genarowlandsさんの映画レビュー・感想・評価 - 47ページ目

死神の来ない村(2019年製作の映画)

3.7

百歳超えてもお迎えが来ないことを嘆くおじいさんたちが、なんとか死のうと自殺の計画を企てますが…不死身の噂を聞きつけあちこちから病人が集まり、元気なおじいさんだらけになります。桃源郷のような風景とおじい>>続きを読む

ソハの地下水道(2011年製作の映画)

4.0

ユダヤ人を地下水道に匿った、リアルで重い実話ベースの作品です。

暴力シーンは冷酷に残酷で、登場人物は醜くリアルです。

匿われているけれど、疲労と疑心で争い事や不道徳で、感謝の気持ちもない。

最初
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大理石の男(1977年製作の映画)

3.5

先日、アンジェイ・ワイダ監督の洗練された作品を観てファンになり、
ポーランド映画祭で観てきました。

純朴で真っ直ぐなレンガ工が一時は英雄と持ち上げられ大理石の像まで作られたのに、党の思惑で人生を翻弄
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カティンの森(2007年製作の映画)

4.5

これほどに恐ろしい映画を観たことがありません。

心して観ました。正視できなかったシーンもありました。それでも観ました。

ポーランドの悲劇はユダヤ人だけではなかったのです。

学者、技術者、聖職者、
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灰とダイヤモンド(1957年製作の映画)

4.5

「午前十時の映画祭」でポーランド映画『灰とダイヤモンド』を観て来ました。ポーランドの悲劇です。かなり落ち込みました。このアンジェイ・ワイダ監督の『カティンの森』を観た時の方が戦争の狂気と恐ろしさを感じ>>続きを読む

惑星ソラリス(1972年製作の映画)

5.0

こんなにも厚みのある映画だとは思っていませんでした。感動で号泣しました。

これ以上に孤独(solitude)を表したものがあるだろうか。

舞台設定は惑星ソラリスの上の宇宙ステーションだけど、テーマ
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

3.6

今更ながらに初めて観ました。
映像も音楽も美しく、インテリアもモダンで50年前の映画とは驚きです。
コンピューターはまさに今のAIがまだ追い付けていないけれど、近い内にこうなるのかなと未来を想像するに
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袋小路(1965年製作の映画)

3.5

潮の干満で孤島になる古城に住む夫婦のところに怪我を負ったギャングが辿り着き、仲間の助けを待ちます。その間に起きる緊張した関係。心理的サスペンスです。

反撥(1964年製作の映画)

4.0

男性恐怖症で神経質な妹が姉の官能的な事をきっかけに精神が徐々に壊れていく様子が描かれています。

美しいドヌーヴの狂気の無表情がさらに恐怖を増します。

怖い度数☆4つ。

水の中のナイフ(1962年製作の映画)

4.0

夫婦と行きずりの若者3人の間の緊迫した関係が伝わってきました。
登場人物はこの3人だけ。車内、ヨットの中って閉鎖的です。昔のヨットって、マストが本当に木なんだとか、天気が変わりそうな波の様子とか、ライ
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おとなのけんか(2011年製作の映画)

3.5

ブラックなコメディ。 子どものけんかに親が口をはさむと、どんなにこじれるかという夫婦二組しかでてこない映画。
ジョディフォスターの存在感って群を抜いています。

チャイナタウン(1974年製作の映画)

4.5

ジャック・ニコルソンの大ファンだったので観ました。若い頃はアランドロンに似ていたのですね。ただ怪しげな風体は若い頃もそうでした。フェイ・ダナウェイの妖艶さも素敵でした。


乾いた土地、ロサンゼルスで
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.5

素晴らしい演技でした。

もう少しで悪に染まりそうになりました。

なんとかできなかったのかと、悔やまれます。

「キングオブコメディへ」のオマージュですよね。デ・ニーロの粘っこい狂気とは違う妄想です
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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

3.7

冒頭、モノクロームの映像で郊外の景色が流れるなか、トム・ウェイツの呟くような歌声が乾いた曲にのってくる。

スタイリッシュな映画でした。

どこにもオチのない、意味やメッセージを拾う必要のない、ちょっ
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ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(2014年製作の映画)

3.0

特別に心に残ることがなく、たぶん自分に合わなかったのは捲し立てる東部の英語とオーバーアクション、騒がしい街の音、ひっきりなしの電話コール、目まぐるしく変わるシーン。落ち着きませんでした。ニューヨークの>>続きを読む

サウンド・オブ・ミュージック(1964年製作の映画)

5.0

初めて劇場で観た映画。
従姉が日比谷に連れていってくれて、帰りにエビフライを食べた思い出とセットになっている最高の映画体験。

その後何回も観ています。