=ルイスの存在感は圧倒的だし、映像も力に満ちている。ただ「これぞ映画」なんて素直に言えるようになるには、まだまだ修行>>続きを読む

50回目のファースト・キス(2004年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

前日の記憶を残せない女性とのラブコメディ。通常なら悲しい涙を前面に押し出す題材だが、常夏のハワイの景色の中、愛される喜びや嬉しさの涙の方が印象に残る。笑いながら泣きたい時に最適。ドリューがどんどん可愛>>続きを読む

耳をすませば(1995年製作の映画)

4.0

TVの録画で久しぶりに鑑賞。ジブリらしく、大きな事件が起きる訳でもない話を丁寧に描くことで、愛される作品に仕上げている。それにしても、こんなに真っ直ぐでキラキラしてきゅんとする想い出があったら、それだ>>続きを読む

ブーリン家の姉妹(2008年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

大河ドラマのような歴史劇。結婚を出世のために利用されるか利用するかという当時ならではの価値観の争いゆえ共感はないが、ラストのアンの強さと未来での野心達成には感動さえ覚える。衣装等の美術は見事。ナタリー>>続きを読む

アビス/完全版(1993年製作の映画)

3.0

現代基準で文句なくお薦めとは言えないがT2やタイタニック、アバターの原点として興味深い。海底シーンの映像は制作年を考えると非常によく出来ている。ただし深海を生身で泳ぎ回るなど甘さは気になる。完全版はち>>続きを読む