maoさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

我々の父親(2022年製作の映画)

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不妊治療の第一人者クライン医師が犯した実話系胸糞作品。というか悪夢。このニュースを知った時も狂ってると思ったが、事件の裏側にカルトな優生思想が見えて尚恐ろしかった。

過去に幼い子どもを轢き殺してしま
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.0

NYの街並み、色使い、音楽どれをとっても心地よくてスッと心に入ってじんわり響く。

ストーリーと音楽と映像がしっかりリンクして最高。一つ前に観たプレイリストムービー『WAVES』と比較するつもりはなか
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.5

音楽と映像は折り紙つきのA24という期待値の高さがあったが故に、少し物足りなさを感じた。

音楽先行で映像がつくられた”プレイリストムービー” という新ジャンルらしいが、もっと感情を揺さぶられる展開・
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ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

4.1

緊張と緩和のお手本のような作品。錦鯉のM-1決勝ネタで放たれた長谷川さんの「ライフイズビューティフル」から再注目されて(偏ったTwitterタイムライン上)以降いつか観ないと、と思いやっと観賞。

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ユナイテッド93(2006年製作の映画)

3.6

2001年9.11のテロを思い返すと、メディアでは連日ワールドトレードセンターのビルに追突する飛行機の映像が流れていたけれど、少し手前のハイジャックされた4機のうちの1機を描いた作品。

8:00に離
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

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クリープハイプの楽曲に飲まれてしまった印象。だがしかし相変わらず伊藤沙莉と尾崎世界観が最高すぎる。

作品前のodessaの映像&音響が一番グッときてしまい出オチ感が否めなかった。次点で、テルオくんの
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街の上で(2019年製作の映画)

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こういうエモい系の映画のタイトル手書きにすればどうにかなる感じがあって苦手意識持ってたけど下北沢の街で普通にありそうなひとコマを切り取ったような作品でよかった。

いろんな個性派劇団員がひしめく中(マ
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.0

戦争モノは大概第三者の目線で見てしまうけどこの作品は見事に没入してしまった。生きるのも死ぬのもリアルで目の前で起きているような臨場感。

川に浮かぶ死体の山を掻き分けてたどり着いた先の桜が美しく悲しか
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.0

小さい頃、だいたい半径2メートルくらいの小さな世界で生きてたかもしれないな、とふと思い出した。どうやらこの感覚は世界共通のようで、「友達のノートを間違えて持ってきたこと」が生死に関わる大事件のように映>>続きを読む

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.3

クリント・イーストウッドは人間の機微を捉えるのが抜群に上手い。作中のウォルトは、思考も生き様も死に様もすべてかっこよくて憧れる。

ウォルトの愛犬を乗せてグラントリノに乗るタオの表情はどこか穏やかで、
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グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

4.0

「天使の声が聞こえた。」「いや、アカペラグループだ。」死がテーマながら、コミカルでテンポ良く展開されるストーリー。死が近づくとき教会に行く描写があったが、日本人は死が近くてもお寺には行かないだろうなぁ>>続きを読む

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

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国内線機内で途中まで試聴。世界観もテーマもテンポも良いけど、登場人物のバックグラウンドが描かれず、どのキャラクターにも感情移入できなかった。あと日本でこの手のミュージカルものやったら大事故になるけどや>>続きを読む

ファーゴ(1996年製作の映画)

4.7

真っ白な雪と真っ赤な血のコントラストが美しい実話系サスペンス。カーディーラーの男が、2人組のチンピラに妻を誘拐させて義父からの身代金で借金を返済しようとしたお話。

ミキサーから片足出てる描写がたまら
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.8

日常に潜むジョーカーが一番怖いな、なんて呑気に思ってたら、なんとこの冴えない男がFBIの元殺し屋でしたという展開。とにかくドンガラガッシャン系のアクションが多いので映画館で観たらさぞ楽しかっただろうな>>続きを読む

ラスト・ムービースター(2017年製作の映画)

4.0

過去の栄光にすがりながら、衰えた自分に目を向けず傲慢な態度をとり続けるかつての映画スター。※観客が少なくてコンサートをドタキャンした沢田研二に是非観てほしい。そんな中今の自分を見直すキッカケとなった小>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.8

緊迫感たっぷりの90分間。人間追い込まれると正しく状況を把握することが難しくなるのだと痛感。実際にこの類の事件けっこう発生してそう。

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.3

テーマと制作への執念は興味深いけど、痰が絡んだようなセリフを聞き続けるのがなかなかに苦しかった。エンドロールで流れてたメイキングをもっとゆっくり観たいと思う。

セデック・バレ 第一部 太陽旗(2011年製作の映画)

4.0

キリンのYouTubeで霧社事件を知って吸い込まれるように試聴。この事件以降、台湾のセデック族(もしくは全体?)への差別的な待遇、強制労働などなど間違った日本軍の統治が少しずつ改善したというが、こんな>>続きを読む

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.3

主人公のゼインは本当にシリアからの難民だったという驚き。こんなに重いテーマなのに分かりやすく丁寧につくられた作品。

子どもが子どもにミルクをあげて、命をかけて守る姿に心打たれるが、そもそもそんな事実
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

4.2

おかしな邦題をつけられなくて心からホッとした作品。1959年、人口たった1,281人のオレゴン州のとある街が舞台。少年にとって全世界だったはずの街が、小さく感じられるほどの大きな冒険をしたお話。

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浅草キッド(2021年製作の映画)

3.4

前評判が良すぎて期待しすぎてしまったのと、街並みをグリーンバックで撮影したという驚異の事実を事前に知ってしまっていたからそこに着目してしまった。そんなところで演技できる俳優さんすごい!というよりも味気>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.2

「Later」が口癖だったはずのオリヴァーも、エリオに対しては「Right now」と急かすように誘うシーンが印象的。こんなに美しく儚い夏休みがあるものかね。一生に一度の一夏の恋もあるのかな。

帰ら
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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

3.8

マクドナルド創業者の一人は「われわれの商売は不動産業である。」とまで言ったそう。ビジネスの天才レイクロックがいなかったらマクドナルドはここまで普及してなかったと思うと、なんの変哲もないハンバーガーも涙>>続きを読む

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

5.0

消費社会を暴力的に揶揄するテーマで制作費70億叩き出してる…ってなにそれかっこいい。