kumi0314さんの映画レビュー・感想・評価

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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.8




パストライブス 再会

例え一度距離ができてしまったとしても
ご縁があればまたいつか会える

日本では「縁」についてこのほかにもいくつもの例えがあるほど
浸透しているものだけれども
アメリカと韓
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ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

3.7

映画「ポトフ 美食家と料理人」

19世紀末フランスの田舎町にすむ美食家ドダンと
ドダンのイメージした料理を忠実に再現する料理人ウージェニー

料理監修としてピエール・ガニェールが携わっているだけあり
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

「落下の解剖学」

映画としては一応はっきりと結末は描いているものの
観終わった後も色々な想いが頭をぐるぐると巡る作品

舞台はほぼ人と接することがないほど
雪深いフランスの山荘に住む家族

犬と散歩
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.7

.
.
笑い、は生活では場を和ませたり緩衝材になったりするが
もう一つ、芸人が産み出す「笑い」はフリ、ボケ、落ち、天丼、かぶせ、間、など長い歴史の中で出来上がったシステムがある

今や私大のトップ校に
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

「哀れなるものたち」

身体は20代女性、知能は幼児という主人公ベラを通して
女性の立場、経済的、精神的自立、人権、女性への偏見
男尊女卑、家父長制など多岐にわたるテーマが描かれ

ベラが無垢なまま知
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枯れ葉(2023年製作の映画)

5.0

観たのは昨年末
直接的には何もできない無力な私ですら
ここ数年で自分の国が貧しくなり
その為人びとの心が殺伐としているのを
SNSのみならず日々の生活でも感じることがある

すこし息苦しくなる

本当
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

渋滞する首都高の上りレーンをよそに
主人公の平山が運転する車は
下りレーンを軽快に走っていく

まるで人生のラットレースから降りた平山を象徴するような印象的なシーンだ

見上げるシーンが多いのも平山が
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.3

ウエス・アンダーソンの新作「アステロイド・シティ」はいつも以上にややこしい🚀

まずオープニングに登場するモノクロのテレビ番組の世界①
①で紹介されたパステル調の劇中劇の世界②
②のメイキング(モノク
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ジェーンとシャルロット(2021年製作の映画)

4.0

フランスの女優シャルロット・ゲンズブールが
同じく女優であり歌手としても活躍した母ジェーンを撮影、監督したドキュメンタリー「ジェーンとシャルロット」

8月4日の公開直前にジェーンの訃報が届き
ジェー
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.8

映画『TAR』

面白かった。
そして少し風変わりな奇妙な映画だった。
オープニングから変わっている。
こんな始まりの映画は初めてで意味が分からなかった。

その後の膨大なセリフのやり取りと長回し。
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エゴイスト(2023年製作の映画)

3.5

『エゴイスト』

ずっと前に観たのですが
見終わってからもなんとなくずーっと
感想がまとまらず気づけば数ヶ月経ってしまった

添付のポスターは美しいし
いまノリに乗ってる鈴木亮平は
スチール写真でもゲ
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.2

「モリコーネ 映画が恋した音楽家」

1961年から映画音楽制作に携わり2020年に亡くなったイタリアの作曲家エンニオ・モリコーネのドキュメンタリー映画

早くから名声を得たモリコーネも自身が学んだク
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別れる決心(2022年製作の映画)

5.0

「別れる決心」

あー 面白かった😮‍💨
今年60歳を迎える韓国映画界の頂点ともいわれる
パク・チャヌク監督作品

私はチャングムでお馴染みイ・ヨンエ主演
「親切なクムジャさん」以来2本目の鑑賞だけど
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土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)

3.5

『土を喰らう十二ヶ月』

冬、ひとり長野の山奥で静かに暮らす主人公ツトムと都会の喧騒を抜け車でツトムのもとへ向かう年の離れた恋人真知子。真知子のシーンには賑やかなジャスが流れている。顔は映らない。
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.8

『THE FIRST SLAM DUNK』

『スラムダンク』の漫画愛読者なので
一本の線から始まり(これですらグッとくる)
それぞれのキャラクターが浮かび上がり
5人が揃ったところで
the bir
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花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

4.7

4Kで観る『花様年華』

2人が住む下宿のようなアパートは
結局どんな間取りだったのか

お互いの妻と夫はどうやって出会ったのか
そんな下世話なもやもやが浮かびつつ

指先までもぬかりないトニー・レオ
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アネット(2021年製作の映画)

3.8

carax is carax…😇
ひさしぶりのカラックス
私が観ていたのは彼の初期作品なので

『ボーイ・ミーツ・ガール』(1983)
『汚れた血』(1986)
『ポンヌフの恋人』 (1991)

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マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”(2019年製作の映画)

4.5

マルジェラが語るマルタン・マルジェラ

この作品は

・ドキュメンタリー映画としての面白さ
・マルジェラのコレクションを一気に観れるという高揚感
・声や手元から伝わるマルジェラ本人の人柄…

大きく分
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.5

「アメリカン・ユートピア」

デヴィッド・バーンのライブ映画
スパイク・リー監督作品

観るか観ないか躊躇してたのですが
観てよかった。
個人的に2021年ベストムービーです。

ライブ映像ですが、ス
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名も無い日(2020年製作の映画)

4.0


年老いた両親と同居し、その過程で(おそらく)仕事の継続が難しくなり職を辞し、親を看取り、少しずつ孤独と不安のなか精神を病み、実家を出た兄に送った微かなSOSはスルーされ深まる孤独に徐々に徐々に侵食さ
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ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(2016年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

生まれた時からバレエを踊るための身体を与えられ
母親により順調にその道に導かれ

誰よりも上手くなるために
誰よりも高く飛ぶために
誰よりも美しく舞うために

夢中で努力を重ねた幼少期

そしてその才
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