くろゆりさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

くろゆり

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あなたを抱きしめる日まで(2013年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

「スポットライト 世紀のスクープ」もそうだったけれど、如何に宗教が腐っていて 人を歪ませるか ということを再認識する。
どこまで現実に寄せているのか分からないが、主演のジュディ・デンチが 少しコミカル
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シャレード(1963年製作の映画)

3.4

色々観客の予想を外そうとする仕掛けがあるんだけど、それが目的になってしまっていて、合理性があまりない嫌いがある。
ヘップバーンがケーリー・グラントに惚れるって点も、吊り橋効果みたいなことなのかもしれな
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.6

有名人・商品が世に出なかったパラレルワールドってプロットはいいんだけど、ビートルズ以外は一瞬で終わるし、「富や名声よりも愛」ってのは陳腐。もうちょっと面白くなる余地は感じるけど、最後まで楽しく鑑賞はで>>続きを読む

アルティメット(2004年製作の映画)

2.7

香港映画っぽいアクション。というのもストーリーが非常に雑で、途中からツッコむ気も失せるほど。リメイク版まであるっていうのが驚く。リュック・ベッソンってこんなにお粗末なものも書く人だったんですね。
スタ
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

3.5

一作目を観ていない人や、私のように大分前に観て 筋をほぼ忘れちゃってる人には あまり親切でない作りなので、そういう人は前作がどういう結末だったか予習・復習をした方が楽しめそう。
一作目は「こんな映画観
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チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

3.8

最後にエンジェル達が勝つっていうのは分かりきっているので、内部に敵を作ってマンネリ感を和らげるという仕掛けはうまい。
最初から出来合いではなく、チームの結成過程を描くというのも良い。前回までより エン
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建築学概論(2012年製作の映画)

4.0

時間軸は学生時代と15年後を行き来するのみなので、分かり易いのが良い。監督の嗜好で時間軸をグチャグチャにしてあるやつを観た後だと、これぐらいが良いというのを実感する。
序盤は過去と現在のヒロインの容姿
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腑抜けども、悲しみの愛を見せろ(2007年製作の映画)

3.7

観た後で知りましたが、舞台が元だったんですね。知ってみると、それっぽいかも。
クズや変人ばかりが出てきて、DV等の家庭問題がごった煮みたいに展開する。似たような経験がある人は観ていて、辛いかも。
佐藤
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セイフ ヘイヴン(2013年製作の映画)

2.8

これほど何も起こらない映画も珍しい。三十路?ぐらいの男女が青春みたいな恋愛して、最後にちょっとだけ事件があっておしまい。よくこれで、企画通ったなあと思う。
ヒロインがメグ・ライアンをムチムチにした感じ
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奇跡の2000マイル(2013年製作の映画)

3.0

実際の旅と映画の差は知らないけれど、あまり好感を持てずに終わってしまった。
一人で冒険するならいいけど、動物巻き込んでるし、殺してるし。
人間関係も含め、美化しないで赤裸々に描いてるって意味じゃ 誠実
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オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主(2013年製作の映画)

3.2

最初からB級臭がしたので、期待はせずに観ました。ヒロインが魅力的ってこと以外は、あんまり見どころは無いかな。
グロ表現は かなり趣味が悪いものなので、苦手な人は最後まで観られなさそう。設定や描写は色々
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グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)

3.7

日本は歴史上 国が無くなったことはないので、この映画の登場人物の心情を推し量るのは かなり難しいと思う。将来、中国にでも侵略されたら似たようなことになるかもしれないが、想像さえしたくない。
主人公の行
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かけがえのない人(2014年製作の映画)

3.3

数式のようにかっちり はめようとしたストーリーで、ザラザラしたリアル感は乏しかったかな。
主役のジェームズ・マースデンが制作時41歳だけど 若々しかったので、当時38歳のミシェル・モナハンは逆に ちょ
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キネマの神様(2021年製作の映画)

4.0

山田組だけあって、芸達者な人達で固められているので、安心して観ていられる。ストーリーそのものに目新しさは感じないけれど、ほっと一息つけるような映画。
ジュリーも若い頃は、まさか将来こんな役をやるとは思
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ホワイトハウス・ダウン(2013年製作の映画)

3.3

笑っちゃうほど無敵ヒーロー仕様&ご都合主義な展開なので、ポリティカル・アクション・コメディってジャンル付けをしたくなる。
ツッコミどころ満載なので、複数人数で観て アレコレ指摘し合って笑うっていうのが
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.0

のんを起用した監督は慧眼。「魚への情熱は凄いが、他のことには興味が薄く 飄々としてる」って味がうまく出ていたと思う。
ただ宮沢九段の碁も好きな私にとっては、母親との描かれ方の格差がエグすぎて・・・途中
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グランド・イリュージョン 見破られたトリック(2016年製作の映画)

3.5

デヴィッド・カッパーフィールドが共同プロデューサーで、劇内のトリックは全て再現可能っていうのが良心的。雨のやつは、実際現場で観てみたいと思ったけど、体に当たる雨は止まらないかな?w
前作よりはちょっと
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

3.2

出演陣が豪華で それ自体は楽しめるんだけど、ストーリーが単なる悪党のドタバタ劇なので共感できずにノレない。
なぜ ああなっちゃったかが描かれないと応援する気になれない。昔は車をボロボロにするアクション
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妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ(2018年製作の映画)

3.5

さすがにここまでの亭主関白家庭は減ってきているとは思うけど、こうやって啓蒙的に作品を作っていかないと、目覚めない人達もまだまだいるんだろうなあ。映画というよりはホームドラマといった感じで、気楽に観られ>>続きを読む

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ストックホルム症候群で犯人側に同情するというのは違い、人格形成期に犯人に育てられ 思想が染まってしまった場合どうするのか。反社会性を持ってしまった場合は 矯正しか手が無いだろうけど、この場合のように >>続きを読む

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

4.0

これまた勉強になる映画。でもエンタメとして観られる場面も きちんと盛り込まれているので、堅苦し過ぎないのが良い。
それにしても戦争を描かずに、戦争をすると決意するまでのみを描くというのは思い切ったなあ
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ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

2.8

「ナイト・オン・ザ・プラネット」は面白かったのに、たった2年前のこの作品が、ここまでつまらないとは・・・。「ストレンジャー・ザン・パラダイス」も刺さらなかった。
一つ一つのエピソードに全く深みを感じな
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ワレサ 連帯の男(2013年製作の映画)

3.5

実際の映像が多分に盛り込まれた半ドキュメンタリー的な映画。エンターテイメントというよりは勉強になった。間接的にロシアとも戦っており、今観ておくべき作品かと思う。
あれだけ抑圧されていた中、命を懸けて闘
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.5

数字だけ見てるとアメリカって豊かな国のように思えるけど、当然ながら格差は激しくて、場所によってまだらに別世界が存在する。
誰にも縛られない自由な生き方を望んでいるような主人公の母を見ていると、寅さんを
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.5

認知症を扱った映画はいくつか観たけど、一人称視点に近いものは初めて。
親戚の介護をほんの少しだけやったことがあるけど、短期記憶が衰えてしまった人とのコミュニケーションは辛い。でも相手にはこう感じられて
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ルーム(2015年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

「犯人が捕まったからといって、事件が解決したとは言えない」という重いメッセージを受け取った。「セカンド・レイプ」なんて言葉もあるけど、被害者との接し方って 本当に難しくて、そして重要だなあと思った。>>続きを読む

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

3.8

これが30数年前まではドイツで行われていたことかと思うと、改めて恐ろしく感じる。この映画の終幕部でも描かれている、壁崩壊後のシュタージと被害者との関係にも興味が深まった。それだけを題材とした映画も作れ>>続きを読む

世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

4.2

夫婦関係の挫折から精神的に傷を追った男女が、次第にお互いを癒やしていく。主人公の周りも多かれ少なかれイカれていて、それも影響していたのではと思わせる。
ヒロインがムチムチで誘ってくるので、そういうのに
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アーティスト(2011年製作の映画)

4.0

この時代に、パロディでなく大真面目で 無声映画を作ってしまうのがすごい。クオリティも しっかりしている。そして設定がこうであれば、どうしても「ライムライト」を思い出してしまうけれど、真似などではなく >>続きを読む

柔らかい肌(1963年製作の映画)

2.5

フランス映画ド定番の不倫の話。これだけ多いと、不倫が多いから映画も多いのか? 映画が多すぎて、人々の性モラルにも影響しているのか分からないレベル。不倫は文化?
一方、2020年フランスの合計特殊出生率
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グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

3.7

生放送ではないというのが、マジック映画にとって最大のハンデなんだけれど、それをうまく回避している内容だと思う。
せっかくマジシャン・カルテットなんだから、それぞれの得意技を生かして4人でなければ成立し
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.5

しょーもないドタバタコメディだなあとは思いつつも、現実の政治も大差ないほど酷いので、苦笑するしかない。
公開当時のCMは記憶を失う前の場面ばかりが強調されていたという記憶があり、あまり映画内容を反映し
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崖っぷちの男(2011年製作の映画)

3.0

ストーリーはどこかで観たようなものの組み合わせで、目新しさは無かったかな。
窓の外に立っているにも関わらず 安定保てるスペースがちゃんとありそうで、ドキドキ感が無い。お目当てのものを獲った後も なぜか
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小説家を見つけたら(2000年製作の映画)

4.0

お互い不器用な天才が触れ合うことで生まれる きらめきって美しいよね。
観始めてすぐ2回めの鑑賞だと気づいたが、全く筋が思い出せない。毎回新鮮な気持ちで観られる、便利なバカ脳だ。
で、途中まで観ると「グ
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

4.3

「時には役に立つかもしれない頑固ジジイ」というテーマ。冒頭からの言動を見れば、「老害」と揶揄される うざいジジイかと思うけど、物語が進んで過去が次第に浮かんでくると、何故ジジイがウザくなっていったのか>>続きを読む

キス・オブ・ザ・ドラゴン(2001年製作の映画)

3.3

笑うジャッキー系統ではなく、笑わないブルース系統なのでジェット・リーは好き。
よくあるストーリーに、無敵アクション。不満も無いけど、驚きや興奮も それ程でもない「無難な」映画。
北斗の拳っぽいところも
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