GHQの影響があったとはいえ終戦直後で瓦礫やバラックだらけの東京を舞台にこれだけ明るい作品が撮られていたというのに感心する。特に良かったのは男たちが大きな荷物を持って引き揚げてくるシーンで、奥さんたち>>続きを読む
決してつまらなくはないが印象的なショットは少なかった。主人公のリンが実家の産婦人科に戻ってきて、堕胎のために使われていたとみられる診察台を見つめるシーンでリンの顔が暗闇に浮かんでいるようなライティング>>続きを読む
ナレーションが入ったり妙な音楽が使われたりして青山真治の作品としては意外な感じがする。終盤でARATAが粟田麗を車で連れ回して自分の心境を吐露するものの拒否され、ARATAが(顔が映らない形で)前方を>>続きを読む
大沢たかおとダンカンのブロマンスがちょっと臭すぎる感じもしたが演出は素晴らしかったと思う。大沢が寺島進を追って殺し合いになり、寺島を捨てた女とキスするまでの長いシークエンスや、大沢がダンカンと公園で知>>続きを読む
司法試験に受からず腐っている先輩の家を訪れるシーン、高尚な議論をぶちあげる先輩と対照的に画面の手前では先輩の妻が子どもの世話をしている。この手法は萩原健一が喫茶店で檀ふみと話している手前で桃井かおりが>>続きを読む
アダム・ドライバー演じるゲス男を楽しむのは映画というより彼に付随する「キャラクター」を消費しているような気がするので慎重になってしまうのだが、ともかくスパークスの音楽も相まって長尺ながら楽しめた。マリ>>続きを読む
ニューモーゼが捕獲されてから船内のボイラーにありとあらゆる燃料を投げ込んでいく流れがパワーありすぎ。死刑を目前に控えているのに緊張感は全くなく、ゴールのお祭り騒ぎが全てを飲み込んでいく。