マンションさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

マンション

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シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

4.8

現実にあったファベーラを舞台に繰り広げられるマフィア一代記で、話はくそ重い。なのに圧倒的に面白い。
言うなればスラムのガキ版ゴッドファーザーpart2をグッドフェローズ風味で、といった感じ。

もう、
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コップランド(1997年製作の映画)

4.1

紛れもなく名作なのに何故かいまいち評価されてない感のある本作。
スコセッシ組のキャスト陣に我らがスタローンの参戦といったところで、彼本来の人間味の深い芝居を十二分に見られる快作。脚本もめちゃいいのに。
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オクジャ okja(2017年製作の映画)

4.2

冒頭の掴みからもう百点。
最初の記者会見のシーン、絵本みたいにキュートなプレゼンがもう既に目に楽しいのだが、記者の、“それで、そのコンペの開催はいつなの?”、に対しての女社長の“10年後ですけど!”
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地獄の黙示録(1979年製作の映画)

4.0

IMAXにて劇場観賞。
40年前の映画で、こんなIMAX映えする映画があったんやていう驚き。 
夜の場面でのスクリーンの黒、闇に吸い込まれるかなような没入感。そして終始けたたましく鳴り響く爆撃、ヘリコ
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007 スカイフォール(2012年製作の映画)

4.0

このシリーズて本来、海外旅行がてら美女とセックスしたりしつつ、高級スーツでキメてんのにアホなガジェット色々使って、世界の平和を脅かす悪いおっさんをやっつける、てな話やったのに、
今回のストーリーはかな
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

4.9

これまで何度も観返してきた感動の一本。

人間ってそもそも誰しもが、取り巻く世界に対する不安感から自己防衛の意識に縛られて生きてるわけだが、主人公レスターとその娘ジェーンは生まれ持っての優しさから、他
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スノーピアサー(2013年製作の映画)

4.1

閉鎖された列車という舞台設定だからこその、
ひたすら次の扉を目指してステージを駆け上がっていく一直線な話の構成が痛快。
扉の先に何が待ち受けてんのか?ていう
わくわくで最後の先頭車両まで連れていかれて
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ランボー 最後の戦場(2008年製作の映画)

4.2

序盤、スタローンに向かって偉そうにわかったような口きく女を筆頭に、独善的であからさまに状況見えてなさすぎな慈善グループの、まあウザいことウザいこと。しかしこの設定、戦争を題材にして商業映画を作ってきた>>続きを読む

第9地区(2009年製作の映画)

4.0

主人公のキャラが絶妙。
冒頭のフェイクドキュメンタリー調の20分で、主人公ヴィカスさんの小物感、空気読めない感、そしてその弱い脳ミソを最大限使っても利己的な行動しかできない残念感が十二分に伝わってきて
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.2

大好きなタランティーノ監督が、
ここまで全開でドヤ言うて見せつけてきたオタク魂(懐古趣味?)を
この作品でメーター振り切って終わらせた、
という意味(個人的解釈)で、大いに貴重な一本。

よくトレード
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.2

凄まじく禍々しい映画。
劇場鑑賞時の衝撃から一年経って再見したけど、この映画、話の全貌を掴んだ上で二度見ると映像的な伏線の配置にしみじみ唸らされる。
最初らへん、もう既にほら、アレ映ってるやん。とか。
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.2

そもそも僕は、意識とか自我とかにまつわる話が大好きなんだが、
それ系のSFの超大傑作!
新たな概念に触れることによって、それまで縛られてた意識から解放され、見えてる世界が一気に拡がってく瞬間の感動。
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ライフ・アクアティック(2004年製作の映画)

4.7

空間をフレームで切り取るのが構図やと認識してたけど、この人の場合フェチズムが強過ぎて、まず空間より先にフレームありきで、この中に無理クリ欲しい物全部をぶちこんでキチキチに配置してもうてる。
そんな画面
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

4.0

この映画、ただただ天才撮影監督のカメラワークの妙を堪能しつくす至福の二時間である。
観客である自分自身がこの劇中の世界に入り込んでしまって、実体を持たない一人の目線、ゴースト的な?というか形而上の存在
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パプリカ(2006年製作の映画)

4.1

頭のサーカスのシーンからオープニング曲でもうぶっ飛びまくり。なんじゃこのアルファー波だだ漏れの音楽!ポップなセンスながらもこれから始まる本編のトリップ感を予感させられてしまう絶妙なオープニング。百点。>>続きを読む

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.5

中盤で靴のブランドの株売り付けるとこ、
レオ様が目えギンギンなりながら、何べんも
グッド!ピックアップザフォン!スタートダイアリング!
て連呼してからの、社員全員が一斉に電話掛け出すフロアの狂騒を、カ
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.8

もうどのシーンもおもろ過ぎて、途中どっから見始めても最後まで見てまう。
人が殺られるとこで唐突にポップな音楽流れだす→殺した思たらもう穴掘ってる→最後らへんとか、殺しのシーンすらバッサリはしょって死体
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哀しき獣(2010年製作の映画)

4.5

これはまじでおもしろい!
度が過ぎた緊迫感がもう!
教授襲撃するたりからは息をつかせないにもほどがある。
矢継ぎ早に切り替わる短いカットで、全編アクションシーンか!いうくらいものすごいスピード感。とい
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チェイサー(2008年製作の映画)

4.3

キム・ユンソクも危ういかっこよさがたまらんが、なんしか今作ではハ・ジョンウのキチガイぶりが怖すぎ。ここまで本域なサイコパス、映画でも他なかなか見れないのでは。

韓国映画ではお馴染みの無能な警察VSヨ
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ロング・エンゲージメント(2004年製作の映画)

4.2

あのカーブまで、車より先にたどり着いたら…!
ここほんま泣けてまう。

信念と思いやりと知性、人間の美しい部分をテライなく全肯定してくれて、言うこと無し。

ジュネ監督は、ついニヤニヤしてまうようなク
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.5

レディオヘッドをバックに少年が強い目線でカメラ見つめてるとこをズームインしてく冒頭からしてまず強烈。
その冒頭の印象もあり、同じくレディオヘッドが掛かる中盤に一瞬だけ挿入される干からびたプールの映像が
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イコライザー(2014年製作の映画)

4.0

ラストシーンのおもろいとこ

追い詰めれたデブが万事窮すで発する絶叫と銃声が重なるタイミングの絶妙具合
→デブが壁に突き刺さった釘を二度見する首の動作
→影からマッコールさんが歩いてくるスロモのやり過
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クリムゾン・タイド(1995年製作の映画)

4.6

信念VS信念のアツ過ぎる男の世界。

この潜水艦、
しごかれたい上司ナンバーワンの艦長ジーンハックマンと、
諭されたい先輩ナンバーワンの副艦長デンゼルワシントンていう、
最高の職場環境。

どっちも一
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エレファント・マン(1980年製作の映画)

4.1

見世物小屋の仲間たちがメリック連れ出して闇に消えていくシーンは
モノクロの映像美と相まってめちゃ感動する。

昼間やってくる偽善者も、夜にやってくるゲスも、
人間の形してる人間はほぼ全員クソというとこ
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セブン(1995年製作の映画)

4.3

一週間雨しか降ってない街など、色調を抑えた暗い映像美がきれい。

あんな暗い部屋の中で独り籠って陰気な勉強しまくって、街ぶらついては人間観察してしまくって、社会への呪詛をノートパツパツにしたためて、
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マグノリア(1999年製作の映画)

4.5

バケモンPTアンダーソン監督作。編集とカメラワークが鬼。

最初の40分で登場人物全員を一通り顔見せしたあと、ガキの唐突なラップにジョンCライリーが苦笑してから。こっからの第二幕がまじで神懸かっとる。
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ウォッチメン(2009年製作の映画)

4.0

最近のザ・ボーイズを観ておもろかったのと、今度ウォッチメンをHBOがドラマ化するらしいから久々に観賞。
この映画、ロールシャッハさんのたまらなさ、に尽きる。

ロールシャッハさんの基本スタイルとして、
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.9

心えぐられる映画。
心えぐられすぎて、この映画観てるといつも、内側に潜んでるクソな自分と外側で取り繕ってるクソな自分のどちらに対しても、お前は本当にクソやな、でもお前、分かるで、て言われてる感覚になる
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

4.0

前作ではあの紫のクマさん、あいつの思想とか行動とかもはや人間では?いうレベルで業がいかつかったけど、今作のギャビーギャビーていうおにんぎょさんもなかなか業深い。もうボディバランスからして既に業の深さ体>>続きを読む

ヒート(1995年製作の映画)

4.3

プロ対プロの静かな戦い、そのタイトルがHEATて、もうこの時点で痺れる。
よくわからない言葉“男のロマン”てやつに痺れまくりの3時間だが、
最後空港に行く途中のトンネルで、
ついにその男のロマンが絶頂
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スカーフェイス(1983年製作の映画)

4.5

“アメリカンドリームを愛した男、人は彼をスカーフェイスと呼んだ!!”
日本公開時チラシのコピー、間違ってはないけどもそれちょっとちゃう感

90年代のラッパーがこぞって崇めるスカーフェイス。
ラッパー
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タラデガ・ナイト オーバルの狼(2006年製作の映画)

4.1

アダムマッケイとウィルへの“俺たち”シリーズ、どれもおもろいねんけど、どれかと言われれば、やっぱこのタラデガナイト。
何故なら、友情とか、挫折からの成長とか、ぐっとくる感動要素が全部入りだから。こっち
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オアシス(2002年製作の映画)

4.5

監督最新作バーニング公開記念ということで、シネマート心斎橋にてイチャンドン監督の過去作リバイバル上映。
爆泣き。
地下鉄のとこ…

基本、難病を題材にしたお涙頂戴ものは好きじゃないけど、
この映画は全
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アメリカン・ハッスル(2013年製作の映画)

4.1

アダムマッケイ監督のチェイニー副大統領を描いた“バイス”鑑賞前に、同じチャンベール×エイミーアダムスのカップル配役の本作を復習(?)
クリックリの青い目と尖った鼻先、どの映画でも常に知性の塊みたいな顔
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L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

4.0

熱血漢、インテリ、政治屋、
それぞれ三様に我が道を行く三人の刑事が、
徐々に互いの距離を縮めながら
まるで排水口の渦のように結末に収束する脚本が圧巻。

ロス市警手段選ばん、
この頃のスペイシー名作し
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ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

4.1


役者な猫、
隣のエロい女ら、
独り言、
どうでもいい奴と駄話、
そこでマッチ擦る?、
ネクタイは外さない主義て何なん、
犬とは相性悪いんかい、
等々、本筋と全く関係ない、何じゃそれ、的な部分が
いち
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