syuheiさんの映画レビュー・感想・評価 - 20ページ目

アルゴ(2012年製作の映画)

4.5

最後までハラハラドキドキ、めちゃくちゃ面白かった。イランの米大使館職員人質事件を解決した極秘ミッション。架空の映画『アルゴ』制作を装いCIAエージェントが潜入、人質の身元を偽装して国外へ脱出。『猿の惑>>続きを読む

ザ・ギフト(2015年製作の映画)

3.5

サスペンスというより復讐劇。観る人によっては「ざまぁー!!!!!!」となるのでは。俺はなった。

ゴードの究極の"置き土産"は何だったのか?彼はそれを本当に置いていったのか?置いていったかどうか、いつ
>>続きを読む

ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)

3.5

なにかあと一捻りあったら超名作SFになったんじゃないかと思わせる1本。

ラスト付近の車内ストップモーションの演出。たぶん誰もが感動するあそこでエンディングにしてしまったほうがよかったんじゃないかなぁ
>>続きを読む

エレファント・マン(1980年製作の映画)

4.5

去年4K修復版が公開されたはずだがコロナであまり話題にならなかった。

映画エレファントマンはジョゼフ・メリックという実在した人物の話にもとづく。身体が変形・膨張するプロテウス症候群という奇病が原因と
>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

5.0

これはすごいわ。1秒も目が離せなかった。

シーンのほぼ全てがセリフ以外の要素によって強いメッセージを発している。この点がまず見事。見逃したところも多いと思う。何度観ても新たな発見がありそう。

マリ
>>続きを読む

ザ・マスター(2012年製作の映画)

4.0

『There will be blood』と同じく難解な映画だった。サイエントロジーの話というより監督自身の自叙伝のような話。ホアキン・フェニックスの演技がよかった。

https://twitter
>>続きを読む

暴力脱獄(1967年製作の映画)

4.0

プリズンブレイクものかと思ったら宗教映画だった。

ルークが最後に叫ぶ"What we've got here is failure to communicate!"が何を指すのか、考えさせられるあた
>>続きを読む

ブリット(1968年製作の映画)

4.0

カーチェイスシーンとかカッコいいけど最後に証人が死ぬラストは脚本として破綻してるのでは…。

飛行機内に銃を持ち込んでる描写もハテナと思ったけどこれは1968年当時はありえたらしい。>In 1968,
>>続きを読む

ゲット スマート(2008年製作の映画)

3.5

よくあるスパイコメディ。ギャグがいまいち…なんだけど丁寧に伏線回収されてて感心した。アン・ハサウェイが美しい。

https://twitter.com/syuhei/status/135364694
>>続きを読む

スーパー!(2010年製作の映画)

4.5

リアル『Kick Ass』のような映画。かなり強烈な暴力描写を含むがどこかコミカル。

黄金のアデーレ 名画の帰還(2015年製作の映画)

4.0

実話をもとにしたナチ収奪美術品をめぐる裁判モノ。気難しい依頼人を演じるヘレン・ミレンの演技が光る。協力者によるある告白、そして全てが決着したあとのウイーンに対するマリアの想い。ラスト15分、涙なしには>>続きを読む

ミケランジェロの暗号(2010年製作の映画)

4.0

かつての親友同士がユダヤ人捕虜とナチス将校に引き裂かれ、ミケランジェロの絵画を奪い合うコンゲームもの。ハラハラドキドキの要素に加え、控えめだが適度にコメディ要素も含んでいて楽しめる。原題"Mein B>>続きを読む

ザ・ドライバー(1978年製作の映画)

4.0

『ドライヴ』『ベイビードライバー』に多大な影響を与えた本作。必要最低限のセリフだけで構成され、乾いたハードボイルドな作風。主要な登場人物の誰もに名前がなく、エンドロールでも主人公はThe Driver>>続きを読む

ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

4.0

探偵を意味するオプはopで、これはoperativeの省略形。private opとは言うがpublic opを見かけないのはopが刑事や諜報員という公的なポジションを含意していたからやろか?

グー
>>続きを読む

ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

4.5

洒脱で笑えてスリリング、大人も子供も楽しめる素晴らしいストップモーションアニメ。原作はダールの『父さんギツネバンザイ』。動物たちがラテン語の学名で強みを主張するシーンで大笑いした。カッコつけたり落ち込>>続きを読む

追想(1975年製作の映画)

4.0

WW2末期、疎開先のフランスの田舎で、敗走するナチスに妻子を惨殺された医師が復讐鬼となる話。ニューシネマパラダイスのアルフレード役で有名なフィリップ・ノワレとロミー・シュナイダーというフランス映画界を>>続きを読む

オールド・ガード(2020年製作の映画)

4.0

Netflixオリジナル映画でここまで面白いと思えたのは『最後の追跡』以来かも。言うなれば不死身の攻殻機動隊。これシリーズ化できるんじゃないかなー。このチームの活躍をまた観たい。

とにかくシャーリー
>>続きを読む

アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

3.0

遊星X+LOST+エイリアン+カラーアウトオブスペースをヤケクソで混ぜ合わせたみたいな映画。俳優は豪華だし映像も結構グロくて迫力あるのはいいんだけど、いろんな謎を投げっぱなしにしたSF、もうええわ。ち>>続きを読む

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

2.9

ロンドンを舞台にしたコンゲームもの。脚本はまぁまぁ、オサレでカッコいいんだけど、それだけと言えばそれだけ。もうこの路線はタランティーノの焼き直しにしか見えない。

主人公たちに全然魅力がなくて、おいし
>>続きを読む

タッカー(1988年製作の映画)

4.0

1988年のコッポラ監督作品。未来の車を創った男の実話にもとづく物語。制作総指揮はルーカス、なので最初にルーカスフィルムのロゴが出る。

撮影当時現存していた47台が撮影に参加しており、裁判所の前をず
>>続きを読む

エベレスト3D(2015年製作の映画)

4.0

1996年のエベレスト大量遭難を描いた作品。遭難に至る過程や死の様子が生々しい。日本人登山家の難波康子氏もこの遭難で命を落とした。ジョシュ・ブローリン演じるベックは命こそ助かったが重度の凍傷で指と鼻を>>続きを読む

MERU/メルー(2014年製作の映画)

4.0

登山ドキュメンタリーでありヒューマンドラマでもある。メンバーのひとりJimmy Chin氏は『フリーソロ』のVasarhelyi監督の夫。

アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

4.5

好き嫌いがハッキリ分かれると思うけど、俺は大好きな映画。煮えたぎるような欲望が渦を巻いて破滅に向かって流れ込んでいく。

主人公のやることなすことは何一つうまくいかず、狭い店内では借金の取り立てや客や
>>続きを読む

フェイフェイと月の冒険(2020年製作の映画)

3.0

ディズニーのベテランアニメーターであるグレン・キーンによる長編初監督作品。

CGアニメーションの表現力、中でも人物やキャラクターの表情の豊かさは目を見張るものがある。このレベルのCGアニメーションが
>>続きを読む

37セカンズ(2019年製作の映画)

4.0

障碍者の性や自己肯定の物語を軸に、マージナルな生を歩む様々な人間たちが描かれる。いろいろ都合よすぎな部分はあれど落涙した。ただ、成年コミック誌の編集長があんなこと言うかなぁ?

https://twi
>>続きを読む

FAKE ディレクターズ・カット版(2016年製作の映画)

3.5

Wkipediaで佐村河内守氏のプロフィールを予習してから観たほうが良いと思う。才能の原石、あるいは欠片はあるが、それが輝く前に虚言で偽りの宝石を作り出してしまう人というのは、彼以外にも確かに居る。た>>続きを読む

マンディンゴ(1975年製作の映画)

4.5

アレックス・ヘイリーの『ルーツ』を全巻読んでなお、この映画の描写には吐き気がするほどの胸糞作品。『風とともに去りぬ』をパロディにしたポスターが作られるなど、一種のブラックエクスプロイテーション映画とし>>続きを読む

ドラフト・デイ(2014年製作の映画)

3.5

NFLのドラフト交渉の裏側を描いた作品。どのチームが誰を何位で指名するのか、思惑と駆け引きが交錯する様子はハラハラドキドキ。ラスト20分の交渉劇は痛快。なれど、中盤のケヴィン・コスナーがやらかす公私混>>続きを読む

デーヴ(1993年製作の映画)

4.0

100分ちょっとで笑わされ、泣かされ、感動させられ、大満足。大統領のそっくりさんが身代わりを務める大ボラ話やけど、政治家という職業、中でも大統領の責務の重さもしっかり伝わる。ラリー・キングやオリヴァー>>続きを読む

スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ(2008年製作の映画)

3.5

Ep2とEp3のあいだの物語。Clone Warsシリーズの3Dモデルデザインはサクサク動いて軽快なれど、どうしても表現が単調になる。その弱さを脚本と話運びのテンポの良さでカバーしていて、ちゃんとスタ>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

マンダロリアンの監督でもあるタイカ・ワイティティ監督作品。『この世界の片隅に』とも通底する、戦争という大きな物語の足下で起きる、ヒトラーユーゲントの少年の成長物語。ヨーキー大好き!

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

4.0

炭坑夫の父とロケット技術者を夢見る息子ホーマーの相克と和解を描いた良作。100分ほどだけどキャラがそれぞれ立っていて感動する。本作は実話に基づいており、ホーマーは実際にNASAの技術者になったそうな。>>続きを読む

アーロと少年(2015年製作の映画)

3.5

恐竜が絶滅しなかったイフの地球。恐竜が農耕に牧畜ってさすがに無理があるやろと最初は思ったがそこはピクサー、感動のアドベンチャー映画に仕上げてる。

自然物のCG表現が素晴らしい。植物、岩、空、雲、風、
>>続きを読む

フリーソロ(2018年製作の映画)

4.5

これほど恐ろしいドキュメンタリーは観たことがない。

トップクライマーのアレックス・オノルド氏がエルキャピタンのフリーソロに挑む記録映画。オノルド氏だけでなく、彼の母親、恋人、この挑戦の撮影クルーにも
>>続きを読む

メリダとおそろしの森(2012年製作の映画)

3.5

原題は”Brave”。日本であまりヒットしなかったのは日本語タイトルが悪かった理由もあったかも。傑作とは言い難いがケルト絵本をフルCG化したような美しい表現は十分楽しめた。ただ、物語の進行にいくつか無>>続きを読む

2分の1の魔法(2020年製作の映画)

4.0

2021年最初に観た映画。『ピクサーの舞台裏』第5話でダン・スキャロン監督が言及していた本作。ぼろぼろに泣いてしまった。

原題は"Onward"。ファンタジーな世界観とキャラクターながら、語られるス
>>続きを読む