菅藤浩三さんの映画レビュー・感想・評価

菅藤浩三

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雨月物語(1953年製作の映画)

4.5

1953年ベネチア銀獅子賞、溝口健二作品の中でも、これが評価高いのは納得です。とはいえ、近江で羽柴秀吉と柴田勝家が対立していることが世界で知られてるはずがなく、出世欲と金銭欲に目がくらむ男、そして男の>>続きを読む

時をかける少女(1983年製作の映画)

3.5

原田知世のデビュー作、原田知世の台詞はものの見事に学芸会です。ただ技術なんぞものともしない、時代をこえた清純さ。1983年の作品ですが、いまでも不変に通用する色気を備えるまえのルックス。尾道三部作の真>>続きを読む

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.5

飯豊まりえと木村文乃を一緒にだしたらダメだって。キャラ違いとはいえルックスの完成度の違いがどうしても目に入ってしまうから。そのくらい木村文乃が演じた奈々瀬の艶気がぷんぷん漂ってる。フランス語がペラペラ>>続きを読む

パリの調香師 しあわせの香りを探して(2019年製作の映画)

1.5

フランス語で、孤独な香水調合士の鼻(ね)と離婚調停中の運転手との遭遇なんて、普通につくるといいヒューマンドラマになるはずなんだが、ユーモアが活かされていなかったためか期待外れだった

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

36年前につくられたシーズン1の登場人物ハングマン、そしてグースの息子を実にたくみに織り込んだ脚本、そこから派生する物語(ジェニファーコネリーとの恋愛も一応お約束てことで)もミッチェル大佐にとってはナ>>続きを読む

イチケイのカラス(2023年製作の映画)

4.0

 実際の刑事手続がどうこうて話はドラマ時点から抜いていいファンタジー設定ということを前提に、ストーリーそのものがどうだったかに言及すると、意外に面白かった。なのでファンタジー設定を抜きにした論評は無粋>>続きを読む

容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

5.0

古畑任三郎や金田一少年の事件簿よろしく、倒叙ものは脚本と裏をかくトリックがしっかりしてないと見て損したと思わせかねない。これは堤真一の感情を最後以外抑えきった演技が非常に活きてて、もろ真犯人の知恵に翻>>続きを読む

真夏の方程式(2013年製作の映画)

1.5

もはや湯川学が科学者でなく探偵のように動機の推理までやっとる始末。杏はここでも存在感抜群の一流の女優ですね

ドラゴン怒りの鉄拳(1972年製作の映画)

5.0

道場の迷惑もなんのその、予告なしにスタンドプレーで、上海租界で中国人を犬扱いする日本人空手家(にしてはどいつも大して空手のわざをつかわずに、不利になるとすぐに日本刀を取り出すやつら。むしろ剣道だろそれ>>続きを読む

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

3.4

2001年テロを契機にはじまった中東での戦争で、やたら狙撃がうまいクリスカイルが主役。監督はクリントイーストウッド。人がバンバン、シュート(狙撃)されるのでR指定も当然、アメリカでも反戦なのか好戦なの>>続きを読む

サイコ(1960年製作の映画)

2.5

あれ?こんなにつまらなかったっけ?ていうくらい設定はその後の多くの作品にこすられまくってる、ラスト数分で医者による説明口調の種明かし。ノーマンベイツを演じるアンソニーパーキンスが二重人格で、4万ドル盗>>続きを読む

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2011年製作の映画)

2.5

グリンゴッツ銀行ではインディジョーンズぱくり?のトロッコ移動やらドラゴンとたたかったり、ホグワーツの校長になったセブルススネイプは実はハリーの母親に片想いしてダンブルドアの頼みでずっとハリーを見守って>>続きを読む

UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー(1976年製作の映画)

2.5

剣鉄也が登場しないのはなぜだろう。ぎゃくにマジンガーZの兜甲児が当たり前のようにグレンダイザーのレギュラーだったことにオドロキ、ただし兜甲児はロボット操縦せずにあくまでUFOにのるのみ。グレートマジン>>続きを読む

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1(2010年製作の映画)

2.1

この回だけで新たに登場する端役とアイテムがたんまりで、ワクワクドキドキとかでなくついてくだけで大変、熱烈なファンは嬉しいんだろうけどにわかファンにはもはや苦行でしかなくなってる。謎のプリンスでだいぶん>>続きを読む

シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

5.0

このフランス人監督の、北条司原作へのラブ&リスペクトの濃さといったら!!! キャスティング・アクション・ストーリー・エロコメディ、すべて満点文句なし。見てない人で原作マンガ好きな人には激烈に推せる実写>>続きを読む

ハリー・ポッターと謎のプリンス(2008年製作の映画)

3.5

父親がアズカバン送りにされたドラコマルフォイが一気にキーパーソンに昇格。セブルススネイプはボルデモート側の人間みたいにふるまっててるが、本音がポッターの完全に敵になってない理由がよくわからんこの回では>>続きを読む

グレートマジンガー対ゲッターロボ(1975年製作の映画)

4.0

どちらが宇宙怪獣ギルギルガンを倒すかでライバル心が表面対立していた剣鉄也と流竜馬(赤いゲッター1を操縦)が、ギルギルガンにお互い単体だとまるで歯が立たないことで共闘にめざめて、宇宙怪獣をやっつける30>>続きを読む

マジンガーZ対暗黒大将軍(1974年製作の映画)

5.0

兜甲児(マジンガーZ)・弓さやか(ダイナアンA)・ボスボロットを操るボス、並の作品でないのは、暗黒大将軍あやつる多数の機械獣をこえた戦闘獣にマジンガーZですらどうにか善戦するもかなわないくらいやられま>>続きを読む

アラン・ドロンのゾロ(1974年製作の映画)

3.0

ストーリーはごく単純、流れ者のディエゴが、スペインからメキシコ総督に派遣された親友ミゲルが悪いウェルタ大佐にやられたので、復讐のためにオモテでは頼りない総督代理に就任し、裏ではマスクをかぶって謎のゾロ>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

2.0

やはり村上春樹の作品と私の感性とはあわないな、たとえオスカーを授賞して複数ノミネートされていても。冒頭の霧島れいかの艶戯に、文芸作品じゃないのこれて驚いたが、あとは西島秀俊・三浦透子・岡田将生、どの登>>続きを読む

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007年製作の映画)

3.0

ロンウィーズリーのドジがなく、情けない人の空気はネビルが踏襲。ハーマイオニーも一緒にいるだけで目立った行動ナシ。ラストのダンブルドア校長の水とボルデモートの火との戦いは鬼滅の刃を思わせる描写。ファッジ>>続きを読む

ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005年製作の映画)

3.5

三大魔法学校対抗試合てマジ生徒が死んでも平気みたいなことばかりさせてる、クレイジースクールだよ。闇の魔術に対する防衛術の新任教授マッドアイムーディは正義なのか悪なのかよくわからんかったが、次もでてくる>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

4.5

日本人も中米人も南米人も中国人も、かつての祖先が一攫千金アメリカンドリームを目指してアメリカ大陸にやってきた民族出自の映画人はそろって歯噛みしたのではないか。彼ら全員にこのテーマを描くことはできたはず>>続きを読む

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

3.0

ダンブルドア校長が別の役者になってたの気づかんかった。まだボルデモートが姿を現さないうちは、シリウスブラックとペティグリューがポッターの運命につながキーパーソンてことなのかな、原作読んでないとこの辺り>>続きを読む

ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年製作の映画)

4.0

ロンのびびりとどじが冴えわたる、逆にハリーがヒーローすぎるというかピンチらしいピンチがこない、蛇語を使いこなせるのもご都合主義ではある。ハーマイオニーもそれほど活躍しない、ジニーがわりと絡んできますが>>続きを読む

マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

2.0

ほとんど加工されていずストーリー展開という形は意識してないドキュメンタリー、リアルガチにきつめなので2度は見れないですね

桜色の風が咲く(2022年製作の映画)

2.5

子どもの頃のリリーフランキーのやぶ医者演技はピッタリ、かなり医療不信になってしまったのがみてとれる。後天的障がい者になっていく過程は悲劇ながらかなり明るいのは大阪弁のおかげか。小雪の母親演技が上手、高>>続きを読む

ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

5.0

仕掛だらけのアミューズメントパークに連れてこられたようなワクワクが2時間半ずっと続く、メインキャストのキャラづけした登場も抜群。何度見ても楽しめる、1作めのラストで実はスネイプはいい人という描写はちょ>>続きを読む

マッドマックス/サンダードーム(1985年製作の映画)

2.0

バータータウンの女首領ティナターナーが女優にせっかくなってるのに、台詞からよみとれるキャラ付けが薄すぎる。肝心の檻の中でのマスターブラスターとの戦いがスローでゴムびよ~んで、これでよくアクション映画で>>続きを読む

インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(1989年製作の映画)

4.0

ショーンコネリーが父ヘンリーで登場、リバーフェニックスが少年インディーで登場、実にキャスティングが豪華、そしてならではの演技力もさすが。その分、親子丼のハニートラップをしかけて実はナチスに所属するエル>>続きを読む

私はあなたのニグロではない(2016年製作の映画)

4.0

NHKのバタフライエフェクトまるで、映像記録で構成されたドキュメント。原作者ボールドウィン自身のインタビューがたくさんでてくるのはもちろん、メドガーエバース・マーチンルーサーキング・マルコムXといった>>続きを読む

沈黙のパレード(2022年製作の映画)

5.0

物理学者としてのましゃはいなくても成立したストーリー。とはいえガリレオワールドにはやはりましゃそして柴咲コウは不可欠だと感じさせた(吉高由里子はやっぱガリレオワールドにはあわない)。猟奇殺人者を演じる>>続きを読む

ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

4.0

ノーラン3部作の中では私の位置づけはダークナイト>ライジング>ビギンズ。私はわかりやすいストーリーほど惹かれるようですね。メカの描写はこれまでの中でいちばんかっこよかったしスピード感に溢れていたのでは>>続きを読む

ドラゴン危機一発(1971年製作の映画)

3.5

舞台はタイの製氷工場。ブルースリーはハニートラップにまんまとひっかかったりとまだ聖人ではない。ブルースリー以外のカンフー技はぬるく、裏返せばブルースリーのそれはこのときからピカイチでした。ストーリーは>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.0

シンウルトラマンよりもずいぶん見やすかった。庵野秀明が描きたい世界もわかりやすかった。これは金返せとまでは言わずに済むレベル。浜辺美波はらんまんのときのようなキャラが好きだな私は幾らキレイでも。緑川ル>>続きを読む

オーメン/オーメン666(2006年製作の映画)

2.5

ダミアンはあいかわらず可愛いルックスだし、父親もポルトガルのサッカー選手なみにイケメンだし、母親は普通のルックスだった。新しい乳母を演じたのはミアファローだったのね。ダミアンの悪意による殺され方は串刺>>続きを読む

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