ゆこさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

ゆこ

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キングダム(2019年製作の映画)

3.2

原作を全くの未見なので純粋な心で見れた
CGの雑さやシーンの切り替えにがっかりしたけど、まあ誰かとGWに観に行くには良い映画なのでは
駆け足ストーリーやご都合主義なところ満載だけど、吉沢亮がカッコよか
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

3.4

どんなどんでん返しがくるのか戦々恐々として観ていたけど、そんなことはなかった これはそういう映画じゃないね
刑務所生活が長引くにつれて、壁のポスターの美女が移り変わっていく演出が残酷で好き

ノートルダムのせむし男(1923年製作の映画)

3.3

ノートルダムの再建を願って

ロン・チェイニー扮するカジモドの無邪気さとおどろおどろしさの絶妙なバランス
さらに、「手探りの彼の魂」という字幕の素晴らしさ カジモドの生き様を一言で言い切っている
鐘だ
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アンナ・カレニナ(1948年製作の映画)

3.4

ヴィヴィアン・リーを愛でる映画シリーズ
やっぱり彼女の半狂乱になってる時の演技はピカイチ 常人には出せない目の光
一旦真っ当な道から逸れると後戻りできずに破滅へと転がり落ちる遣る瀬無さ
彼女には、元々
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ムーラン・ルージュ(2001年製作の映画)

3.0

情趣がない笑 『フレンチ・カンカン』もそうだったけど、ムーラン・ルージュをテーマに据えるとそこはやっぱり難しいんかな
ニコール・キッドマン基本的に怖いくらい美しいけど、時々めちゃくちゃブスに見えるのな
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私を野球につれてって(1949年製作の映画)

3.7

まさに古き良きアメリカ これ以上ない多幸感に包まれた
展開的にはこの時代にありがちな俳優メイン・ストーリーは二の次王道ラブコメなんだけど、歌もダンスも一流だから視聴者を最後まで離さない魔力を持ってる
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第七の封印(1956年製作の映画)

3.6

生々しい不気味さの中に漂う気品な香り
知識が広く享受されていなかった時代のペスト蔓延への恐怖 魔女を裁く教会側の悪魔的な行い
死と対話できるのが良い

大列車強盗(1903年製作の映画)

3.0

機関車の給水塔ってエモいよね
みんな死ぬとき必ず両腕を天に挙げるのが古典的で微笑ましい
白熱の銃撃戦とかラストの観客に向かって銃をぶっ放すのとか、今でもゾクッとくる演出があるのは単純に感動した

羊たちの沈没(1993年製作の映画)

3.4

もう何が何だか...笑 本家本元サイコを観た直後にこれを観られた奇跡! こんなにしょうもない映画だけど小ネタがいちいち色んな映画を文字ってて、監督の映画愛が伝わってくるのが素晴らしいよね

サイコ(1960年製作の映画)

3.4

映像がカッコ良い...ヒッチコックは数作観てそれ以来イギリス的な雰囲気が合わなくて敬遠してたけど、これからはゆっくりでも観ていけると良いな...
バスタブに流れる血液や階段を滑り落ちる探偵のインパクト
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怒りの葡萄(1940年製作の映画)

3.1

在りし日のルート66と空の描写が味わい深い
終始静かな映画だからか、あまりのめり込めなかった 故郷への愛着とか恐慌後の混乱とか好きな要素ではあったんだがな...

キートンの探偵学入門/忍術キートン(1924年製作の映画)

3.6

今まで観たキートンの中で一番まとまってて面白い 端正な顔立ちからは想像もつかない強靭な身体能力で人間離れしたアクションを繰り広げてしまうギャップ 全てのネタが伏線として繋がっており、1つの結末に収束し>>続きを読む

吸血鬼ノスフェラトゥ(1922年製作の映画)

3.5

画が素晴らしすぎる
忍び寄る影、海面を滑るカメラの長回し、一直線に奥へ続く街並み、暗闇に浮かび上がる吸血鬼、棺を運ぶ人々... 本当に1922年に作られた映画か?
音楽もそれぞれのシーンに合っててすご
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夏の嵐(1954年製作の映画)

3.2

先が読める展開な上に1つ1つの場面が冗長で飽きちゃった
でも最後の15分の疾走感がそれまでの不満を少し和らげてくれた 思い切りのよい絶叫は清々しい
フランツのお尻可愛いし当時の風俗や戦場の様子も見られ
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リズム21(1921年製作の映画)

2.3

いつか、この作品の意図するところが分かるようになると良いね

灰とダイヤモンド(1957年製作の映画)

3.3

戦争を経験した者は、どうあがいたって誰も幸せになれない 歪で不器用な心を抱え血反吐を吐きながら生きていくしかないんだなあ
私は白いシーツが画面一杯にはためく画が無性に好きなんだけど、さらに最高の演出が
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地下水道(1956年製作の映画)

3.6

観続けるのが辛くなってくる...
地下水道という終わりのない迷路は正に生き地獄 シンプルな主題だからこそ、ド直球に伝わる惨たらしさ
デイジー達だけ格好も立場も綺麗すぎてなんだか浮いてた...2人が映
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世代(1954年製作の映画)

3.6

あり余る体力と抑圧された精神は、自然と青い抵抗運動へと注がれる
若さ故の尊大さと一途さがいじらしい
当時のポーランドの市井の人の暮らしと鬱屈とした雰囲気がテンポよく痛烈に流れ込んでくる あとの2作が楽
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類猿人ターザン(1932年製作の映画)

3.4

ジェーンみたいな奴の存在サバイバルのパーティに邪魔すぎてウケる ディズニーのジェーンは聡明で品があったから落差がひどい
ターザンの身体能力が異常に高いし、野生動物との触れ合いや格闘はこの時代にどうやっ
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奥様は魔女(1942年製作の映画)

2.4

ルネ・クレールはやっぱあんまり好みじゃないんだな
魔女のジェニファーの顔と声が浮世離れしてて可愛かった 細い身体にシースルーのふわっとした袖やキュッと腰の締まったドレスがよく似合う

高慢と偏見(1940年製作の映画)

3.5

花ざかりの個性豊かな5人娘を取り巻く息苦しいほどのしがらみ
グロテスクな設定だけど娘たちの明るい性格と瑞々しい若さ、騒々しい母親のドタバタでコメディに昇華されてる
リジーの芯の通った強さと美しさが圧巻

國民の創生(1915年製作の映画)

3.5

想像以上の出来栄えに驚愕
こんな一大叙事詩が1915年に作られていたとは
カメラの臨場感や気迫がこの時代のものではない こちら側に押し寄せる人々に合わせて後退する画面だったり、KKKが野山を雄大に駆け
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マルクス兄弟 オペラは踊る/マルクス兄弟オペラの夜(1935年製作の映画)

3.3

「我輩はカモである」よりもテンポが良くて面白かった!
ただ、普通に笑えるし無茶苦茶な展開に度肝を抜かれるんだけど、イマイチマルクス兄弟好き!とはならないなあ... ネタが過激で独善的だからかな 自分た
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イル・ポスティーノ(1994年製作の映画)

3.4

「人間であることに疲れ」ていたマリオに、まるで天からの啓示のように詩が授けられた これはマリオの言葉であるとともに人生そのものであった
集会での歓声とマリオを探す局長の声が次第に暴動の最中の怒声へと変
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メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

3.6

前作の「魔法」をそのままに、現代風にブラッシュアップされていて号泣 カメラの動きが全然違う!
もともとディズニー映画は大好きだけど中でもメリポピはダントツで思い入れも強くてその分今作への期待も高くて.
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美女ありき(1940年製作の映画)

3.5

ヴィヴィアン・リーの目の演技が最高に光ってた あんな強い瞳で射抜かれたらと想像するだけでも恐ろしい
基本的にエマは悪意がないというか、良く言えば楽天的で物怖じしない性格だから周囲も憎みきれずにどんどん
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無敵艦隊(1937年製作の映画)

2.4

なんか...おもんないな...
中途半端というか不完全燃焼な脚本と役者陣
私がこの時代に明るくないからかもだけど、盛り上がりに欠ける作品...
ヴィヴィアン・リー目当てで観たけど、役柄的に彼女の煮えた
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踊る大紐育(ニューヨーク)(1949年製作の映画)

4.0

最高すぎひん?
めくるめく歌と踊りとコメディの世界
そのどれもが一級品だからこんなに昔の作品だけど今見ても新鮮な驚きがある
3人それぞれに個性豊かなパートナーがいて、ルーシーに対して邪険に扱って終わり
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黒水仙(1946年製作の映画)

3.5

おびただしい数の映像美に圧倒された
どこのシーンを切り取っても絵になる
話の運びや画面作りも豪華絢爛というよりは質実剛健で、修道女たちのイメージによく合ってるしイギリス的で良き
修道院のセットも美しく
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.7

「君の名前で僕を呼んで、僕の名前で君を呼ぶ」
この言葉のもとでは、身体も心も溶け合って2人の境界線は消えてなくなる
お互いがお互いの名前で呼びあう時、そこには確かに2人が愛しあった日々があった

光や
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.4

前情報に期待しすぎた感
割と一つひとつのエピソードが淡々としてて味気なく物足りない
サラッと描かれすぎてて、もっと心の奥底の煮えたぎる思いを見たかったかな...
偉人映画の、偉業を成し遂げた人はゲイだ
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

3.7

恥ずかしながら初見だったけど流石の王道鉄板映画 安定感がすごい
テーマ曲も良いな〜わくわくする パークに来た!てかんじ笑
有名どころすぎて、いつでも観られるから...と後回しにしてきたけど、他の敬遠し
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美女と野獣(1946年製作の映画)

3.5

めくるめく美しいセットと演出の連続
コクトーにしてはあまりクセが無く、単純に仕掛けに驚き、楽しむことができた
衣装のビジューが人物たちの動きに合わせてきらきらと輝き、白黒映画の単調な画面に彩りを添える
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ロバと王女(1970年製作の映画)

3.4

今までジャック・ドゥミ×カトリーヌ・ドヌーヴ作品はどれもピンとこなかったけど、これは純粋に楽しめた!多分極端に御伽噺な世界観だから、メルヒェンな美術もドヌーブの非現実的な顔立ちも浮世離れした物語も受け>>続きを読む