マッシュさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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病院坂の首縊りの家(1979年製作の映画)

3.5

石坂金田一の第五弾にして最終作。当時、テレビCMなどで「これが最後だ」と連呼していた。原作でも「金田一耕助最後の事件」となっており、それが売りになっていた。しかし、横溝正史が晩年に執筆した原作の評判は>>続きを読む

女王蜂(1978年製作の映画)

3.5

石坂金田一の第四弾。前三作で「見立て殺人」が弾切れとなり、なんかぼんやりした印象の作品。ヒロインの中井貴恵が棒読み演技すぎて驚く。のちに映画版の「必殺」シリーズで中村主水を翻弄する謎の女を巧みに演じた>>続きを読む

獄門島(1977年製作の映画)

3.5

石坂金田一の第三弾。横溝正史の最高傑作と言われれる原作を市川崑が満を持して?映画化。しかし、映画化の時点で、テレビドラマの古谷一行版ですでに映像化されており、監督のこだわりから本作では犯人の設定が変え>>続きを読む

悪魔の手毬唄(1977年製作の映画)

4.5

石坂金田一の第二弾。石坂浩二自身がシリーズ最高傑作ではないかと語っている。横溝正史といえば、金田一といえば、やはり岡山県。しかもこれは「磯川警部自身の事件」でもある。ここでは磯川警部を若山冨三郎が好演>>続きを読む

犬神家の一族(1976年製作の映画)

4.0

「すべてはここから始まった」という気がする。角川映画第一弾であり、原作通りの和装の金田一耕助がスクリーンに登場した初めての作品であり、その後も多くの俳優が同様の金田一を演じている。横溝正史のミステリ作>>続きを読む

12人の優しい日本人(1991年製作の映画)

4.5

最近またU-NEXTで観られるようになったので、改めて観だが、やはり傑作だった。ずいぶん昔だが、レンタルビデオ店で本作のパッケージを見ている人がいて、思わず「それ、面白いですよ」と声をかけてしまったこ>>続きを読む

未知への飛行(1964年製作の映画)

5.0

「十二人の怒れる男」と並ぶシドニー・ルメットの傑作。主演はこちらもアメリカの正義を体現する名優ヘンリー・フォンダ。ロシアのプーチン大統領がいつ核兵器を使うかわからない今、本作を見直すと恐怖が増幅する。

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

5.0

ヘンリー・フォンダが亡くなった時に、テレビで追悼番組として放映され、初めて観た。子供の頃だが、あまりの面白さに画面に釘付けになった。後に大人になり、見直そうとすると、字幕版しかなく、セリフ連打の会話劇>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.9

今、テレビでやってた。山崎貴監督、続編撮るの? 浜辺美波ちゃん、ビオランテになるの?

エンブリヨ(1976年製作の映画)

3.5

本作は1976年のアメリカ映画だが、著作権標記欠落により、現在パブリックドメインになっているらしい。ストーリーは胎児に成長ホルモンを投与し、急激に成長する女性の悲劇を描いた医療SFホラーといったところ>>続きを読む

フューリー(1978年製作の映画)

4.0

デ・パルマ作品でもかなり好きな偏愛映画。ラストのアレは唐突でびっくりする。「キャリー」の時からエイミー・アーヴィングが好きだった。あまり作品に恵まれなかったが、スピルバーグとの結婚歴は大したキャリアだ>>続きを読む

探偵ミタライの事件簿 星籠の海(2016年製作の映画)

3.5

玉木宏の御手洗潔は悪くないと思うのだが、なぜテレビドラマ版では「傘を折る女」、映画では本作。島田荘司なら「占星術殺人事件」や「斜め屋敷の犯罪」など、もっと派手な作品を映像化してほしかった。これで玉木ミ>>続きを読む

恋人はスナイパー 《劇場版》(2004年製作の映画)

3.0

西村京太郎氏の大傑作「華麗なる誘拐」が、まさかこんな形で映画化されるとは。本作のファンには申し訳ないが、原作をそのまま映画化してほしかった。今からでも、誰か映画化してくれないか。

人間の証明(1977年製作の映画)

3.5

あまり指摘する声を聞かないのだが、本作(森村誠一氏の原作)の構造が、「砂の器」(松本清張)に酷似している気がする。どちらも自らの凄惨な過去を隠蔽するために殺人を犯す。本作では我が子(砂の器では恩人)を>>続きを読む

乱れからくり(1979年製作の映画)

3.0

原作は泡坂妻夫の傑作ミステリ。どうもこの作品世界と松田優作の探偵役があまり合っていない気がする。同時期に作られたテレビの火曜サスペンス劇場版(探偵役は柴田恭兵)のほうがほぼ原作通りで、良かった。

黄金のパートナー(1979年製作の映画)

3.5

西村京太郎の「発信人は死者」が原作。確か泡坂妻夫原作、松田優作主演の「乱れからくり」と二本立てだったような。紺野美沙子が可愛かった。後にホイチョイプロの「彼女が水着にきがえたら」を観た時、ちょっと似て>>続きを読む

サブウェイ・パニック(1974年製作の映画)

4.5

面白い。傑作。本作が「月曜ロードショー」でオンエアされた時、解説で荻昌弘さんが「ウォルター・マッソーは最後の〈あの顔〉がやりたくて、この役を引き受けたのではないか」と言っていた気がする。

ジェット・ローラー・コースター(1977年製作の映画)

4.0

「刑事コロンボ」のクリエーターコンビによる脚本。三谷幸喜氏はコロンボと共にこの脚本コンビのことも好きなのだろう。「古畑任三郎」のキムタク回は「ジャガーノート」の赤か青かの引用が有名だが、遊園地を舞台に>>続きを読む

ジャガーノート(1974年製作の映画)

4.0

爆弾のコード、赤か青かどっちを切るか?の偉大な元ネタである。この頃のリチャード・ハリスは「カサンドラクロス」も「オルカ」も「黄金のランデブー」もみんなカッコ良かった。

サスペリア PART2/紅い深淵(1975年製作の映画)

4.5

「サスペリア」よりも本作が好き。オカルト映画の「サスペリア」に対して、本作は王道のジャーロ映画である。ホラーだがミステリ要素もあり、これは理想的に融合している。オチを知ってからもう一度見直すと、監督の>>続きを読む

サスペリア(1977年製作の映画)

4.0

「決してひとりでは見ないでください」というのが公開当時のキャッチコピーだった。ダリオ・アルジェントが大好きなので、今でも時折、ひとりで見ている。怖いけど。

さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち(1978年製作の映画)

3.5

公開当時は子供だったが、徹夜で劇場に並んで観た。そして、泣いた。「ヤマトよ永遠に」が公開された時には別の意味で泣いた。「さらば」で流した俺の涙を返せと。だから、もうヤマトは永遠に見ないと誓った。しかし>>続きを読む

コクーン(1985年製作の映画)

3.5

「BCG決戦」と言われた3作品の中で、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でも「グーニーズ」でもなく、なぜか本作を劇場に観に行った。この三択、どれが正解だったのか。

デッドリー・フレンド(1986年製作の映画)

4.0

クリスティ・スワンソンが可愛い。ウエス・クレイブンなのに、配信も日本版DVDもないのはなぜだ。スティングレーとかで出してくれないだろうか。

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.4

すごい。車を飛ばして行って帰ってくるだけの映画だとよく言われるが、ジョージ・ミラーに「チキチキマシン猛レース」を実写映画化してほしい。

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.5

よくこの映画は岡本喜八監督の「日本のいちばん長い日」を意識しているとの指摘がある。ライムスター宇多丸氏はラジオで「市川崑を意識しているのではないか」と言及していた。確かにカメラワークやカットバック、人>>続きを読む

さや侍(2011年製作の映画)

2.5

松本人志と明石家さんまの笑いは相入れないと言われるが、二人とも好きな映画として「ライフ・イズ・ビューティフル」をあげている。死に直面しても人を笑わせる男の姿に共感しているのだと思う。その思いが結実した>>続きを読む

しんぼる(2009年製作の映画)

2.5

松本人志監督作品の中で最も評価の低い本作。しかし、この後に撮った「さや侍」で少し評価が上がったのを見て、日本の観客はやはり、わかりやすくちょっと感動できる話が好きなのだなと思った。個人的には本作のほう>>続きを読む

ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

4.5

じつは「ショーン・オブ・ザ・デッド」より本作のほうが好き。おバカ警官のバディものなのに、扱う事件は横溝正史のような田舎の猟奇事件だった。エドガー・ライトのセンスに、開いた口が塞がらない。

ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

4.5

この映画の一番面白いところは、ジョージ・A・ロメロの「ゾンビ」でも描かれた、屍は生前の記憶と習慣に基づいて行動するという点。「ゾンビ」では、多くの屍が大型ショッピングモールに集合する姿が描かれたが、本>>続きを読む

ゴジラ FINAL WARS(2004年製作の映画)

2.5

バカすぎる。これでファイル?と当時は愕然とした。金子修介監督が、平成ガメラシリーズで名を馳せ、満を持して「ゴジラ・モスラ・キングギドラ怪獣総攻撃」を撮った。その次も金子監督でと期待したが、北村監督の前>>続きを読む

リング(1998年製作の映画)

4.0

中田秀夫って、これだけの印象。いつか挽回してほしい。清水崇は進化しているのに。

キャリー(2013年製作の映画)

3.5

クロエちゃんが可愛すぎて怖くない。シシー・スペイシクは見るからに怖い。

本陣殺人事件(1975年製作の映画)

3.5

原作小説では金田一耕助の初登場作品。本を読んだだけではよくわからない密室トリックをよく具現化(映像化)したものだと感心する。