Boschさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

エンテベ空港の7日間(2018年製作の映画)

3.5

過去にも何度かオールスターキャストで映画化されてきたハイジャックテロを、今回は計画から奪取までをリアルに描く。

過度に正義を振りかざす事なく、それぞれの立場を明確に描き、キャラもしっかり描き分けられ
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エクストレモ(2021年製作の映画)

3.4

ストーリーは他愛もない復讐モノだが、色々な登場人物を絡めてドラマも添えてはあるし、キャラ造形と多少アニメティックではあるが多彩。

全編アクションの連続で結構キレはあるしテンポが良いのでそれなりに楽し
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WAR ウォー!!(2019年製作の映画)

2.5

「007」のようなシリアスなアクションを狙ったのか、コメディタッチにしたかったのかすらよく分からない。

アクションは派手だが迫力はないし、ストーリーは大味で穴だらけ。無用なシーンも多いし、この内容で
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

4.0

チューリングテスト(対象がAIか人間かを見極めるテスト)をテーマにした知的なストーリー展開で、実質4人の登場人物ながらキャラのアンサンブルもよく、練られた脚本と丁寧な演出で最後まで全く退屈しない。>>続きを読む

スカイスクレイパー(2018年製作の映画)

2.5

超高層ビルの火災に火事場泥棒、家族も巻き込まれて…という盛り沢山の内容。
「タワーリンク・インフェルノ」プラス「ダイハード」的な狙いかもしれないが、どちら程も面白くない。

キャラ、ドラマ、アクション
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.0

殺しを禁じられた殺し屋という設定は、いかにもコミカルな要素で、そこをどう描くかがポイント。

ひたすらコメディに走る事も出来たであろうが、こちらはヤクザの分裂に別の殺し屋を絡める事でアクション要素も入
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オーシャンズ13(2007年製作の映画)

3.5

今回の敵は…
なんと「シー・オブ・ラブ」コンビ!
しかもA・パチーノは「ゴッド・ファーザー」でラスベガスエピソードもあるし、ファンには嬉しい限り。

前作みたいな特別ゲスト?はないが、昨日の敵が味方に
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オーシャンズ12(2004年製作の映画)

3.5

今回の敵は…
二重の敵の設定で話しもしっかり練り込まれてはいる。

メンバーのキャラは前作で既に描かれているので、今回は舞台をフランスに移して、ハリウッドとはまた違ったセレブな世界を背景にし、J・ロバ
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ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-(2020年製作の映画)

1.0

原作は中山氏なので期待したが、全く見所が無い。

脚本のポイントが曖昧で、サスペンスにしたかったのか、安楽死を深掘りしたドラマにしたかったのか…。

ダラダラと長いシーンに無駄な会話、薄っぺらな家族ド
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薄氷(2021年製作の映画)

2.5

護送車両が襲われて、囚人と警官が”アラモの砦”化して戦う物語かと思えば、意外と物語は動いていく。

特に後半は犯人の動機も含めて展開が早いが、前半がもたつくし、話のピントが曖昧。
動機なのか?アクショ
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ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

4.0

表の顔は会計士、裏の顔は凄腕の殺し屋…

そう書くと安っぽくなるほど、ドラマがしっかり組み立てられている。

前半は少し間延びしているが、中盤からテンポ良くなり、主人公の半生がしっかり描き込まれている
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EMMA/エマ デッド・オア・キル(2017年製作の映画)

2.0

麻薬売人たちの警官殺しを目撃した女教師が命を狙われる。

ありきたりのストーリーだが、特徴は南アフリカ映画で荒涼とした荒地が広がる様はアメリカ西部やメキシコ、オーストラリアのよう。

作品的にはハリウ
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オーシャンズ11(2001年製作の映画)

4.0

3回目かな?11人ものキャラがそれなりにしっかり描き分けられているし、敵側のキャラも描き込みが十分なので、本来は犯罪者チームなのに感情移入出来る。

セットのスケールも大きく犯行過程もしっかりと描かれ
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美しい湖の底(2017年製作の映画)

4.0

いきなり”金曜日”とクレジットされ物語が始まり、何が起きてるかわからないまま、会話で少しずつ事態がわかる。そして次は木曜日に…。

ゼロ時間に遡りながら徐々に犯行がわかる構成は上手い上に、最後に構図が
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レスキュー(2020年製作の映画)

2.5

スートリーはありきたりでキャラも型通り。

2時間以上あるのにレスキューチームのメンバーはほとんど描き分けられないのに、薄っぺらなドラマ、特に子供のエピソードは全く不要だった。

スペクタルシーンは迫
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ウィズアウト・リモース(2021年製作の映画)

3.0

原作がトム・クランシーということに尽きる。

そこで過去作品のようなスケールの大きい作品を期待すると外す。一方で、身重の奥さんを殺された元シールズ隊員の復讐アクションと割り切ってみればそこそこ楽しめる
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密航者(2021年製作の映画)

1.0

「アポロ」や「オデッセイ」、はたまた「宇宙からの脱出」パターンの物語?

宇宙に出てから、作業員が一人乗っていた!
って、そんな設定が成り立つとも思えない。しかも、そこに何が作為があればわかるが…。
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.5

オーシャンズシリーズのスピンオフとも言える女性版。
キャストが良く演技のアンサンブルが楽しめるだけでなく、キャラ自体もしっかり立っているので安心して観れる。

舞台がメトロポリタン美術館、さらにファッ
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プロフェシー(2002年製作の映画)

2.5

予言そのものを扱ったというより、モスマンが囁く凶事が現実化していく…。

モスマンという都市伝説の映画化ではあるが実話も織り込まれていて、ポイントプレザントという場所での目撃証言もラストの惨事も実話の
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ブロックアイランド海峡(2020年製作の映画)

2.0

少しずつ起きる異変ー打ち上げられた魚、落ちてくる鳥、そして父親の奇妙な振る舞い…

小さな異変が徐々にエスカレートしていく展開は、海辺の街の美しいが寒々としたロケと相まって雰囲気を盛り上げる。

タイ
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るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

4.5

剣心の刀疵の由縁がメインプロットで、敵側にも敵討ちという動機が明白にあるため、前半はどうしてもウェットなドラマ展開になり少し話のテンポが遅いのは残念。
ただし、後半は派手な見せ場の連続でドラマも盛り上
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るろうに剣心 伝説の最期編(2014年製作の映画)

4.0

後編となるので、どうしても導入部分は前編の”負け”を受けての展開で再起の物語ともなり、ややスローな展開となる。
それを福山雅治扮する師匠との濃厚なエピソードが救った。

その分、後半の戦いシーンは殺陣
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るろうに剣心 京都大火編(2014年製作の映画)

4.5

見るのは3回目かな?
前後編となりバジェットも大きくなったためか、メインプロットにも枝葉が増えたし、(若干)不要なまでに派手な見せ場も増えている。
それでも、演技陣、セット、殺陣、撮影、音楽等々、作品
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カンタ!ティモール(2012年製作の映画)

3.5

東ティモールの人々の今の生活と、独立までの悲惨な道のりを描くドキュメンタリー。

人々の笑顔とその裏にある虐殺の日々のギャップには驚かされるし、それを呑み込んだ上で、普通に語る人々の力強さには心打たれ
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ローグ・シティ(2020年製作の映画)

3.5

特別捜査班、麻薬組織同士の対立、警察内の対立、汚職、裏切り、三つ巴どころか誰が敵で誰が味方かもわからない中で、激しい報復が繰り返される。

男同士の濃厚な友情と裏切りは、オリビエ・マルシャル節全開だが
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ストレイ・ドッグ(2018年製作の映画)

4.0

過去の事件を追う女刑事の姿を、現在と過去の同時進行形で描く。

ヒロインの孤高の戦いが印象的でどこまでも事件を追い食い下がる姿はまさにハードボイルド。
後半徐々に真相が明らかになるにつれ主人公の孤独が
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

1.0

前作から4年後という設定で、登場人物は全く別で関連もない。新たなメンバーがゾンビが跋扈するソウルを舞台に「マッドマックス」のような世界観のもとで戦う。

しかし、退屈で説得力のない展開に全くキレのない
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THE FORGER 天才贋作画家 最後のミッション(2014年製作の映画)

3.0

贋作をテーマにしたサスペンスと言えばそうだが、半分は父親と息子の話になっており、切ない系のドラマがメインとなる。

犯罪者としての生活が当たり前の親子とその孫、それぞれの愛情が丁寧に描いてあるし、母親
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スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼(2020年製作の映画)

1.0

強引に前作と結びつけながらも新たなハッカーが登場。

しかし、暗号通貨やホワイトハッカーなど色々なネタを入れてはいるが、ストーリーが薄っぺらでキャラも凡庸、主人公も含めた警察はあまりにもデクの坊過ぎる
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ジェイソン・ボーン(2016年製作の映画)

4.0

過去3作に比べてストーリーはシンプルながら、一応過去からの因縁も全て解決するように出来ているし、この作品だけでも見れるようになっている。

舞台を移しながらのボーンの戦いは相変わらずのテンポの良さだが
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6日間(2017年製作の映画)

3.0

B級作品ではあるが、キャストもしっかりしているし、実際の事件を丁寧に映画化してありラストまで飽きずに観れる。

おそらくSASが初めて認知された事件で、在英イラン大使館の立て籠り犯との駆け引きが緊迫感
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るろうに剣心(2012年製作の映画)

5.0

最初に見て感激して、続編公開前に見て、今回も劇場公開前に再見、という事で3回目。

さすがにストーリーは分かりきっているが、よく出来た作品は見飽きない。

俳優の演技のアンサンブルも見事だし、セットも
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DOOM ドゥーム(2005年製作の映画)

1.0

エイリアンやゾンビを混ぜた様なB級SF。

画面が暗くて分かりにくい上に、スタン・ウィンストン製作とは思えないほどハリボテ艦満載のエイリアンは迫力不足。

何より脚本が退屈でキャラに魅力がないし演出も
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

2.5

オープニングから派手な戦闘だが何をしているかもよく分からない。しかもいきなり14年後?

その間に何が起きたのか、前作までの登場人物はどうなったのか、ゼイレの目論見は? ミサトたちの組織は何?そしてあ
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.0

いきなりの展開で置いてけぼり感のあった前作に比べると一転してゆったりとした、まるで宮崎駿調の世界観が繰り広げられる。

そこから次々と新情報が出てくるが、過去作の伏線を回収するだけでなく新たな謎まで出
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レフト・ビハインド(2014年製作の映画)

1.5

パニックサスペンスかもしれないが”異変”が起きるまでに30分以上かかる。
しかも、大惨事が起きてる割にはどうでも良いエピソードがダラダラと続く。

無駄で重複の多い会話が延々と続き、ありきたりのキャラ
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