えり子

桜色の風が咲くのえり子のレビュー・感想・評価

桜色の風が咲く(2022年製作の映画)
3.9
淡々とした描写がいい。
智氏の子供時代を演じた子が自然でよかった。
母役の小雪さんも好演。悲しみを湛えた表情が、阿修羅像のように神々しかった。盲聾者のになっての苦悩如何許りかと思ったが、飽くまでもポジティヴな思考で東大教授になられた智氏。
前にテレビで彼の話を最後までおかしそうに笑って聞いていた女子学生がいた。他の学生は真剣に聴いていたのに。
彼女を殴ってやりたくなった。
エンディングもベートーベンのピアノ曲「悲愴」で終わった。
いい映画がエンドで通俗的な歌が流れ台無しになる事がよくあるので、感動しました。
 
えり子

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