ktyさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ルチオ・フルチのホラー・ハウス(1989年製作の映画)

1.0

フルチ監督作品14、1989年。亡くなった両親の霊が佇む屋敷で、姉と弟の二人が、屋敷を守ろうと、健気に振る舞う。

怪奇現象がしょぼくてがっかり。

スナイパー コードネーム:レイブン(2022年製作の映画)

3.9

元物理学のウクライナの先生が、凄腕狙撃手に成長し、最前線でロシア兵に立ち向かう実話。

ウクライナ国民の戦意高揚を目的と察するも、一民間人の主人公が過酷な訓練を経て、一流の狙撃手へと、実戦を重ねて強く
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シティ・オブ・ジョイ 4Kデジタル・リマスター版(1992年製作の映画)

3.9

パトリック・スウェイジ演じるアメリカ人医師マックスがインドのスラム街で赤ひげ先生さながら貧しい人々のために奮闘。

エキストラの熱気、貧困、格差、前半救いがなくつらい。インドって警察いないの?悪い奴ら
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.5

故郷の自虐ネタ。埼玉は80年代は、「埼玉の夜」という歌とタモリさんにバカにされてた。
それが、前作で自虐ネタのバカバカしさを皆で一生懸命取り組めば、笑いと感動に変わった。

自虐ネタの価値観が大スクリ
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ルチオ・フルチのクロック(1989年製作の映画)

3.5

フルチ監督作品13。時間の歪んだホラー。殺人鬼だが、品の良い老夫婦の住む、屋敷での出来事。

痛みの演出と、痛みに至る背景に美学を貫くことが最優先。理屈はどうでもいい。いかに凡百のホラーと差異を見出す
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サンゲリア2(1988年製作の映画)

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フルチ監督作品12。1988年、ヴィンセント・ドーン共同監督、原題『ZOMBI 3』

ゾンビいっぱい出しただけ。
メイクアップも顔にくっつけただけで安直。
フルチ監督作品とはいえない。

イノセント・ドール 虜(1986年製作の映画)

1.3

フルチ監督作品11。1986年ポルノ・ラブ・ストーリー。セックスしか頭にない肉食系サックス・プレイヤーが恋人とやりまくるが、、、

フルチ監督が取る日活ポルノのようで、情事の異常な設定に驚くやら呆れる
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マンハッタン・ベイビー(1982年製作の映画)

1.0

フルチ監督作品10。1982年エジプトとニューヨークを舞台にしたオカルト。ベイビー?9歳なのに、タイトルどうした?グロもほとんどなし。前作で力尽きたのか。😔

ビヨンド 4K レストア版(1981年製作の映画)

4.5

フルチ監督作品9。1981年スプラッターホラー最高傑作。ルイジアナ州にある閉鎖されたホテルを相続した美女が、改修してホテル再建を試みるが、そのホテルは呪われたホテルだった。

殺人の残酷な映像がこれで
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墓地裏の家(1981年製作の映画)

2.8

フルチ監督作品8。1981年容赦無いホラー。

墓地の裏の一軒家に引っ越した若い夫婦と一人息子がひどい目にあう。
そんな家に引っ越すなよとツッコむ作品。
『地獄の門』で耐性がついたのでグロいシーンに抵
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シルバー・サドル 新・復讐の用心棒(1978年製作の映画)

4.2

フルチ監督作品7、1977年。
銀の鞍にまたがった一匹狼の殺し屋ロイを演じるジュリアーノ・ジェンマ主演の西部劇。

愛嬌のある男の子と、卑怯だけどどこか憎めない相棒のスネークが、いい味。

女性陣の華
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ルチオ・フルチのザ・サイキック(1977年製作の映画)

4.5

フルチ監督作品6、1977年。透視予知能力のあるヴァージニアを演じる、ジェニファー・オニールのクローズ・アップの美しさに痺れる、正統派サスペンス。

ホラーをほとんど封印し、豪華な内装、人物への照明の
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女の秘めごと(1969年製作の映画)

5.0

フルチ監督作品5。1969年正統派サスペンス。

気づきがたくさん。そのいくつかは後の作品に共通する。

😆目から鼻筋のクローズ・アップ、
🤩キレイなお姉さんの裸の大盤振る舞い、
😮オッパイの形、特に
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地獄の門 4K レストア版(1980年製作の映画)

3.6

フルチ監督作品4、ホラー代表作。神父が自殺した街で不吉な現象が続く。日本で劇場非公開も納得のグロ注意作品92分。

冒頭の不穏な雰囲気がいい。入口から気合が入っているお化け屋敷みたい。

本物としか思
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怒霊界エニグマ(1988年製作の映画)

3.4

フルチ監督作品3。『キャリー』を彷彿とさせる女子学生寮ホラー。

ボストンの名門校の設定でもイタリア語会話😅
ホラーの斬新かつ古典的な演出の連続、よく思いつくなあ😆

復讐劇の設定とその行方が想定をち
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ルチオ・フルチのマーダロック(1985年製作の映画)

3.2

フルチ監督作品。フラッシュダンス風サスペンス。音楽はプログレの巨匠キース・エマーソン😆

ニューヨークのダンススクールで猟奇的な連続殺人事件。ムチムチの肉体とダンスが小っ恥ずかしい。😅

ゆるい展開で
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野獣死すべし(1980年製作の映画)

3.3

ホラー映画の鬼才ルチオ・フルチ監督のナポリを舞台にしたマフィアの抗争。

ポスターそのまんまのグロいシーンを直球で見せるのでホラーの耐性がないとつらい。女性にはしんどいシーンも。

暴力の「痛み」を露
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私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰?(2022年製作の映画)

4.5

フランス最大の総合原子力企業アレバ(現オラノ)社の労働者五万人の労働組合の代表者モーリーン・カーニーは、ある日、フランス電力公社EDFの内通者から、EDFとアレバが組んで、中国企業にフランスの原子力技>>続きを読む

大学は出たけれど(1929年製作の映画)

3.3

フィルム消失につき11分に集約された小津安二郎初期無声映画昭和4年。

短編として違和感ない見事な編集。😀
故郷の母が就職が決まった息子に会いに上京。
でも就職は母を安心させる嘘だった。
息子を信じる
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朗かに歩め(1930年製作の映画)

3.8

「ナイフの謙」という不良と弟分の仙公、恋人のカタギの女子事務員やす子。昭和5年小津安二郎初期の無声映画。

洋装と和装の若者が新鮮。緩やかな曲線のクラシックカー、アナログ表示の銀座エスカレーター、窓の
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スペース カウボーイ(2000年製作の映画)

3.3

爺さん四人組がNASAの依頼でロシアの人工衛星の修理をしに宇宙に行く。クリント・イーストウッド主演、監督、制作のスペース・ファンタジー。

爺さんが宇宙で修理?ありえん。でもベテラン俳優が茶目っ気たっ
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湘南爆走族(1987年製作の映画)

3.0

なぜか本日Netflix6位。織田裕二と江口洋介が学ランに派手なリーゼントでコスプレみたい。竹内力も初々しい。でも横浜銀蝿の翔だけ今も変わらない。

喧嘩のパンチやキックが当たる時のワンショットの効果
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クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

3.0

吉沢亮、宮﨑あおい主演の豪華客船ラブコメサスペンス。『怪物』の坂元裕二が脚本5年契約を締結したNetflix初作品。

ラブコメ要素強すぎて、苦手でした。😅

地下鉄のザジ(1960年製作の映画)

3.5

1960年パリ、元祖ちびまる子ちゃん?とインチキおじさんのドタバタ劇。遊び心満載の編集。

このおじさん何の仕事してるのか、、、怪しい。字幕で「モチのロン」古い😅
ザジの服のオレンジ色が差し色として機
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コッホ先生と僕らの革命(2011年製作の映画)

4.5

ドイツ版金八先生😀帝国学校の行き過ぎた管理教育に、新任の英語の先生がサッカーで風穴を開ける。

1871年普仏戦争でフランスを破り、建国し、勢いに乗るドイツ。
3年後のドイツ帝国学校に着任した英語の先
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幸福のスイッチ(2006年製作の映画)

3.5

沢田研二が丁寧に演じる実直な街の電気屋さんと、個性的な三姉妹の娘、素朴な町の人達が織りなす日々。

和歌山の田舎町の温暖な風景と、関西弁の柔らかい言葉遣い。人間味がじわーっと染み込む邦画ならでの世界観
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スタッツ:人生を好転させるツール(2022年製作の映画)

4.5

一流精神科医のフィル・スタッツと、彼の患者の俳優ジョナ・ヒルが対話形式で、人生の困難に対処する方法を紹介する作品。

ヒル自身が心の問題を解決できたからこそ、多くの人々に、これらの方法を届けたいという
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キネマの神様(2021年製作の映画)

4.0

山田洋次監督らしい人情味溢れる映画愛を、昭和の松竹撮影現場と令和のコロナ禍の日本を舞台に仕上げた佳作。

昭和の名女優を演じた北川景子の気品は、監督の長い映画制作の人生観が滲み出たようだった。

主演
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メッセージ(2016年製作の映画)

3.0

宇宙から来た謎の生命体との対話。
アートのような対話の過程に前半、期待大でしたが、自分にとっては後半残念でした。
生命体の形状も文字表現の描写も最高。
構想も素晴らしかったけど、詰めが甘い。

最初と
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インソムニア(2002年製作の映画)

4.9

初老の刑事アル・パチーノがアラスカで殺人犯と対決するクリストファー・ノーラン監督作。

深夜も日が暮れない白夜の青空が悩ましい。
こんな環境では寝不足になるアル・パチーノに同情。

登場人物の心情に合
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.9

『シン・ゴジラ』の延長線上にある何かを描写した作品。別名『三丁目のゴジラ』。

それは「利他」の精神。だから心を揺さぶる。

エンドクレジットは、『鉄コン筋クリート』のマイケル・アリアス監督を除いて全
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.7

人形の怖さは苦手なので敬遠してました。
AI搭載女の子人形ミーガンと、孤独な女の子ケイディの友情ホラー。

展開が小気味よく、ミーガンの気品ある造形と行動のギャップが斬新。

ドラえもんとのび太に置き
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オートクチュール(2021年製作の映画)

2.9

ディオールの縫製の仕事、針子、をする高齢の女性が、路上で自分のバッグをひったくられる。そのひったくりの若い女性をディオールで働かせる話。

ひったくりをオートクチュールの縫製部門に採用するディオールに
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ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男(2019年製作の映画)

4.5

1998年アメリカ、オハイオ州シンシナティー、大手化学企業の弁護をする法律事務所に、ウエストバージニア州の農場主が、大企業の埋立地で行われる環境破壊からの救いを求めに訪れた。

ビル・キャンプが演じる
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静かな生活(1995年製作の映画)

3.2

大江健三郎原作、実子の障害者で作曲家大江光を演じる渡部篤郎、その妹役の佐伯日菜子の家族の物語。

大江健三郎が憑依したかのような山崎努の奇行、ホラー臭を封印し、兄の世話にいそしむ佐伯日菜子の献身ぶり、
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再会の夏(2018年製作の映画)

3.9

1919年、戦後帰還兵のフランス人モルラックと愛犬の絆を通じて、戦うことの意味を問いかける。

モルラックの独白に、村上春樹の『猫を捨てる』に描かれた父親のエピソードが重なった。

彼の父親は第二次世
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