koshijinさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

3.9

脚本が素晴らしい。(アカデミー脚本賞の「ミルク」も否定はしないが、個人的にはこっちだろう。)普通こんなストーリー思い付かないだろう。思い切ったフィクションながら、リアルなインド社会の影を照らす。

第9地区(2009年製作の映画)

4.0

冒頭から世界観に衝撃を受けた作品の一つ。「エビ」が人間と同じ姿形をしていたら全く異なる結末になっていたかもと思う。
愛は国境も人種も星も超える。

戦場でワルツを(2008年製作の映画)

4.0

ラストの切り替え、記憶と夢の境目を幻想的に見せるアニメーション。第9地区のようなリアルなフィクションと似て非なる対極性。極限の状況において現実と記憶は必ずしも一致しない。
ツタヤのアニメコーナーにひっ
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

3.8

ケンローチの願いが込められている。芸術に逃げず、半世紀に渡り戦い続ける姿勢にただただ感服するばかり。
物語にハッピーエンドは無く、これからも社会は続いていく。

バーレスク(2010年製作の映画)

3.6

バーレスクファミリーはみんな素直で素敵。
"You haven't seen the last of me"で震える。

ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

4.0

狂おしいほどマーロウがカッコよい。
スーパーのシーンなど序盤のスローテンポから知らず知らずのうちに薄皮を重ねるように事件に入り込んでいく構成も好み。
この曲がかかると無意識的に煙草に手が伸びる。

その街のこども 劇場版(2010年製作の映画)

3.8

限りなくドキュメンタリーに近い映画。それをさせるのは、森山未來と佐藤江梨子の自然体な会話、カット割を多用せず近距離から映すカメラワーク、そして阪神淡路大震災という紛れもない強烈な事実。この映画の目的が>>続きを読む

ぼくたちと駐在さんの700日戦争(2008年製作の映画)

3.6

原作(ブログ)が大好きで、その世界観に負けず劣らず、魅力的な映画だと思う。麻生久美子って不思議な人だよ。

百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

3.9

登場人物がみな不器用ながらも心優しい人たちですごく魅力的だ。だからこそ主演の物語が滋味深く温かい。ふとした時に、真似したくなるそんなお話。

ヴィクトリア(2015年製作の映画)

4.0

140分ワンカットをやり遂げたことに対する賞賛が大きい。しかもガンアクション含む移動の多い映画だっただけに制作チームの緊張感が見ている側にも伝わるようだった。マンネリ化しないような音楽の使い方も素敵。>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.0

もし"ゴジラ"という存在が、現実世界同様に認知されるものであれば、初動はもっと早かったのだろうか。それとも、要らぬ先入観によってもっと遅くなるのだろうか。国民の視点が描かれると、より差し迫った状況に入>>続きを読む

ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

3.7

テンポよく飽きずに見れました。一つ言えることは、過度な期待がない方が絶対に楽しく観れた。無ければないで観なかったかもしれないけど。でも、映画って事前期待も大事な要素なんだって思った作品です。

恋する惑星(1994年製作の映画)

4.2

失恋した男は何にも増して女々しくて詩的だ。ウォン・カーウァイは、風景で語ることがものすごく上手である。

マイケル・ムーアの世界侵略のススメ(2015年製作の映画)

-

出てくる話が本当に真実なのかは分からない(嘘は無いだろうけど脚色や作為は無いとは言えないから)。結局、知りたければ自分の目で確かめに行くしか無いだろう。と、そんなメッセージも込められているような気がし>>続きを読む

ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

3.3

耳が喜ぶ映画。夕暮れから夜にかけてワインでも飲みながらリラックスして観ると最高。

リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)

4.2

何も変わらない、大したことのない、どうせ忘れ去られる、そしてかけがえの無い一瞬を爽やかに見せてくれる。これ以上の青春があるだろうか。もう二度と現れない映画だと思う。

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

3.6

あの頃の自由なようで不自由で、楽しいようでざらついた日々を思い出す。つまりは青春ってこういうこと。妻夫木聡は大学生役がよく似合う。

グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル(2016年製作の映画)

-

天才の原動力。映画への執念。我々が見ている以上にもっと深く激しいところで戦っているから負けたくないと思うし同じ舞台に立ちたい。
好きこそものの上手なれ。狂おしいほど好きになること。

マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007年製作の映画)

4.0

夜のNYを照らすネオンも、ほんのりと切なさを抱えながら生きる登場人物も、ノラジョーンズのメロディーも、売れ残ったブルーベリーパイも何もかもが甘ったるい。(褒め言葉)
ロマンティックな空想が好きな男子の
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恋人たち(2015年製作の映画)

4.0

切なくもない悲しくもない、ただただ苦しい思いを抱える人たちが通り過ぎる。何を見せられてるのか言葉に詰まる。鑑賞後にタイトルの意味を噛みしめる。

エレファント・マン(1980年製作の映画)

3.7

映画云々を差し置いて、(実話をもとにした)物語が切なく力強い。人間は理解できないものを恐れ多種多様な反応を示す。それは昔も今も同じ。理解できなくたっていいからお互いを思いやる心を大切に。

マイ・マザー(2009年製作の映画)

4.0

(恐らく)誰しもに当てはまる母とのいがみ合い。互いに無力であり互いに不器用なのだ。最後のシーンは、何を話したのか気になるし、何も話さず通じ合えたのなら素敵だと思う。まさに歪み愛とはこのこと。とにかく映>>続きを読む

心が叫びたがってるんだ。(2015年製作の映画)

3.7

タイトルがすべて。過度な期待はしない方がいい。きっと裏切られるので。良い意味で。個人的には怪我をした野球部の元エース田崎くんが良い。

舟を編む(2013年製作の映画)

4.2

辞書を編集する。しかも手作業で。はっきり言ってこれほど地味な仕事に従事する人間にスポットライトを当てる原作が異次元。こんな憧れない、そして羨ましい登場人物はいない。ジャケ写から想像できない発狂する美し>>続きを読む

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

3.5

前評判ほどのインパクトはありませんでした。とにかく最後がなんと言うか悲しい。。

裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

4.4

007シリーズに次ぐ大好きなスパイ映画。むしろ完成度としては群を抜くと思っている。最後の最後の最後の最後まで目が離せない。ゲイリーオールドマンはじめ俳優陣が豪華すぎる。

はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.8

冒頭の脚本が良い。同じシーンを異なる時間軸、視点から描くことで偶然の必然の出会いを描く。そこから物語は急転し、歌が彩る世界観が続く。

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

3.6

時間軸が交錯した"記憶"をテンポ良く映しながらクライマックスに向けて繋がっていく物語がスマート。得てして悪い結果をもたらすのだから余計なことはしない方が良い。演出が細かく主張が強い分テンポ良くまとめる>>続きを読む

ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.8

映像に緩急があり、前触れもなく事が起こるから一瞬たりとも油断ができない。余計なBGMが無いことも一層緊張感を駆り立てる。あれだけ男勝りで力強い主人公がどんどんと衰弱していく様、そうならざるを得ない無慈>>続きを読む

I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作の映画)

3.9

ショーン・ペンの演技に心揺さぶられる。ビートルズの楽曲をふんだんに使っているのも見事。

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

3.8

インド映画は構成、色使い、音楽、踊りが1つのジャンルとして確立されている。理解するんじゃなくて楽しむのが正解。特にこの映画はインドの競争社会に対するアンチテーゼというメッセージ性が強く、分かりやすい。>>続きを読む

ナイトクローラー(2014年製作の映画)

4.5

主人公のルーは必ずしも極悪人ではない。むしろ、最初は定職に有り付けず致し方なく(或いは無知ゆえの道徳心の欠如ゆえに)盗みを働いており、周囲から厄介者扱いされたり罵られたりする様子は可哀想ですらある。そ>>続きを読む

50/50 フィフティ・フィフティ(2011年製作の映画)

3.8

セスローゲンみたいな友人いいな。同じ闘病モノである「永遠の僕たち」との違いは、向こうは少年と少女の美しく透き通るような愛情が、こちらはいい年したおっさん二人を中心に暑苦しくもユーモラスな友情が描かれて>>続きを読む

特捜部Q 檻の中の女(2013年製作の映画)

3.3

嫌いじゃないけどやや退屈。風景や人物描写が美しい。相棒の脚本を北欧を舞台にリメイクするといいと思う。