manamiさんの映画レビュー・感想・評価

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つみきのいえ(2008年製作の映画)

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2008年アカデミー賞短編アニメ映画賞受賞作品。
海にぷっかり浮かぶ家々?可愛いな、絵のテイストといいほっこり系なのかなと思いきや、まさかの沈んだ街並みとは!さっそくチリリと胸が痛むわ。
水位はさらに
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荒野にて(2017年製作の映画)

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アンドリューヘイ監督作品、初鑑賞。
12歳だった息子をほったらかして彼女との旅行に行ってしまうようなダメ親父だけど、チャーリーがあんなに屈託なく接してるってことは、女にだらしないこと以外は良い父親だっ
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ダークナイト(2008年製作の映画)

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クリストファーノーラン作品、こちらも再鑑賞。何年ぶりに観たか分からないけど、オープニングの裏切りっぷりで受けた衝撃は忘れられないわ。善と悪、表と裏、光と闇、二面性を多角的に描く、色褪せない傑作。
命を
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ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

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ソフィアコッポラに関して私が最初に持っていた知識は映画に関することでなく「ミルクフェドの人」で、彼女の長編監督デビュー作であるこちらも公開当時は「ミルクフェドの人が撮った映画」という認識だった。
リズ
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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

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東野圭吾の原作×飯塚健監督、しかも岡山天音も出演ってことで、劇場鑑賞を狙ってたけど、スケジュールの都合で叶わなかった作品。で、早くも配信に来てくれたから早速観た次第。って、えぇぇぇ!思ってたのと違う!>>続きを読む

プレステージ(2006年製作の映画)

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「地獄、地獄に落ちること」「物事の最後の所、どん底」「劇場で、舞台や花道の床下。地下室となっていて、回り舞台やせり出しの装置があり、通路にもなる」すべて「奈落」という語が表す意味。英語ではどうなんだろ>>続きを読む

バオ(2018年製作の映画)

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始まりはお母さんが手作りした肉まん。食べようとしたら顔ができて、身体も出てきて、「肉まんマン」みたいになる。
まるっきり赤ん坊な肉まんちゃんを、お母さんがつきっきりでお世話して、お買い物も太極拳も、ど
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スニーカーヘッズ(2015年製作の映画)

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Filmarksのレビューで教えていただいた作品、配信終了前日に滑り込み鑑賞。
「エアマックス狩り」の話が出てくるからだろうけど、フィルマの成分ワードに「狩り」ってあるの笑える。当時は「せっかく苦労し
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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クリストファーノーラン作品というジャンルの中では、シンプルな構成、分かりやすい展開。伝記映画としては、素晴らしいものになっていると思う。
オッペンハイマーという人物とその業績を扱うからには、どんなもの
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劇場版 アーヤと魔女(2020年製作の映画)

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えー?ここで終わりー?やっと面白くなりそうかもってとこで終わるのー?
意味不明かつ理解不能。おかしなところを挙げていくと本気でキリがないくらいだけど、とにかくパッと思いつくだけでも。
「赤髪の魔女とア
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

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町田そのこの本屋大賞受賞作、ずっと気になっていたのでまずは原作を読んで、それから今作を鑑賞。成島出監督はあまりしっかり意識したことなかったけど、これを機に過去作リストとか見てみたら、近年は原作ものばか>>続きを読む

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

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クリストファーノーラン監督作品、再鑑賞。かなり印象に残る作品って記憶があったのに、観てみたらびっくりするほど覚えてなかった。自分のイメージなんてあてにならないもんね。
それとも、今作全編に満ち満ちてい
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おもちゃの汽車のトッカータ(1957年製作の映画)

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トッカータ。16 世紀頃より始まった器楽形式の一つで、語源はイタリア語の「toccare =(鍵盤に)触れる」。オルガンやチェンバロのためにきわめて自由な形式で書かれ、はなやかな演奏技巧を誇示できる即>>続きを読む

利用規約の男(2020年製作の映画)

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利用規約なんてユーザーに読ませなくてナンボ、という暴論でありながらも現代人なら身に覚えのある「アプリあるある」を、大真面目にふざけ倒して描く。オチまで一貫したテーマで押し通すの良いね。
「ここで原稿落
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インソムニア(2002年製作の映画)

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クリストファーノーラン監督、2002年の作品。
とある田舎町で少女が殺害される事件が起き、その捜査のためにウィルドーマーとハップエックハートという二人の刑事が派遣されてくる。殺人の謎に迫っていたはずな
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

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小学生の頃からヤクザと関わりを持ち、刑務所などへ何度も出入りして人生の半分近くのべ28年にもなる獄中生活を送ったのち、ようやく堅気になろうとする三上。
生活保護を受けざるを得ないことに情けなさを感じた
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銀河鉄道の父(2023年製作の映画)

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宮沢賢治。詩人、童話作家、一方で科学者として農業の指導にあたった人。ふるさとをイーハトーブと呼んで終世愛してもいた。彼の文章にはロマンチックなのに土の香りが漂い、お伽話でありながら死の香りがつきまとう>>続きを読む

世界の涯ての鼓動(2017年製作の映画)

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ヴィムヴェンダース作品鑑賞20作目。
地上から100km以上離れると、宇宙。国際宇宙ステーション(ISS)がいるのは、地上400kmあたり。らしい。
そんなことが頭をよぎる中ダニーが潜っていくのは、海
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金の国 水の国(2023年製作の映画)

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え、おもろ。公開時にはまったくのノーマークだったけど、劇場で観ても納得できたなってくらいの面白さだわ。
いきなり「国で一番美しい娘を嫁に」っていうのでややカチンときて、その後は分かりやすいロミジュリも
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

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数年後か数十年後か、未来のクレイジージャーニー。いやマジでクレイジーすぎるよ、ロイ少佐。宇宙エレベーターか何かの事故で奇跡的に生き残るシーンから始まって、その事故を引き起こした原因を解決するために「遥>>続きを読む

セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター(2014年製作の映画)

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ブラジル出身のセバスチャン・サルガド。進学のために都会へ出たものの、それまで自給自足の村で育ったために最初は現金の使い方すら知らなかったという。学生時代に一目惚れしたレリアと結婚すると、彼女が仕事で使>>続きを読む

パワーズ・オブ・テン(1968年製作の映画)

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チャールズ・イームズ監督の短編。イームズ、そう、あのイームズ。映像まで作ってたとは知らなかったわ。しかも面白い!才能豊かすぎるわ!
シカゴの湖畔でピクニックをしている男性を真上から捉えていたカメラがど
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

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三宅唱監督作品は『Playback』『きみの鳥はうたえる』『ケイコ 目を澄ませて』どれも好きだけど、今作はそれらをさらに上回るくらい、私のど真ん中をギュッとつかんでくる。期待も想像もはるかに超えてくれ>>続きを読む

アメリカ、家族のいる風景(2005年製作の映画)

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ヴィムヴェンダース作品鑑賞18作目。サムシェパードが主演も脚本も務める。
かつてはスターだったが酒、クスリ、女などスキャンダルまみれとなり今や落ち目の俳優ハワードが、撮影現場から突如として逃亡するとこ
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フレーミングホット!チートス物語(2023年製作の映画)

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「The Fire Inside」がアカデミー賞歌曲賞にノミネートされたということで興味を持ち鑑賞。監督のエヴァ・ロンゴリアは『ディスパレートな妻たち』ガブリエル役でブレイクした俳優らしい、そのドラマ>>続きを読む

宇宙人のあいつ(2023年製作の映画)

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主人公は真田家次男の日出男。両親を10年以上前に亡くし、兄が営む焼き肉店を手伝っている。しかし彼には秘密があり、「トロ・ピカル」として遂行しなければならない任務の期限が迫っている、というお話。
振り向
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ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(1999年製作の映画)

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キューバ音楽の大御所アーティスト達を追いかけるドキュメンタリー、らしい。キューバ音楽なんて何も知らないからなんだかよく分からないまま観てたけど、途中で聞き覚えのある曲も出てきて「これ、キューバのだった>>続きを読む

漁港の肉子ちゃん(2021年製作の映画)

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西加奈子原作。小学校高学年女子の、クラス内覇権を巡る諍い、あるあるだね〜。そういうリアリティもありつつ、デフォルメされた演出は笑いだけでなく「子どもの目線からはそう見えてるんだよねー」という懐かしさ、>>続きを読む

ソウルメイト(2023年製作の映画)

5.0

親友、ソウルメイト。先日観たドラマの影響で『赤毛のアン』がまだ頭の片隅に残っている私は、「腹心の友」という言葉も浮かんだ。
そんな二人の、15年近くに及ぶであろう年月にわたる愛と、その一語だけではとて
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ベルリンのリュミエール(1995年製作の映画)

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ヴィムヴェンダース作品鑑賞16作目。どうしてこれがドキュメンタリーにカテゴライズされてるんだろう。確かにインタビュー映像も入るけど、それだけではないし、むしろファンタジーだし、なんならコメディとも言え>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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エマストーン演じるベラは、身体は美しい成人女性だが、中身は赤子同然。そんな奇妙な生命体が誕生するに至った経緯が、序盤で明かされる。
ここを起こりとして、きっちり起承転結で話が進む。四字熟語だし日本と中
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サヨナラまでの30分(2020年製作の映画)

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昨日、清原翔さんお誕生日だったので。
4年前、コロナ禍直前公開作品。メインとなる若者たち、みんな若いっ。北村匠海は「オレ」と「僕」の違いも、変わっていく「僕」も、しっかり表現できている。新田真剣佑は歌
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時の翼にのって/ファラウェイ・ソー・クロース!(1993年製作の映画)

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『ベルリン・天使の詩』の続編であり、それを鑑賞済みであることを前提としている割合がかなり高い。カシエルは何者なのか、どうしてモノクロなのか、などなど。設定の説明は前作ですらけして丁寧になされてるわけで>>続きを読む

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

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こーーーわっ!日本のエンタメで言うところの「大奥」みたいなやつ。女が女の寵愛を奪い合うという意味では、よしながふみ版『大奥』の方の要素もあり。要するに好き。
駄々っ子のようなアン女王。歴史的にも今作に
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ある男(2022年製作の映画)

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再鑑賞。初鑑賞時はレビューできなかったので、改めて。
石川慶監督。経歴を知らずに今作を観てもきっと『愚行録』を思い浮かべるだろうな。沈殿していく湿度のようなものがよく似ている。
「別人」として生きてい
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夢の涯てまでも  ディレクターズカット版(1991年製作の映画)

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ヴィムヴェンダース作品鑑賞14作目。287分!こっちこそ何度も夢の涯てへと行きかけたわよ!そのたびになんとか生還して、記憶のあるところまで戻ってまた再生する…の繰り返しだったわよ!謎の男としてずっと現>>続きを読む

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