玉造さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

3.8

夫を戦争で亡くし、日々家政婦として働くハリス。仕事先でクリスチャンディオールの服に魅せられ、お金を貯めてパリに服を買いに行く。
レスリー·マンヴィル。小柄で華奢だけど、夢に向かってまっしぐらなハリスを
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.8

仕事帰り9時半上映。疲れていたが、終わった後は少し「明日も頑張るか〜」と心地よく帰宅できた。
コミック未読にジャズは興味なし。
好評価だったので鑑賞。

ジャズに魅了され、世界一のジャズプレイヤーを目
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.8

思っていた通りのストーリーだった。
スティーブン·スピルバーグの幼少期から映画界へと歩み出すまでが描かれている。
印象的なのは母親役のミシェル·ウィリアムズだ。個性的で明るくオシャレ。
着ている洋服に
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.9

乗り込んだら急発進するジェットコースターのようだ。
そのスピードに周りの景色があっという間に変わり、トンネルの真暗な所に入ったかと思えば、急に明るい森の中へ。その景色は違う人生を辿った自分の景色。乗り
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マー ―サイコパスの狂気の地下室―(2019年製作の映画)

3.2

高校生に近づき自分の地下室をパーティ会場にと提供するマー。
遊び盛りの高校生達はマーの地下室でどんちゃん騒ぎ。すっかり溜まり場に。そのうちにマーの異質に気がついていく。
何だか浅い感じ。オクタヴィア.
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サンダカン八番娼館 望郷(1974年製作の映画)

3.9

以前浄閑寺に行った事がある。ここには吉原遊女達の墓がある。ガイドさんの説明を聞きながら、遊女達の墓に手を合わせた。
地方の貧しい家から身売りされた少女達。ガイドさんからは、遊女の平均寿命は21歳だった
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バビロン(2021年製作の映画)

3.7

冒頭から淫乱馬鹿騒ぎパーティー!
でもリアルじゃなくどこか異次元の世界にいるようなシーン。
これから始まるのは普通の世界ではないという暗示か?
1920年代サイレントからトーキーへと映画界が大きく変化
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

昔読んだコミックをまた読みかえしたくなったなー。
山王戦と、宮城リョータの少年時代、兄との思い出が交差しながら展開していく。
親子関係も描きながら、涙ウルウル。そして試合中のハラハラ。
夢中になって読
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RRR(2022年製作の映画)

4.3

3時間の上映時間はあっという間に終わった。
イギリス植民地時代を背景に横暴っ卑劣な欧米人に戦いを挑んでいくビームとラーマ。
植民地された側の苦難は歴史が物語る。征服した側は現地の人達の人権はないものに
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.5

先ほど福岡商業施設刺殺事件の判決がでた。犯人は当時15歳。以前から少年の悲惨な幼少期が問題になっていた。

鈴木亮平演じる上林も幼少期から虐待を受け続けていた。
目をえぐるのも、守ってくれなかった母親
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.6

この小説は未読。

演出家・舞台俳優の悠介と脚本家の音。
夫婦仲は良い。お互いに思いやり、愛し合っている。
官能的な場面。音が紡ぎ出す言葉。その言葉を悠介が完成させていく。
二人はこうして幸せな生活
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.8

敵をバンバン倒していくストレス解消映画だと思うので、細かい事は気にしない!
「ジョン・ウィック」シリーズは好きな映画。平凡で静かな日々を過ごしていたが、ある出来事で最強の暗殺者に変貌。
毎回この、また
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ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)

3.9

オリジナル版を後から鑑賞。
今回初鑑賞。

リメイク版はスピルバーグ監督らしく、素晴らしい映像だったが、やはり不朽の名作とあって、60年経った今でもオリジナル版も古さを感じない。
(逆に人間社会が変わ
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.9

オリジナル版を観ずに鑑賞。
曲や映像は少し知ってる程度で、内容は全く分からずに。
比較することなく、スピルバーグ監督作品ということで、白紙状態で観た。

瓦礫の山や砂埃が舞う映像から始まり、移民達と白
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300 <スリーハンドレッド>(2007年製作の映画)

3.7

友人がこの映画がトラウマになり、古代戦争映画ものが全く受け付けなくなったらしい。
それを聞き、長年鑑賞出来なくなっていた。(自分もそうなってしまったら…)

だが、以外に自分は面白かった!基本的に少人
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エール!(2014年製作の映画)

3.9

「CODA」観賞後にフランス版も気になり観賞。
やはりそこはフランス映画。
農場を営み、市場でチーズを売っている。景色や建物など田舎なんだろうけどオシャレだ~。
生活苦感も「コーダ」に比べたら感じられ
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

女性版「Sing street」のよう。夢に向かっていく若者の物語。
ベースが音楽であり、家族、とくに兄がいい味を出しているのも。

聾唖者の家族を通訳として助けているルビー。
合唱部で先生に歌の才能
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ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021年製作の映画)

3.6

前回より岡田くんのアクションが凄かった。
マンション?団地?の足場の場所でのアクションは高さもあり、狭くガタガタと揺れるので、かなりのプロではないと危ない。
ファイトコレオグラファー(殺陣振付師)もこ
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.9

元優秀な医学生だったキャシー。ある事で親友と自分の運命が突然不幸へと変わった。
夜な夜な酔ったふりをして男性に制裁するかのような行動を取る日々を送っているが、同じ医大だったライアンに会ったことから復讐
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僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

3.8

犬を飼っている人はジンとしてしまう映画だ。
人生があるように犬生もある。
飼い主に恵まれて豊かな犬生を送る犬もいれば、子犬で殺処分にされたり、飼い主が世話をせず不幸な犬生を送る犬もいる。

50年で三
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7番房の奇跡(2013年製作の映画)

3.6

知的障害をもつ父親と娘の絆を描く。殺人容疑で逮捕され、障害がある為に有罪となり刑務所へ。
無罪を信じる仲間達と、心優しい父親ヨング、しっかり者で賢い娘イェスン。この二人の絆を引き離してはいけない!
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

3.7

自分の歴史好きは中学時代に遡る。先生の授業は教科書に添っただけの内容ではなく、人物の人柄やエピソード等をユーモアを交えた楽しい内容だった。特に近代は沢山の写真を用いた授業で、戦争の悲惨な写真もあった。>>続きを読む

Summer of 85(2020年製作の映画)

3.8

原作はエイダン・チェンバーズの「おれの墓で踊れ」。
1966年に友人の墓で踊っていた少年の実話を元に書いたらしいが、ひと夏の少年の初恋を、フランスの海辺を背景に苦しいほど爽やかに刹那的に描いている。
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ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

3.7

引き続き観賞。
すぐ娘という少女がでてくる。
(またあの気持ち悪いことしたのか!?)

また強盗が侵入。前回のような若いコソ泥ではない。完全に悪い奴ら。またも鍛えて上げた身体と元軍人のスキルを発揮し、
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.4

盲目の老人とはいえ、元軍人。
軽く泥棒に入ってはいけない。
半袖から伸びたあの腕!そして胸板!毎日鍛えてないと仕上がらない身体ですけど!
盲目だからこそ、聴覚、臭い、皮膚感覚が人並み外れて凄いのに。
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パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

3.6

寿命100年時代。健康なら良いが長生きすれば身体も動かなくなるし、認知症のリスクも上がる。自分の知らないうちに他人に全てを奪われる…。
そんな犯罪が起こりえるかも。

ロザムンド・パイクがまたも悪女を
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浅草キッド(2021年製作の映画)

3.8

薦められて観賞。
原作は読んだことはないが、浅草フランス座の下積み時代があったことは知ってはいた。ただ師匠の深見さんは知らなかった。あんな粋な人がいたからこその今があるのでは。毒舌ネタながらも愛される
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.9

現在と60年代のロンドンを、夢なのか現実なのか、デザイナーを夢見るエイローズと歌手を夢見るサンディがシンクロし、恐怖へと落ちていく。

単なるホラー映画とは異なり、その奥に女性への応援歌のような印象を
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