本気になれない人たちに捧げられた物語
現実の人間関係を作っていくときには相手がどういう人間なのか探るため、ある程度の距離感をもって接し始めるのが一般的だと思う。付き合いを続けるにつれ、嫌な部分が見え>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
19世紀のイギリス。統合失調症による幻覚が原因で殺人を犯した元外科医のウィリアム・マイナーは、服役中に、オックスフォード大学による英語辞典制作プロジェクトのボランティアに志願する。読書と言葉の探求をし>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
自殺に踏み切れず自傷行為を繰り返す女子高生・鹿野と、彼女に興味を持った、「殺すぞ」が口癖の小坂。2人を軸に様々な恋愛をする高校生を描く。
好きな人に振られても、"好き"という気持ちを純粋に伝え続ける>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
夫婦ともに50代、娘1人、息子1人の後藤家。家計をやりくりする篤子は義父の葬儀をきっかけに老後の資金への不安を抱くようになる。その不安が現実のものとなり、母の散財、新手の詐欺、夫の会社の倒産、パートの>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
幼馴染のマリコが何も告げず、自殺したことを機に、シイノはマリコとの関係性を振り返る旅に出る。
マリコは幼少期から父の虐待を受けており、幼馴染のシイノだけが頼りだった。シイノは大人になっても、変わらな>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
あみ子に応答するのは?
原作は今村夏子のデビュー作となる同名小説
冒頭、継母はあみ子のことを「あみ子さん」と呼び、実母ではないことが分かる。継母は習字教室の先生をしている。子どもたちや、その親からの>>続きを読む
日本改革のため、闘争を続ける若者たちを描く。
方向性の違いから仲間割れが起きるような状況で、ある者は視力を失い、ある者は爆破のために街へ出る。
各々が革命に参加する理由や政治信条をぶつけながら、SE>>続きを読む
東大900番教室で行われた三島由紀夫と東大全共闘による伝説の討論を振り返るドキュメンタリー。
1000人もの全共闘が待ち受ける場に単身乗り込んだ三島は挑発にも乗らず、揚げ足も取らず、対話を通して、自>>続きを読む
ゲームの黎明期からPlayStation誕生までを描いたドキュメンタリー。時代を彩ったゲーム会社の栄枯盛衰を俯瞰的に学ぶことが出来る。
ラルフ・ベアの開発したピンポンゲームを見よう見まねで作ったアタ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
精神治療中の妻ノーラと別居し、娘を育てるフランク。妻の両親が謎の死を遂げた真相を探ると、妻が産んだ奇形児の仕業だとわかる。娘を守るため、フランクは妻を殺す。
ノーラに一片の情けもかけられないところが>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
際どい番組をメインに扱うTV局の社長が見つけたヴィデオドロームの世界。徐々に現実が侵食され、精神が崩壊していく。
謎のビデオがきっかけで、死に至るという構造は『リング』と同じ。『リング』は生前の恨み>>続きを読む
"場踊り"という表現で知られる舞踊家・田中泯。彼の踊りとの向き合い方を捉えたドキュメンタリー。
場と踊ることが田中泯のスタイル。場(=空間)は常に流動的であるがゆえに、無限の踊りが生まれることにな>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ゲーム版「君たちはどう生きるか」
プログラマーのミリーとキーズが、自分達のコードが盗用された証拠を見つけ出すために、ゲーム内のモブキャラの力を借りる物語。
銀行員のモブキャラだったガイが、サングラ>>続きを読む
事故で両親を亡くし、親代わりとして育ててくれた叔父に恋をする奈緒。強面な鬼瀬に告白され、一度は断るも、徐々に彼に惹かれていく。
ジャニーズの全員がそうなのかはわからないけど、頑なにキスは見せない演出>>続きを読む
仲良し4人組の小学生はキャンプ場でテトラというロボットを見つける。テトラが必要とする物資や情報を集める。ネット環境が必要だった4人は変人と噂される物理学者・神崎の家に忍び込む。
山崎貴の映画監督デ>>続きを読む
後世に絶大な影響を与えたギリシア悲劇『オイディプス王』をパゾリーニが映画化
パゾリーニ版『オイディプス王』に仕上がっている
このレビューはネタバレを含みます
白石和彌の長編デビュー作
『フォレスト・ガンプ』がrun(走る)なら、俺たちはsail(航海する)だ!
と言わんばかりのラストは、失踪の結果、自立した兄の姿を見せてくれる。
大切なのはショーマンシップ
『悪魔の毒毒モンスター』で知られる映画会社トロマがカンヌで自社作品を売り込む様子を収めたドキュメンタリー
自分だったら「居合わせたくないな〜」と思う反面、ここまで吹っ切>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
クリスマスに起きた奇跡の裏に隠された、恐怖の臨死体験。
ロバート・ゼメキスは、本作の5年前に『ポーラー・エクスプレス』というフルCG作品を監督している。この作品は「不気味の谷」と呼ばれる、現実とCG>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
好きを貫くは普通のこと
お魚博士と聞くと海洋生物学者か?と思うが、海洋生物学者になるためには魚以外の勉強も出来なければいけない。一つのことに秀でているだけでは海洋生物学者にはなれないのだ。
魚は好き>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
第35回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作
1980年の軍事クーデター後のトルコ。仮出所を許された受刑者たちを描く。
投獄中に妻のジネが売春婦になってしまったセイットは妻と息子を連れて雪山を歩く。>>続きを読む