lingmudayanさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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世界は動く(1934年製作の映画)

3.0

第一次大戦後にすぐナチスドイツ、ファシストイタリア、大日本帝国の映像が挿入されるので戦後の作品かと一瞬思ってしまった。1934年の時点で第二次大戦が正しく予測できてしまうんだな。

19世紀前半のメロ
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警察官(1933年製作の映画)

4.0

神保町シアターにて、弁士・坂本頼光氏の解説と小林弘人氏のピアノ演奏付き。弁士付きの上映というのは初めてだったが話が掴みやすくて非常に良かった。今はIMAXだプレミアムシートだと言っているが昔の観客の方>>続きを読む

稲妻(1952年製作の映画)

4.0

高峰秀子が自分の情けない家族に対して示す軽蔑の眼差し、それを動作で示しているのが葡萄の皮や噛みついた小沢栄の血が混じった唾を吐き捨てる場面だ。

ラストで高峰は母親に対し「生んでくれなければ良かった」
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RRR(2022年製作の映画)

3.0

前半、川に落ちた子どもを助ける場面でラーマとビームが邂逅し、橋を使ったダイナミックなアクションが展開されるところが良かった。インドの独立運動で使われた旗?とその国の将来を担う子どもが2人の間で交わされ>>続きを読む

月夜の傘(1955年製作の映画)

3.5

田中絹代、轟夕起子、新珠三千代、坪内美詠子の4人は文字通り井戸端で洗濯をしながら、あるいは轟の家の軒先でお茶を飲んだりしながら会議をする。そこでは各家庭のプライベートな事情、新珠に一目惚れした大学生、>>続きを読む

中森明菜イースト・ライヴ インデックス 23 劇場用 4K デジタルリマスター版(2023年製作の映画)

3.0

最後にボイスメッセージがあるとは言え一度TVで放送されたもの(見なかったけど)に2500円も払うのは…と思ったが、見てしまえば何の後悔もなかった。歌唱中には真剣な表情で、身体を反らせるようなダイナミッ>>続きを読む

晩菊(1954年製作の映画)

3.0

杉村春子にやり込められる細川ちか子と望月優子は「くさくさ」してるだけかと思いきや、終盤で細川の息子が北海道に発つことになり駅の待合室で若い芸者たちを目にしてから奇跡が始まる。見送りを済ませた彼女らはモ>>続きを読む

愛染恭子の未亡人下宿(1984年製作の映画)

2.5

タモリのハナモゲラ語が驚くほどつまらなかった。昔は外国との接触が今ほどなかったので日本人の中ではウケたのかもしれないが、日常的に韓国語がテレビなどから流れてくる時代になると、これを茶化して笑うという考>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

2.5

コリン・ファレルを見ていると、人と話していて「俺ってこの人からつまらない人間と思われてるかも」と感じた経験が甦ってくる。一方でブレンダン・グリーソンを見ていると、つまらない(と自分が思い込んでいた)連>>続きを読む

エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

3.5

英ケント州にある実在のテーマパークを使ったロケーションやトレント・レズナー、アッティカス・ロスのお馴染みのコンビの音楽が良すぎる。エンパイア劇場に柔らかなライトがついていくシーンなんて光でもアクション>>続きを読む

恐るべき子供たち 4Kレストア版(1950年製作の映画)

2.5

レストアのおかげで聞き取りやすくなっているのかもしれないが、とにかく主役2人の台詞とヴィヴァルディの音楽がうるさくて情緒がない。ポールの夢遊病のシーンなんかはゾッとするような恐ろしさがあるし、ラストの>>続きを読む

ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

2.5

ロシアの村での長回しの戦闘シーンが良かったかな。こんなマッチョで血なまぐさい映画をなぜこの時代にやろうと思ったんだろう。

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

2.0

時折ぬいぐるみの主観視点のショットが挿入されるのが気になった。観客とぬいぐるみの視線を一体化させることで、ぬいぐるみとして登場人物たちを受け入れられるようにする仕組みなのか。

100万人の娘たち(1963年製作の映画)

3.0

小畠絹子がバスガイドコンテストで優勝して宮崎に戻り、街中で優勝パレードが行われるシークエンスが凄い。恐らく撮影のために大勢のエキストラが駆り出されたのだろう、映画が娯楽の中心だった時代の勢いを感じる。>>続きを読む

山の讃歌 燃ゆる若者たち(1962年製作の映画)

3.0

谷川俊太郎作詞でデューク・エイセスが歌うテーマ曲が気になったが調べてもあまり情報が出てこない。タイトルクレジットがめっちゃイケてた。

愛の勝利(1939年製作の映画)

3.5

序盤のベティ・デイヴィスの乗馬シーンにはスピード感があり、柵を越える直前で主観視点になって画面が分かれる演出には工夫があって良い。この他にもデイヴィスが病気にもかかわらずキビキビとした動きを見せるのが>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.0

室内劇かつ主人公が体重200キロ超の巨漢ということでスタンダードサイズの画面が閉塞感や圧迫感を出すのに一役買っている。冒頭からブレンダン・フレイザーの死が示されるので映画全体が陰鬱な緊張感で満ちている>>続きを読む

嘆きの天使(1930年製作の映画)

3.0

シネマヴェーラにて16ミリフィルムで観賞。まだフィルムがあるというのは凄いが、お世辞にも画質は良くないし字幕も十分ではないと思う。
マレーネ・ディートリッヒの楽屋に隠れている学生たちを映す際、ディート
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セーラー服 百合族(1983年製作の映画)

3.0

70年代のジメジメした世界(それはそれで良いのだけど)から抜け出したポップで明るい湘南ロマンポルノ。

殺しの烙印(1967年製作の映画)

3.5

「普通の」(と言ったら良くないが)60年代の邦画を観ていると、本作の序盤の洋館でのバトルシーンなんかは本当に同時代の日本で撮られたのだろうかと思ってしまう。ストーリーは正直よく分からなかったが、画がバ>>続きを読む

わが恋の旅路(1961年製作の映画)

3.5

記憶を取り戻した岩下志麻が無人の横浜の町を歩いて2人の思い出の異人館に辿り着くシーンが素晴らしい。
退院後まだ記憶を取り戻していない岩下が河津祐介の部屋で夕食をとるシーン、岩下が「過去の恋人」の惚気話
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