友達の招待にカメラに向かって喋るビデオレター。バレンタインチョコのお返しにスタンガン。海辺のホテルの支配人。トランプを一枚引いてください。傷痕と刺青。波に消されて誰にも聞こえない。強い鍵盤の旋律。無限>>続きを読む
ナイフで皮膚を裂き噛んで踏みつけバターを塗りたくる。それは蜘蛛が吐いた糸。肉は無くとも感触は残ってる。俺の何を知っている。一生虐めてほしい。もうお前しか見えない。ラストダンスは私に。耳が痛い静寂からの>>続きを読む
途切れた言葉を聞き取る。桜の花びら。口から肝を吸いとる。眼球舐め。皮と肉の下の骨を撫でる。忍び寄り腕を掴む。鏡の奥の暗闇。背中を向けて首だけ振り返る。刻を報せる鐘と拍子木。腐りかけの水蜜桃。冥界にいざ>>続きを読む
同じ言葉を繰り返す。私が殺した耐えられない逃げたくない罪を償い死にたい。でも飛び降りるのは恐い。違うよ事故だった運命だった。夢を見ていたのかしら。やっぱり現実か。受容しかけても僅かな拍子で元通りに崩れ>>続きを読む
昼間の厨房。ディスコとプール。人形の悪夢。何度も裏切ってはかっこつける。蛇口で豪快に血を洗い流す。昇降機が来るのを構えて待つ。背後の窓の外は雪のような雨。最期の凄まじい美しさに細かいところはどうでもよ>>続きを読む
大月駅。傘と土砂降り。闇にゆれる水面。干されてなびく布。夕日と葬送。工場と桟橋。彷徨う回廊。奥へ誘う。空き物件の開いた窓。ネオン管のブランコ。ワンコールで止む電話。カーステレオに聴き入る。シャワーとカ>>続きを読む
顔に液体かけられ殴られ追い出されてもマイクとカメラ向けてコメントもらいに突撃取材。まだ大きな事件になってない暗い地味な話よりも視聴率が取れるのは過激なドキュメントや体験レポート。アイカントスピークファ>>続きを読む
相手が喋ることが多くあまり言葉を表面にしない。不満を撒く。背後で自由に遊ぶ子供たち。郊外で泳いで芝生。わざとらしく目の前を通る。境を越えて真剣に距離を突き放す眼。そこまで考えてない深い意味はない気にし>>続きを読む
歩行者天国にて百円でええねん。雪山の滑落。堕胎心中。首の折れる音。線路は続くよどこまでも。次はどうする。その場自転車こぎ。おんぶと四つん這い。束の間の自由とぶった切り。うたわれる歌全て優しい。
その後の県警対シャブ中。連続通り魔めった刺し。火事で興奮して金属バット振り回して破壊。盗んで暴走人質立て篭もり。遠景が途切れない焼けかかった空と高架。ヘッドライト玉ボケを背に輪郭。霧雨に赤い傘と青く光>>続きを読む
不特定多数が歩き通りすぎる街中で動かず一点を見つめる白い服。落下する照明器具。爆破炎上する車。屋内に風が吹く。紛れたノイズ。不自然に立入禁止が貼られた扉。渡されたビデオテープ。編集で枠取りと静止画。音>>続きを読む
刃物振り回して捕まった父親のその息子。ただの大学の同級生。化粧台の鏡に向かう。消防車の火の用心の鐘。机を回りこむ。寝静まった夜の全力追走劇から南国の音色は軽快になる。目に見えないものに命懸けて家を出て>>続きを読む
襲撃という名の皆殺し。穴だらけにして屠る。足で通路を塞がれても殴り飛ばされても額を切られても耐えて連れ帰る。騒がず椅子に座って待ち構える。しかし黒焦げになった家で見てはいけなかった穏やかな夢は終わる。>>続きを読む
文学少女は家出して四国を放浪する。一方通行のママへの手紙を何度も。父親を知らない。歩いたり泳いだり雨宿り。風呂に入れず臭い始める。その辺で寝て発熱して栄養失調で行き倒れたり。働く場所には辿り着かない。>>続きを読む
鶏を捕まえて焼いて食う。伸びた髪を自分で切る。寺で壺振り丁半。悪党らしく揺すり金に物言わせて女を抱く。壁を壊し柱を倒し家を壊す。喧嘩されても張り込みされても腿をちらつかせても気にも止めず。豪快に水で顔>>続きを読む
土足で踏み荒らし憂さ晴らしに騒ぐ。金と結婚しか考えない周り。愛想がなくても根は良い人たち。酔った勢い。残酷なほど真っ直ぐで無垢。頑なに許しを求める。生まれつき強情でしつこい。わかりません。わかるもんか>>続きを読む
春になってから来ればいいのに冬の漁船で働く。頼まれて賭場の見張りをして稼ぐ。強引に紙幣を握らせる。おんぶじゃなく抱っこでしがみつく。海沿いをたばこ吸いながら歩く。窓の外を舞い降る雪。流れる音楽全部優し>>続きを読む
貧乏から処世術で成り上がり金は揺する女は襲う。息するついでに嘘をつき簡単に人を殺す。薄ら笑み浮かべ毒を盛り札束で従わせる。闇の中で目を開けて三味線を弾く。中村玉緒が怯え安部徹が引くほど下衆な勝新太郎。
心にもない嘘から遠回りして本音を白状。自分を良く見せるための連れ。盗っ人の濡れ衣で島へ流刑。酒の臭いを消すために水を被る。突き飛ばされて睨む。独白と鏡面。雪と雨。焼け落ちる小屋と奥行きの三日月。
の>>続きを読む
公園の噴水の氷は脆く。引っ越して逃げ続ける。補い支え合い通帳の残高を数える。仕事だから見せたくなくてもほかに知らない。体張って稼いで借りを返しても済まない。優しいこと言ってくれたらそれだけで嬉しくなっ>>続きを読む
律儀過ぎる慣習と掟をしゃらくせえと汚く不意打ちし罪なき市民を巻きこむ腐れきった奴。自分が殺した男の家族を育てる。気持ちは痛いほど分かる。どうしても行くなら俺を斬ってからいけ。誓いを叩き割ろうと振りかぶ>>続きを読む
やくざは暴力団として見られ世間の視線は冷えてる時代。看板を守るために馬鹿なことはできない。気晴らしにもならない居合。黒い背広で頭を下げる決断。年始の祝儀をどうにか工面する。閉めた後の就職先。
惚れた>>続きを読む
内部から食い荒らし汚職を握って揺する。切れ者の内田良平。親玉の河津清三郎に議員の水島道太郎と不動産屋の金子信雄。頭脳で巧妙に証拠を消し何もかも乗っ取る渡辺文雄。死人に口無し後手に回り疲れ果てる刑事な丹>>続きを読む
関東進出に伴う代理戦争。無慈悲に泣く子も黙る熱血刑事の丹波哲郎。殴り合いは弱くても高い身体能力でのたうち回り粋がる千葉真一。捕まって初めと終わりしか登場しない咳き込む鶴田浩二。拳銃密売人の渡辺文雄。>>続きを読む
一瞬で眉毛剃り乗ってる両足を奪い石を噛んで飲む。二秒弱で五人斬る。お前には関わりのないことだ。煮えたぎり充血した鬼の形相で睨む腕の立つ堅物侍。右手が使えなくなり刀を投げてでも止める。死闘と共に雪は激し>>続きを読む
カスタネットの振動が近づく。物陰からトランプカード。シスターの葬列。音も無く閉じた木の扉の向こう。草が転がる高架下の水滴と光る眼。墓地と彫刻に満月で揺れる枝葉。静まった路地で凍りつき口紅を落とす。
欠伸をする余裕。耳が痛い時を刻む振り子。乾いた咳と毛繕い。ひとりずつ対話。父への疑念。窓の外の雲は晴れるや雪景色の中を自家用車が発つ。川の激流。教会に響く音楽と唄を真面目に。疲れきった表情でも職は続け>>続きを読む
空と雲。草木と宇宙。散る桜と降る雪。細かい水の粒。街灯と車のライトから出る線。通り過ぎる小田急の青。駅の電光掲示板と車窓。遅延したあの日の十三歳の深夜。変わってしまった見える世界。発ち閉まる扉に別れ。>>続きを読む
格闘術がえげつないバツイチママの三石琴乃と銃より殴り合いのが好きなマッチョの玄田哲章。低身長を気にする幹部な山寺宏一と親玉の石田太郎。ダジャレで自爆する切り裂き魔な速水奨。サイバーウイルスにされた後に>>続きを読む
やる時はやる男な藤原啓治。田村ゆかりの回し蹴りと銃さばき。ちょい役をいくつも阪口大助。親玉は家弓家正。戦車隊長は玄田哲章。まだ終わってない塩沢兼人。また会う日まで臼井儀人。高笑いする丹波哲郎。ホンット>>続きを読む
高校生で親が離婚して見知らぬ土地で寂しそうにしてる気になる後輩のために遥々自動二輪で駆けつける。できるのは酒の嗜み方と恋愛指南。いつか幼き甥を連れて鎌倉へ待ち合わせに行った口が言う。何してるの。青春よ>>続きを読む
両手を挙げて飛び跳ねて大喜びで走り回るふたり。一旦落ち着いて考える紳士と喧嘩っ早い狂犬。上下入れ替わりながら取っ組み合う。大の字になって寝転がる。口尖らせて不機嫌。夢いっぱいに言いたいこと全部ゆう成年>>続きを読む
漫画を実写化するとはこういうことだ。ありえない弾道と飛距離で誰でも宙返り。地面に埋まるし壁は壊す。電車より速く走り魚は骨ごと食う。泥にまみれ腕も折れ血の汗流せ誓いを果たすまで。笑って泣いて楽しめる嗚呼>>続きを読む
抽選の懸賞と新聞雑誌電波放送の宣伝広告でとにかく売り上げる。競合戦争に出世。昼は奴隷のように働き夜は酒と娯楽で頭を使わない大衆。同情も信頼も必要ない騙して利用して機械自動化踏み躙る。ライターの火が点か>>続きを読む
婚姻届に印を押さず式直前に浮気を告白する新婦。誰の子か分からない妊娠。音もなく開閉する扉。想像力を運ぶ電車。廃品回収と雑踏。手紙を読む声。暗示をかけて墓場まで口を塞ぐ。経済的支えと世間体。痛々しく強引>>続きを読む
iPhone撮影に環境音と自然光と暗闇。植物採取という名目で林道を歩く。関係者以外立ち入り禁止を越えて進む。復縁を迫って断られる。天然にたぶらかす。好きだったんよね今までありがとう。引っ越す前に言いた>>続きを読む
