ならさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.8

2020年現代の爽やか青春コメディ。設定や展開がレディバードに似ていた。ひねくれた嫌なクラスメイトが沢山出て来る展開を予想してたが、まったく当たらず。主人公の自意識がひねくれてただけかいと。でも思春期>>続きを読む

テイク・ディス・ワルツ(2011年製作の映画)

3.4

結婚とは何か?
夫は家族になる事を望み、妻は恋人として満たされる事を望んでいたからこそ生じた差異がこの作品のすべての原因だろう。

差異についてコミュニケーションを取ろうとせず、互いに察してほしいとい
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.2

これは重い映画だったなぁ〜。
ジャケットのコメディ感とは裏腹に史実を基にした半ドキュメンタリー映画。

戒厳令が敷かれ軍に対抗する民衆を取材するドイツ人ジャーナリストと普通の市民であるタクシードライバ
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.8

コメディにジャンル分けされているけれども、どちらかと言うとSFやブラックユーモアに近い。一見普通の生活をしている中で、「少しおかしい」を膨らませていった展開。この普通のバロメーターのズラし方がかなり絶>>続きを読む

ルビー・スパークス(2012年製作の映画)

2.8

リトル・ミス・サンシャインやグランド・ブタペストホテル的な展開を期待して観たんだけど、シュールなギャグ要素が欠けリアルなラブストーリー感が前面に出てしまったので最後まで不完全燃焼が否めなかった。

8
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モテキ(2011年製作の映画)

3.9

ネタ元になったようなサブカル洋画を観てたら本家はどうだったっけ?と思い鑑賞。メンヘラっぷりは本家だけあり度を越しており、サブカルの小ネタ数も含め凝視するのが恥ずかしいくらいこじらせてた。10年前で森山>>続きを読む

ハイ・フィデリティ(2000年製作の映画)

3.7

500日のサマーを観た時に「モテ期じゃん!」って思ったが、度合いで言ったら本作の方がより近い。主人公はモテるがメンヘラ。しかも趣味も仕事も音楽とレコード収集。ずぶ濡れの中、彼女の家の前で電話するとかメ>>続きを読む

バッファロー’66(1998年製作の映画)

3.6

クスッと笑えるシュールな映画。
観る前にはもっとシリアスな展開を期待してたんだけどね。ごっつえぇ感じのコントのような淡くシュールな世界観が広がっていた。BGMが削ぎ落とされていたからかも。

良い具合
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リトル・ランボーズ(2007年製作の映画)

3.9

映画撮影を通じたティーンの友情と家族の愛情の話。小学生の頃って純粋だよなーって思い出す。皆んないいヤツばっかりで最後までほっこりとした。老若男女問わず家族で見てほろっと感動出来る作品。子どもはこの映画>>続きを読む

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

3.8

物語の基本線は「タクシードライバー」や「ジョーカー」と同じ。世間にまったく認められない男がどんどん勘違いして狂気染みてく話。これだけ気狂いじみてて誰も死なないのが逆に怖かった。

ロバートデニーロのち
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

3.9

基本線は藤子不二雄Aの「ひっとらぁ叔父サン」と同じ。現代の平和ボケした日常にヒトラーが一般人として舞い戻ったらどうなる?というパラドックスもの。

右化しつつある現代の社会で、シニカルに描くだけじゃな
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ルパン三世 ルパンVS複製人間(1978年製作の映画)

3.1

めちゃくちゃに荒唐無稽なルパン映画第1作目。

クローンが主題だったのは当時のSFブームを汲んでの事だったのだろうか。ストーリーがどうこうというよりもルパンがわちゃわちゃと暴れ回るアナーキーでアバンギ
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ヒンディー・ミディアム(2017年製作の映画)

3.8

子どものお受験を通して未だに残るインドの階級格差を肌で感じれた。戦後すぐの昭和の日本もきっとこんな感じだったんだろうな。

育ちが良い人は偉い人。お金を稼げても下町出身者は下品な成金みたいな。それでも
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.6

周囲から認められないとすぐスネる。チヤホヤされると調子に乗ってすぐシカトする。中二病のメンヘラを地で行くイーニドに腹が立つんだけど、自分もこんなんだったなーと共感出来るところに何処となく凹む。

スカ
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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.6

アメリカ版のモテ期って感じの映画。読切の少女漫画ぽくもある。

勘違いが過ぎるトム。意外とピュアだったサマー。スミスやらリンゴスターやら、ところどころでサブカル臭のするシニカルで渇いた笑いがリトル・ミ
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年製作の映画)

4.0

200本目の映画。
何観ようかなぁと考えたところ、先週のDowble Fantasyに行ったらジョンとヨーコが恋しくなったのでオトナ帝国にしました。

人の感動を誘う材料としてノスタルジーは王道であり
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イージー★ライダー(1969年製作の映画)

3.4

アメリカ。広大。荒野とキャニオン。だだっ広くて何もない場所を当てもなく旅する。この爽快感をカントリーミュージックと一緒に味わうロードムービー。

20世紀前半がカウボーイなら、後半はハーレー。アメリカ
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ロード・オブ・ドッグタウン(2005年製作の映画)

3.4

悪ガキ達のイキりスケボームービー。

波に乗れなくなった代わりに陸でスケボーに手を出した不良たちが、いつの間にか人気者になり、そしてその環境に嫌気が差して元の生活に戻っていく。

ヤンキーにはヤンキー
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タゴール・ソングス(2019年製作の映画)

3.1

100年以上に渡り数々のロングヒットを飛ばしたインドのカリスマ、タゴール。彼のヒットソングが現代のインドの人々にどのように影響を与えているかを探ったドキュメンタリー。

もうちょいタゴールに関する背景
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スパルタンX(1984年製作の映画)

3.5

お年玉的なザ・お正月映画。

舞台を香港からスペインに移してお馴染みのわちゃわちゃアクションを披露。監督がサモハンキンポーなのでいつもよりもちょいちょい活躍。

香港映画は字幕より吹替がベスト。
声だ
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.6

テレビシリーズを引き継いだ序・破から14年後のまーったく視聴者を置き去りにした劇場版3作目のQ。

何が起きたんだろう?と考える間もなくアスカは眼帯、綾波は初期ロットのプロトタイプに、かろうじてシンジ
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ロケットマン(2019年製作の映画)

4.0

ロックスターとしてのエルトン・ジョンの、主に苦悩の方に焦点を充てた自叙伝。

アル中、ヤク中、自殺未遂、性的マイノリティとしての葛藤、両親・仕事仲間との不和離散、、、と成功の後に訪れるあらゆる苦悩をそ
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天使の涙(1995年製作の映画)

3.3

基本線は「恋する惑星」と同じ。ストーリーより映像美を鑑賞する為の作品。エキゾチックでごちゃごちゃしたビルとネオンがひしめく美しい香港を満喫出来る。昼間より深夜から朝型の暗がりで眠気のお供に観るのが最適>>続きを読む

バウンド(1996年製作の映画)

3.7

2021年の一本目。

観る前にはもう少しハードコアなのかと思ってたが、シンプルなサスペンスアクションで展開に飽きる事なくサラーッとラストまで観続けられた。

対称的なレズビアンとして描かれているヴァ
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長いお別れ(2019年製作の映画)

3.8

2020年のラストムービー。

認知症になった父親を通した家族の繋がりを時系列的に描いた作品。冠婚葬祭や介護、不登校。仲良く平穏がベストな筈なのに、何かトラブルが起きている時ほど家族は絆が深くなる。ど
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ホーム・アローン(1990年製作の映画)

3.6

クリスマスの思い出映画。

アメリカのクリスマスってこういう感じなんだろうという刷り込みと先入観が自分の中に構築されたのはきっとグレムリンとこの映画があるから。

泥棒が家の中でわちゃわちゃするシーン
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STAND BY ME ドラえもん2(2020年製作の映画)

3.7

どうしてもドラえもんというコンテンツには評価が甘くなる笑

原作の「おばあちゃんとの思い出」「のび太が生まれた日」「のび太の結婚前夜」を一つに凝縮した話。普段のバタバタ感の方が強く、前作のようながっつ
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アンビリーバブル・トゥルース(1989年製作の映画)

3.5

これぞメンヘラが好む少女漫画な世界。時々出て来る意味不明なコミカル要素も含めて。

エイドリアン・ジョリーとジュリア・マクニールの可愛さを愛でる為にあるような映画。

B級で夜中にカップ麺でも啜りなが
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.5

原作を1話しか見ずに挑んだ劇場版。

週刊少年ジャンプの王道とも言える成長型の主人公と人格者で大人な師匠との師弟関係。集う仲間たち。そしてモラル的にも明らかな敵。

原作見てなくても分かるパーソナリテ
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ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ(2019年製作の映画)

3.1

サンフランシスコに於ける収入格差をモチーフにした作品なんだと思ってたのだが、実際のところはそんな一辺倒な話ではないらしく、IT企業等のサンフランシスコ移転によって流れてきた高所得な白人層による地価高騰>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.2

3年ぶり2度目かな?

宮沢りえとオダギリジョーの演技に惚れ込む為に作られたような映画。この後に宮沢りえは紙の月を、オダギリジョーはオーバーフェンスや南瓜とマヨネーズを見ると尚しっくりと来る。2人だけ
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.0

ジェンダーを扱った韓国映画。もしコロナ禍になってなかったら日本社会でも同じような問題がもう少し長く続いてたんじゃないかと思う。業界に寄りけりだけど。

登場人物は皆良い人たちで、家族がハッピーになれる
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.0

ロードムービーと思って観たらラブストーリーだった。終わった愛を終わらせにいく話。

終盤のトラヴィスとジェーンが話し合うシーン。お互いが目を合わせず、後ろ向きに、向かい合い、そしてまた後ろ向きに、受話
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

3.6

史実なんだ〜という驚きと、中盤以降の展開の変わり方にグッと引き込まれた。正義って難しいよね。一応ハッピーエンドぽく終わりを迎えたけれど、実は何もハッピーではない。しかしそこがまたノンフィクションぽくて>>続きを読む

グッモーエビアン!(2012年製作の映画)

3.5

これも2度目。初見は正月の新宿で。これもう7年も前になるらしい。娘役のハッチャンが三吉彩花だったと知ったのはつい最近のこと。

片親で当たり前のレールには乗っていないけどエモく生きてます。そんな家庭が
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PicNic(1996年製作の映画)

3.6

岩井俊二の王道みたいな作品。

「地球の最期を見に行く」という発想自体が世紀末というか90年代っぽい。95年以降はとにかく暗い時代だったなぁ。

picnic、未成年、聖者の行進みたいなどっぷり岩井俊
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