genarowlandsさんの映画レビュー・感想・評価 - 44ページ目

イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

4.0

ジムキャリー主演のコメディ。素直に楽しいアメリカ映画。気持ちよく笑っていい気分になれました。何にでもイエスって答えなければならなくなった人がハッピーになる話。そんなにキテレツな話しではなく、あるある、>>続きを読む

魔術師(1958年製作の映画)

3.2

好きな監督イングマールベルイマンの作品。これはそれほどいいと思えなかった。ベルイマンって哲学的テーマが多いのに、これはただ科学を揶揄しただけに感じた。もう一歩深いといいなと思えた。映像はぞくぞくする。>>続きを読む

ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)

4.1

アキ・カウリスマキ監督の作品は本当にほっこりする。出てくる人みんないい人。無表情で淡々としているのに人情があり、あったかい。俳優や女優ではなく市井の人を登場させたみたいでふつうの日常感覚を大切にしてい>>続きを読む

エレファント(2003年製作の映画)

3.8

コロラドにいたことあったので、コロラドのコロンバイン高校での銃撃事件の映画を観ました。事件そのものの怖さを描くために、ほとんどの場面が、事件の直前までの日常を描いています。ふつうの高校生活を送る悩みお>>続きを読む

どぶ(1954年製作の映画)

3.9

経済が復興しつつある中、置いていかれた貧しい人々が住む工場地帯の沼地。そこに流れ着いた女性を人々は欲のために利用していきます。女性は自ら進んで利用されていきます。

乙羽信子の体当たり演技。今では放映
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赤ちゃん教育(1938年製作の映画)

3.3

ドタバタコメディ。押しかけ女房的なキャサリン・ヘップバーンに押されていつの間にか手中に落ちてしまう堅物役のケイリー・グラントが面白かったです。

キャサリン・ヘップバーンは好きなのですが、理不尽に早口
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裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

3.8

二重スパイを探しだすミステリー。

難解という評価だったので挑戦したら玉砕でした。なんとなくは合っていたのですが。

断片ばかりでストーリーが繋がらず、これ一回でわかった人いるのかなと思いました。
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インド夜想曲(1988年製作の映画)

3.4

形(肉体)が魂を求める、自分探しの旅のように思えました。

インドの暑さがわからないほど主人公は涼しげな柔らかい笑みをたたえていました。

人は二つの人生を歩んでいる、という言葉が印象的でした。

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わたしを離さないで(2010年製作の映画)

3.8

カズオ・イシグロ原作。
臓器提供のためにクローンとして大切に育てられた若者たちの儚い恋愛。

やりきれない思いで胸がいっぱいになりました。
20世紀のイギリスの田園風景と控えめの静かな演出がよけいに悲
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スケアクロウ(1973年製作の映画)

4.3

学校の映画鑑賞会で観て感動した映画です。再度観たくて、DVD購入しました。

悲劇では泣かない私ですが、こういう友情ものでは泣いてしまいます。いい映画でした。

音楽も3曲しか使われていません。雰囲気
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.2

大物俳優三人の演技はさすが安定していて、三時間を超える作品ですが、長さを感じず、マフィアの世界に生きる男たちの悲哀と孤独に観入ってしまいました。

ジョーペシがやっぱり一番怖いですね。若い頃のジョーペ
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太平洋ひとりぼっち(1963年製作の映画)

4.0

堀江謙一さんがヨットで日本人初の単独太平洋横断をした実話。実にリアルで石原裕次郎がチャーミングで市川崑監督の絵が美しく、文句なしに面白かったです。ヨット乗りなので、細かいディテールに目が行ってしまいま>>続きを読む

アバンダンド 太平洋ディザスター119日(2015年製作の映画)

3.0

4ヶ月漂流した実話。クルー同士の仲間割れのシーンがほとんどで、準備不足、経験不足の中、よくぞサバイバルできたと驚きました。助かっても漂流が捏造であり、事実だと信じてくれない世間にも驚きました。

漂流
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喜望峰の風に乗せて(2018年製作の映画)

3.0

実話ということにもうびっくりです。

未経験の素人が準備不足で欠陥だらけの未完成のヨットで無寄港単独世界一周レースに挑戦する話です。

邦題から爽やかなストーリーを期待してしまいましたが…

コリン・
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ターニング・タイド 希望の海(2013年製作の映画)

3.5

海難ものではないです。単独無寄港世界一周のヨットレースなのに、途中の島でいつの間にか潜り込んでしまった少年を隠しながら、世界の海を独りセーリングしていく話です。嵐や波がセットではないので、映像に迫力が>>続きを読む

オール・イズ・ロスト 最後の手紙(2013年製作の映画)

2.0

私はヨット乗りなので、あり得ないことばかりが気になり、ストーリーに入り込めませんでした。
以下↓気になった点記述しました。しつこくてすみません。

ヨットは常に危険と隣り合わせなので、安全第一を考える
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ホリデイ(2006年製作の映画)

3.5

イギリスのコテージ、ロスの豪邸、女子の妄想炸裂なシチュエーションで、作り込み過ぎ感ありましたが、キャメロン・ディアスはどんなに強がってもかわいくて、ケイト・ウィンスレットはナチュラルに可愛かったです。>>続きを読む

アトランティス(2019年製作の映画)

4.0

【追記】2022.3.1
この映画のようなことが現実になりませんように、早く戦争が終わりますように。ロシアが侵攻をやめますように祈っています。

………………………………

ディストピア。
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ファイアー・ウィル・カム(2019年製作の映画)

2.5

東京国際映画祭にて。
久々の辛口です。

スペインのガリシア地方の山奥に起きる山火事と村人の話。

映像は非常に美しく、音楽とあいまって最後まで緊張感もって観ましたが、結局何が描きたいのか、全くわかり
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あなたが寝てる間に…(1995年製作の映画)

4.0

心温まるいい映画でした。

家族と過ごすクリスマスに観るといいかも。

優しい気持ちになれます。

サンドラ・ブロックの演技は自然体でかわいく、会話もはにかみながら自然で、等身大の姿に好感もてます。と
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男はつらいよ お帰り 寅さん(2019年製作の映画)

4.5

東京国際映画祭にて。
山田監督の言葉「50年かけて作った作品です」はじめ、出演者の皆さんの挨拶に感動しました。

日本のソウル映画ですね。

モチーフで、あの場面が来る!と先にオチがわかって笑い始める
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ファストフード店の住人たち(2019年製作の映画)

3.5

24時間営業のハンバーガーショップで夜を過ごす、それぞれに事情を抱え、行き場のない人たち。貧しくも一生懸命たくましく生きるようにコンサルする訳あり元証券マン。家族の絆、擬似家族の絆、哀しくも優しい人情>>続きを読む

ゴーストタウン・アンソロジー(2019年製作の映画)

3.5

ヒューマンドラマを期待していたら苦手なホラーでした。静かに凄く怖かったです。

暴力シーンや残酷なシーンはないのですが、過疎の閉鎖的な寒村で次々と起こる不可思議な出来事。

雪に囲まれ、寒風吹きすさぶ
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ミンダナオ(2019年製作の映画)

3.5

ミンダナオ島の民話をクレヨンタッチのアニメーションで描き、小児がんと闘う娘と母親、内戦で戦う軍人の父親の、ムスリムの家族を実写で重ね合わせています。厳しい現実を民話を語ることで乗り越えようとしていて、>>続きを読む

チェリー・レイン7番地(2019年製作の映画)

3.5

大人向けのアニメ。

1967年の香港暴動の頃のノンポリ学生と昔活動家だった女性(家庭教師先の母親)とその娘の恋愛物語です。

五感に訴える音や動きの少ないレトロな紙芝居的な映像が詩的で官能的で新鮮で
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イルマーレ(2001年製作の映画)

3.5

時間軸が交差するポストを通して、過去と現代を結ぶラブストーリー。
なのですが、頭わるいので、時間があっちこっち飛んで、途中からギブアップしました。
時間軸が2つではなかったのでしょうか?
メヴィウスの
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タイタンズを忘れない(2000年製作の映画)

4.0

爽快。誰にでもオススメできる気持ちのいい映画でした。

スポーツっていいですね。
アメフト最高。

保守的な町で二つの高校が一つになり、白人と黒人が同じアメフトのチームになり、さまざまな困難を乗り越え
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真木栗ノ穴(2007年製作の映画)

3.0

ホラー観るのは昼間がいいですね。夜は怖かったです。

覗いた壁の穴から見える世界は何だったのでしょう。

鎌倉辺りの切通がロケ地のようで、冥土への道を連想しました。

赤線地帯(1956年製作の映画)

4.0

60年前の映画なんですね。
大女優達の若かりし頃、美しく生き生きしています。
台詞回しも素晴らしく、テンポ良く、大変面白かったです。

社会の縁にいる女性達を同情でもなく、突き放しもせず、同じ目線で描
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.0

閉塞感ある平成から見ると、昭和はいい時代ですね。東京オリンピック前の好景気の頃、ゆとりを感じました。

特に小道具が豊かさを象徴しているようでした。料理屋の食器がいいものでした。カフスボタン。ゴルフが
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わが町(1956年製作の映画)

3.8

辰巳柳太郎がチャーミングで、動乱の時代を生き抜いた姿をみいってしまいました。

もはや戦後ではない、という戦後復興の勢いも見られた作品でした。

写真屋さんのウインドウを三人で覗いているシーンが好きで
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オペラの怪人(1943年製作の映画)

3.5

以前観た1925年版の「オペラの怪人」と比較すると、カラーでセットがゴージャスでオペラを聴かせるところが随所にあり、娯楽映画として存分に楽しめました。

1925年版は怪人を変質者としてしか描いていな
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