こくさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

愛してる!(2022年製作の映画)

2.0

白石監督、エセドキュメンタリーホラーはいつも最高なのだけど、『グロテスク』も本作も、愛をまじめに描くとダメだな。

女子プロレスから地下アイドルに
なった人が、SMにはまっていく様子をドキュメンタリー
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アクト・オブ・バイオレンス(2018年製作の映画)

3.1

目が合った女は皆誘拐しちゃうみたいな人身売買組織、やばいって。こんな事ないと思ってる人多いだろうけど、実は麻薬や盗難車と比べても、リスク低くリターン多いシノギなんですよ。大人の人が消えるって意外なほど>>続きを読む

キャラクター(2021年製作の映画)

4.2

いやはや邦画でここまでゴツゴツした猟奇殺人映画が観れるとは。しかも大メジャーの座組みですよ。なかなか驚きました。明らかに世田谷一家惨殺事件が元ネタ。カルト教団の二世ってネタも2022年には怖い。

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ダブル・インパクト(1991年製作の映画)

3.0

殺された両親の復讐のため、生き別れた双子が立ち上がる。

香港はヤバい街という印象だけが残った。

ヴァン・ダムの軽快な感じは嫌じゃないけど、打撃や蹴りも軽く感じるのはなんでなんだろうか。凄い綺麗だけ
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よだかの片想い(2022年製作の映画)

2.8

島本理生原作の映画化は、いつもハズしている。正直、原作者もなぜここまで評価が高いのかわからない。学生女流作家としてデビューしてからの、文壇への喰い込み方は凄いですが、ちょっと邪推しちゃいますね。

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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.9

クローネンバーグ作品、奇形双生児モノホラー、ダリオ・アルジェント監督作品の殺人道具や衣装。そういったホラー映画の定番要素を活かしながら、現代的な全く新しいホラー映画になっているのが凄い。

殺人鬼の動
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(2022年製作の映画)

2.9

一般の映画監督がロマンポルノを監督する一連のシリーズ。松居大吾は素晴らしい監督で熱量も凄いけど、エロ嗜好は合わなかった。エロくない普通な恋愛映画じゃん。

ちょい地味なヒロインがセフレとひたすらセック
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.9

始めはよくあるレイプリベンジ映画かと思って観てました。それにしては、残酷なシーンもないし復讐も激甘だと感じてました。

でも、真面目にレイプリベンジを描いた作品でしたね。人は、何かに命を賭ける瞬間があ
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メゾン・ド・ヒミコ(2005年製作の映画)

3.6

今ほどLGBTが叫ばれてない時代にこの映画が存在した事は意義深い。

ナチュラルメイクで魅力全開の柴咲コウをフィルムに記録したのも意義深い。

ブレイク前、ナベプロを辞めて干されてる時期の西島秀俊が、
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ハロウィン KILLS(2021年製作の映画)

3.2

傑作であった1作目からホラーの定石に従い失速。ずっと駄作続き。それがロブ・ゾンビ監督のリメイク2作と、前作で持ち直した。

しかし安心は出来ませんでした。

前作の直後から始まりつつ、前作の別の場所で
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グッバイ・クルエル・ワールド(2022年製作の映画)

3.0

ヤクザを狙った強盗事件が大虐殺に。『殺し屋1』『GONIN』的な世界観の映画。

この豪華キャストに佳作が多い大森監督。今回は全くハマらなかった。西島や玉城ティナ、ブーム宮沢息子。彼らが1ミリもアウト
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レインディア・ゲーム(2000年製作の映画)

3.3

刑務所を仮出所した瞬間に犯罪に巻き込まれるボンクラ主人公をベン・アフレックが熱演。全て自分のせいなので、気楽に楽しめます。

この職人フランケンハイマー監督を、父親を知らないマイケル・ベイ監督が「俺の
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AKAI(2022年製作の映画)

4.0

映画的なクライマックスは正直皆無よ。でもね、赤井英和を引っ越しのCM出てる棒読み脇役俳優くらいに認識してる人には観て欲しいドキュメンタリー映画。

本当に凄い大阪のボクサーだった。トークも亀田兄弟より
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プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

3.0

『プレデター』シリーズ最新作にして、最弱の捕食者が爆誕。ネイティブ・アメリカンの少女や、アメリカ開拓者たちにボコボコにされちゃいます。珍プレデター1作目かもしれません。

確か『AVP』では、プレデタ
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.5

さかなクン誕生秘話を沖田監督が描く。それだけで絶対楽しい。『横道世之介』のような、「あの頃のあいつ、今何してる?」的な青春群像劇もよい。

ただ、誰がどう見ても普通に美少女な能年玲奈=のんにさかなくん
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海底47m 古代マヤの死の迷宮(2019年製作の映画)

4.0

前作とは全く繋がり皆無ですが、普通に楽しいサメ映画。

メキシコのある湖底にある古代遺跡。そんな秘境に簡単に忍び込む女子高生たちw 地底湖で淡水に対応して生き延びていたという巨大ザメに、やっぱり襲わ
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この子は邪悪(2022年製作の映画)

3.8

全く期待していなかったが、なかなか楽しめた。サイコサスペンスと思わせておいて、ガチなホラーに転換するのは良かった。

眼球の意外な動きとか、ショットによって顔が変わってるとか、なかなか新しいホラー表現
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光る眼(1995年製作の映画)

4.5

カーペンター監督、ずっと最高だな。どのジャンルでも大体90分ちょっとで面白い。

宇宙から辺鄙な村への侵略を、あまり予算をかけずに撮ってます。村中の女性が倒れて起きたら全員妊娠。銀髪の宇宙人ベイビー出
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激怒(2022年製作の映画)

2.9

暴力温泉芸者の奏でる音楽がちょい古い。なんとなく、カーペンター映画っぽさもあるが、いつもの井口昇のしょーもない映画を観ているような気分になるときもあった。北野武への憧れも感じる。

色々な映画に対する
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Mank/マンク(2020年製作の映画)

3.6

フィンチャー監督とは思えないほど、凡庸だし退屈なお話である。でも1930年代のハリウッドを通して世界を描くという事は非常に丁寧にやり遂げられています。

全編モノクロの画作りにしても、そのためだけのも
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凪の島(2022年製作の映画)

2.9

『夜のピクニック』や『ココニイルコト』は最高。『青空のゆくえ』もよかった。でも、そういった長澤監督の作品にあった、リリカルで切ない感じは薄れてます。

新海誠の娘さんが主演の映画ですが、ジュブナイルに
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JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

5.0

この何度観ても隙のない物語。3人乗りのポンコツ漁船で巨大人喰い鮫と闘う2日間の物語。→要確認。

動物パニック、鮫映画として最高峰。何よりもホオジロザメの怖さをこの映画で知ったという人は多いはず。映画
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ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

3.7

傑作だった実写版を、上手にアレンジして現在のお話にしてます。

ただ、アニメゆえか性愛を全く描いてないのが残念。ヒロインと主人公がラブホテルで男女の関係になり、初めて感動的な意味を持つタイトルの『魚た
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スイッチバック 追跡者(1997年製作の映画)

3.4

キャストも豪華なサスペンス映画。何故か日本未公開。たまたま地上波で観れて良かった。

娘を誘拐した連続殺人鬼を追うFBI捜査官。地元警察の人々や殺人鬼の日常も良く描けてます。真犯人に関するミスリードも
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ぜんぶ、ボクのせい(2022年製作の映画)

3.1

明らかに『万引き家族』の成功を受けて企画された映画だろう。

虐待、育児放棄、パパ活、ホームレス襲撃、弱者たちの擬似家族。

それっぽい題材がてんこ盛りだが、いまいち刺さらず。特にパパ活というか売春を
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ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

4.0

話題の殺人ゲーム動画配信サイトに強制参加させられる冴えない男の話。

陰惨なはずなのに、カラッとしたコメディになってます。銃を釘で腕に無理矢理装着しちゃうと、強くなるのですが、オシッコができなくなると
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嘘を愛する女(2018年製作の映画)

3.2

タイトルや設定は完全にサスペンス映画。シリアスな題材でしたが、長澤まさみの軽めの演技でコメディになってました。また『マザー』のような長澤が観たいな。

吉田剛太郎とDAIGOの探偵コンビ。あと川栄演じ
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クルーレス(1995年製作の映画)

2.8

本当にひとひねりすらない学園青春映画。アリシアのアイドル映画としても弱い。

『初体験リッチモンド・ハイ』で青春映画にしっかりと爪痕を残した女流監督 エイミー・ヘッカリング。その残滓もないのは残念だっ
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コンビニエンス・ストーリー(2022年製作の映画)

3.7

最近、怪獣映画で悪評を集めた三木監督だが、これはオッケーです。良い方の三木聡映画。

お得意の意味不明な脱力ギャグと岩松了とふせえりの必要以上の登板。ジグザグという名前の主人公の彼女とか、無意味にふざ
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ビロウ(2002年製作の映画)

2.5

わりとDVDや配信でも見かけないレアな作品。流石だな午後ロー。ダーレン・アロノフスキー監督も脚本家で参加。そのせいか、訳わからない話に。

第二次世界大戦下、アメリカの潜水艦がイギリスの病院船の生存者
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時をかける少女(2006年製作の映画)

4.5

細田作品では一番好きかも。新実写版のヒロインがこちらでも主演。旧実写版のヒロインのその後を想像させる叔母の登場も嬉しい。

ちょっとタイムリープが簡単過ぎる印象もあるが、二度と戻らないあの夏映画として
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ダウト・ゲーム(2014年製作の映画)

3.0

飲酒運転を隠蔽しようとして事件を書き換えた敏腕検察官が、地獄のような状況に陥る。そりゃ相手がサミュエル・L ・ジャクソンだもの。完全に自業自得だ。

サミュエルが殺人者となった理由は切ないが、その後の
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ホテルローヤル(2020年製作の映画)

3.2

ラブホテルを舞台にした人間模様。『さよなら歌舞伎町』からエッチシーンを丸ごと引いたような映画。つまり、ラブホテルを舞台にする意味がない。

教師と女生徒の心中など、激しいはずのエピソードが盛り込まれて
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オールド(2021年製作の映画)

4.1

時間の流れが激早なビーチ。理由は知らん!

こんな中学生が暇な夏休みに2秒で考えたような設定を、しっかりと面白映画に仕上げるシャマラン。流石です。

このビーチを利用する大企業の正体まで事細かに描く機
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地獄の花園(2021年製作の映画)

4.0

OLが実はヤンキーで企業対抗で殴り合いのバトルをしていた! というバカリズムの偏差値低いアイデアで金を集め、豪華キャストで映画にしちゃう邦画界のパワー凄いよな。金ない振りしてる映画人キレそう。

あま
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スタートレック ジェネレーションズ(1994年製作の映画)

2.7

7作目。凄い有名だし傑作シリーズのはずと思い込み、よく知らないのに全作入りブルーレイボックスを買った自分には5点。本当にエンタープライズのクルー並の冒険したな。やはり自分はシネフィルには一生なれない。>>続きを読む