重厚だけど軽快なポランスキーの映像。内容も今日的な意味を持つ名作だと思うが、監督は渦中の人なのでスコアは付けづらい。
まだあどけなさが残る若いロシア兵たちが次第に虚無的な表情になっていく様が印象強い。ドストエフスキーの『死の家の記憶』を想起させる。錯覚かもしれないが戦闘時に少し元気を取り戻しているようにも見える。決し>>続きを読む
現実と架空をスルッと行き来しながらアンゲロプロスのようなメッセージ性もあり、世界には色んな映画があるんだなと勉強させられる。
台詞が上滑りしまくっていてアチャ~と思ったけど、なんか観続けさせるパワーはある。桜の下で演歌歌手さんが舞い唄うシーン良かったなあ。
モチーフやタブー、整合性云々とかは置いといて、大地に根差した繋がりにやられた。脱糞の鮮やかさもよし。
若さは精神に宿る見本みたいな方だなと。観ていて生きるのが楽になるような心地がします。
戦闘シーンやグース息子との絡みは胸熱なんだけど、攻撃対象の描写が明らかに某国でありつつ第5世代戦闘機が出てくるあたりのキナ臭さよ。
圧倒的な火力も、平押し一択で最後の扉一枚が開かない感。勧善懲悪でない内容は好きだけどね。
迷宮のような構成。アレクセイ・ゲルマン作品のようなグチャグチャ感があるが、こちらで焦点を合わせようとしているうちに、ああ何か輪廻転生みたいな繋がりがあるなあと思い至るような作品でした。見終わっみると匂>>続きを読む
プロ野球三冠王の選手がプロサッカーに転向しMVP取り、さらにゴルフでも成功するみたいな破壊力バツグンの歌手がかつて実在したことに驚きつつ、その後の人生も…という作品でした。
アクロバットてんこ盛りも決めのポーズや台詞に欠け、身体にも響かず、何かもったい作品。冒頭ゾクゾク来ただけに。
権威は家族と結びつきやすく、理想は虚構と、理屈は排除に。その極致がこの作品には込められている。
何か大きな欠落とそれを埋めるための旺盛な生命力と表現執念を感じるレオン・カラックス作品、という感じ。全作は観てないけどね。
何よりパンフレットの内容充実度が凄い!オペラと映画表現の比較記事が凄く勉強>>続きを読む
子供と観ました。ドラえもん映画版って結構社会的メッセージ入ってる印象だったけどこれはド直球っすね。某国では検閲アウト必至?スネ夫がアムロ・碇シンジっぽい立ち位置という。
北アイルランド紛争という深刻な題材だが、家族劇なので共有しやすい話に。不安や痛み、寂しさや絆など、家族劇だからこそ身近に伝わってくる。お婆ちゃんの最後の惜別の台詞はコントラスト深い。街を逃れる家族の一>>続きを読む
なんというか、この監督は映画作りをハックするアルゴリズムを一つ完成させたんだなと思う。ビジネスでいえばGAFA級作れるイノベーションみたいな。