黒汐楓さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

タイニー・ファニチャー(2010年製作の映画)

3.0

映画の良し悪しの前に、この主人公に苦手意識持っちゃう人が一定数いそう。
終始もやーっとした気持ちのままで視聴終了。

女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

2.5

有名キャストで上映館も比較的多い作品の割にインパクトのあるタイトルなので、「なーんだ、そういう事か」という裏切りを受ける覚悟を持って視聴し始めたら、思いの外ほんとにそういう話だった。

面白くない訳じ
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鳩の撃退法(2021年製作の映画)

4.0

時間軸とフィクションノンフィクションが忙しなく行ったり来たりするので、ちょっと気を抜くと一瞬で迷宮に入ってしまう。
賛否両論みたいだけれど、クライマックスからラストの流れは、個人的にはかなり気持ちの良
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映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ(2021年製作の映画)

4.0

とにかく優しい世界。
日常に疲弊し切ったいまの私には、すみっこたちのかわいさと優しさがもう癒やしでしかなかった。
あんな世界で暮らしたい。

「夢」って何だろう。
「夢」が叶わないと悲しくなるけど、「
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のみとり侍(2018年製作の映画)

3.5

キャストの豪華さに反して評価が低めなのは、なるほどまあ確かに評価は分かれそう。

前知識0で見始めたので、何でR15指定なんだろうと思ったら、そういう事ですか。
うっかり家族で見ちゃったら気まずさ10
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明日の食卓(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

原作をかなり前に読んでいたのでストーリーは知った上での鑑賞。原作と比べて3人のユウくんの視点が多く入っていて、また少し違う印象になっていたように感じた。
文字で読んでもとても苦しかった記憶があるので、
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

5.0

素晴らしかった。
久しぶりに時間を忘れる映画だった。

テーマ自体重くて、なかなか抉られる重苦しい作品ではあるのだけれど、とても良作。
特に中盤から後半〜ラストへの展開が素晴らしかった。

本当にビビ
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.0

モブキャラだって好きな事ができるし何にでもなれる。

細かいところで少し、ん?となる部分はあったけれど、平和で楽しいエンタメ映画でした。

リカ ~自称28歳の純愛モンスター~(2021年製作の映画)

2.5

オススメはしないけれど、ドラマ版観ていたら観ても良いかも。
ドラマの方が格段に面白かったけど。
原作からは乖離しているようなので、そこは別物として観た方が良いかも知れないですね。(私は原作未読)

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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

うだつのあがらない凡庸で平坦な毎日に溜め込みに溜め込んだフラストレーションがついに爆発して、平凡な中年男がやべえやつに豹変してあたり構わずブチ殺しまくる。(いや最初の一件は死んではいないけど)
と思い
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映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)

2.8

思惑の主張が強すぎた感。
メッセージが隠れてくれていな過ぎてお話や世界観に入り込めなかった。

でも、そんなつもりはなくてもやっぱりどうしても、ニュートラルな視点では観られていないんだろうなあとは思っ
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ずっと独身でいるつもり?(2021年製作の映画)

4.0

かつては3B、いまは3C 。(ほんと?)

田中みな実さんの配役、演技力はもちろんなのだけど、パブリックイメージ所以の説得力がすごい。

TPOで口紅の色を選んだり(そしてそれは恐らく本音ではつけたい
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

5.0

エネルギー満タンの時に観たいなと思っていたらだいぶ遅れての視聴になってしまった。

まずはとにかく、遂に完結したという部分で強い感動と感慨深さがありますね。
大前提として、すべて理解はし切れていないと
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永遠に美しく…(1992年製作の映画)

3.5

ブラックでシュール。
全体的にコミカルに描かれているのでサラーっと観られてしまうのだけど、いったん引っかかってしまうとものすごいゾッとして来る。

ラストシーンの気色の悪いシュールさは、物理的に気味の
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

2.8

現代現実世界におけるファンタジー。
多少デフォルメされているとしても、こういう世界が実際にあるのだろうなあ。

窮屈さや息苦しさが、静かに蓄積されて、静かに積み上がって、でもその先にもわかりやすく激し
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ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

4.0

あらゆる人間関係におけるいざこざや捻れは、想像力の欠如所以だと思っている。
問題を大きく拗れさせてしまった張本人が、筆一本で世界を紡ぎ出す作家というところが悲しいところだけれど。

ひとつの出来事を、
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ピザ!(2014年製作の映画)

3.5

久しぶりのインド映画。

インド映画の悪者はどこか抜けていて憎めない。(コメディタッチの作品しか観ていないからかも知れないけれど)
勧善懲悪ではないところがインド映画の素敵なところですね。

ピザを求
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哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

4.0

太鳳ちゃんはこの手の役ほんとにハマりますね。どこか人間離れした良い子さとか生真面目さみたいな部分が、気味悪さと表裏一体なんだろうな。(褒めてます。好きなんです)
そして子役の子が素晴らしい。素晴らしく
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世紀の謎・空飛ぶ円盤地球を襲撃す(1956年製作の映画)

-

ちょっとよく分からなかったんですが……というのが正直な感想ですが、制作された時代を考えると映画史的に意味のある作品なのかなという印象。

宇宙人、UFOや武器の戦闘力と比べて、防具の弱さが謎。でも動き
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羊とオオカミの恋と殺人(2019年製作の映画)

-

ううーん。うーん、ううーん。


ストーリーも演技も色々物申した過ぎるけど、何かもう一周回ってこれはこれで良いのかな。

殺人がポップ過ぎて何かこう……倫理観が邪魔をするよ。

ファーストラヴ(2021年製作の映画)

3.5

良い話を予想せずに観たので途中で期待値の方向転換が必要だったけれど、テーマの重さが陳腐に見える事なく最後まで鑑賞できてよかった。
自らの傷(トラウマ)を見せた(見せ合えた)事でそんなに簡単に心開けるか
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花宵道中(2014年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

期待値以上でも以下でもない感じ。
(言い方悪くてすみませんが、楽しんだという事です)

朝霧さんの最期の笑顔が悲しくて怖くて、そのあと振り返る出会いのシーンの心から穏やかで嬉しそうな笑顔との対比がとて
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スケアリーストーリーズ 怖い本(2019年製作の映画)

3.0

さすがギレルモなクリーチャーたちが見所でしょうか。
所々気持ち悪さはありつつも、怖さはほぼなし。
絵面的に一番えぐかったのは案山子かしら。でもシチューもなかなか。

怖さを期待したら肩透かしなダークフ
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タイトル、拒絶(2019年製作の映画)

4.0

言葉にならない歪な思考とか、制御できずに暴発する感情とか、そういうものが素晴らしく不安定に描かれていて、苦しいと同時に心地よかった。
倫理観とか正しさとか、そういう事を土台に据えて生きられているという
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悪の教典(2012年製作の映画)

3.0

サイコパス映画で検索すると真っ先に出て来るけれど、総じて評価がイマイチなので嫌煙していた映画。
視聴後の感想は、まさしく評価の通りというところ。評価通り、ひたすらシューティングゲームさながらの殺戮をし
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妖怪人間ベラ(2020年製作の映画)

4.0

気の狂い方がイキきっていてとても良かった。

サイコ、パニック、スプラッタ、ミステリ、SF、B級感、全部の要素を盛り込んだエンターテイメント性のあるホラーでした。
まさに笑いと恐怖は紙一重なウィンくん
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ハッピー・オールド・イヤー(2019年製作の映画)

3.0

「物」に感情や関係性をのせてしまう人間はミニマリストにはなれないなあと改めて。
あまりにもたくさんの物に囲まれて暮らすのは息苦しいけれど、物と一緒にいろんな人のいろんな思いを捨てて生きるのも味気なくて
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七つの大罪クラブ 生贄になった少女たち(2020年製作の映画)

2.8

七つの大罪というモチーフ、キャラクター設定、薔薇、動物の仮面と制服、死化粧、などなど、画的に心揺さぶるポイントがたくさん。
元々その辺を観たくて手にとったので、ストーリーにはそこまで期待していなかった
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アダムス・ファミリー(2019年製作の映画)

3.0

説こうとしているテーマに関してはかなりライトで大して響かないけれど、単純に画としてポップでデザイン的に観ていて楽しい。アダムスファミリーを元にしたイラスト集を観ている感覚というか。
お馴染みのあの音楽
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