DWさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

ラースと、その彼女(2007年製作の映画)

4.5

■ライアン・ゴズリングの演技はもちろん素晴らしいのですが(本当に『ドライブ』『オンリー・ゴッド』の人なの!?)、周りの人たちもかなり良くて、特に義姉役のエミリー・モーティマーの序盤の表情には死ぬほど笑>>続きを読む

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.5

■毒母もトーニャもその他の登場人物も序盤から「ファック!」を連発してて、彼らのガラの悪さ(すぐに人を殴る)が映画にリズムを与えていて爽快。2時間があっという間に経ってしまう。しかもただのバカ映画では無>>続きを読む

わたしはロランス(2012年製作の映画)

5.0

■言葉にならない。泣くことしかできない。まさかラストで「Let's Go Out Tonight」が流れるとは思わなかった(涙枯れてしまう…)。
Craig Armstrongの『Space Betw
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パプリカ(2006年製作の映画)

5.0

■凄すぎてちょっと頭がおかしくなりました。今夜夢でパプリカに会いたい。平沢進さん、音楽最高でした!

ステイ(2005年製作の映画)

4.0

■この美しい作品を解読したり分析しようとは思わない。伏線の帰着点もどうでもいい。自分にとってはこの美しくて不可解な映像がどんどん切なく、哀しくなっていくのがたまらなく愛おしかった。エンドロールでダミア>>続きを読む

トムボーイ(2011年製作の映画)

4.0

■リザが最後に本当の名前を訊いたのは「あなたとこれからも付き合っていくから」ということだと信じたい。
セリーヌ・シアマ監督、『秘密の森の、その向こう』もそうだったけど、90分以内で自分の世界観を完璧に
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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

4.0

■ジャケで損しているような。因習の残る村で村人たちが殺し合うスプラッターかと思っていたら、意外と社会派?な内容でした。でも誰がまともで誰がイカれてて何を企んでるのか謎で、それが不穏な雰囲気を醸し出して>>続きを読む

チャイニーズ・ブッキーを殺した男(1976年製作の映画)

4.5

■破滅していく男と、彼を取り巻く美しい花々(ストリッパーの女性たち)。最後の楽屋のシーンが感動的。どんなに壊れても、誇りや人への思いやりを忘れることはない。忘れる必要もない。
カサヴェテス監督の映像の
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プレイリスト(2021年製作の映画)

3.5

■主人公の女の子、いろいろと中途半端だけど嫌いになれない。部屋汚いし。
ヌーヴェルヴァーグの遺伝子みたいに言われてるけどそこまでお洒落感はなく、かと言って観念的でもなく、「なにやってんだこのコは」とい
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グロリア(1980年製作の映画)

5.0

■リボルバーを撃つジーナ・ローランズに失神する映画。
80年代のニューヨークをフル活用した映像も最高。タクシードライバーの人たちが結構ナイスガイ。とにかくジーナ・ローランズがジーナ・ローランズがジーナ
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ライフ・オブ・デビッド・ゲイル(2003年製作の映画)

4.0

■最後の大どんでん返しで、ゲイルとコンスタンスは彼らが関わった運動に最大級のインパクトを与えることが出来るのだけど、彼らは自分の人生の終焉を望んでいるようにも見えます(ゲイルは家庭崩壊とアルコール依存>>続きを読む

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

5.0

■これが伝説のいわゆる「A級」パニック、、、B級・Z級ものしか観たことがなかったので完成度の高さに驚きました。前半は自己保身とか虚栄心に満ちた人間の醜さを存分に見せつけられ、後半は「すべてのパニック映>>続きを読む

ホラーマニアvs5人のシリアルキラー(2020年製作の映画)

4.0

■主人公が着てる「VISIOUS」のTシャツめちゃくちゃ欲しい。
基本的に女性が活躍する映画。ルームメイトのサラが意外と強いのも頼もしい。音楽は80年代っぽくて良い感じ。
ホラーマニアの方々は死に様と
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トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

4.5

■心理描写、登場人物の感情の揺れ動きが面白く不可解で、この監督の映画は一度観ただけでは全体像を把握することがなかなかできない。繰り返し観るたびに発見があるし、その時の精神状態で感想も変わってくる。好き>>続きを読む

エレファント・ソング(2014年製作の映画)

4.0

■俳優としてのグザヴィエ・ドランはこの映画が一番好き。狂気の色気。

メゾン ある娼館の記憶(2011年製作の映画)

3.5

■「私たちが燃えなきゃ夜は暗闇よ」
…ラストで現代の街娼の人たちが映し出され、エンディング曲はLee Mosesの「Bad Girl」。ここが凄く良かった。

ダブル・サスペクツ/ルーベ、嘆きの光(2019年製作の映画)

4.0

■女性同士の共依存の映画として観ました。マリーはレア・セドゥ演じるクロードに相当依存しており、一方クロードの方はマリーに対して少し支配的な立場にある。だから物語の後半でマリーがどこまで本当のことを話し>>続きを読む

イルマ・ヴェップ(1996年製作の映画)

4.0

■この頃のオリヴィエ・アサイヤスの映像はとにかくカッコいい。いきなりのソニック・ユース❗

ブロー・ザ・マン・ダウン~女たちの協定~(2019年製作の映画)

4.0

■片田舎の港町の濃密な人間関係、その中で生きてきた/生きていく女性たちの哀しさ、たくましさ、したたかさ。
今はオバちゃんになっている彼女たちの過去に何があったのか描いていれば相当なフェミニズム映画にな
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コスモス(2015年製作の映画)

4.5

■難解映画とされていますが登場人物がみんな一癖あって面白いので、誰か一人でも好きになれればこの映画を楽しく観ることができると思います。自分は下宿先の亭主が好きで、彼がパリのことを、「なんと憂うつな。ク>>続きを読む

素直な悪女(1956年製作の映画)

3.5

■ブリジット・バルドーに撃ち殺されかけたのに「(彼女は)心で泣いている」と言うおじさま、
ラスト、亭主が迎えに来てるのに音楽を止めない褐色の肌の人たち、
最高。

風たちの午後(1980年製作の映画)

4.0

■昭和の女の子。
綾せつ子さんの激しい想いを込めた、でもすごく脆そうな視線が好きでした。