ならさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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風立ちぬ(2013年製作の映画)

3.6

金曜ロードショーで鑑賞。

宮崎駿の中にあるちょっと上の世代が生きた時代への憧れがノスタルジーと混ざって作られた映画のように思えた。

男は仕事に生きろとか、好きな物に情熱をかける感じとか、これが宮崎
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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

4.5

傑作映画の2作目。パート1を観てたら止まらなくなりました。

前作よりも少し入り組んだ3つの時代が交差するが、中盤でドクが説明するタイムパラドクスが明瞭で、以後複雑な物語設定を簡潔に分かりやすく説明す
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

4.5

やはり名作です。

伏線の回収とテンポ感の良い事運びで何度見てもスーッとスクリーンに集中出来ます。先の展開を知っててもそうなれるんだから改めて凄い作品だと感心してしまいます。

1985年と1955年
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もののけ姫(1997年製作の映画)

4.0

金曜ロードショーで鑑賞。

それまでのジブリ作品に比べてCGも使用。作画レベルが格段に進歩してる。内容はナウシカの発展版ていう図式なのかな。

結末がどうとか関係なく、描きたいものを混沌と描いて、更に
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.2

笑いと感動と怒りがバランス良く配置された良作。こういうのを金曜ロードショーとかでもっと流すべきじゃないかな。

ハッピーエンドにならず戦争の残酷さを表してる辺り、スポンサーに配慮しちゃう邦画や悪を叩き
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.0

がっつりとライブステージでした。

人間が最も注目して見るのは人間だそうで、人間以外を極力ステージから排除。歌って踊って演奏して、全てを生のショーとしてこなすこのステージ。生で見てみたかったけど、映画
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.9

男性視点で観るとめっちゃホラーなんだが、性別によって見え方が変わるらしい。ストーリーは伏線の回収の仕方が潔く爽快感があった。

ビッチが荒れ狂う映画だと思ってたら全然違ったなぁ。純然たるリベンジムービ
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少年の君(2019年製作の映画)

4.2

中国もここまで凄い映画を作るようになったんだな〜と感心。韓国も中国もどんどん世界レベルに通用するアートを世界に発信し続けてて、日本出遅れてる感をまじまじと見せつけられた気がした。

いじめを素材にして
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アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン(2018年製作の映画)

3.8

「教会で昔馴染んだゴスペルを歌おう」をお題目に開催された公開収録を映画化。当時は音源と映像を同機される技術がなく映画化が頓挫してしまったそうだ。

何と言ってもアレサフランクリンが若い。30歳前後だが
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.8

現代は若者より高齢者の方がふらーっと旅に出たくなるものなのかもしれない。もう20〜30年経ってからこの映画を観ると、色々な場面で物凄く共感出来るであろう事が出てきそうなんだけど、今はまだ青二歳なので、>>続きを読む

エスター(2009年製作の映画)

3.4

もうちょい知的な感じの猟奇犯だと思って観てたんですが、後半になるにつれてどんどんと粗野になっていくエスターがなんともチャッキーをフラッシュバックさせました。

家庭を恐怖に陥れる理由づけがもうちょい欲
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グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

3.5

ホラー、アクション、風刺、感動、、、。興行を稼ごうといろいろごった煮にした結果、どこにまとまって行こうとしたのかがイマイチ見えづらかった。CGはめっちゃリアルだったのにね。パラサイトに行き着くまでの過>>続きを読む

フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

4.0

15年ぶりに視聴。
キューブリックらしく極限に追い詰められた時の人間をシニカルたっぷりに描く。どんどん人としてやられちゃっていく演技が何とも上手いこと。重要なのは目つき。豚だのクソ野郎だの1年分の罵詈
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燃えよドラゴン ディレクターズ・カット版(1973年製作の映画)

3.7

ブルースリーは有名なれど実際の作品を観たことなかったのでAmazonPrime配信記念に視聴。

テーマソング、親指で鼻の下を擦る演技、敵の殺し方どれを取ってもパロディで観たアレのオリジナルが展開され
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.3

主人公のお姉さん。幾度となく鼻水を垂らしてた。

異物を飲み込んでしまう病気の話。ホラーというより自分探しに着地した。現状が満たされるとすぐに別の不満を探してしまうのは悪い人間の癖だと思う。どこで諦め
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.8

良質なタイムループもので、設定は少々ぶっ飛んでいたのだが、きっちり正攻法で結末まで持っていき、ちょうど良いくらいのハラハラ感とドキドキ感でGoodな結末を迎えてくれました。

男性は現状満足、女性は道
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フェアウェル(2019年製作の映画)

3.7

A24作品なのでシリアスなヒューマンドラマかと思っていたが、シュールなコメディ要素も多くてクスクスと笑えた箇所が多かった。個人の寿命に対する社会の考え方の差を割と軽い感じでサラリと描いてた。

これは
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スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

4.2

ロックを老若男女問わず楽しめて笑えるエンターテイメントに上手いこと昇華出来てた。ストーリーは極めてシンプルなのにマニア向けにも笑える要素もちゃんとある。生徒に役割振ってくところでグルーピーが出て来たの>>続きを読む

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

3.8

10年ぶりくらいに鑑賞。探検、秘密基地、大人びた物への憧れ、そして子どもの頃にはなんてことない友情と、ジュブナイルものに必要なエッセンスすべてが詰まっている。あの頃は側に居たんだなぁと。これから夏休み>>続きを読む

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.8

2つの世界線を漂流する系や映画の進行が後半で序盤にループする系は90年代後半に流行ったなーと思ってたけど、発端はきっとこの映画。プラピがムキムキでめっちゃカッコ良かった。中二病という言葉がまだ無い時代>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.6

なんか見ちゃいけないものを覗き見しちゃったという感じ。信仰宗教って一度入ったら抜け出せない印象あるけど、これ見たらトラウマになる。白いお花畑に隠してグロいものをグロくなく見せないようにしたところがホラ>>続きを読む

バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

3.7

東映まんがまつりみたいな誰でも明るく楽しく元気良く観れる映画だと思う。そしてインドとは少し景色の違うパキスタンを眺められる。バスが可愛いかった。

ダンスと資本と人の大量投入に★を追加。

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.6

同じA24作品だけあってムーンライトに似てた。マジョリティからの迫害と黒人と紫色の光。

アニマルコレクティブを聴き込んでから見るとより感傷に耽れるらしい。

学校II(1996年製作の映画)

3.4

前作を意識し過ぎたのか。Ⅰに比べると設定を重くし過ぎてて感情移入するのには要素が乏しかった。若い永瀬正敏が爽やか。西田敏行はⅠより更に巨漢に。序盤にまさかの浜崎あゆみも出てた。

ⅢとⅣもあるらしいが
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時代屋の女房(1983年製作の映画)

3.3

野暮ったく昭和の街並みが残る東京を観ることが出来る映画。横丁の居酒屋とかきまぐれな夏目雅子とか映画というよりNHKの朝ドラみたいな景色が作られていた。これもまた現代では見られない。コントの原風景を垣間>>続きを読む

学校(1993年製作の映画)

3.8

ストーリーがどうこうというより、脂の乗り切った全盛期の西田敏行と田中邦衛のおそらくアドリブも多様に入っているであろう演技を見学する為に作られたような映画だった。特に後半の田中邦衛は凄まじすぎて目があち>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.9

役所広司の演技に見入ってしまった。
西川美和の映画は物語というか、ある人物にスポットライトを当てて社会的な問題とダブらせるザ・ノンフィクション的な作品が多いので、主演・助演の役者は特にリアルな演技力を
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

3.4

題名の付け方を間違えてると思う、コレ。
暴力、ドラッグ、貧困みたいなトレインスポッティング的なヤツを想定して見始めたら、ことのほか切ないヒューマン系のお話だった。人生においてタイミングを見誤ることも運
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ガリーボーイ(2018年製作の映画)

3.7

今の日本だとこういう典型的なサクセス(1番になって地位と名誉とお金を獲得)ストーリーは果たしてマジョリティの共感を呼ぶのか謎。

自分が飽きもせず面白いと思えたのは昭和世代的な価値観が残っているからな
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.8

完結しました。いやぁ、、、感無量です。

小5で見た最初のエヴァから約25年。みんなちゃんと大人になったんだね。見る方も含めて。

リアルタイムで立ち会えて感激でした。
さようなら、エヴァ。

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.5

何度もリメイクされている古典的な超名作なのでストーリーに関してはもはや記載するまでもなくなるほどなぁという所感。

主演のシアーシャ・ローナンがレティバード時と比較して大人になってた。この人、パッと見
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香港画(2020年製作の映画)

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香港で起きた実際の映像をまとめているので、スコアをつけるのが難しい。途上国(という呼び名もどうかと思うけど)ではない中国の香港でこんな民主化以前みたいな暴動が起きてることがヤバイ。コロナでまったく報道>>続きを読む

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.4

もう一度見たい!とはならないんだけど、とにかくスケールがバカデカいので、終始画面に圧巻してしまう。ストーリーはとにかく王道の少年マンガみたいだから何も考えずに2時間以上飽きない。インドキャピタルの底力>>続きを読む

バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

4.0

インドが送る一大スペスタクル。日本の大河ドラマよりも予算と人を投入。ストーリーなんて関係なく展開される戦闘シーンがとにかくスケールがバカデカく観ててスカッとする。

前半1hと後半1hがまるで違う映画
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.8

都心の名家で育った華子と地方のそんなに裕福じゃない家から叩き上げで上京した美紀の対比で進んでいく作品。

日常を淡々と描いていく中で徐々に2人の価値観が垣間見えてくる。華子か美紀か、鑑賞者が育ってきた
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ベイビーティース(2019年製作の映画)

3.0

悲しい映画だった。

特に展開がある訳でもなく、淡々と身体が弱っていく主人公とメンタルをやられるその家族。奇跡も起こらずスッとラストを迎える。

親の方に感情移入して見てしまうあたり、歳をとった証拠だ
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