こうたろうさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

こうたろう

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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.4

 映画を撮る主人公たち高校生にのみスポットが当てられ周囲の先生や親など大人の視点を一切排除したストーリーは、一種のファンタジー的な要素も感じられて、青春映画として潔いと思った。

戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

4.0

戦闘シーンの無い戦争映画。国、信仰、価値観の違いを超えて人間同士が通じ合う“友情”とは違う何かが見えた気がします。
 リマスターされた綺麗な画面に映るデヴィッド・ボウイが本当に美しかった。

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.3

 1つのジャンルに囚われない秀逸な脚本が本当に見事です。
 復讐に執念を燃やす主人公が、過去と決別して前を向いて生きるかこのまま復讐を成し遂げるか揺れ動く描写が印象的でした。
 「お前は過去に過ちは無
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ライトハウス(2019年製作の映画)

4.4

 猛烈に気まずい空気の食事シーンがある映画はそれだけで傑作と決まってます。
 友人同士、夫婦、上司部下など関係性は何でもいいが長期間ずっと2人きりの状況ってロクなことがないとつくづく思うんです。

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.5

 怪獣ヘビー級王者同士の試合に相応しいテンションぶちアガるOP。本編のバトルも真正面でぶつかり合うストロングスタイルなプロレスで気持ち良いですね。
 夏休みは故郷に帰ろう。

トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

3.0

 チーターの様に俊敏に走る宇宙人の造形は好き。そして中高年のド素人を徴兵し貧相な装備で敵の情報も与えず即実戦に送り込むヤケクソ感あふれる未来人の作戦。お前ら、ご先祖に対する命の扱い軽いな。
 タイムパ
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SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

3.6

 少女に手を出す大人達の中で小児性愛者は少数で、ただ自分の性欲のために未熟な子どもを騙すクズが大半であるというのが興味深い。
 惜しむはこういった犯罪を野放しにしているSNSのプラットフォーマーに対し
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.0

 映画における編集の重要さをこのアニメーション自体の工夫あふれるシーンの繋ぎで表現してたのは良いですね。
 今後動画編集する時は叫びながらDelete 押します。

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.4

イコライザーに続いて本当に強い奴はバス通勤してることが証明されましたね。

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.2

 監督が独学かつスタッフ含め平均2〜3人で創り上げた狂気。配管が張り巡らされたスチームパンク的地下世界のデザインやキモ可愛いキャラ達が素敵。黒タイツ3人組と子供マリガンがお気に入り。
 何よりくだらな
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ザ・ライダー(2017年製作の映画)

4.5

 馬の調教シーンで暴れる馬を目の前にした時の緊張感。段々手懐けていき最後には馬と心が通じ合ったように見えるシーンは鳥肌が立った。
 ミッキーロークの『レスラー』と重なるように思えた。両作品で共通する、
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

 好きな音楽や映画や小説が同じって事が分かった時の多幸感ったらハンパないよね。それが永遠に続けばいいのにね。劇中に登場するカルチャーの選び方もセンスあって好きです。

 もう菅田将暉は演技が上手いとか
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.0

バラバラだった被告人たちが一致団結して権力に立ち向かう展開は最高にアガるし文句なく面白い。判事のキャラクターが超嫌な奴で大好きです。

騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.3

 過去の吉田大八監督作品とは異なる開けたエンタメ性を狙ったテイストで面白かった。
 これに限らず企業モノ映画において劇中の画期的なソリューションが現実では既に古く感じてしまうのは悩ましいね。今作はコロ
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.2

 聴覚障害によりドン底に落ちた主人公がどう人生と向き合っていくかの話だが、ラストの着地が素晴らしい。
 音の演出が巧みなのでヘッドホン必須。ドラムの重低音、日常の生活音、街の喧騒、そして主人公を取り巻
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

3.8

結末なんてどうでも良くて、庵野監督がエヴァから解放された事が1番の喜びです。

アウトポスト(2020年製作の映画)

3.8

何が凄いってタリバンからの銃撃が日常になってるところ。そして亡くなった人達も含む多くの兵士が20代前半の若い人だったこと。

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

アメリカの広大な土地すべてを自分の家とする生き方良いなと思いました。

RBG 最強の85才(2018年製作の映画)

4.0

 逆境や反対勢力を前にしても決して曲げない信念だけでなく、きちんと練られた戦略があることが彼女の素晴らしさよね。彼女を支えてきた旦那さんも素敵でした。
 怒りを感じても幼稚園の先生になった気持ちで諭す
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異端の鳥(2019年製作の映画)

3.8

 セリフも音楽も必要最小限に抑えてモノクロの35mmフィルムで魅せる手法はまさに映画的表現に溢れてて好きです。あと、主演の男の子は凄い。序盤と終盤であんなにも顔つきが変わるなんて、それだけで恐ろしい。

ザ・コール(2020年製作の映画)

3.7

 “過去と通話できる電話”の設定だけでこんだけワクワクさせられるアイデアが凄い。後半にかけて始まる現在vs過去のバトルは燃える。

バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

4.4

 事前情報はなるべく入れずに見た方がよいタイプの作品。
 年始からとんでもない映画を見てしまった。この映画全体のバイブスが最高なんです。バクラウ村の建物、住民達の雰囲気、垣間見れるちと異質な文化とか、
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.4

 ある登場人物が星野源に似てるのが気になってしょうがない。まぁ、ゾンビ相手に”地獄でなぜ悪い”ばりに暴れ回る星野源が見れて良かったです。
 ワイスピ顔負けの超絶ドライブテクニックでバタバタとゾンビを轢
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.0

主演2人のやり取りが超最高で音楽も相まって超ブチ上がる青春映画でした。学園ヒエラルキーの底辺だろうが、こんな素敵な相方がいるだけで人生勝ち組でしょ。

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.6

学校生活のメインストリームから外れた人物たちを文字通り応援席の片隅にフォーカスして全編描いたのは挑戦的で素晴らしい。絵的には変わり映えが無いが、登場人物達のやり取りが魅力的で最後まで飽きずに見てられま>>続きを読む

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.0

 主演のチョン・ユミの些細な表情の変化など繊細な演技が素晴らしい。皮肉的なユーモアあるシーンも交えて悲劇的になり過ぎないストーリーのバランス感覚も良かった。
 同年の韓国映画の傑作「はちどり」もそうだ
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.5

 のん(能年玲奈)本当に素晴らしい役者だなぁと改めて感じた。脳内の声Aとのやり取りは映像にすると痛い一人芝居になる危惧があるが"のん"の演技だからこそ見てられる。
橋本愛との久し振りの共演も良かった。
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

3.6

映画制作って本当にクリエィティブでユニークで面倒くさくて最高ですね。色んな名作映画が登場してきたので音に注目して見返したい。

なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

4.0

 政治家としての理想と現実に揉まれ続ける小川議員の姿とそれを支え続ける家族たちの様子が胸を打った。父親が街頭で市民から暴言を言われる姿を見る娘たちの気持ちを思うと本当にいたたまれなくなる。
 こんだけ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.8

 大作映画は軒並みアメコミ系か過去作のリブートor続編モノで溢れ、更にコロナ禍でそれすら公開延期になってしまう寂しい今日。
 そんな中、完全オリジナルの荒唐無稽なストーリーにとんでもない予算と技術と情
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もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

4.2

 付き纏う不安の種、違和感、苛立ち、噛み合わない会話、定まらない視点、定まらない時間、崩壊する自己同一性。なんなんだこの変な映画は。最高に気持ち悪くて最高です。
 ジェイクの実家での夕食シーンは超気不
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.2

リバイバル上映@IMAXレーザー
別の惑星に移住するという超スケールのデカイ話を超難しい理論を用いながら描いたラブストーリーでしたね。最高です。

はちどり(2018年製作の映画)

4.2

 主人公の少女の佇まいだけで画面に惹き込まれる感覚。ヨンジ先生とのやり取りが好きだし、こういう大人に出会えた事が歪んだ社会の中で彼女にとっての救い。
 親友でも家族でも本心がわかる事なんて無いし、社会
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