おちちさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

おちち

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ジェイン・ジェイコブズ ニューヨーク都市計画革命(2016年製作の映画)

3.0

ドキュメンタリーとしてはつまらなかった。インタと写真と資料映像だけでつないでいくので、退屈。

話としては、都市計画には必ずつきまとう課題=トップダウンvsボトムアップを、60年代アメリカの二人の人物
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

2.0

評判ほど面白いとは思わなかった。主人公の葛藤を通して、現代人の欺瞞と不安を描きたかったのだろうと思うのだが、その描き方があからさますぎでは?YouTubeの炎上とかモンキーマンとの絡みとか色々工夫は分>>続きを読む

セブンス・コンチネント(1989年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ロベールブレッソンの「ラルジャン」を思い出した。執拗な手元のアップや電話やレジスターといった無機的な存在へのフォーカスがブレッソンの影響を感じさせる。

この映画の白眉はやはり三部での破壊だろう。一部
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中国女(1967年製作の映画)

3.0

相変わらずわけわからん。教授との対話くらいかな、かろうじて意味がわかったの。

ローラ殺人事件(1944年製作の映画)

3.5

所々古さを感じさせるものの、よく出来た作品だと思った。

ヘイル、シーザー!(2016年製作の映画)

3.0

めっちゃ面白いって訳ではないが、ボーっと観て楽しめる佳作。
共産主義者に簡単に洗脳されるジョージクルーニーに笑ってしまった。
最後の主人公の告白というか懺悔?は、自分のことのように聞いてしまった。

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.0

面白い。
資本主義vsオタクみたいな構図が基底にあって、もちろん主人公はコンテンツへの愛に溢れたオタクである。
若干キモめの主人公が、自分の愛するバーチャル世界を金儲けの手段にしようとする大企業に立ち
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.5

期待しなかったが面白かった。
前作ありきの部分はあるが、メリハリのある構成とパワーアップしたサイバーパンク演出が良い。
ただ若干詰め込みすぎかな。

ガルシアの首(1974年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

初ペキンパー。
前半は単調だが、後半からすごい。
アクションシーンのカット割がうまくリズムを作っていた。
結末の銃撃の美しさにうたれた。

前半は金が目的だったが、後半に入ると主人公の目的は復讐へとか
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絞殺魔(1968年製作の映画)

3.0

監視カメラの管理室にいる気分。
おそらくこの映画は話を楽しむというより演出を楽しむもののように思う。
その点が合わなかった。

キッスで殺せ!(1955年製作の映画)

4.0

面白い。
いつも通り、無駄を省いた作品。
省きすぎて御都合主義的とも言えるけど、それを感じさせない勢いと演出がここにある。

ラストの描写はアメリカ的だと思う。被爆国の人間なら笑ってしまうほどの演出。
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カリフォルニア・ドールズ(1981年製作の映画)

3.5

面白い
話としては特段捻りはない。ただひたすら闘い、移動し続けるだけ。それだけなのにちゃんと映画的カタルシスを構築しているのはさすが。無駄のない構成だったと思う。

内容的にはジェンダー問題とか差別と
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めまい(1958年製作の映画)

3.5

まあトリックとかは置いといて、やたらサイケな映像表現がよかった。
夢と現実の交錯を視覚的に表現した結果、こうなったんだろう。

バグダッド・カフェ 完全版(1987年製作の映画)

2.5

うーん。
悪くないんだけど、高評価はつけられない。
夕焼けの場面やブーメランなど、印象的なカットは一部あるのは事実。
しかし荒削りなプロット、前半部の漫画のようなカット割りには辟易した。
鑑賞してみて
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アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

4.0

やっぱりワイルダーは上手い。
2時間の中に無駄なカットがまったくない。
冴えなくても紳士な主人公の姿がとてもいい。

ただこのラストはあまり好きじゃなかった。結ばれない方が潔いと思う。

情婦(1957年製作の映画)

4.0

初ワイルダー。
無駄のない2時間。素直に上手いなあと。

サイコ(1960年製作の映画)

3.8

結末は知っていたので、どんでん返し的な驚きはなかったが面白かった。
単なるサスペンス映画としてではなく、アメリカの郊外の病理(核家族における母子関係の歪み)を映し出した作品としても興味深い映画だと思う
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日の名残り(1993年製作の映画)

4.0

イギリス田園郊外のお屋敷に使える執事の人生の話。個人的に興味深かった点は以下の2点である。
1点目は屋敷で開かれた会合でアメリカの議員が貴族たちに「国際政治はアマチュアの仕事ではない」と言い放つシーン
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パターソン(2016年製作の映画)

4.0

凄い傑作!ってわけではないけど、良い作品だと思った。
いつものジャームッシュ作品らしく、この作品でもさして大きな事件は起こらない。
平凡な日常を詩と妻と犬と共に暮らす、バスドライバーの姿が描かれるのみ
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.5

飛行機の中で鑑賞したため、字幕がなく、セリフは分からずじまい。それでも楽しめた。
よくある苦い恋物語なのだろうけど、それでもこの作品が評価された理由はその演出にあるのだろう。
赤や青、黄色といった原色
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裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

4.5

オールタイムベスト
映画のエンディングが90分引き延ばされたような映画
俯瞰ショットを廃し、徹底的に「寄り」の画を積み重ねることで、出口のないジャンヌの状況を的確に表現していた。
繰り返される「教会」
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湖のランスロ(1974年製作の映画)

4.0

まさにブレッソン。
宗教的な雰囲気もあって、ひとつひとつのシーンがまるでタブロー画のように感じられた。
この映画は視覚表現より聴覚表現に重きを置いているらしく、シーンの転換に先んじて音響が転換されるの
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ラブ・アゲイン(2011年製作の映画)

4.0

ライアンゴズリング目当てで観た。彼は静止画で見るより動画のほうがかっこいい。
肝心の話の内容も期待以上で、これまでのラブストーリーのお約束をある種意識的に編集しながら(保護者面談後の雨のシーンとか)、
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冬冬の夏休み(1984年製作の映画)

4.0

子供の目線で日々の出来事を描くという意味では、キアロスタミの「友達のうちはどこ」にも通ずるが、こちらの方が好み。

印象的なのはやはり子供の世界の単純さ。
冬冬は医者の孫で、周囲の子供とは違う階層にい
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天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

3.5

高校の宗教の授業で観た。色白で華奢な歌の上手いシスター役の女の人に入れ込んでた高1の夏。