Boschさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.5

「ダークナイト」調の派手でシャープなアクションから一気に引き込まれる。
練りに練られた脚本で、早い物語の展開とともに舞台も変わり時世すら変わっていく。

伏線があちこちに張ってあるうえ、話の動きが激し
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マーキュリー・ライジング(1998年製作の映画)

2.5

98年製作の映画だから随分久々に見た。

自閉症でサヴァーンの少年がNSAの暗号を偶然解読というのはともかくとして、パズル雑誌?しかもヒロインの巻き込み方も無理があるし、少年との関わりにウェイトを置い
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聖女/Mad Sister(2018年製作の映画)

1.0

「96時間」パターンで、妹を捕われた格闘技チャンピオンである姉が悪党と戦う、と言うシンプルなストーリー。

アクションの動機である『怒り』は、妹を誘拐されたと言うだけで十分なのに、合間の妹が陵辱される
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ファイナル・スコア(2018年製作の映画)

2.5

「ダイ・ハード」のイギリス、サッカー(フットボール?)版で、ある程度予算のかかった劇場作品。
モブシーンもあるし、サッカー会場でのロケもしっかり出来ている。

ただ、残念ながらキャラがどれも単調で魅力
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獄門島(1977年製作の映画)

3.0

雰囲気は文句なしに良いし、錯綜したプロットも良い。
ただ真相が分かってからのドラマが若干長いし、そもそも見立て殺人に気付かない金田一もちょっと…。

とは言え、昭和初期の雰囲気満点のセットやロケ、今で
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女王蜂(1978年製作の映画)

1.0

ストーリー以前に演技がどれもこれも酷くてビックリ。
安定のメインキャストは悪くないのだけど、演出自体が悪いためか、オーバーワークな演出にウンザリせられる。

大して意味のないキャラも多い上に脚本が薄っ
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パリに見出されたピアニスト(2018年製作の映画)

4.0

オープニングからラストまで想像通りのストーリー展開。キャラも特に目新しさはなく、音楽であれスポーツであれ王道の成長・成功・独立物語。

そうでありながらも、演出は丁寧で画面作りが綺麗な上、美しいピアノ
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犬鳴村(2020年製作の映画)

1.0

オープニングから長ったるくて飽きる。
本編が始まっても、話がピンぼけしてて全く盛り上がらない。犬鳴伝説をあちこちに散りばめてはいるけど話が全然練り込まれておらず、呪いの方向性や根拠もロクに描けていない
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囚われた国家(2019年製作の映画)

3.5

SF映画ながら派手さはなく、占領下でのレジスタンスをリアルに描く。

目的は遂げられるように見えるが、レジスタンス側と追う捜査側の動きが少し曖昧で分かりにくい描写も多い。
ラスト全てがハッキリする展開
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悪魔の手毬唄(1977年製作の映画)

4.0

久々に見たが犯人は覚えていても十分に楽しめた。

脚本が丁寧だし、編集も複雑な人間関係が分かる様に工夫されている。

キャストも贅沢だしベテラン俳優の演技を楽しめる。特に石坂浩二と若山富三郎の円熟の演
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AI崩壊(2020年製作の映画)

2.5

まず長い。
AIシステムに強化された警察と特殊部隊の追撃を掻い潜りながら事件の真相を追う、という展開はありきたりだし、追う側がだらしなさすぎるので全く盛り上がらない。

キャラ作りも凡庸で最初から真相
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ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

2.5

全編ノーカットと言う手法は、製作側には大きな負担があるが通常の映画手法では得難い疾走感は得られる。
しかし、この作品の場合それが必要だったかが疑問。

カメラは1人の女性とともにずっと動き回るので自分
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

4.5

特に大きな話があるわけでも無いし、ある程度予定調和的なストリーだが、美しい南部の景色にカントリー系の音楽もあって気持ちよく観れる。

バディタイプのロードムービーで、相棒がダウン症と言うことなので「レ
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銀河英雄伝説外伝/わが征くは星の大海(1988年製作の映画)

4.5

おそらく3回目くらいか?
銀河英雄伝説シリーズの最初にして最高作品かもしれない。

30年以上前に作られながら全く色あせていない。CGもなく手書きのみだが、完成度は高い。
何より原作・脚本の完成度が高
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カット/オフ(2018年製作の映画)

4.0

冒頭からぐいぐい引き込まれていき、謎が謎を呼ぶ展開で先読みできない。

後半急に全貌が分かるようになるが、サスペンスで2時間越えでも飽きさせないのは見事。
金もかかっているし、演出も作りもしっかりして
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バッドボーイズ フォー・ライフ(2020年製作の映画)

3.0

久々のシリーズだが、間を感じさせない仕上がりにはなっている。しかし脚本が単調で冒頭から全く話しがのらないし、変な設定を持ってきたばかりに爽快感に欠け、結局、ギャングの親子に振り回されただけ、と言う印象>>続きを読む

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

4.0

原作の流出を防ぐために各国の翻訳家を軟禁して同時翻訳させる、と言う設定が面白い。しかもこの設定は実話がベースというのも興味深い。

軟禁生活から起きる話の展開も上手く、原稿流出がきっかけとなってからの
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アルティメット・サイクロン(2015年製作の映画)

3.0

サイクロンはラストに出てくるだけでさほどの事はない。
と言うよりこの売り込み方とは違って、これはディザスタームービーやパニック映画ではなく、ラインマン(送電線の保守要員)のドラマ。

アメリカの中西部
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

2.5

話はスムーズにすすむので最後まで退屈せずには見れる。

しかし、この内容で2時間余は長く、監禁シーンとか残虐な殺害シーンとかは全く無用。

警察の動きもちぐはぐてピンボケしてるし、いちいち素人のヒロイ
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アイ・アム・レジェンド(2007年製作の映画)

2.5

「オメガマン」のリメイク。
セットもVFXも凝ってはいるが脚本が退屈。

大して大きな動きがない割には、説明不足。
あの人形は誰が?ゾンビが?少女を取り戻すため?そんな意思はある?

主人公の暴走シー
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ワイルド・ストーム(2018年製作の映画)

2.0

「フラッド」と同じパターンで災害便乗強盗物。
監督がロブ・コーエンという事でこのひどい邦題。

キャラの味付けは少し面白いが、話の展開が行き当たりバッタリで、キャラの行動も全く終始一貫してないし嵐の緊
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クロール ー凶暴領域ー(2019年製作の映画)

2.5

父親探しのシーンが長い。その後はラストまでほとんど家の中でのアリゲーターとの戦い。

さすがにアリゲーターのVFXは迫力があるし、狭い空間でうまく脚本・演出に工夫を凝らして飽きないように作ってはいる。
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ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

3.0

90分位のコンパクトな作品だが、それでも前半が長く感じられる。

オープニングの人助けもランボーのキャラを描くためだろうが、今更このシリーズを初見の人もいないだろうし、VFXもチャチで嫌な予感。

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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

4.5

なんとなくテンポの良いアクションを想像していたら、コメディ刑事アクションだった。

設定も面白いが脚本が練れていてキャラがしっかり描かれているし、演じる俳優人もギリギリの範囲でボケながらキャラを演じて
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アップグレード(2018年製作の映画)

3.5

話自体は小粒ながら、アイデアが面白い。

「攻殻機動隊」「マトリックス」のように自身をアップグレードして武装化できる時代、その中で体の中にシステムを入れるというのは変形のバディムービーとも言える。
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ランボー 最後の戦場(2008年製作の映画)

3.5

今回はミャンマーの軍事政権が相手。

とは言え政権そのものというより、その中の暴走集団という感じか。前半は彼らの悪逆非道振りを描き、後半は彼らと戦うという展開で作りはシンプル。その中で今回は傭兵部隊と
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ランボー3/怒りのアフガン(1988年製作の映画)

3.0

これだけ時間が経って観るとそれなりに面白いし、時代の経過というか皮肉を感じる。

アクションは過不足なく出来ているし、前作のハインドヘリに加えて今回は戦車まで出てきて派手に仕上がっている。
当時はこれ
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スレンダーマン 奴を見たら、終わり(2018年製作の映画)

2.0

堂々とした劇場公開作品だろうが、ストーリー展開がピンぼけしている。

「スレンダーマン」と言う都市伝説を映画化がしてあるので元ネタを知ってるアメリカ人は怖いかもしれないが…

脚本を練った後はあるが、
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ランボー/怒りの脱出(1985年製作の映画)

3.5

随分久しぶりに見た。
前作はランボーのキャラがベトナム帰還兵の置かれてた辛い状況にシンクロしていて佳作となっていた。

同じトーンでは作れないので、アクションをメインにした分、大味な部分もあるが、演出
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オールド・ガード(2020年製作の映画)

5.0

完全Netflix作品、なのでさほど期待せずに見たら抜群に面白い。

ストーリー展開も良いし、キャラもたっており脚本が細部までよく練られている。「ハイランダー」的な切なさを感じさせる情感たっぷりのシー
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仮面病棟(2020年製作の映画)

2.5

前半は面白いが、展開が予想通りだし、脚本の粗が目立って来て展開がもたつく。

犯人の動機も分かるが、そこからの行動は説得力がなくて、そもそもなんのための籠城監禁だったかがピンぼけしてしまっている。
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屍人荘の殺人(2019年製作の映画)

2.5

原作が良かっただけに期待が大きかった。

キャストからも分かるように若者向けの設定となっている。
それは良いとしても、あのつまらないコメディやギャグの味付けにはウンザリだし、演出もテレビサイズで迫力も
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アス(2019年製作の映画)

2.5

突然そっくりの家族が現れる、と言うつかみは面白いが、そこからの話の展開は今ひとつ。

エイリアン、ゾンビ、ドッペルゲンガー…、どうとでも展開はできるが、このオチは消化不良。
特にワンシーンがダラ長くあ
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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

1.5

オープニングからダラダラと退屈。

ストーリーの流れが悪く、キャラ設定も曖昧で全然ストーリーとうまく絡んでいない。
無理やり頭数を増やしてはいるが、不要なキャラが多いだけで感情移入できるキャラがおらず
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密かな企み(2019年製作の映画)

1.5

記憶喪失の女性に寄り添う旦那。しかし、その態度が何か変…
って言う紹介文で大体の想像はできる分けだけど、見事にその通りの展開で、それ以外何もない!

最後まで予想を裏切ることなく終わった退屈なだけの作
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ダイバージェント(2013年製作の映画)

1.0

久々に見たがやはり今ひとつ。

「ハンガーゲーム」などと同じでティーン向け作品。
アメリカのティーンはこんなチームが好きなんだろうな、とは思うけど、あまりにもキャラの言動が子供っぽくて退屈。
柱に登っ
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