こーじさんの映画レビュー・感想・評価 - 34ページ目

こーじ

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キャットウーマン(2004年製作の映画)

2.0

ハル・ベリーに始まりハル・ベリーに終わるハル・ベリーの映画。猫のようにくるくる変わる表情とクールでセクシーなアクションはハルなればこそ。これで内容も面白ければ良かった。事件の舞台が化粧品のせいか盛り上>>続きを読む

ツーリスト(2010年製作の映画)

3.0

ジョニデとアンジーのロマンティックミステリー。オチは最初から想像つくし、ジョニーはあんまり冴えないし、サスペンスの割に緊張感はイマイチだし、テンポもいいとは言えないけれど、ベネチアとアンジーの美しさで>>続きを読む

REDLINE(2010年製作の映画)

4.0

狙いすぎて外したかと思いきや、じわじわと感覚が蝕まれ、ぶっ飛ばし続ける世界観が快感になる。アメコミ調かつレトロな、クセの強い絵すらもかっこよく見えてくるから不思議。作品の価値はともかく、やりたいことを>>続きを読む

ジュエルに気をつけろ!(2001年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

アルウェン役の時はこれが夕星姫?って思ったけど、この作品のリヴ・タイラーは実に美しい。そんな美しい悪女のリヴに翻弄される3人の男のコメディ。しかし特筆すべきはYMCAをBGMにした最後の銃撃戦。このバ>>続きを読む

キック・アス(2010年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

何と言ってもヒットガールが最大の魅力。まさかの秘密兵器を携えて現れたデイブも笑っちゃいつつもかっこよかった。予想外にシモネタと残虐シーンが多くて道徳的には誉められたもんじゃないが若さとオタクのパワーに>>続きを読む

ターミネーター4(2009年製作の映画)

3.0

未来から来たターミネーターに襲われる前3作とは違い、未来が舞台の常時緊迫型戦争映画。ユーモアは一切なく完全な別物。込み入った話を手堅くまとめているが、ジョン、マーカス、カイルに視点が分散し落ち着かない>>続きを読む

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

5.0

子供にゃ見せられないダークファンタジーの傑作。カエルの化け物とか、ややちゃちいCGもあるけど、そんなの無視出来るほど、容赦のないシビアな世界観に圧倒されました。イバナ・バケロを始め、俳優陣もGOODで>>続きを読む

JUNO/ジュノ(2007年製作の映画)

3.0

普通に面白い。ただ、アメリカの若者文化やジュノの早口若者英語のリアルさが分からないから、本当の面白さの半分も理解できていないと思う。加えて、高校生の妊娠に対する反応も日本人の感覚とはかなり違い、戸惑う>>続きを読む

モールス(2010年製作の映画)

4.0

ぼくエリを分かりやすくシンプルにした感じ。アップの多用と中庭のオレンジ照明で情感もアップ。モレッツの演技に何ら問題はないが何故か印象は弱い。CGも残念。コディは良い。愛か計算か、それとも生きるための無>>続きを読む

ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

少年と少女(?)の儚い希望の物語。二人の未来を暗示するかのような生々しい前半の描写が影を落とし続ける。バンパイア物の現実味のなさを消しきれなかったのが惜しい。プールで手を差し伸べるエリの澄んだ瞳に吸い>>続きを読む

ヒックとドラゴン(2010年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ドラゴンの迫力、空飛ぶ爽快感、映像の美しさ。映画ならではの興奮が満載! 大きな3Dスクリーンで観たかった。ストーリーはひ弱なナウシカといった雰囲気。少しほろ苦いハッピーエンドも悪くない。トゥースの猫の>>続きを読む

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

4.0

くぅー、かっくいいね。やたらと多い登場人物と複雑に絡まるストーリーを混乱なく見せる手腕も見事。悪い奴らが勝手にバタバタ倒れていくのを、神様視点というか、「志村ー、後ろ後ろ!」のノリで楽しめる。

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

3.0

自分が生まれる前の作品とは思えない洗練された雰囲気に驚いた。とはいえ、やっぱりオードリーを見るための映画。清楚なイメージからは離れた役柄であっても魅力は褪せない。変な日本人とパーティー場面は余計かな?>>続きを読む

アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

妻は妄想の世界、夫は現実の見知らぬ世界で、お互い欲求不満や嫉妬に悶々とする話ってことでOK? こんな内容をジリジリとスローペースで見せられるのは正直辛い。で、思わせぶりで長大な物語りの結論は最後の一言>>続きを読む

南極料理人(2009年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

南極という非日常が舞台ながら、大事件レスな小さなエピソードの積み重ねで間も空き気味と、退屈する日本映画のパターン。が、鳥唐や娘との電話、兄やんの恋物語など、じわじわ胸に沁みる愛らしい作品になった。醤油>>続きを読む

ジュリー&ジュリア(2009年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

意外な結末に驚く、ジュリーからジュリアへの一途なラブレターのような映画。本人になりきった演技力は見事だがメリルのハイテンションには若干引く。エイミーは嫌な子スレスレの役を上手いこと愛らしく演じた。旦那>>続きを読む

ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

映画としてよく出来ているがフィンチャーの作品は感想に困る。青い色調と抑揚を抑えシンプルに削ぎ落とす演出がリアルな共感を生み辛いのかもしれない。しかしラストの独りリロードを繰り返す姿はぐっとくる。最初と>>続きを読む

7つの贈り物(2008年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

感動させたいのは分かるけど「贈り物」の動機や、その方法に無理を感じる。後悔や償いのためにするようなことじゃないと思うのだが? どうもアメリカ人は自己犠牲での懺悔が好きらしい。共感できないところが多過ぎ>>続きを読む

ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ホラ話ばかりの父を理解し愛情を取り戻す過程を描く。前半の退屈でくだらないホラ話が愛すべきホラ話へと姿を変えるラストシーンが胸に沁みる。バートンのファンタジー世界が絶妙なバランスで現実世界のスパイスとな>>続きを読む

プレシャス(2009年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

虐待されている太った少女が自分の道を歩み始めるまでを描く。伏線は活かさず何故か放置。見所は主役親子の熱演。話に新鮮味はなく、観て気持ちの良い作品でもないが、2人の子供と力強く歩くラストシーンで救われる>>続きを読む

[リミット](2010年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

90分間、画面に映るのは砂漠に埋められた棺の中の男だけ。観ている方が死にそうになる息苦しさ。この設定で、え!?っていう結末まで目を離せない映画になってるんだから面白い。心に残るようなものや深みはないけ>>続きを読む

スカイ・クロラ The Sky Crawlers(2008年製作の映画)

3.0

リアルなCGの戦闘場面と陽炎のように不確かな人物たちの不自然な対比が面白い。基本的には感情や説明を抑えた突き放す演出だが、比較的分かりやすい娯楽性も目指した印象。未来への希望をはっきりと描いたラストに>>続きを読む

私の優しくない先輩(2010年製作の映画)

4.0

映画としてのクオリティは正直低い。よくできた学生映画といった感じ。が、その青臭さが、耶麻子の青春の青臭さと上手くマッチした。ワンカットで撮ったエンディングのMK5は、踊りのたどたどしさや懐かしくて切な>>続きを読む

SUPER 8/スーパーエイト(2011年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

物語が動き出す列車爆発まではいい感じ。というか、SF要素はカットして青春物に徹した方がいい映画になったかも。映像が派手になるほど冷めてしまう。もっと小さな現実味のある事件でもよかった。おまけ映像を楽し>>続きを読む

ハート・ロッカー(2008年製作の映画)

4.0

娯楽性は一切なし。イラクを舞台に米軍爆弾処理班の活動を途切れぬ緊張感で描く。本来は戦争の中毒性による異常さ酷さを感じるべきなのだろうが、震災後の良心を体感している今、愚かさと無益さの方が強調され、作品>>続きを読む

食べて、祈って、恋をして(2010年製作の映画)

2.0

ジュリア・ロバーツがイタリアで食べてインドで祈ってバリで恋して自分探しをする映画。楽しめるのはイタリアまで。後は何が言いたいのかよく分からなかった。作品として構成も伝えたいことも上手くまとまっていない>>続きを読む

ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

素直にかっこいい。半呼吸早い場面転換、接点を目指し交互に映る主役二人。はやる気持ちでページをめくるような高揚感を堪能。中盤以降、謎解きよりも二人の関係に重点が置かれるが、それ故一見長すぎるラストのリス>>続きを読む

ロボジー(2011年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

観客が笑ってくれるのを待つような長い間は苦手。「爺」というキーワードに合わせたのか、全体にテンポが悪い。最後もチャイムが鳴ったところでスッパリ終わるくらいの方がいい。ちなみにロボジーという単語は作中一>>続きを読む

ジュリエットからの手紙(2010年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ベタな展開と言えばその通りだけど、この手の映画は別に奇をてらう必要もない。美しい風景と幸せな温かさで心地よい時間を過ごすことが出来る。親近感のあるイライラ寸前のもどかしさと、最後に活きる「ジュリエット>>続きを読む

彼女が消えた浜辺(2009年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

一人の女性の突然の失踪を巡る心理サスペンス。事件の背景も事件そのものも全てが曖昧なまま進展。やがてイスラムの戒律の重さを知る。イラン映画だが、いや、だからこその傑作。観た者も共に背負ってしまう罪の意識>>続きを読む

127時間(2010年製作の映画)

4.0

岩に右手を挟まれた127時間。予想通り、いやそれ以上に痛くてショッキング。心臓の弱い人は見てはいけない。が、ミュージッククリップ仕立ての動かない冒険映画は、痛みを越えた生きる強さと喜びに溢れる。主人公>>続きを読む

セルラー(2004年製作の映画)

3.0

“電話”がストーリーのキーとなるサスペンス。電話をかける側の必死のシリアスさと、かけられる側の笑いまであるご都合主義な軽さの対比は固定電話と携帯電話の対比と同様、意図したものであろうが、ややバランスが>>続きを読む

ブラック・スワン(2010年製作の映画)

4.0

黒鳥役の重圧から精神を崩壊させていくダンサーの物語。話自体は平凡ながら、鏡を多用した心理描写と執拗に絡みつくカメラワークが観ている者の心を蝕み、ニナと同化したかのような破滅的な高揚感に墜ちていく。予想>>続きを読む

第9地区(2009年製作の映画)

5.0

ギャグ漫画だったキン肉マンがいつしか友情巨編に変わったように、B級SFから作風を変化させつつどんどん盛り上がる。理屈を超えた勢いが素晴らしい! ラストの余韻も良し。気持ち悪くなるから苦手なドキュメンタ>>続きを読む

ナイト&デイ(2010年製作の映画)

4.0

ギャグマンガを観ているような馬鹿馬鹿しさが面白い! 笑顔が眩しいトム・クルーズのバカっこよさも最高! 何より、トムとキャメロン・ディアスが楽しそうで微笑ましい。ま、若い子は、はしゃいでる中年カップルに>>続きを読む

ハンナ(2011年製作の映画)

3.0

痛いほどのシリアスを通すか、所詮嘘としてエンターテイメントの快感に徹するかにして欲しい。シリアスなら冒頭の山小屋暮らしはない。嘘にしては全体に線が細くアクションも弱い。得意の長回しや、リズム、画の美し>>続きを読む