ワイドな画角を効果的に使って空間を情緒的に映しているという印象。アカデミー外国語映画賞ノミネートということで評価されている点を差し引いても、少年兵という無垢な存在が不憫な目に合わされている状況と紛れも>>続きを読む
チャーリーもパトリックもサムも周りの人たちもキャラクターがみな個性的でありふれていて傷付いていて前に進んでいて大好きすぎる。センシティブなのは決して間違ったことでは無い。だから青春は無条件で素敵だ。
カットの繋ぎがさながらスターウォーズ。原作を知ってるがゆえの感動が強い。次は王騎編かなー。
パケ写の男の子が時計じかけのオレンジのアレックスに似てて思わず鑑賞。意外と衝動的なキャラクターも似ていた。前半のカップルのシーンは映像以上に画が際立っていて写真集を見ているような幸せな時間だった。
正直、最初のロス編のウィノナが印象的過ぎて他のパンチが弱まってしまった。いや、それぞれ個性的なキャラクターであることは間違いないんだけど、その後を見たいと思うのはウィノナとNY編の運転手かな。夜もう終>>続きを読む
ジェイク・ギレンホールはナイトクローラー然り、ネジが外れた狂気を演じるのが上手い。つまり、他人事のようで薄皮一枚のところにある狂気だから、誰もそれを無視することはできない。ありそうで無い、けど無くはな>>続きを読む
つくづく思う。映画というのは行き場のない感情を表現するのにもっとも適したツールだ。台詞や演者の表情に留まらず映像が映し出す空間そのものが声にならない声を雄弁に語るように思う。だから答えは見つからないし>>続きを読む
普通ってなんですか?
大多数に合わせて生き方を揃えることですか?
流行っている物事を知っていることですか?
自分で考えずに教科書を丸暗記することですか?
答えは自分で考え出すしかない。
大自然を中心>>続きを読む
時代が違う、価値観が合わない、持って生まれたものが異なる、立場、環境、一時的な症状、挙げればきりがなく、痛みは薄れたと思った頃にまたやってくる。そういったものに be dealing with tha>>続きを読む
仮に同じ脚本を別の監督が撮ったとして出来上がらなかったであろうグザヴィエ・ドラン節全開の作品。文字通り胸をナイフで抉られるような感覚はやはり行き場の無い情動をありふれた会話を通じて展開するこの人にしか>>続きを読む
冒頭から探し求めていた"パンク"の答えが期待を上回るものでは無かった。キュートな世界観であることは間違いないけどヘドウィグほど響くものが無かったのはちょっと残念。
この映画は奥行きがすごくて登場人物一人ひとりに手抜きが全くなく、ただ彼らの人生を一部切り取って見せてくれるので気づけば自分自身も物語の中にいた。それはどこにでもいるありがちな、けれどもがいている人々に>>続きを読む
映画としてはCGの演出が大袈裟なので好みではない。ストーリーも原作に無理やり合わせるからか結果はそうなんだけど過程をそうやって描く以外になかったのかという感じ。それらがかえって主人公の異質さと華やかさ>>続きを読む
ずっと気になっていた、ついに。たかが孤独、されど孤独。当人たちは出口の見えない闇にもがき苦しむ一方で圧倒的なコメディとして映し出されるその後ろ姿の哀愁に胸が締め付けられる。逃避とリスクは隣り合わせ。
まず第一に映画にしか見えない。緊張と緩和が交錯した青臭い若者たちの表情も、セリフ遠近をうまく使い画になるシーンが続くことも、これはただの映画だ。だから寒気が止まらない。
マーベル観てイチャつくくらいな>>続きを読む
一方向の物語ではなくて、二人の物語がうまく絡み合っていて盛りだくさんの内容。最後はもう少し描いて欲しい気もありつつ、そこは観る人の想像を膨らませる粋なエンディングとも言える。苛烈な時代に二人のような物>>続きを読む
久しぶりの映画鑑賞。東野さん原作らしく、推理を楽しみつつ物語に登場する人物の人間模様がしっかりと映されていて昔よく読んだ身として懐かしく感じた。
コメディ色もありつつ、「プロってなに?」みたいなテーマ>>続きを読む
言葉で表現することが難しい。ただあまりにも自分の"常識"からかけ離れていて理解が追いつかない。ただ警察やメディア等の社会がちぐはぐでズレていることは分かる。
大学の講義でプーさんやったの懐かしい。ディズニーは久しぶりに見ても安定の展開だから良き。
原作を読んでみたいと思う。
神秘的で美しい映像が多く、物語の中に引き込まれる感覚を覚えた。
日本人のどれほどが9・30事件を知っているのだろうか。
当時の被害者が、報復を恐れて口を閉ざす中、加害者側(英雄)から物語を展開し、徐々に浮かび上がる人の残虐性と弱さとは。ラストは震える。
これはぜひ>>続きを読む
想像以上に複雑で絡み合った問題がこの映画の背景に潜んでいる。役者一人ひとりの演技も素晴らしかった。
もし選択した先の未来をどちらも生きることができたらどんなに良いだろう、なんてことはよく考える。
人生は一度切りだ。時間は後戻りできない。それは正しいのだろうか。
ただし、選択しなければ可能性は残る、な>>続きを読む
これは凄い。何が凄いって、間違いなく"あり得る"ストーリーを誇張せずに素のままに描き出していること。これぞチャップリンから続くコメディの力、そして皮肉。まさに笑うな危険(いや笑うなとは言えないけど)。>>続きを読む
カメレオンの男の正体が見えてから辺りがあまりハマらなかった。。
残虐な手口にはドキドキする。
親だって初めて経験するんだから誰もがすぐにうまく行くわけではない。特に自分自身の親をどこかで軽蔑していたり、そこから生まれる自分なりの義務感を強く抱いていたりすると尚更だ。おまけにすぐ横を見れば、大人>>続きを読む
人間なにが辛いって、子供の頃に抱いた劣等感や違和感に苛まれて大人になりきれないまま社会に放り出されてしまうこと。特に身近にいる人と違うと感じたとき。
ブラック、ゲイというステレオタイプになりがちな描写>>続きを読む
相変わらずのストップモーション、印象的に繰り返されるミュージック、時折インサートされるモノクロ、気狂いじみた登場人物、何気なくこぼされる春樹チックな台詞。完全にハマってしまった。長くて冗長なんだけど終>>続きを読む
カメラワークが華やかで色鮮やかな世界が映えている。音ズレや挿し込みはご愛嬌とばかりに物語のスピードを上げてクライマックスまで持っていくのはさながらセッションでした。
同胞を死に追い込む卑しきはずの存在。それなのに仲間や自分の命に替えてでも死んだ子供を弔おうとする。
宗教的な背景を知れば知るほど迫る人間の尊厳よ。
この作品もまた後世に残されなければいけない。
「カメラを止めるな!」の後に観たからか、ホンモノについて考えさせられた。いや、正確に言えば混乱させられた。
アートは誰が認めれば正解なのか。誰のためにあるべきなのか。他人のアートを批評する資格などある>>続きを読む
観客を作品の世界に引き込むのは面白い映画に共通する特徴。ふつう商業映画じゃ作らない作品のノリが物珍しくてバズったとすれば、若干の寂しさはある。アイディアの絶対的大勝利。
冒頭からいつまで続くか分からない長回し。これは見様見真似では出来ない。物語が始まってからも、どうも無駄にしか思えない意味を持たせないシーンが淡々と続く。なんだ、ただエル・ファニングが美少女なだけの映画>>続きを読む
孤独。最愛の人を失うにつけ、それ以上の欲求を持てない孤独。家族にさえも生涯にわたり真実を隠し続ける孤独。自分の中の大いなる矛盾とそれを受け入れられない自身への孤独。過去の栄華はとうに無くなりただ少しづ>>続きを読む
彼は"善き人のためのソナタ"によって変わったとも言えるが、私には、それ以前に抱えていた何かを表層に押し上げるためのきっかけであったように思える。それが、上司や親友の言動から、信じた社会主義の腐敗を見た>>続きを読む