深谷守さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

深谷守

深谷守

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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.5

全編を緊急通報指令室で展開させるというアイディアが冴えまくる一作。ほとんどが元警官のオペレーターの電話での会話だけで展開していく。
しかし90分弱、全く飽きることはなく、その意外なストーリーの展開に圧
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.5

アルフォンソ・キュアロンの新作がNetflixで公開されるという事実に時代の流れを感じる。この地味な内容ではハリウッドの資本では映画化は難しいだろうし、ましてやチャイナ資本では絶対に映画化できない。>>続きを読む

ボーダーライン(2015年製作の映画)

4.0

見逃していた作品をNetflixにて鑑賞。
麻薬カルテルと捜査員の戦いを描く佳作だが、この作品の優れているところは、モラルのレベルが違うところだ。非情な行為に対しては、より非情に対処する。冷酷な行為に
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暁に祈れ(2017年製作の映画)

4.5

イギリス人のボクサーがタイで麻薬所持で逮捕され、刑務所に収監される。しかしそこは言葉の全くわからない世界。しかも暴力と金が支配する究極の世界。
収監されているのは皆タトゥが入った犯罪者たち。ある者はレ
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娼年(2018年製作の映画)

2.5

いかにも三浦大輔らしい性愛映画。
石田衣良の原作も珍作だが、映画もなかなかのもの。音楽はフリージャズだし、ヘンなフォントで地名が紹介されるのもなんか違和感ある。
途中まではけっこう面白く観られたのだが
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マンディ 地獄のロード・ウォリアー(2018年製作の映画)

3.5

なんで名優ニコラス・ケイジがこんな世紀の珍作に出演しているのだ。
映画は、妻をカルト集団殺された男の復讐譚。
まずタイトルシークエンスでキング・クリムゾンの音楽から始まるあたりからしてヘン。そして全編
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

4.0

デイミアン・チャゼルの新作。
月面着陸とアポロ計画を描くドキュメンタリータッチの作品。前半は淡々としておりちょっとイライラしてくるが、アポロ11号のストーリーになったあたりから俄然エキサイトしてくる。
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スマホを落としただけなのに(2018年製作の映画)

2.5

原作小説は割と面白かったし、子供も観たいとのことだったので劇場に足を運んだが、気の利いた2時間ドラマ以上のものではなかった。
残念。
同じくIT社会を舞台とした映画では「サーチ」がリアルなフェイスブッ
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.0

久しぶりに観る、邪悪にして心に不協和音を残す一作。
とにかく観終わると嫌な気持ちしか残らない。黒板に爪を立てて嫌な音を鳴らした後の不快な気持
ストーリーはよくできている。伏線をじっくりと回収していて納
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いぬやしき(2018年製作の映画)

1.0

世の中には、なぜか映画になってしまった不幸な作品がある。
なんか設定は面白そうだが、そこから全く超えてこない。

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.5

映画的な完成度は高くないが、しかしそれでも充分に感動できる佳作。
特にラストの「Live Aid」のシーンが圧巻。これをメインイベントに選んだ時点でこの映画の成功は約束されたようなもの。そして「We
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クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

3.0


ファースト・シークエンスはなかなか痛快。
なのでシンプルにハッピーなコメディと思ったら、そうではなく、ストーリーは泥沼にはまっていく。

友罪(2017年製作の映画)

3.5

原作の重苦しさをそのままに表現した作品。
ならばわざわざ映画にする必要はない。

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

5.0

ジュディ・ガーランドの「スター誕生」は、生涯のベストムービーの一つだ。何度も見た感動の一作。三度作られた「スター誕生」の中でも、ジュディ版が最も好きだ。
ブラッドリー・クーパーが監督した今作は、このジ
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アナライザー(2016年製作の映画)

3.0

Netflix配信にて鑑賞。
天才捜査官と天才テロリストの「天才同士」の頭脳戦。
ラストには若干の疑問は残るものの、けっこう楽しめた一作。

ハード・ラッシュ(2012年製作の映画)

3.5

Netflixで配信されていたので観た。
プロの運び屋の話。
ちょっとした拾い物で、ストーリーはなかなか気が利いている。

華氏 119(2018年製作の映画)

3.9

マイケル・ムーア新作。
非常にストレートなドキュメンタリー映画。事前に聞いていた「反トランプ映画」という評判は、単にこの映画の一つの側面でしかなく、本当に訴えているのは「連綿と続く病めるアメリカ」への
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.0

中国で実際にあったカンニング事件をタイで映画化。
中国は巨大な資本でハリウッド映画を席巻し、韓国は国策で映画人を育て世界レベルの映画大国になった。
寡聞にしてタイ映画のことはよく知らなかったが、スタイ
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ヴェノム(2018年製作の映画)

2.0

アメリカではなかなかのヒットをしているということで観に行ったが、どうもピンとこない作品だった。
マーベルコミックのキャラクターとのことだが、原画はコミカルな怖さなのに対し、映画はマジな恐怖。ストーリー
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

1.0

廃校になることが決まっている中学校で起きるいじめ。そしていじめられた子が復讐に立ち上がるという話。
どこを取ってもイヤな感じ満載。
ストーリーは後半で転換していくが、それはイヤな感じをさらに増したに過
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レッド・スパロー(2017年製作の映画)

4.0

思っていた以上にハードでセクシーなスパイ映画。
「くノ一」ならぬ「女スパイ」スパローは身体を使うことに躊躇がないという、我々の期待に見事応えてくれる素晴らしい作品。
前半のスパイ養成ストーリーも、後半
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響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

1.0

脚本は「泥棒役者」の西田征史、監督は「君の膵臓を食べたい」の月川翔。予告編がなかなか良かったので期待して観に行ったが、久しぶりに完全に裏切られる。予告編は100点満点だが、映画本編は10点。予告編の作>>続きを読む

デス・ウィッシュ(2017年製作の映画)

4.2

元になったチャールズ・ブロンソン主演の「狼よさらば」は観たはずなのにほとんど頭に残っていない。割と不条理な復讐ものというくらいしか思い出せない。
それに対してこのリメイクは、きちんと筋が通っていて、程
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.5

全編PC画面という手法のみが話題になっているようだが、この映画の本質はそこではなく、題材とストーリーがPC画面のみという必然を生んだという点にある。
登場する父娘はアジア系。最近のアジア人主人公の映画
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サイレンス(2016年製作の映画)

3.5

聾唖者が主人公のサスペンス映画。
音が聞こえないという状況をうまく使いながら展開するストーリーはサスペンス映画の典型。
ちょっと御都合主義的な展開もあって疑問がないわけではないが、概ねよくできた作品。

パージ:エクスペリメント(2018年製作の映画)

3.5

Purgeシリーズ最新作は、Pruge誕生の前日譚。なぜPurgeが考案され、初めてのPurgeがどのように実施されたかを描くストーリー。
さすがに一筋縄では行かない展開でけっこう楽しめる一作。

MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

2.5

またもや中国資本で、舞台は中国沖。登場人物にもけっこう大切な役で中国人。なのでコンピュータの表示は英語と中国語が併記。
ストーリーはあまりに雑。しかし映像のスケールだけは大きいのでとりあえずは楽しめる
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BLEACH(2018年製作の映画)

2.5

アメリカのNetflixで配信中。
Netflixのidはワールドワイドに有効なのが便利。ただ地域制限をかけているので、VPNは必要。
ハリウッドのコミックスの映画化はなかなかのものなのに、なぜか日本
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スカイスクレイパー(2018年製作の映画)

3.0

映画館で観た予告編はなかなか魅力的だが、この手の映画のお決まりの如く、予告編がマックス。
でもハリウッドらしいバカバカさで見せきるパワーはさすが。だって建設途中のビルにあるクレーンの先から隣の超高層ビ
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トマホーク ガンマンvs食人族(2015年製作の映画)

3.0

ゴアゴアな西部劇。
未開の食人族との戦いになってからは結構観入ってしまうのだが、それまでが長すぎ。
あと30分ほど刈り込んで、ちょっと構成をいじれば結構いい作品になったのに。

累 かさね(2018年製作の映画)

4.0

子供が観たいということで公開二日目に観に行くことに。
おどろおどろしいビジュアルのコンセプトワークが印象的だが、内容は全く知らないまま、なんとなくダークな映画だろうということで映画館に足を運んだが、想
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マザー!(2017年製作の映画)

3.0

久々のトンデモ映画。
郊外に住む夫婦の元を間違って訪れた訪問者を家に招き入れたことから始まる騒動を描く。
途中までは「イヤミス」風に展開していく。そしてある転換点で物語は全く別の顔を見せる。突如として
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イコライザー2(2018年製作の映画)

4.2

シリーズ第二作、っていうか絶対に第三作も作られると思う。
前作が比較的シンプルだったのに対し、今作はちょっとストーリーに凝っていて、映画としての完成度は高い。
ストーリーに納得できない御都合主義的なと
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イコライザー(2014年製作の映画)

4.1

続編の公開を前に再見。
結構細かなところを忘れていたが、ワンマンアーミーものとしてはなかなかの快作。

オーシャンズ8(2017年製作の映画)

4.3

刑務所から出所するサンドラ・ブロックの一連のシークエンスがテンポよく最高。
ケイパーものとしての完成度はそれほど高くないものの、これだけの役者を集めてカッコよく演技をさせているのはさすが。
シリーズの
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全員死刑(2017年製作の映画)

3.0

世評がいいようなので観てみたが、ちょっとがっかり。
若手監督のチャレンジ作品なので甘めに見てあげればいいのだろうが、エンタテインメントとして中途半端だし、カルチャー、アートとしてもイマイチ。
出演者に
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