このレビューはネタバレを含みます
フランス・ドイツ・ベルギー・日本・メキシコ合作のインターナショナルな映画。
エドガー・ライトの「スパークス・ブラザーズ」上映の映画館でポスターを見たけれど、スパークスのアルバムを立体化した作品だと知っ>>続きを読む
今夏今秋のホラー巡り第6弾。
GENERATIONS from EXILE TRIBEのプロモーション映画で、ももいろクローバーの早見あかりも華を添えているけれど、アイドル映画の域を超えたJホラーに>>続きを読む
今夏今秋のホラー巡り第5弾。
ノルウェー・デンマーク・フィンランド・スウェーデン合作の北欧ホラー。北欧はキリスト教文化が染み込んでいないから、ホラーが独特だ。
子どもが「uskyldige」(in>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
韓国ホラーアニメ。
美を追い求めて地獄に堕ちる話は何回か見たような気がするが、最後のカタストロフが凄い。ここまで気持ちの悪い青髯は、そうそうはいない。
ヤンキー映画は、昔はレンタル今はサブスクに上がると見る。「HiGH&LOW」とか「クローズZERO」かなと思っていたが、大分違った。
正確にはタイムパラドックスを無視したタームリープ映画で、往年の「ビ>>続きを読む
「未体験ゾーンの映画たち」でのみ上映されて、知名度がないが、、ニコラス・ケイジが 心が死んだガンマンを演じて退屈させない。
2023年のウェスタンは血糊や銃弾がリアルだが、追跡と復讐と決闘の「The>>続きを読む
異食症は現実に存在する摂食障害で、妊婦に多いのも事実。映画に描かれた異物も異食の対象となっている。
つまり、「スワロウ」は象徴表現ではなく、本作は社会告発のリアリズム映画なのだ。子羊を屠殺するファース>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
「別れる決心」に惹かれて、再見。
雨中の市街を行軍する日本軍が、付いてくる朝鮮人の子供らを追い散らす、というファーストシーンが日本統治を印象づける、エロチックな映画だ。
支配被支配の関係が閉鎖空間で>>続きを読む
「別れる決心」に惹かれて、未見のパク・チャヌク作品を。
二十数年前も許されない関係(牧師と人妻)のエロチックドラマで、やはり演歌(懐メロだそうだ)が背景にある。肉体への関心に吸血鬼は最適のキャラクター>>続きを読む
刑事と被疑者が恋愛に陥る話。演歌が流れるメロドラマでありながら、本格的謎解きミステリでもある。
濡れ場はほとんどないにも関わらず、恋愛というよりは情欲といった方がふさわしい。張り込みのイメージ表現で>>続きを読む
ナチスによるゾンビ製造という定番B級ホラー。だけど、スペイン内戦を舞台としているのが面白いスパニッシュホラー。
左派共和国人民戦線政府VS右派フランコ反乱軍、前者をソ連邦と各国共産党にオルグされた義>>続きを読む
サンドラ・ブロック主演アメリカ映画スピンオフのスパニッシュホラー。
それを見ると自殺する何かが跋扈する終末世界。「怪物」は見えないので、ホラーというよりはディザスター映画の人間ドラマ。「怪物」は何やら>>続きを読む
そういえばこんなのあったなと配信を見始めて、たちまち引き込まれた。
邦画に希有な本格サイコスリラー。漫画家や警察の現場描写が緻密でリアルだし、残り30分ほどで大転換するストーリーが魅力的。俳優陣の豪華>>続きを読む
今夏今秋のホラー巡り第4弾。お目に掛かるのが珍しいメキシカン・ホラー。
フライヤーのルックや予告編で分かるので書いてしまうが、お婆ちゃんが魔女だったという話。「ヴィジット」と同趣向だが、民俗学ホラー>>続きを読む
ドイツの戦争映画、といっても、「西部戦線異状なし」のような作品ではなく、ほとんどウェスタン。なんとなく「独立愚連隊」を連想してしまった。
ナチスドイツ崩壊間近、寒村にユダヤ人の金塊を探すナチス親衛隊>>続きを読む
ディズニー的なアニメは苦手で敬遠しているのだけれども、映画評podcastを聞いて。
本作は、ディズニー社の21世紀フォックス買収によって閉鎖されたブルースカイ・スタジオの作品で、お蔵入りになるところ>>続きを読む
スピルバーグ&ルーカスではないし、1980年代の3部作で完結しているところを、20年ぶりの「クリスタル・スカルの王国」で屋上屋を重ねているのだから、15年も経ってさらにまた屋を重ねるのか。などと思って>>続きを読む
町山智宏の映画評で知って、マイリストに放り込んだまま忘れていた。去年見た「ホワイト・ノイズ」が面白くて、ノア・バームバックの名前を覚えたのだけど(「マリッジ・ストーリー」でないのが半端者だ)、ふとした>>続きを読む
引退宣言と復活を繰り返す宮崎駿監督の、「風立ちぬ」以来10年ぶりのスタジオジブリ作品。
無宣伝の宣伝は「スラムダンク」方式だそうだけど、遙か遙か昔の「スターウォーズ」第1作(エピソード4/新たなる希>>続きを読む
「ヴァチカンのエクソシスト」にインスパイアされて、また、ブラムハウス版「エクソシスト」の予習として。
1974年元祖の16年後に作られた続編。1977年のジョン・ブアマン「エクソシスト2」は悪魔がイ>>続きを読む
オウム真理教めいた危ないカルト教団の、おそらくは中堅幹部信者3人が孤島で修行をする話。修行は名目で、銃器移送の中継地点であるらしい。
青壮年の男二人女一人の隔絶生活では煩悩を捨てきれるはずもなく、まぐ>>続きを読む
「姑獲鳥の夏」も同じ。
時間潰しに途中で辞めてしまおうという気持ちでWOWWOWを見始めたら、2本を見通してしまった。
ホラーとも、SFとも、ミステリともつかない、鏡花世界に倣って百鬼夜行世界とで>>続きを読む
「魍魎の匣」も同じ。
時間潰しに途中で辞めてしまおうという気持ちでWOWWOWを見始めたら、2本を見通してしまった。
ホラーとも、SFとも、ミステリともつかない、鏡花世界に倣って百鬼夜行世界とでも名>>続きを読む
「今夏今秋はホラーが豊作らしいので収穫に回る」と昨年は書いていたが、今年も当たり年で、「M3GAN ミーガン」「Pearl パール」に続き3本目。
ウィリアム・フリードキン以来、無数のエピゴーネンを>>続きを読む
枯山水の庭を配し、玉を祀った祭壇を置いて、家中を聖水で満たす。夫が蒸発し、息子が家を出てより、須藤依子は自らを幽閉して暮らす。突然10年ぶりに夫が癌を患って帰宅し、里帰りの息子が年上で聾唖の恋人を伴っ>>続きを読む
本作を見てより、「X エックス」を復習すると、そこに仕掛けられた伏線がよく分かって愉しい。昨年9月に見た「X エックス」の感想に「モンスターに悲哀も感じてしまう」と書いたが、反ピューリタニズムのジェイ>>続きを読む
もの凄く古くは「けんかえれじい」、古くは「BE-BOP-HIGHSCHOOL」、「クロウズ」も「HIGH&LOW]も、ヤンキー映画はやると見てしまうな。拳を交えて仲間になるなどというファンタジーはこの>>続きを読む
ロバート・ロドリゲス現代マカロニウェスタン3部作、などというWOWWOW特集をやられると、一気見してしまい、罪悪感に駆られる。この後ろめたさは、大昔の3本立てで時間がブラックホールに吞まれた時と同質で>>続きを読む
ロバート・ロドリゲス現代マカロニウェスタン3部作、などというWOWWOW特集をやられると、一気見してしまい、罪悪感に駆られる。この後ろめたさは、大昔の3本立てで時間がブラックホールに吞まれた時と同質で>>続きを読む
ロバート・ロドリゲス現代マカロニウェスタン3部作、などというWOWWOW特集をやられると、一気見してしまい、罪悪感に駆られる。この後ろめたさは、大昔の3本立てで時間がブラックホールに吞まれた時と同質で>>続きを読む
82分という上映時間にのみ惹かれて観た作品だけど、面白い。
タイムループ+お仕事映画という、コントみたいな作品と思っていて、コントみたいな作品だったけど、抜群にテンポがいい。鳩の窓ガラス激突が、シン>>続きを読む
ベルリンフィル初の女性でレズビアンのマエストロ、リディア・ターの物語。
終盤の大胆にストーリーを飛躍するモンタージュに比べて、冒頭はインタビューや会食などのワンシーンが極端に長く、そのため3時間弱の>>続きを読む
裏社会専門傭兵戦闘中毒者のクリス・ヘムズワース続編だけど、イドリス・エルバを仲介者にした今回の雇用主の裏には政府筋が匂っている。そのせいか、今回の敵は旧ソ連領ジョージアの麻薬ギャングなのに、なにやらコ>>続きを読む
貞子はもう何作目になるのだろう。すっかりホラーアイコンとして定着して、始球式まで務めている。けれど、VHSビデオテープが骨董品となり、何でも一瞬でSNS拡散されてしまう現代に、もはや貞子の呪いの生息域>>続きを読む
原作はレイモンド・チャンドラーではなく、「長いお別れ」公認続編「黒い瞳のブロンド」で、ジョン・バンビル作品。といっても未読で、エラリー・クイーンから江戸川乱歩を経て夢野久作に至るという変態ミステリ少年>>続きを読む
白夜の中で撮られて、マジックアワーが続き、夜のないデンマーク映画。
自分以外の全てがストモになったり、珈琲をカップに注ぐ間に一日が経過していたり、マジックマッシュルームのトリップの中で父親にタンポンを>>続きを読む