DVD ten filmsより。ノスタルジックな近未来サイケ感。アナログな色調がたまりません。1920年代からこのセンス!
ストーリーは谷崎の原作に割と忠実なんやけど、何かが決定的に違う気がする。なんだかハリボテの作り物に見えてしょうがない。あやや様は綺麗だけどあまりファム・ファタールには見えないのも致命的。お話の進み方も>>続きを読む
カッコよすぎのタイトルロールからすべてのカット、背景、音楽、絵になりすぎるほどきまっていて震える。ムッソリーニ独裁政権下の重苦しい街の空気、異常な両親(真っ白な精神病院が美しい)と幼少期のトラウマ、盲>>続きを読む
じわじわと邪悪感をにじませてくるジョン・ヒューストンがはまり役。派手な演出のないのがとても良く、淡々と物語が進んでゆくも、なぜだあー!と叫びたくなるラスト。しかし終わってからだんだんと「あのラストでい>>続きを読む
ホドロフスキーが人生をかけて創り上げたかった未完のSF大作について。ダン・オバノンやメビウス、ギーガー、ダリにピンクフロイド、オーソン・ウエルズ、「魂の戦士」と呼ぶ世界中の素晴らしい表現者たちとの出会>>続きを読む
端正で静かな映像から緊張感と不安があふれ出す。赤と青、色が印象的なトム・リプリー後日談のフィルムノワール。余命短い主人公とリプリーとの友情と、ラストの一瞬のカタストロフ。
タイトル、波の音だけのエンド>>続きを読む
前半がどうしよう死ぬほどおもんねえわと思ったが、開き直った後半巻き返してホッとした。グダグダの前半が長すぎてつらい。暴走するスピード感の中で輝くひかりちゃんをもうちょっと観たい。おばちゃんたちの前でぶ>>続きを読む
感情がすれ違っていくさまが観てて辛くもあり、言葉遊びやんかとも思う。ゴダールのみみちい復讐なのかと思えばいろいろ納得。
道化師みたいな扮装をした同僚との問答がぞっとするような確信をつくかんじでとても良い。後のベルイマン流心理劇を彷彿とさせるような。
わがままで気まぐれだけど今を生きるマリーはキラキラして可愛かったけど、>>続きを読む
コメディかと思ったら辛くて重いテーマのお話だった。隣家の家族がちょっと漫画すぎる。それならキム・ギドクが撮ってもっと残酷な話にしたらいいと思う。ラストの家族ごっこはさすがに泣く。
野ウサギ氏はその後ど>>続きを読む
リアルすぎてわかりすぎて、観てて辛くなる。大人の愛は稚拙すぎて、子どもたちだけがどうすればいいかわかってる。ブカブカいってる音楽とカーテン越しのラストシーン。
キアロスタミ追悼上映@シネヌーヴォ
3部作の3作目。時系列でフィルムで観られて良かった、、!
「友だちのうちはどこ?」の後日談のそのまたメイキング という入れ子構造になっているも、冒頭でまたいきなり「>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
キアロスタミ追悼上映@シネヌーヴォ
ジグザグ道3部作の2作目。
なんといっても白眉は、あのよく喋るおじいさんが「実はここはわしの家じゃない、この映画の人がそう決めたこと。本当のわしの家は地震で壊れてし>>続きを読む
ヘビィかつカラフルでポップな一大スペクタクル。色や映像が美しく、わくわくしながら観れました。
一人オペラの母が奇跡起こしまくって凄すぎる。
チリで近年ピノチェト以外に独裁政権があったことを恥ずかしなが>>続きを読む
北九州サーガ三部作の1作目。若い若い浅野忠信の青臭さがたまらん。救いのないお話の中の一縷の希望。うさぎは見つかったのだから。
個としては描かれない、「僕ら」が憧れるおねいさんが場外ホームラン級に可愛い。僕らはトリュフォー自身でもあり、かつてクソガキだったすべての大人でもある。
ヒロインが颯爽と自転車に乗っているシーンがトリュ>>続きを読む
ズッコケ二人組のテンポで軽妙なフィルムノワールになってるけど、軽いノリのまま奈落の底に突き落とされる。ほろ苦いラストの表情が切ない。運命と血を受け入れているのか諦めているのか。画がゴダールぽいきまり方>>続きを読む
キアロスタミ追悼上映@シネヌーヴォ
事件の当事者たちがすべて本人役を「演じる」フィクションでもドキュメンタリーでもない、もう一つの真実の物語
嘘をついた理由が「人に尊敬されたかった」って切ないな、、>>続きを読む
損なわれたものを取り戻した後の色彩の鮮やかさ。タイトルの意味がすとんと腑に落ちるラスト。
でも三部作は時系列で観るのが正解だと思った。
スコアをつけるのが難しすぎる、暴力的なほど強烈なエネルギーの塊。映画を撮ることでしか繋がっていられないから撮った、そんなドキュメンタリー。
監督と元カノと現妻との複雑ながらよくわからない絆があるところ>>続きを読む
キアロスタミ追悼上映@シネ・ヌーヴォ
イランの山岳地帯の暮らしの様子、のどかな動物たちの表情。お芝居ではなくリアルとしか思えないイランの子どもたち。ひたひたと夜が迫る迷路のような道、嵐に揺れる洗濯物。>>続きを読む
主役が不在のままパーティが続いていくラストが皮肉たっぷり。最後の最後に全部持ってったあの女の子の歌が一番ぐっときた。カントリーに全く興味を持てなかったので胸焼け気味だけど、「嫌なアメリカ」がこれでもか>>続きを読む
マッドチェスターの当時の熱狂やjoy divisionというバンドの魅力や音楽性は単なる背景とし、ひたすらイアン・カーティスの内面の苦悩に焦点を当てている。繊細すぎる心と身体では支えきれない才能を持っ>>続きを読む
三部作と知らずに観ました。わたしにはとても好みだった。他のも観たい。福岡弁が色っぽくて好き。
わざとなのか、台詞が聞き取れないところがたくさんあったのが気になった。
男は好きにすりゃええんよ
母は強>>続きを読む
お産は本来、セクシャルなもの。艶かしくて動物のようで神聖でもあって、その自然のままの姿をまるでカメラなどないかのようにさらけ出す。美しくて本当に感動した。
置かれている立場や境遇が違うように、お産も一>>続きを読む
ぬるま湯につかるようにキューバの日常を眺めるオムニバス。心地よいけど途中うとうとしてしまった。クストリッツァが本人役で出てる火曜日と、スレイマンの木曜日がいいかんじ。もっと路上の音楽が観たかった。
ストーリーを追えば陳腐な、光と影や、詩のように響く言葉や、鮮やかな色彩や、スピードの恍惚や、ジュリエット・ビノシュの信じられない可憐さや、それらの輝きを閉じ込めた、ヌーベル・ヌーベルバーグの傑作。ラス>>続きを読む
こどもにお乳をやらない母らくだを心配して、音楽を使った儀式で仲直りさせようとする遊牧民の家族たち。馬頭琴奏者を街まで呼びに行く子どもたちの初めてのおつかい。
らくだがこんなに表情のある動物とは知らなか>>続きを読む
シュールだけどしつこくなくて、ほっこりするけど退屈でない、ほどよい湯加減。所々の小ネタ笑いもよく効いて。OLは財布を上向きに持っている てところと岸部一徳の座敷童子感がツボだった。
孤独なもの同士が身>>続きを読む
これは愛や結婚についてのお話ではなく、「自分とは何者なのか」を突きつけられたような気がした。
魂の奥底に流れる絶対的な孤独をどうやってやり過ごしながら生きていくのか。最後の章の余韻で、観終わってから涙>>続きを読む
タイムリミットまでの時間、なんでもない一瞬一瞬を愛おしむ感覚、個人的によくわかって少し胸が痛んだ。
ジャック・ニコルソンはブチ切れ親父がよく似合います
昔あまり好きでなかった岩井俊二を見返してみるの巻
清純なようでしたたか、図々しいようで儚い嘘
雰囲気だけ、のイメージだったけどストーリーも面白かった。少女漫画ぽいけど。
出てくる人全員変な巻き込まれ系映画。面白かったけど、ヒッピー+ちょいミステリーの作品としてはわたしはPTAの方が好き(ちょっと似ている)
ジュリアン・ムーアのキレっぷりと、ラストになぜかいい話に落とし>>続きを読む