コクムービーさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

3.4

児童文学を映画化し、とても評価が高い作品。
子供向けな世界観でありつつも、決して子供向けでない境遇に置かれた小学生若おかみの人間性と成長に胸を打たれつつ、「別れ」を丁寧に描いていてとても泣ける。
若お
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

1.4

「音を立てたら、即死」のワンアイデアで押し切るのは面白そうだけど、あまり深くなくてのめり込めなかった。
違和感を払拭するまでの説得力も無かったし、エンディングの感情も疑問。
コンパクトに衝撃を求めるホ
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コーヒーが冷めないうちに(2018年製作の映画)

2.4

あからさまなほどの感動パッケージング。だけど見事に2回泣いた。
突っ込みどころも無理もあるけど、狙い撃った涙腺は外さない作品。

響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

3.8

15歳の天才小説家、響の作品を読んだ編集者の発言に、「正しい生き方を教えてもらった」といったような趣旨のものがあったけど、この映画自体からも、どう生きるのが正しいのかに対する1つの見方を提示させられた>>続きを読む

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

4.2

とっても可愛らしいプーとその仲間たちを微笑ましく観てるのに、なんだか泣ける。
大人になったクリストファー・ロビンに感情移入して、切なくなる。
プーもピグレットもイーヨーもティガーもラビットもカンガもル
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累 かさね(2018年製作の映画)

3.4

醜い容姿だが天才的な演技力を持つ累と、美貌を持った女優ニナが、不思議な口紅の力で顔を入れ替える話。
初めのうちは想像し得る話の展開で、シンデレラタイムにドキドキするくらいの面白さだったのに、中盤秘密が
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SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

2.4

90年代後半最強。
自分にはちょっと世代が上だけど、確実に知ってるコギャル全盛期を、こんなに輝かしく描いた作品ってあったかな。
今より確実にうるさかったファミレスとか、怒られて爆笑してる教室とか、世代
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検察側の罪人(2018年製作の映画)

3.4

複雑にこんがらがったストーリーの、一部はフォーカスされ一部はぼかされながら、なかなか触れられないものに触れられて、得も言われぬ感情になる映画。
この話にこの2人の時点でかなり勝ち確じゃないかと思うほど
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ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

4.3

これは凄いなあ。
ひと夏の日常に入り込むとても不思議な出来事。ペンギンの可愛さに少年達の微妙な感情。いくつものキーワードがしっかりと意味を持つ。
隠喩を重ね続けて、形態化するのを拒むように広がって行く
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

2.9

軽快で爽快で鮮やかだけど、ストーリーの厚みは控えめ。
煌びやかでクールでスタイリッシュだけど、裏切られはしなかった。

センセイ君主(2018年製作の映画)

3.3

ちょっと1つネジを外して、現実世界だと思わなければ、かなり面白いコメディ。
渡辺美波さんが炸裂していて最高。初め引くけどだんだん慣れてくる。
意外と上の世代向けのユーモア。ずっとニヤニヤしてしまう。

インクレディブル・ファミリー(2018年製作の映画)

3.9

絶対に裏切らないピクサーの映画強度。
マーベルのスーパーヒーローをオマージュしつつ、アメリカの家族をきちんと描きながら現代性を入れまくっている。
女性の大活躍と主夫の奮闘。
家庭的なのにリアルにハラハ
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未来のミライ(2018年製作の映画)

2.9

中庭サイケデリック日常生活。
ファンタジー家系図エンターテイメント。
誰もが子供の頃に見えていたはずの不思議な世界と、タイムワープの融合。
アートでありポップであり、現実であり夢想である。
細田守監督
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

2.9

恐竜に襲われて九死に一生スペシャル。
3部作の2作目で、次作への繋ぎ感が強いが、恐竜達が今までの枠を飛び出して見せる画の、新しいビジュアルデザインが印象的。
人間の傲慢さが強く描かれていて笑えるレベル
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空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)

3.8

財閥系大企業と戦う中小企業の図式に、池井戸潤原作の魅力が詰め込まれている。がんじがらめで動けない物体が、引っかかりを壊しながら動き始めるカタルシス。
組織のあり方、社員とその家族の生活を守ること、正義
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.8

おもしれええええ!
かなりの評判の良さを上回る面白さ。
エグいインディーズ感に、何観せられてるかわからない初めの30分を我慢した後…
とにかく何も情報を入れずに、少しでも映画が好きな人は全員観てほしい
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わがチーム、墜落事故からの復活(2018年製作の映画)

4.0

2016年11月26日、ブラジル1部リーグに所属するサッカークラブ、シャペコエンセの選手や首脳陣を乗せた航空機が墜落し、搭乗者77人中71人が死亡した「ラミア航空2933便墜落事故」と、その後の復活を>>続きを読む

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

4.0

評判は良くないけど面白かった。

「スター・ウォーズ的」な要素が少なく、シンプルなアクション映画になっている部分が多いが、それがジェダイではない人間としての、ハン・ソロの愛に満ちた人間らしさを際立たせ
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オンリー・ザ・ブレイブ(2017年製作の映画)

4.0

森林を焼き尽くす山火事に立ち向かう消防士チーム、「グラニット・マウンテン・ホットショット」を描いた、実話を基にした物語。
ただの地域の消防団から精鋭部隊「ホットショット」を目指す姿、仕事に対する向き合
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.4

トリーチャー・コリンズ症候群の少年オギーの話。でも障がいをテーマにした感動ポルノでは収まらない。
苦悩を抱えながら太陽のように輝く1人の少年と、その周りで照らされるいくつもの惑星のような人々の物語。
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羊と鋼の森(2018年製作の映画)

2.4

ピアノ調律師の話。
1つ1つの小さな音が、とても大切に描かれている。
余白がとても大きいけれど、そこに書き込むための鉛筆が少し短いような感覚。
ピアノの音の中で深呼吸する映画。

友罪(2017年製作の映画)

3.3

重い。
129分間連続する、本当は129分間では終わらない罪の重さ。
「考えさせられる」では収まらない。
感情移入できない他人事のようでも、その他人事に押し潰されるためにあるような映画。

レディ・バード(2017年製作の映画)

4.3

2003年の18歳。世代ドンピシャ。
テロに誇大妄想に卒業、進学、ケータイ、恋愛、親との関係、見栄に嘘に不安、希望や野望、憧れ、田舎に都会、慣習、自我。そんないくつもが共存する18歳の日々を、そっくり
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.6

凄すぎる。
よく分からない巨大で柔らかくて重い何かをずどーんとぶつけられて身動きが取れなくなるような感じ。
どうしてこんな説明できない感覚を表現できるんだろう。
社会、人間関係、金、血縁、過去、命。で
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.3

デザインの勝利。
「ウェス・アンダーソン監督にとっての日本」がとても濃密に繊細に描かれていて、ストーリーよりも眼前で展開される世界、景色に釘付けになってしまう。
緻密なビジュアルに、カメラワーク、日本
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

4.5

最初から最後まで、色々な意味で胸を締め付けられた。
足を怪我した陸上部のエース橘あきら(小松菜奈)の一挙手一投足が、とてつもなく魅力的すぎて打ちのめされていると、気づいたら冴えないファミレス店長近藤正
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のみとり侍(2018年製作の映画)

1.0

エロすぎない。いい話すぎない。時代劇すぎない。微笑ましくない。ウルッとしない。心温まらない。笑えない。楽しくない。
何を描きたいのかと、どこがターゲットなのかをずっと考えてしまった

ピーターラビット(2018年製作の映画)

3.9

なんて英国的なブラックコメディ。
皮肉まみれに湖水地方でパーティ。
BPM速めに笑いが連続して、踊りたくなる音楽の数々。
もふもふうさぎの映像美も素晴らしい。
一瞬に感じる楽しい95分。

ボストン ストロング ダメな僕だから英雄になれた(2017年製作の映画)

3.4

ボストンマラソン爆弾テロ事件で両脚を失った男性の実話ベースの映画。
強いボストンの象徴として周りは英雄に仕立て上げようとするが、とてもそうはなれない主人公。その苦悩や葛藤という言葉では表現できないほど
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モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

2.4

モーグルで将来を有望視されていたモリー・ブルームが、アンダーグラウンドなポーカークラブの経営者として成功する、波瀾万丈な半生を描いた実話ベースの映画。
他人の人生が崩壊するのをまじまじと眺め、捲し立て
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