LeeDalyaさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

LeeDalya

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親密さ(2012年製作の映画)

5.0

自分にとって思い入れ深い年に作られた作品で、知ってる人が何人もエンドロールに出てきた。とんでもない作品だ。観れて幸せだった。役者たちがあり得ないほど輝いている。映画はシャーマニズムだ。

ドリームプラン(2021年製作の映画)

4.0

マイノリティの子供が差別を内面化せず、真っ直ぐな心を持つには、ある種の過保護教育が必要なときがある。困難に立ち向かうのはそれからだ。

ダムネーション 天罰(1988年製作の映画)

4.0

血も涙も乾く絶望でも、この世のものではある。ある種の快楽なりリズムも伴うが、色は褪せる。ハンガリーのその時代に留まらない話かなと感じつつ観ていた。

アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.3

シナリオはグダグダだけど、ピーターパンばりの空中活劇はグッド。あと金が絡むと人は否応なく興味を掻き立てられることを再確認。(食い物出せば視聴率取れるみたいな)グーニーズやインディジョーンズの偉大さも再>>続きを読む

僕の世界の中心は(2016年製作の映画)

4.5

前知識なしに観て、色々と面食らいながら観たが…これは非常に真っ直ぐな内容だなと感じた。印象深い作品でした。

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.5

メロドラマ性の高い物語設定ではあるが、ジャーナリズムがあり、緩急も抜群にうまいなと。あと漁業における葛藤はどこかで観た光景だなと思ったら、ルキーノ・ビスコンティの『揺れる大地』と気付き少々驚き。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.0

前衛的だがエンタメの枠内にギリ留めた感の映像設計を美味しく頂きました。あとレア・セドゥーのあらぬ姿も大変ご馳走様でした。

無聲 The Silent Forest(2020年製作の映画)

4.8

目を背けたくなるが観るべき作品だ。台湾のある特殊空間に留まる話ではなく、より普遍的な問題として捉えたい。第三者の目が届きにくい空間・盲点に社会的関心を。

さがす(2022年製作の映画)

4.4

「右の本格派」という良作だけど、性的な描写がシナリオの完成度を下げている感。そこは端的な表現に留めていた方がむしろ効果的だったと思う。それでもまとめてしまう地肩の強さを感じるが。

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.8

前半はイミテーションな出来だが後半はシェイクスピアな迫力でした。

クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.7

概念先行のらしからぬ出来栄えだが、終わってみると少し名残惜しいみたいな。

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.5

前知識なしに観たが、これはエグいな。抉ってくる。単純なリベンジではない。問題に対する観念や良心をえぐり出す。ドラマツルギーの可能性というものを再認識させられる。

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.0

キャラストックと交渉力、プラットフォームモデルでゴリゴリに展開してくるマーベルは本当にやり手だなあと感心。映画というよりビジネスとして。

マクベス(2021年製作の映画)

4.0

権力闘争というのはゼロサムゲームであるため、奪っても即奪われる側に転じ、奪った経験上、奪われることに悩み、自ら綻んでいく。天下人よろしく、歴史という長い視点で見れば、たとえ天の声や地の利で覇権を得ても>>続きを読む

サウダーヂ(2011年製作の映画)

4.5

久々に観たが、やはり凄いなこの作品は。ざらついた画質、人ではない何かに当たる焦点…ラストは寂しさで心がいっぱいになる。階級意識の高い愛国ラッパーってよく考えると無理がありそうだが、キャラは立ってた。

裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

4.0

観る者を引き込む強いベクトルが埋め込まれた作品。無声だけど重力はヘビー級。

キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

4.0

英国貴族である主人公自らが「我々の先祖は暴力や略奪が巧かっただけ」と自省し、ヤクザみたいなレーニンが暴力革命を成功させ、町工場の零細社長のような風貌の英国王が出てくる作品。

ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男(2019年製作の映画)

4.5

産業犯罪に厳格なイメージのある米国だが、自然にそうなったのではないことを改めて学ばせてくれる作品。

偶然と想像(2021年製作の映画)

5.0

映画の教科書や学校ではよくセリフではなく画で物語を語れと説くが、セリフこそが最最最重要であることを見せつけるような作品。教科書的な映画論を唱えてきた映画学校教師たちは総辞職ずべきだろう。映画におけるセ>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.4

少ない説明でもグイグイ深みに引っ張っていく『シャイニング』系の怖いお話。心臓弱い人は気を付けて( ;`Д´)

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

4.5

"君と私の違いは何か。私は誰にでもなれる。しかし誰でも君になれる"
(エージェント・スミス)

パリが愛した写真家 ロベール・ドアノー 永遠の3秒(2016年製作の映画)

4.0

写真家を扱った映画にハズレなし。本作もそうだけど「視点とは何か」ということを深く考えさせてくれる。整理された道筋と時間で。

ユダヤ人の私(2020年製作の映画)

4.0

肉声というのは重いが、その時代への理解を質的に高めてくれる。しかし解像度が上がるほどにやりきれなさも深まる。生存者にとっては過去の歴史ではなく現在進行形のトラウマだ。

茲山魚譜 チャサンオボ(2019年製作の映画)

5.0

個人的に琴線に強く触れる内容だった。白黒二元論と理性の間で揺れる登場人物たちの姿に多くの感情移入をしながら観た。水墨画のようなモノクロ映像が効果的過ぎる。師と弟子が対立し、交わるなかで島は色を帯びる。>>続きを読む

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

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う~ん…敵がなんかキャラ薄くて盛り上がれなかったな…ハビエル・バルデムとかなら良かったかも。エンディングのグラフィックは最高。

T-34 レジェンド・オブ・ウォー ダイナミック完全版(2018年製作の映画)

4.5

ブラピの『フューリー』が霞むくらい、戦車戦でロシア映画の右に出る者なしを決定付けた名作。独ソ戦の経験に裏打ちされた考証やこだわりがあるからか、デフォルメされた戦闘描写もよく映える。少々都合の良すぎる脚>>続きを読む

1941 モスクワ攻防戦80年目の真実(2020年製作の映画)

4.0

モスクワ防衛戦に兵力不足で急遽駆り出された士官学校生たちの史実をもとにした戦争劇。社会主義映画っぽい「健全」な作風であり、感情移入できる人物も特定しにくいが、戦争、特に(対)戦車戦を描かせるとロシア映>>続きを読む